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歌舞伎町で嵐?

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  • 1:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしの名前は瑠璃。歌舞伎町でホステスをしている。東京生まれ東京育ちの都会っ子だ。                   この前、運命の出会いをしたの。しびれるくらいの。そんな瑠璃の恋愛の話。

    2006-09-12 00:07:00
  • 100:

    亜美◆O57ekZTKi6

    ボーイが来てくれ、指名だということを伝えた。               涼が来てくれれば、いいとこ見せれたのにな…。  あたしは残念に思った。             それからその客はクーチャンについて延々一時間話し、最後にいいちこのフラスコを入れてくれた。初指名、初ボトルだった。                    あたしは程よく酔いつつ、客を送り出した。ドレスのままで外に出たら初冬の風があたしを震え上がらせた。            「今日はほんっとにありがとう!」「全然!俺も楽しかったし!ありがとう、瑠璃ちゃん。」「気を付けて帰ってね!」「うん!ばいばーい!」

    2007-01-09 22:09:00
  • 101:

    亜美◆O57ekZTKi6

    待機席に戻ると愛が営業電話をかけていた。    「お願い!愛を助けると思って店にきて〜!愛このままじゃ給料ヤバイんだって!え〜…わかった。うん、ばいばい…。」                  愛が電話を切り大きなため息を吐いた。「まただめだった…。あれ、瑠璃いたんだ。おかえりぃ。」「ただいま。聞いてよー初指名ゲットしちゃったぁ。」「えーマジで!?いいなぁ〜!」

    2007-01-09 22:31:00
  • 102:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「いいでしょ〜。」あたしは得意になった。                            その日、他にも新規についたがあたしはなぜか好調でもう一本指名をもらうことができた。                   「じゃあねーお疲れぇ。」「はーい。ばいばーい。」愛と送りの車のなかで別れ、あたしは家に帰った。             家のソファに座り、タバコに火を点けた。

    2007-01-09 22:42:00
  • 103:

    亜美◆O57ekZTKi6

    細く長く煙を吐き出した。            その時携帯が鳴った。  ♪♪♪着信・透♪♪♪  あたしは急いで通話ボタンを押した。「も、もしもし!」「あー瑠璃?今何してんのー?」「今帰ってきたトコ…。仕事だったから。「そんなんやぁ。あんなぁ、明日同伴しぃひん?」「えっ?同伴?」「うん、そー。嫌?」「全っ然!嫌じゃないよ!行く!」「ほんまぁ笑 ほんじゃあ、12時にマクドの前でいい?」「いいよ!」「ほんなら明日なー。ばいばーい。」「ばいばい…。」ツーツーツー。                 明日…ほんとはあたしも仕事なんだけどな。だけど、せっかくの透からの誘いだ。断るバカはいない。

    2007-01-09 22:50:00
  • 104:

    亜美◆O57ekZTKi6

    101さん?102さん?103さん?104さん?更新遅くてほんとにごめんなさい?今から電車に乗ってる間書いていきますね?

    2007-01-11 18:14:00
  • 105:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしはプリンセスに電話をかけた。         「あ、もしもし、瑠璃ですけど…。」「おーどうした?」声で涼であるということがすぐにわかった。  「明日なんだけど…ちょっと行けなくなっちゃって。悪いんだけどお休みほしくて…。」「あ、そーなの?わかったー。じゃ、明後日からまた頑張ろうな!」「うん、じゃあね。」「はーいバイバイ。」ピッ。               ………あーあ。休んじゃった。                      ホストとの同伴っていったい何するもんなんだろ。お金いっぱいかかるのかなぁ…。

    2007-01-11 18:23:00
  • 106:

    亜美◆O57ekZTKi6

    あたしは財布の中を見た。今日の日払いと合わせて6万円…。もっと稼ぎたいのになぁ……あーあ。               あたしはそれからお風呂を溜め、明日の同伴に向けて半身浴をした。

    2007-01-11 18:26:00
  • 107:

    亜美◆O57ekZTKi6

    次の日ーーー。      あたしはジーパンにロンTにヒールに薄手のトレンチを羽織り、マクド前で透を待っていた。 「まだ5分前だもんな…。」はーっ。吐き出した息が微かに白い。      「あ、瑠璃ー♪」遠くから手を振る透の姿が見えた。「透ー!ひさしぶり!」「おー一週間ぶりぐらいちゃう?さ、行こ行こ♪」「どこ行くの?」「いいとこ☆」そうしてあたしは透と並んであるいた。透と歩いてると女たちの視線がすごかった。羨望の眼差しって言うんだろうな、こういうの。

    2007-01-11 18:33:00
  • 108:

    亜美◆O57ekZTKi6

    土曜日ということもあり、歌舞伎町はホストのキャッチやお水風の女、酔っ払いなどでごった返していた。   「俺から離れんなや。」そう言って透はあたしの手を取った。        ドキッ………。

    2007-01-11 18:36:00
  • 109:

    亜美◆O57ekZTKi6

    「透、大丈夫なの?お客さんに見られない?」「大丈夫大丈夫♪」      この時、透はやけにご機嫌で、あたしまで何だか嬉しくなったのを覚えてる。 「ここ。」着いた先は一件のフランス料理屋だった。              ここってあたしが払うのかな!?どうなんだろう…。「あの、透、あたしあんまりお金無いんだけど…。」「あー、この店?当たり前やけど俺払うって!」「え、そうなの?!普通客が払わない?」「ホストは違うよ。一応男だしね。」「そうなんだ…。」あたしは正直ホッとした。

    2007-01-11 20:23:00
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