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〜彼な彼女〜

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  • 1:

    千春

    言い回しとか間違ってたりするかもしれませんが許してくださいf^_^;
    あと、この小説は全てフィクションです。悪しからず。

    2005-10-09 15:32:00
  • 11:

    千春

    「名前も聞いてなかったね?今日はそちらの話しを聞かせてほしいな」
    そういうとまたニコッと笑った。
    「私の話?聞いてもおもしろくないよ」
    「いいから話して」

    「えっと、何から話そう。あ、私の名前は優希で、年は23で美容師してて、、18で上京して来て一人暮ししてる。」
    「なんで美容師になろうと思ったの?」
    「おしゃれと人を綺麗にしてあげるのが好きだから、それに人の笑顔が好きだから、笑顔を与える人になりたかったから、かな」
    自分の言葉にハッとした。最近は忙しさに負け、そんな気持ちも心のどこかに置き忘れていた。
    「素敵な仕事だね。じゃあ、今度お店に行ってみよっかな。専属になってもらおっと」
    一見凛としていて冷たそうな印象がある奏からは想像つかないほど、本当に優しい笑顔をする。
    私はこんな笑顔を人に与えられているだろうか…?

    2005-10-09 23:35:00
  • 12:

    千春

    「奏君は何か夢とかある?」
    聞くと一瞬奏の顔に陰りが見えた。
    「あるけど、僕には無理なことだから。」
    そう言ってコーヒーをすすった横顔がとても寂しそうで、私は何も言えなくなった。

    2005-10-10 15:59:00
  • 13:

    千春

    何も言えずココアのカップを眺めていると、奏はこちらを見て、いきなり切り出してきた。
    「優希さんは恋人いるの?」
    「いないよ。」
    「じゃあ、僕とお付き合いしていただけませんか?」間髪入れずにそう言われ私は何がなんだか一瞬わからなくなった。
    「か、からかわないでよ。」
    「からかってなんかないよ。」
    真剣な顔で言ってくるのでさらに私は慌ててしまった。
    冷めきったココアを一口飲み、一息ついてから今の状況を整理しようと私は頭をフル回転させた。
    「冗談はやめてよ。今日会うのもまだ二回目なのに、付き合うなんて、そんなできないに決まってるじゃない。」
    きっと冗談で言っていると思い笑顔でそう返すと、奏は一層真剣な顔で、本当だよ。とだけ言った。

    2005-10-10 16:32:00
  • 14:

    千春

    どうしよかあたふたしていると、
    「ごめん。困らせちゃったね。別に困らせるつもりはないから。あ、また連絡ください。じゃ。」
    そう言って奏は席を立った。私はただ呆然として奏の背中を見送り、少ししてから私も店を出た。

    2005-10-11 00:54:00
  • 15:

    千春

    帰り道も、家についてからも、ベッドに入ってからも私は奏の言葉がずっと頭から離れず、眠れそうになかった。
    からかってる風ではないことはわかったけれど、付き合うなんて…。まして、心は男性だとしても同性。
    でも、何故かとても気になっていた。
    そして一睡も出来ないまま、出勤時間を迎えてしまった。

    2005-10-11 01:19:00
  • 16:

    千春

    「先輩目の下のくまどうしたんですか?いつもにましてすごいですよ。」
    後輩の美紀が冗談交じりにそう言ってきた。
    「何でもないよ。大会前だし練習してただけ。」
    苦笑いして見せるが、笑顔が引き攣ってしまう。奏の言葉が頭から離れてくれない。その日一日仕事もどこか上の空になってしまっていた。

    2005-10-11 01:39:00
  • 17:

    千春

    その日の帰りまた喫茶店に寄ると奏がいた。
    「なんか来ると思ってたんだ。」
    そう言って私に手招きしてきた。
    「今日もサボり?あんまりサボってるとクビにされるよ。」
    私は昨日の言葉の動揺を隠しながら平然を保っていた。
    「クビになることはないよ。僕売れっ子だからね。優希さんは今仕事の帰り?」「そうだけど。」
    「じゃあ、今から僕のお店来る?」
    いきなり過ぎてまた私はあわてふためいてしまった。

    2005-10-11 02:13:00
  • 18:

    千春

    「奏君は何から何までいきなり過ぎるよ。」
    「ごめん、ごめん。なんか慌ててる姿がかわいくて。」
    少しムッとした顔をして見せると、ごめんなさい。と真剣な顔で謝るのでなんだか私もうけてしまった。
    「また機会があったら行くよ。」
    というと、ホントに?約束だよ。と言って右手の小指を出してきた。

    2005-10-11 03:00:00
  • 19:

    名無しさん

    2005-10-23 01:15:00
  • 20:

    名無しさん

    あらら

    2005-10-23 16:24:00
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