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?めぐり会う季節?

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  • 1:

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    俺はソラ。22歳。
    某店の??。職業ホスト。

    それが、今の俺の肩書き。

    2006-10-20 15:25:00
  • 161:

    ?

    店に着き、更衣室に入る。何人か女の子がいた。『ちょぉ、ホンマこいつだるいわぁ〜』『あ〜、わかるぅ☆指名取れんくない?店長に怒られるしぃ↓↓』『大丈夫!店長は麗子チャンおるし♪』『ギャハハハ!それな!!』そんな会話を繰り返している。麗子――。ふとサチが壁を見ると指名がグラフに表されていた。ダントツで麗子が多かった。そんなグラフを横目に更衣室を後にする。ほぼ同時に、翔平と目が合った。私服からスーツに着替えた翔平はサチに笑顔を見せた。ドキン――サチの心臓が大きく鼓動した気がした。

    2007-01-17 13:30:00
  • 162:

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    今日も営業時間が過ぎ、客が全員帰った。静かで、明るい店内。ボーっと座っているサチの頬に冷たい感触が走る。「キャッ!」『あは♪ゴメン、びっくりした?』悲鳴と同時に振り返ると、冷たいジュースを二人分持った翔平が笑ってた。ドキン―――。また、サチの心臓が鳴った。サチにジュースを一つ渡す翔平。『お疲れ(^-^)』優しい笑顔と共に。サチの横に座るとタバコに火を付ける。カシャン――。デュポンの心地いい音。サチはずっとドキドキして、夢の中にいる様だった。

    2007-01-18 14:50:00
  • 163:

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    心地良い感情に酔いしれていると、店長が、翔平の前にドサッと今日の売り上げ伝票を置き、言った。『翔平チァン♪まだ仕事あるやろぉ?それ終わったらサチ送りや!?』サチの心地良さは、このヤクザのような人相の男に見事に消された。横で唇を尖らす翔平に笑顔を向けながらも、サチは店長に少し感謝した。あのまま、時間が流れてたら、きっと会話がない。

    2007-01-18 14:56:00
  • 164:

    ?

    ボーっとしていた。カチッ。と音をたてた翔平のボールペンの音すら気付かずに。『っしゃぁ!終わり♪』その声でサチは我に帰る。『さちぃ、帰んでぇ(^-^)待たせて悪かったなぁ↓』「えーよ(^-^)」そう言って笑顔を向ける。翔平もまた笑顔で帰る準備を始めた。外に出ると雨だった。梅雨の雨。夏はもうすぐだった。今日も翔平と二人で帰る。車を降りて挨拶をして、別れた。玄関に入ると、また母親が怒鳴ってきて。父にも冷たい視線を向けられる。全てを無視して部屋でベッドに入ると、すぐ眠りに落ちた。バッグの中で携帯が、規則正しい光を放っていた。

    2007-01-21 16:15:00
  • 165:

    名無しさん

    がんばれ

    2007-01-21 21:40:00
  • 166:

    名無しさん

    かいてくれ????続きが気になりすぎるやないか?????????

    2007-03-16 04:41:00
  • 167:

    ?

    久々に更新します?

    2007-03-31 16:48:00
  • 168:

    ?

    雨の音で目を覚ます。今日も起きたのは夕方だった。サチはお風呂に入り、準備をした。歩いている途中で携帯を見ると、着信があるのに気付いた。着信:尚子。履歴には、いくつかの着信が残っていた。メールもあった。『受信:尚子』そんな表示が並んでいた。内容は、全てサチを心配した内容。電話をかける。『プルルル…。サチ!?』慌てた様子で電話に出た尚子は、やはりサチの心配をしていた。だって、学校を休んで三日目だったから。

    2007-03-31 16:54:00
  • 169:

    ?

    三日目ともなると、少しずつ慣れた気がした。そんな生活が、一週間、二週間と続いた。夕方に起きて、出勤して、働いて、翔平と帰る。学校へは行かなかった。親とも仲が悪いばかりで、尚子とは、たまに会ったが、世界が違う気がして、だんだん連絡も取らなくなっていった。学校は退学になった。母親は泣き叫んでサチを責めた。父親には殴られた。サチは限界を感じて荷物をまとめて、出勤した。その日は、出勤した時に翔平が『おまえ、ほっぺたどうしたん?』と心配してくれたが、「何でもない(^-^)」と答えた。

    2007-03-31 17:03:00
  • 170:

    ?

    営業が終わると、この日の仕事を終わらせた翔平が「帰ろうか(^-^)」と車のキーを回した。しかし、サチの荷物を見て、『どこに帰る気や?(笑)』と尋ねた。帰る所はない。お酒も入って、少しヤケになったサチは翔平に言った。「泊めてや。」この何週間か、気付けば翔平を目で追っていた。翔平と話すだけで緊張していた。他の女の子と話す翔平が嫌いだった。この、金髪で、愛嬌のある八重歯を出して笑う男に、サチは惚れてしまっていた。

    2007-03-31 17:11:00
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