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?めぐり会う季節?

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  • 1:

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    俺はソラ。22歳。
    某店の??。職業ホスト。

    それが、今の俺の肩書き。

    2006-10-20 15:25:00
  • 155:

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    翔平の運転する車はサチの誘導のもと、少しぎこちなく住宅地を抜けていく。二人のぎこちない沈黙を翔平が切り裂く。『なぁ、サチは今日で終わりなん?』独り言のように放たれた言葉に幸は少しの沈黙を置いて答える。「ん〜、ちょっと考える(((^_^;)」だって最初はキャバって聞いてなかったし。大変やったし。私、ドレス似合ってなかったし。そう心の中で言い訳をしていると家に着いた。別れ際に翔平がサチの腕を掴んで言った。『どっちゃにしろ、連絡してくれへんか?俺は、サチのこと、もっと知りたい。』一瞬。ほんの5秒ぐらい、時間が止まった気がした。

    2006-12-26 04:39:00
  • 156:

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    『ホンマに!?助かるわぁ☆』嬉しそうな翔平の声を聞いて、サチも嬉しくなった。翔平と一緒にいれて、お金も手に入る。サチには一石二鳥だった。翔平とその日は少し話してサチは眠りについた。今日の出来事が頭の中で駆け巡った。ミナミの町、翔平、初めての水商売、店長、広い店内、麗子と呼ばれていた女性――悲しい目、綺麗なドレス。考えているうちに眠りに落ちていた。

    2007-01-03 20:44:00
  • 157:

    名無しさん

    あげ?

    2007-01-05 13:49:00
  • 158:

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    180さんありがとうございましす?

    2007-01-06 03:18:00
  • 159:

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    目が覚めると夕方で、シャワーを浴びて、準備をして家を出た。眠る前に翔平と電話で入店説明を受ける約束をした。店ではなく、町で普通に会えるのが嬉しかった。梅雨を目の前にした湿った風がうっとおしかった。スタバで翔平から簡単に入店説明を受けた。思ったより話が短くて、もう終わりかとサチは肩を落とした。書類をまとめながら、翔平が口を開いた『さち、この後予定ある?』「え?ないけど…」これってもしかして。。。『飯行こか♪』多分、誰でも予想できた展開。何気無く誘っただけかもしれなかったが、サチは笑顔で答える。「行く!!」丸い瞳をいつもより丸くさせて。

    2007-01-06 03:31:00
  • 160:

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    二人で日の落ちかけたミナミの町を歩く。真夏を間近にした太陽は長い間顔を出す。近くの居酒屋に入った。適当にオーダーを済ませた翔平が口を開く。『さちぃ、店長誉めてたで♪おもろい子や!ゆうて(^-^)』「え〜?ホンマぁ?!嬉しいわぁ♪」お世辞でも、まんざら悪い気はしない。食事を終えると、出勤時間になっていた。『何や、さちと同伴みたいやな(笑)』居酒屋を出た時に翔平が口にした。さちはこの時、同伴の意味も知らなかったが、翔平に笑顔を向けた。

    2007-01-17 13:22:00
  • 161:

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    店に着き、更衣室に入る。何人か女の子がいた。『ちょぉ、ホンマこいつだるいわぁ〜』『あ〜、わかるぅ☆指名取れんくない?店長に怒られるしぃ↓↓』『大丈夫!店長は麗子チャンおるし♪』『ギャハハハ!それな!!』そんな会話を繰り返している。麗子――。ふとサチが壁を見ると指名がグラフに表されていた。ダントツで麗子が多かった。そんなグラフを横目に更衣室を後にする。ほぼ同時に、翔平と目が合った。私服からスーツに着替えた翔平はサチに笑顔を見せた。ドキン――サチの心臓が大きく鼓動した気がした。

    2007-01-17 13:30:00
  • 162:

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    今日も営業時間が過ぎ、客が全員帰った。静かで、明るい店内。ボーっと座っているサチの頬に冷たい感触が走る。「キャッ!」『あは♪ゴメン、びっくりした?』悲鳴と同時に振り返ると、冷たいジュースを二人分持った翔平が笑ってた。ドキン―――。また、サチの心臓が鳴った。サチにジュースを一つ渡す翔平。『お疲れ(^-^)』優しい笑顔と共に。サチの横に座るとタバコに火を付ける。カシャン――。デュポンの心地いい音。サチはずっとドキドキして、夢の中にいる様だった。

    2007-01-18 14:50:00
  • 163:

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    心地良い感情に酔いしれていると、店長が、翔平の前にドサッと今日の売り上げ伝票を置き、言った。『翔平チァン♪まだ仕事あるやろぉ?それ終わったらサチ送りや!?』サチの心地良さは、このヤクザのような人相の男に見事に消された。横で唇を尖らす翔平に笑顔を向けながらも、サチは店長に少し感謝した。あのまま、時間が流れてたら、きっと会話がない。

    2007-01-18 14:56:00
  • 164:

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    ボーっとしていた。カチッ。と音をたてた翔平のボールペンの音すら気付かずに。『っしゃぁ!終わり♪』その声でサチは我に帰る。『さちぃ、帰んでぇ(^-^)待たせて悪かったなぁ↓』「えーよ(^-^)」そう言って笑顔を向ける。翔平もまた笑顔で帰る準備を始めた。外に出ると雨だった。梅雨の雨。夏はもうすぐだった。今日も翔平と二人で帰る。車を降りて挨拶をして、別れた。玄関に入ると、また母親が怒鳴ってきて。父にも冷たい視線を向けられる。全てを無視して部屋でベッドに入ると、すぐ眠りに落ちた。バッグの中で携帯が、規則正しい光を放っていた。

    2007-01-21 16:15:00
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