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会いたい時にあなたは

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  • 1:

    会いたい時に会えなくて
    話したい時に話せない
    こんなの
    こんなの
    恋愛じゃないよ

    2005-04-18 00:05:00
  • 31:

    杏「翔くん、学校行こう!」
    翔「うん。姉ちゃん行こう」
    愛「先に行ってて!」
    愛はそう言い残して走った。
    遠ざかる翔と杏の呼びかける声は聞こえなかった。愛は誰かの為に役立ちたい。生まれて初めて強く思った。

    2005-04-19 00:14:00
  • 32:

    「飛んで」
    えっ?
    愛は声にびっくりして走りながら横を見たらブルーが同じ早さで動いていた。。。飛んでる。。
    ブルーは飛んでいたのだ。愛はびっくりしたけど怖くはなかった。
    愛「どうやって?!あたしは普通の人間だよ!」
    走りながらブルーに問い掛けた

    2005-04-19 00:18:00
  • 33:

    ブルー「体は生身の人間だけど愛は違うんだ。僕たちは前世で同じ種族だった・・・それさえも忘れたのか?!」
    愛「はぁっ?!冗談言わないで!」
    ブルー「冗談なんかじゃないさ!なら見せてやるよ!ほら来な!」
    そう言うとブルーは愛の腰を両手で持ち上げてすごい早さで空を飛んだ
    愛「きゃぁぁぁっ!やめっやめっやめてぇっ」

    2005-04-19 00:22:00
  • 34:

    煙のさらに上まで飛びブルーは止まった。
    愛の体は浮いていた。ブルーが支えてくれてるだけで。
    目に映る光景がなんだか懐かしくも思えた。
    ブルー「ホウキにまたがって」
    優しく耳元でささやく。愛「無理だよ・・・人は飛べないよ・・・地球は重力がかかってるから下に叩き付けられて愛は死ぬよ・・・」
    ブルー「出来るさ。信じるんだ。」
    愛は振り返ってブルーの顔を見た。
    ブルーは優しく空を指した。

    2005-04-19 00:28:00
  • 35:

    ブルー「見たくないか?これからの目の前に広がる世界を。」
    ブルーは微笑んでいた。少女のような顔をした少年のような青年。不思議な自信。
    愛は、今まで途中でなんでもほおりだして、逃げていた。やる前から諦めていた。
    けど、今は誰かを助けたい。力になりたい。
    愛はホウキにまたがった

    2005-04-19 00:32:00
  • 36:

    ブルー「僕を信じて。愛ならできる」
    ブルーはそう言うと愛にキスをした。
    愛「ありがとう。信じるよ・・・飛んで助けを求めてくる!」
    ブルーはにっこり笑いゆっくり両手を放した。
    次の瞬間―
    愛は一気に下に向かって落ち出した。
    飛べないの?!やっぱり無理なの?!
    すごい勢いで落ちていくなか思いでが一気に蘇る
    煙がすぐ下まできたとき愛は自分を信じて強くホウキを握って
    「飛べ!」そう言った

    2005-04-19 00:41:00
  • 37:

    びゅん―
    愛のまたがったホウキが下から上に向かって上がり始めた。
    感じた事のない気持ちよさと不安定な怖さ。
    だけど。懐かしい感じもする・・・・・
    愛は飛んでるんだ!
    ブルーは、また消えていなくなっていた。
    愛は一人で少し飛び慣れるまでくるくる空を飛びまわった。
    そして、黒い煙の下におりて、飛びながら助けれそうな人を探した。

    2005-04-19 01:57:00
  • 38:

    愛に何ができるというのだろう・・・。
    何の力もない。
    助けたくても愛には何かしてあげたりはできない。。
    こんな広い中で愛の存在は小さな小さなものでしかなく、パパやママの車さえ分からない。
    ただ飛んでるだけ。
    そりゃ普通じゃないけど・・・。
    愛はしばらくただまっすぐ飛んでいた。
    ホウキにまたがっているので、股もズキズキ痛くなってきた。

    2005-04-19 02:32:00
  • 39:

    あまり長時間は飛べないもんなんだなぁ・・・。どこかに降りよう。
    愛は安全そうな所をキョロキョロ探して近くの学校の屋上におりた。
    愛「ふぅ・・・」
    やっぱこっちの方が楽だなぁ。
    背伸びをして屋上から下におりた。愛はどこまで来たか全然わからなかったので、人が集まるグラウンドに行った。
    愛「すいません、ここどこですか?」
    グラウンドに集まってる人の一人に聞いた。
    「はぁ?ねえちゃん何言ってるんだ?大丈夫かぁ?」
    おじさんは、不思議そうな顔をしながらも教えてくれて分かったんだけど愛の家から車で一時間くらいかかる所まで愛は来ていた。

    2005-04-19 02:51:00
  • 40:

    「おぉい!ラジオがつながったぞ!」
    グラウンドの、はしの方でみんなに声をかけるおじいさんらしき人がいた。
    みんなラジオの方に近づく
    愛は空を見ていた。
    すると女の人が声をかけてきた
    「あの・・・もしかしてモデルしてませんか?」
    愛「はい。してます」
    女の人ははしゃぎだして辺り人にも気付かれはじめた
    あっという間に愛の周りは人だらけになった
    「そのホウキ何ですかぁ?!」
    愛「別に・・・意味ないです・・・」

    2005-04-19 02:58:00
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