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?めぐり会う季節?

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  • 1:

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    俺はソラ。22歳。
    某店の??。職業ホスト。

    それが、今の俺の肩書き。

    2006-10-20 15:25:00
  • 71:

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    広いマンションの一室。片付いてると言うよりも、何もない殺風景な部屋。少女が一人佇む。ベットの上に寝転ぶ少女。さっきまでの目の前の状況が脳裏に蘇る。自分の唇を手で触れ、呆然とする。『何で?』と誰に問掛けたかもわからない部屋に答えのない質問が寂しく響いた。

    2006-10-27 10:33:00
  • 72:

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    静かな店内。他の店の様にうるさいBGMは流さない。理由は1つ。音響で誤魔化さなくても店内はいつも万卓で騒然としているからだ。まだOPENから間もなく、客も少ない店内に幸がいる。『なぁ、ソラ今日機嫌悪くなぁい?』「そんなことないでぇ♪」平然を装うが、イライラが止まらない。若干19歳の彼はまだ気付いていなかった。自分の気持ちに。今日もシャンパンコールが連続で鳴り響く。ただ、いつもと違ったのは、幸もソラも酔ってしまったこと。そして、ソラの機嫌が悪かったこと。

    2006-10-27 10:39:00
  • 73:

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    ミナミのホテルの一室。『アッ。アアッ!ん。。。ソラぁ。』外は梅雨なのに珍しく晴れているが、天気に似合わない艶やかな女の声が響く。幸はソラをアフターに誘った。酔っていた幸はソラに抱かれたかった。繁華街にあるホテルでソラは感情に任せて幸を抱く。もちろん、感情はない。心のない、ただイライラをぶつけるセックス。だが、ソラに惚れる幸を喜ばせるには十分だった。ヘルスで働き始めた幸は、今までのソラのエースよりハイペースでソラに貢いでいた。ソラの売り上げが上がる度、幸のエースの座は明確になっていく。

    2006-10-27 10:45:00
  • 74:

    ?

    「イク」と小さく呟いてソラが果てた。ぐったりとした幸をそのままにしてバスルームへ行く。出てくると煙草に火を付け。服を着た。甘えてくる幸に「帰るわ」と言った。家に帰るとアイラはいなかった。学校へ行ったのだ。ベットに入り、疲れたソラはすぐに眠りに入る。―――ガチャッ。玄関の開く音で覚醒する。起き上がると、アイラがいた。アイラに近付く。

    2006-10-27 15:08:00
  • 75:

    ?

    ソラとの距離が近付くにつれ、アイラは体がこわばった。アイラの手を持ち、「昨日は、ゴメン。」と頭を下げた。『気に…してない。アイラはソープでは働かへんから。』とアイラが答えた。するとソラは携帯を取りだし、どこかへ電話をかける。「あ、もしもし麗子ちゃん?うん。女の子雇ってあげてほしいねん。ホンマ?助かるわ。今日な。わかった☆」電話を切る。「アイラちゃん、クラブは?」アイラは二つ返事で承諾した。何よりソラが気を使ってくれたのが嬉しかった。

    2006-10-27 15:16:00
  • 76:

    ?

    スターバックスで煙草を吸う20代の女性。ウェーブの黒髪。長い睫毛。通った鼻筋。真っ赤な口紅が似合う。そこに、金髪の男女が表れる。「麗子ちゃん、忙しいのにゴメンなぁ?」『いーよ☆あら、綺麗な子やん!』と黒髪の女性。クラブのママらしく、アイラに簡単に自己紹介、仕事内容を伝えた。その後、同伴のソラを見送り、麗子とアイラは店へ向かう。大きなクラブだった。初めてのことばかりで緊張するアイラに麗子が言った。『わからんことあったら、聞いてな♪』アイラは元気良く『ありがとうございます!』と答えた。この日クラブ嬢アイラが誕生した。

    2006-10-27 15:25:00
  • 77:

    名無しさん

    気になる?

    2006-10-27 18:49:00
  • 78:

    ?

    84さん、ありがとうございます?

    2006-10-28 03:03:00
  • 79:

    ?

    『誕生日、楽しみにしといてや!』そう言い残し、幸が店を後にしたのは珍しく明け方だった。そんな幸を笑顔で見送るソラ。初夏のミナミは夜明けが早い。アイラがクラブで働き始め、二週間が過ぎようとしていた。容姿端麗、話も上手く、仕事熱心なアイラは急速に人気者になっていた。この頃、アイラは朝に学校へ顔を出しつつ、クラブで働くのが普通になっていた。ソラも相変わらず売り上げを維持していた。

    2006-10-28 03:17:00
  • 80:

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    『ん〜、あ☆付い…』最後の言葉をアイラが発する直前だった。ソラの細く、長い腕がアイラを抱き締める。暖かい。「ありがとう」ソラが耳元で呟く。『うん…』ソラの手が緩んだ。ずっと背伸びをしていた。アイラのカカトが床に着いた瞬間。目が合った。顔が近い。そう思った時には自然とお互いに唇を重ねていた。

    2006-10-28 03:38:00
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