-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
【魔の召使い】
-
1:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
冬も深まり始めた12月の事だった。友人のトモキが自殺した。原因はいじめ…。トモキとは幼い頃からの友人であり、よきライバルだった。だがいじめの事については一言も相談してくれなかった。トモキは俺に心配をかけないように自分一人で抱え込んでいたのだ。 《ちくしょう!!トモキの奴いじめなんかに負けやがって!なんで俺に相談してくれへんかったんや?力になってあげる事もできたかもしらんのに…》 疑問ばかりが頭の中をかけめぐる。考えても考えても答えなどでるはずもない。そうして俺が考えている間に形式だけの葬式は終わりを迎えようとしていた。火葬場に迎う前に最後にトモキの顔を見る事ができた。 マネキンのように無表情で生気のない顔だったが俺にはトモキがとても悔しがっているように見えた。
2006-04-10 22:36:00 -
41:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
『えっ?そうなん?てかそれを先に言えよな!!』 安心した。こんなのといるのを誰かに見られたらいいわけのしようが無い。《だがコイツは本当に俺にしか見えないのかな?》俺は疑問を覚えた。《ちょっと試してみよっかな。》 『おい。俺今からリビングに行くからついてこい!お前が本当に見えないのか確認したいし腹も減った。』「かしこまりました。ご同行させて頂きます。と言うか私ご主人さまと御契約を結ばさせて頂きましたのでこれからはどこに行くにしろご同行させて頂きます。言い方を変えれば取りついたのと一緒でございますからね。」『そっか。まぁ他の人に見えへんねんやったら別にいいんちゃうか?』その時はこの事は軽く考えていた。俺は本を本棚にしまい込みリビングに向かった。
2006-04-12 22:58:00 -
42:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
リビングに着くと夕食ができ上がっていた。オカンは食器洗いをし、オヤジはテレビで野球を見ている。俺はオヤジの横に座った。オヤジは野球観戦に夢中になり、まったく俺を見ようとしない。『オヤジ野球ばっかり見てるなぁ。野球おもろいん?』俺はガイコツが本当に見えないのか確かめるために話かけた。オヤジはチラっとこっちを見て、またテレビに目を戻し 『おもろいぞ!!このおもろさがわからへんのか?』 と野球に夢中だ。《あかん。集中しすぎや。とてもこっちをちゃんと見てくれそうにもないなぁ》 俺はオカンに話かけてみる事にした。
2006-04-13 19:10:00 -
43:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
食器洗いを終えてこっちに来たオカンに話し掛ける。 『オカン。俺なんか付いてない?肩の辺りとか…。』 その時ガイコツは俺の肩で座っていた。おかんは俺の肩を見つめながら 『別になんも付いてないけど?それより早くご飯食べなさい!アンタが食べてくれへんかったらいつまで経っても片付けへんやない!』《ほんまにまったく見えてないんや!!これは使えるぞ!》俺は食事をすませ部屋に戻った。
2006-04-13 19:20:00 -
44:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
部屋に戻るなり俺はガイコツに話かけた。 『お前ほんまに俺以外に見えへんねんなぁ!!これで明日お前連れていけるわ。』「ご主人さま。私嘘は申しませんよ。私は貴方様の忠実なしもべでございますから。それに私が嘘を申すと私はしもべとして生きていけなくなりますからね。」《しもべとして生きて行けない?どーゆー事やろ?》『嘘を付いたらしもべとして生きて行けないってどーゆー事なん?』 俺はその言葉が少し気になりしもべに聞いてみた。 「それは、私たちしもべにも、しもべのルールがあります。人間界の法律と同じような物です。ただ人間界と違うのは、しもべがルールを破ると神に直接裁かれ消滅させられてしまうのでございます。」 『神?お前等の世界にはほんまにそんなんおるん?』「はい。私たちの世界には神は実在します。ご主人さまは何度かお会いになられておりますよ?しもべの本を譲り受けたじゃないですか。あの御方が私たちの神でございますよ。」
2006-04-13 19:37:00 -
45:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
