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『ごめんね』と『ありがとう』
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1:
りの
いろいろあった経験を小説風にまとめてみました??
2005-09-19 05:08:00 -
11:
りの
りゅうがそんなに自分の事を見てくれてるなんて予想外だった。確かに私は自分の事をいくら親友のみかですら話すのが苦手だった。完全に人に心を許すのが恐かったのだろう。本当の自分を知って嫌われたくない、一人になりたくないという気持ちからなのか昔から一線引いて人と付き合う癖があったが、それを見抜いたのはりゅうが初めてだった。
2005-09-19 06:45:00 -
12:
りの
私の目から涙が次から次へと溢れだした。自分でも何故こんなに涙がでてくるのかわからなかった。自分以外の誰か、他人の前で泣くなんて久しぶりの経験だ。『りのどうしたん?』 りゅうは優しく頭をなぜてくれた。
2005-09-19 17:45:00 -
13:
りの
『自分でもわからへん。でもな、りゅうがそんなにりのの事見ててくれて嬉しいんやけど、りの、好きって事がよくわからへん‥ほんまごめんな。でもな!でも‥嬉しいんやで!せやけど恐い‥』私は無我夢中で喋った。矛盾だらけのこの気持ちをりゅうに伝えたかった。りゅうにはわかってもらいたかったから。子供のように必死にわめいてる私をりゅうは優しく抱き締めて『もぅ、ぇぇで。よくわからへんけど、りのが少しでも俺の事好きって思ってくれてるなら今はそれでぃぃよ。そんな泣くなや!』りゅうの腕の中で私はさらに思いっきり泣いた。
2005-09-19 17:55:00 -
14:
りの
りゅうの腕の中は暖かくて心地よかった。いつも家には帰りたくなかった。またあの地獄のような空間に戻るかと思うと吐き気がする。私の家は四人家族で、実の父と母と兄。母と兄とは血がつながってなく、私の本当の母は誰か知らない。『ただいま。』 小さい声でつぶやく。
2005-09-20 03:45:00 -
15:
りの
『おーい。何で帰ってくんねーん。別に帰ってこんでもええでー。』 リビングから酔っ払いながら叫ぶ母の声を尻目に黙って二階にあがる。私の母はいつもこの調子。私の存在が嫌いで仕方がないみたいだ。私が小さい頃は可愛がってくれてたみたいだが、今ではもうそこらへんの野良犬のような扱いだ。ご飯だけはきちんと用意してくれるが、いてもいなくても変わらない自分はまるで透明人間にでもなった気分だった。
2005-09-20 03:54:00 -
16:
りの
そして酔っ払うとたちが悪い母は『りのは何でおるん?たかし(兄)と三人家族やったら幸せやったのに。』これが口癖だった。うんざりする。すいませんね。私だって好きで産まれてきたわけではありませんよ。でも母が私の事を好きになれない気持ちもわからないでもない。好きな人と自分の知らない女との子供。自分の子供の方が可愛いのは当たり前だ。でもそんなたかしは一年前家を出ていってしまった。
2005-09-20 04:04:00 -
17:
りの
母がいつもお酒に走るようになったのはたかしがいなくなってからだ。お願いだからたかし早く帰って来いよ。私はいつもそう思いながら眠りにつく。『何で産まれてきたん?』『あんたはいらん子やで。』『はよどっか行き。』『あんた自分がどれだけいらんかわかってんのか。あほ。』頭の中でぐるぐる母の言葉が連呼する。気にしない、気にしない。自分に言い聞かせた。
2005-09-20 04:14:00 -
18:
りの
ドンドンドンッ。ガッシャーン。 『何すんねん!あんたあほか!』 『お前黙れや!』 はぁ‥。始まった。父が帰ってきて酔っ払いの母との喧嘩。いつもこの叫び声と物の壊れる音で目が覚める。寝てる時ぐらいそっとしといてほしい。 ガチャッ。 『おい、りの!!』 『…。』
寝たふり、寝たふり。2005-09-20 04:23:00 -
19:
りの
ボフッ。 『なんやねん!痛いなぁ!』お腹を思いっきり殴られて起こされる。 『なんやその態度は!お前俺が帰ってきたらおかえりなさいぐらい言えや!』 そしてまた殴られる。 帰ってきたらって今何時だと思ってるんだよ。夜中の三時回ってるやん、この酔っ払いが‥。
2005-09-20 04:31:00 -
20:
りの
『おかえりなさい。』 『なんやちゃんとできるなら最初からやれや。』 そう言ってやっと部屋から出ていった。今日はまだましな方だ。いつも理不尽な理由をつけて殴られる。もう抵抗する気もおきない。ただひたすら痛みを我慢し、父の怒りがおさまるのを待つだけしか私にはできなかった。
2005-09-20 04:37:00