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?めぐり会う季節?
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1:
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俺はソラ。22歳。
某店の??。職業ホスト。
それが、今の俺の肩書き。2006-10-20 15:25:00 -
141:
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授業の終了を告げるチャイムが鳴ると同時に尚子とサチは顔を見合わせ、笑顔で校門を出た。そして、平日でも人が混雑するミナミの町へ。春だというのに、夕方になると少し寒かった。尚子とサチは買い物をする。近くのファミレスでご飯を食べていた。『お金って、なんぼあっても足りんよなぁ』と唇を尖らして尚子が言う。「ホンマにぃ」溜め息をつきながらサチも答える。
2006-12-09 04:03:00 -
142:
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すると、今まで携帯を触っていた尚子が『帰ろうか☆』と言った。サチも頷き、二人は途中で別れサチは家に着いた。玄関に入ると聞こえる母親の声。『どこ行ってたん?何時やと思ってるの?誰とおったの?』サチは全てを遮る様に部屋のドアを閉めた。いわゆる、箱入り娘。サチは携帯を開いた。最近ちょくちょく見る出会い系サイトだ。
2006-12-10 02:36:00 -
143:
名無しさん
一気に読みました?これ書いてる人はソラさんなん??
2006-12-10 05:57:00 -
144:
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162さん、ありがとうございます?書いてる人物はソラじゃありません?誰かは内緒です?
2006-12-10 20:06:00 -
145:
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『円希望☆』『お金あげるよ〜』サイトの掲示板にはそんなことばかり書いてある。正直、くだらない。溜め息を軽くつき、携帯を閉じたとほぼ同時に、瞳を閉じた。すぐに眠りに落ちた。朝、起きると10時を回っていた。何だか学校へ行く気がせず、シャワーを浴び、出かける準備をしてミナミの町へ出た。
2006-12-10 20:12:00 -
146:
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平日の昼間のミナミは心なしか人が少ない。ボーっと歩く人を見ていた。『お姉さん♪』後ろから声をかけられて振り返った。今風の格好をした男の子。ジャラジャラと付けたシルバーのアクセが、鈍く光を反射して、細い体にそんなに付けて重くないのかと思ってしまう。『今暇してんの?』軽快な口調が不思議と心を開かせる。
2006-12-11 15:12:00 -
147:
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年齢は、19〜21歳ぐらいだろうか。そんな事を考えながら会話を交す。『俺、翔平って言うねんかぁ♪今、仕事紹介してて、可愛かったから声かけさしてもらってん(^-^)』今まで声をかけてくるのが、オヤジかモテない系だったので、正直ドキドキした。
2006-12-11 15:33:00 -
148:
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まだまだ昼間だったので、夜にひっかけ橋で待ち合わせの約束をして翔平と別れた。サチはミナミで時間を潰すことにした。家には帰りたくない。「どんなお店かな?みんなと仲良くやっていけるかな?」そんな期待と不安とが混ざった感情が渦巻きながら、サチは時間を潰した。暖かい太陽はゆっくり沈んでゆく。代わりに、美しい月が顔を出す。繊細な三日月だったのを、覚えている。
2006-12-12 20:08:00 -
149:
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すっかり日の落ちたミナミの町を歩く少女。小さな体に栗色のロングヘア。黒く、丸い瞳が愛嬌を感じさせる。少女はひっかけ橋で止まり、大きな黒目をキョロキョロさせ、周りを見渡した。やがてその瞳の先にある人物を捕えた。「翔平!」軽く叫んでその人物の元へ向かう。翔平も微笑み、『お〜、サチ♪行こか(^-^)』と言った。―――なぁ、翔平?もし、この時に私が行かんかったら、私の人生は変わることなかったかな?
2006-12-12 20:20:00 -
150:
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今みたいに年齢確認が厳しくなかった時代。サチは簡単に18歳で通った。あれよあれよという間に話が進み、気が付けばサチは店のドレスに身を包んでいた。着替えた時、翔平も『俺も着替えてくる♪』と行って立ち去った。再び顔を会わせた時はスーツになっていた。店のボーイだった。細身のスーツに立てた金髪。サチはドキドキした。その時、店に客が入ったらしく、翔平は広い店内に消えていった。サチも店長に呼ばれて奥で簡単な接客マナーを学んだ。
2006-12-18 01:47:00