《えっ!!アイツが神なん?そおいえば何か偉そうやったなぁ…。》 『しもべのルールってどんなん?いっぱいあるん?』「いえ。沢山はございません。たったの一つでございます。《契約者に隠し事はしてはならない。》たたこれだけでございます。なんでも神が楽しむためだとか…。」 《そぉいえばこの本はアイツの暇つぶしのためにあるんやったな…。》思い出した。《でも俺はアイツの暇つぶしになんかならへんぞ!トモキの仇を取ったら後はしもべなんか使う事ないしな。》そうしてその日は少ししもべと話をし、寝る事にした。寝る前にしもべに『明日はよろしくな。』 と一声かけた。しもべは…『かしこまりました。』 とだけ答えた。
2006-04-13 19:49:00 -
46:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
その日はトモキがいなくなってから今までで一番ゆっくり寝ることができた。……ジリリリリリ……ジリリリリリ………目覚ましで目が覚める。重いからだを無理矢理起こした。机の方を見るとしもべが俺の方を見つめていた。「おはようございます。よくお眠りになられたようでなによりでございます。」丁寧な言葉遣いでしもべからの挨拶をうけた。 『おはよ。なんかゆっくり寝れたわ。今から用意するからちょっと待ってな。』俺は服を着替え洗面代へ向かった。しもべはチョコチョコと俺の後ろをついてくる。《なんかペットみたいやな。》顔を洗いリビングに向かう。机の上には朝ご飯の支度がしてありオカンはベランダで洗濯をしていた。俺が起きてきたのに気付き 『遅刻しなや?アンタ遅刻ばっかなんやから!』 と言い洗濯の続きに戻る。『わかってるわ。』 俺はご飯を駆け込み家を出た。
2006-04-13 21:13:00 -
47:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
いつもと変わらない朝だったが今日はいつもとは違う!《今日やっとトモキの仇を取れるんや。》少しウキウキしながら学校に向かった。俺は学校に着くと昨日と同じようにシンイチとヒロを探した。だが今日もシンイチとヒロは学校に来ていなかった。《はぁ。アイツ等またさぼりかぁ。まぁいいや、学校終わったら駅前のゲーセンに行こ。今日も絶対おるはずや。》そして放課後駅前のゲーセンに行くと予想通りにシンイチとヒロはゲーセンにいた!俺は肩に乗せているガイコツに小声で話し掛ける。 『しもべ。あっこに茶髪の二人おるやろ?あいつらを殺してほしいねん!』 「かしこまりました。あの二人組でございますね?」
2006-04-13 21:23:00 -
48:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
するとしもべは俺の肩の上で立ち上がり鎌を両手でしっかり握った。次の瞬間しもべは俺の肩の上から飛び出し一直線にシンイチとヒロに向かって飛んでいく!シンイチとヒロの近くまで来た時しもべは大きく鎌を振りかぶり、シンイチとヒロを切った!!《うわっ!》俺は思わず目を背ける!《アイツこんな人の多い所で堂々と何してんねん!》(きっとこの後駅前は大騒ぎになるだろう。コイツの姿は人には見えない。二人の男が突然血を流し倒れるのだ…。)俺がそんな事を考えていると… 「どうかなされましたかご主人さま?お体の具合でも悪くおなりですか?」 肩の所にガイコツが戻ってきていた。シンイチとヒロの方をみると何もなかったように二人はゲーセンでナンパをしている。おかしい…。
2006-04-13 21:43:00 -
50:
享楽 ◆MWWd7XAwZQ
『どういう事?今お前確かにシンイチとヒロを鎌で切り付けたよな?なんでアイツ等なんもなってないん?普通死ぬはずちゃうん?』 俺はテンパりながらガイコツに聞く。 『はい。確かにご主人さまがおっしゃる通り私はあの二人をこの鎌で切り付けました。でもこれは昨日お話しした魔法のような物でございます。私は今ご主人さまの望みどおりにあの二人に魔法をかけました。もう少ししたら効果が現われるでしょう。」 《そう言えば昨日そんな事を言ってたな。》そう思ったその時だった!ナンパをしているシンイチとヒロの方を見ると何かもめている!!どうやらシンイチとヒロがナンパをしていた相手の彼氏が現われたみたいだ。相当な数の仲間を連れていたみたいでシンイチとヒロはあっという間に囲まれ身動きが取れなくなっていた。シンイチとヒロは男達にどこかに連れていかれた。『アイツ等どうなるん?』「もちろんご主人さまのお望み通りの結果になるのでございます。二人は命を落とす事になるでしょう。」寒気が走った。
2006-04-13 22:08:00