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∞∞私のパパ∞∞
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1:
みゆ
パパ?どこ行くん…??今日も帰らない。私のパパ…
2006-08-11 09:14:00 -
390:
みゆ◆8udsPUAZG2
私の勘が走った―。
電話が鳴り終わったのと同時にメールの問い合せをしてみた。メール受信中―…♪♪私はメールBOXを開いた。そこには着信河上さんと表示されている。 携帯の電源が切れている時や電波の届かない時に着信があった場合はメールで知らせてくれる様にしてあった。2006-11-19 03:58:00 -
391:
みゆ◆8udsPUAZG2
するともう一度家の電話が鳴り響いた。
私は迷わず電話を取った。「もしもし?」
すると電話越しに優しそうな彼の声がした。「もう家おんの?」私は勝手に家の電話を出た事に対して怒られるかもしれないという不安があったからそんな彼の対応にほっとしていた。2006-11-19 04:05:00 -
392:
みゆ◆8udsPUAZG2
「うん。居てるで!さっき家掛けてきた?」と聞いたら「掛けたよ〜。電源入ってなかったからおるやろなぁと思って。もうずっとマンションおんのぉ?」と聞かれて「友達と祭り見に行くで」と言った。「祭り?!気付けて行きや。また電話する」と言われて電話を切った。
2006-11-20 00:11:00 -
393:
みゆ◆8udsPUAZG2
少しして花火の上がる音が聞こえた。私は慌ててベランダに出た。下はパンツ一枚だったけれどちっとも気にならなかった。遥か下の方では車が走っている。
ベランダの柵は鏡張りになっていたけれど車の走っている道路や人の通っている道、家やマンションからは遠すぎて見えそうもない。2006-11-20 00:17:00 -
394:
みゆ◆8udsPUAZG2
私は花火に夢中になった。小さいけれどはっきりと見える。子どもの頃家族や親戚のみんなで見たのを思い出した。
見ている場所は違えどあの頃見た花火と同じものを今、見ているのだ。
十数年前の同じ日付、同じ時刻の記憶がさかのぼり鮮明に思い出される―。
2006-11-20 00:26:00 -
395:
みゆ◆8udsPUAZG2
まだまだ無知で純粋だった幸せな記憶―。
あんなにたくさんの人に囲まれていたのに今年の私は地上からかなり離れた場所で一人ぼっちで夜空にうち上がる花火を見ていた。
今はもうあの頃の幼かった私とは違う。あの頃の私には想像も出来なかった場所に今、立っているのに―。心が満たされないのはなぜだろう。2006-11-20 00:41:00 -
396:
みゆ◆8udsPUAZG2
私が一人見ているとベランダ越しに隣から子どもの声が聞こえてきた。
無邪気な笑い声…。
隣も花火を見ているのかな…?楽しそう―。
そう言えばこのマンションはあきらかに一人暮らし用じゃない。ファミリー向けに造られていた。きっとマンションに住む住民も家族連れが多い筈―。彼はどんな思いでこのマンションを購入したんだろう―…?
2006-11-20 12:20:00 -
397:
みゆ◆8udsPUAZG2
きっと彼もここに住んでいて隣から聞こえる声や幸せそうな家族連れを何度も目撃した事があるだろう。
その時の彼の心情は私には分からないけれどそんな光景を間の当たりにする度自分の愚かさを痛感したに違いない。2006-11-20 18:02:00 -
398:
みゆ◆8udsPUAZG2
私はそんな事を思いながら無償に寂しくなった。
携帯を片手に片っ端から友達やお客さんに電話を掛ける。「花火が綺麗」だとか「夜になれば涼しい」だとかそんなたわいもない話をして場を繋いだ。
どうしようもない寂しさを紛らわすために…。2006-11-20 18:10:00 -
399:
名無しさん
おもしろぃ??
2006-11-20 18:59:00