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『親愛なる...』
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1:
◆2wikGtRuQw
あなたは、私の事を覚えていますか?
あなたは、私の事をほんの一瞬でも思い出してはくれていますか?
―昔の様に、今でも純粋に“彼”の事を愛してはいますか?
―私は変わらずあなたを忘れられないままです―――。2006-10-24 13:05:00 -
54:
◆2wikGtRuQw
【で、電話っ!?】
まさか電話がかかってくるなんて予想もしてなかった私は、素でビックリしまくり!
【で、出な…】そう思い、携帯のボタンを恐る恐る押してみた。
―ピッ「…もしもし?」2006-11-05 10:34:00 -
55:
◆2wikGtRuQw
『もし?おはよーさん☆誰か分かるけ?』「うん分かる!…永愛君やんな?」『おーよー分かってるやん☆おまえなんで昨日帰ったら連絡してってゆったのにしてこーへんねん〜笑』「あーごめん!昨日忘れて寝てしまっててん!マジごめんなぁ…。泣」『ほんまか♪今は何してんねん?』
そんな会話から始まり、5分ぐらい話してから『ほなまた連絡するわ☆』と永愛君が言い、初電話は終了した。2006-11-05 10:42:00 -
56:
◆2wikGtRuQw
もーその時の私の心は躍りまくっていた。
【永愛君もあたしの事気にかけてくれるんかな☆両思いかも〜☆】
なんて今思えば可愛すぎる事だって純粋に思っていたから。
―営業・色・枕…だの、その時の私はそんな言葉さえ知る筈もなくて…知ったところで、疑う事さえ知らなかった。永愛君を信じていたから―。2006-11-05 10:46:00 -
57:
◆2wikGtRuQw
――でもね、永愛君。
私は3年半経った今でも、あの時の二人は偽りなんかじゃない、偽物なんかじゃなかった…ってそう想ってるんだ。
こんな私は痛いかな?あほすぎるかな?
【永愛君は私の事を本当に愛してくれてたんじゃないかな】って…周りが何て言おうと、永愛君が否定しようと、少なくとも私は、そう想えてるんだ―。
自分でも不思議なくらいに…――。2006-11-05 10:52:00 -
58:
◆2wikGtRuQw
次の日、私はまじめに学校へと登校していた。
「おはー♪」『おー彩おはよ☆』
私と若菜は毎日同じ電車で梅田へと通う。
「昨日休んでごめんなぁ」『ほんまやわ〜!何してたん?』「ふふーん☆ちゃうねん聞いてや〜♪あんなぁ…♪」
私は若菜に一昨日にあった出来事を、一通り話していた。2006-11-05 14:01:00 -
59:
◆2wikGtRuQw
「…って感じやねん☆」一気に説明し終わると
『へ〜いいな〜☆若菜も永愛君見てみたいわ♪』「マジでばぁり男前やから♪」『マジで♪笑 …けど、真輝君どないするん?大丈夫なん?』
【…あっちゃぁ…忘れてた…。】2006-11-05 14:06:00 -
60:
◆2wikGtRuQw
「…それやねん…。」『うわ〜真輝君かわいそ〜…あんないい男やのに…。』「ほんまやぁ…真剣どーしよ〜!!でも実は、この前永愛にな………って言われてんやん。どー思う!?」『…そんなん言われたん!?ん〜…それはもう彩次第ちゃう?彩がどうしたいかやで!』
―実は初回で永愛の店に行った日、永愛と私の間でこんなやり取りがあったのだ――。2006-11-05 14:15:00 -
61:
◆2wikGtRuQw
―『彩菜、彼氏いるん?』ソファにもたれ、私の目を見つめながら、そう問いかける永愛。
「…いるよ。もう半年ぐらい経つかなぁ。永愛君は?」『…俺はホスト始める前にフラれた。…てゆうよりプロポーズしたら断られた。ハハ(笑)』「え…?そうなんや…。」『おう。5年ぐらい付き合っててな、ほんまに愛してた女やってんけどな。…―だから俺、女なんて信じてへん。』「…そうなんや。…けどそれってなんか寂しい。あたしの事も信じれへん?」『おう。人間なんてみんな嘘ばぁーっか(笑)』
【…っっ…―】
そう笑いながら話す永愛に、私は少し腹が立った。2006-11-05 14:30:00 -
62:
◆2wikGtRuQw
「そんな事ないよ。」
私はキッと永愛を睨みつけ、そう吐き捨てた。
『え?』「そんな事ないよ。あたしは信用してもらえへんようなそんな女じゃない。」
そう言う私を暫く見つめ、永愛はこう言った。2006-11-05 14:34:00