小説掲示板〜恋々〜KOIGOIのスレッド詳細｜夜遊びweb関西版

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〜恋々〜KOIGOI

• 1:

  ♀

  斉藤玲子、22歳。
  
  付き合って五ヶ月になる彼氏と、五年付き合っていた元彼の間で揺れていた。
  
  それぞれいい所も悪い所もあるけど、どっちが好きなのかって聞かれると難しいところだった。

  2006-05-30 08:53:00
• 2:

  ♀

  「玲ちゃん好きやで」
  「玲子もひろ君のことめーっちゃ好き☆」
  
  「なんやかんやゆうてもやっぱお前のことが一番大事やわ」
  「玲子もやっぱり純が一番大事かも…五年も付き合ってたしさ」

  2006-05-30 08:57:00
• 3:

  ♀

  私、ちまたでよく言う二股をしてた。
  
  今彼のひろ君と元彼の純。私は両方にいい顔をして二人から愛されてる優越感を感じてた。
  
  支配感って言った方がしっかりくるのかも。とにもかくにもまぁ最悪な女だったわけです。

  2006-05-30 09:01:00
• 4:

  ♀

  私は一日おきに交互に二人と会い、ひどい時には一日の間に男をハシゴしてたりした。
  
  《二兜を追う者は一兜も得ず》なんてことわざを聞いたことはあるけど、そんなもん全然関係ないやーんって思ってた。
  
  現にそれでうまくいってたわけで。

  2006-05-30 09:07:00
• 5:

  ♀

  でも、どっちかにしないとだめだって友達にはよく言われた。
  そんなことしてたらそのうち痛いめ見るよって笑いながら忠告された。
  
  確かにひろ君と純に対してうしろめたさや悪気はあったけど、一回きりの人生を好きなように生きてたかった。

  2006-05-30 09:09:00
• 6:

  ♀

  純とは夜の仕事をしてた時からの付き合いで、定番のホストとキャバ嬢ってやつ？
  生活の環境や時間も合うから付き合ってからすぐに同棲してた。毎日が同じ日常生活で、それが五年も続いたんだから何が言いたいか分かるよね？
  
  そうです、スーパーマンネリですよ。

  2006-05-30 09:14:00
• 7:

  ♀

  付き合った当初のドキドキやトキメキなんてものは同棲をしてから一年もたたないうちになくなったし、男と女とゆうよりも人と人みたいな。
  
  よく言う空気みたいな存在ってやつ？
  そう言われたら綺麗に聞こえるのかもしれないけど実際はそんなこともないんです。

  2006-05-30 09:18:00
• 8:

  ♀

  オナラなんて一回平気になるとぷっぷかぷっぷかこくようになるし、同じ部屋にいるのにお互い相手がいてもいなくても緊張感すらない。
  
  ＳＥＸだって毎日毎日やってたものが週に一回あればいいほうになって、ない時なんて二ヶ月なしとか。

  2006-05-30 09:22:00
• 9:

  ♀

  それが同棲始めて三年目ぐらいかな。
  純は売れっ子ホストだったけど、休みの日はズボラで家から一歩も出ないぐらいのだるがり屋だった。
  
  外ではカッコイイだとか言われてるホストでも、裏を返せば普通の男。

  2006-05-30 09:27:00
• 10:

  ♀

  まぁそんなこんなで純とはマンネリしながらも結局は五年近く付き合ってた。
  
  「ちょっと距離置きたいから別れてくれへん？」
  
  私が純にそう言った時も、純は私を止めなかった。きっと私が本当に出ていくとは思ってなかったからだと思う。

  2006-05-30 09:29:00
• 11:

  ♀

  でも逆に私からすれば止めないってことはイコール別れても大丈夫ってことかって解釈された。
  
  だから、私は純が仕事でいない時に友達と軽トラを借りて荷物をいっさいがっさい運び出した。
  
  こうなったら本当に別れてやろうと。まぁ変な意地から始まった別れだった、

  2006-05-30 09:33:00
• 12:

  ♀

  「お前どうゆうことやねん！！勝手に出て行くなやはよ帰ってこい！」
  
  私の荷物がすべてなくなってる部屋に帰った純はすぐに電話をかけてきた。
  
  「別れるってゆったやろ？しばらく連絡してこんといて」

  2006-05-30 09:36:00
• 13:

  ♀

  私は純に冷たくそう言った。冷めていたわけじゃない。ただ本当に純とは距離を置きたかった。
  
  本当にこれでいいんだろうか。純と付き合っていた時、何度もそう思ってたからだった。
  
  五年って長いけどあっという間だったし、このまま純といたらいつかはこのまま結婚なんだろうなと。

  2006-05-30 09:39:00
• 14:

  ♀

  マンネリの延長のような気がして、結婚したいとも思ってなかったけど、歳も歳になってくると周りの結婚ラッシュに少しばかり焦りも出てくるわけですよ。
  
  だから自分の人生を見つめ直すため、純との将来を見据えるために一回別れて考えたかった。

  2006-05-30 09:42:00
• 15:

  ♀

  〜１週間後〜
  
  純との同棲していたマンションから出てちょうど一週間がたった。
  
  結局実家に帰ってた私は昔からの地元の友達と久々に遊ぶことにした。でも夜だしすることもなくて居酒屋へ飲みに行くことになった。

  2006-05-30 09:47:00
• 16:

  ♀

  ただ飲みに行くだけ。本当にそれだけのつもりだった。
  まさかその居酒屋で久々のトキメキがあるとは知らずに。そしてそれが意外な相手だったことも。
  
  私は女友達二人と三人で地元の昔からよく行く居酒屋へ行った。

  2006-05-30 09:50:00
• 17:

  ♀

  「いらっしゃいませ」
  
  活気のいい店員の声に迎えられながらお店に入ると、すぐに奥のテーブルから声がかかった。
  
  「おーお前ら久しぶりやんけ！三人か？俺らも三人やから一緒に飲もや。席空いてるし」

  2006-05-30 09:54:00
• 18:

  ♀

  「絶対いやー。って冗談やけど。どうする？」
  千夏が私と朝美にそう聞いた。
  
  「うーんどうする？」
  「てゆうかカウンターしかあいてないしなぁ」

  2006-05-30 09:59:00
• 19:

  ♀

  結局そのまま流れで一緒に座らせてもらうことになった。
  
  「俺らも三人やから」
  と言って合流させたのは地元の一つ年上の先輩、聖二だった。昔はよくやんちゃをして遊んだ仲だ。
  そして他の二人は山下くんと大橋くん。この二人も一つ年上の先輩。

  2006-05-30 10:04:00
• 20:

  ♀

  でも年上といっても気を使う仲でもない。
  ヤンキーだった頃からお互いみんな知ってるし、よく遊んでいたからだ。
  
  でも純と同棲を始めてから私は地元を離れてたし、たまにしか帰ってきていなかったから二十歳を過ぎてから会ったのは久しぶりで実に二年ぶりだった。

  2006-05-30 10:08:00
• 21:

  ♀

  「最近どないなん」
  
  飲み始めてからそれぞれ話し始めたころ聖二が私にそう聞いた。「まぁまぁかな」とだけ答えた。
  
  聖二とは昔っから仲がよかった。

  2006-05-30 10:12:00
• 22:

  ♀

  男友達で唯一本音を言える存在で。だから純と付き合ってた時も聖二とは連絡を取ってたし、たまに遊んだりもしてた。
  だから聖二だけは二年ぶりではなく二週間ぶりぐらいのもんだった。
  
  「玲子ほんまに地元帰ってきたんか？マジであいつと別れたん？」

  2006-05-30 10:14:00
• 23:

  ♀

  「別れた別れた。実家に戻ってきたもん」
  
  私がそう言うとみんなが聞き耳をたてて一瞬静かになった。
  
  「そんなんゆーてソッコーで戻るくせに」聖二がそう言って笑ってた。

  2006-05-30 10:16:00
• 24:

  ♀

  「なんやねん聖二お前玲子と連絡とってたんかぁ。俺らめっちゃ久しぶりやねんけど。なぁ玲子？」
  
  「ほんまやなぁ。山下くんとか大橋くんに会うのなんか何年かぶりやで」
  
  「マジで？まぁ俺は地元の小泉みたいな存在やからな。お前ら全員聖二チルドレンやで」聖二が自分で言って爆笑してた。

  2006-05-30 10:22:00
• 25:

  ♀

  実はこの三人、聖二、山下くん、大橋くんは隼人とゆう昔の元彼の友達。
  
  隼人とは中学から純と付き合う前まで二年ぐらい付き合っていた。
  だから聖二達ともよく一緒に遊んでて自然とみんな仲がよかった。。

  2006-05-30 10:27:00
• 26:

  ♀

  聖二たちは隼人と今も仲がいいし、私も会ったら普通に話す仲。
  
  別れてから何年もたつし、隼人のことは楽しい思い出の１ページみたいなものだ。
  
  でも昔から知ってるもの同士が集まると、決まって昔話が始まる。そうなると必ず隼人ネタでいじられた。

  2006-05-30 10:31:00
• 27:

  ♀

  「ほんま若かったよなぁあのころ」
  「でも毎日めっちゃ楽しかったやんなぁ」
  
  昔話を話せば話すほど口々にみんなそう言ってた。青春をふと思い出してしまう。
  あ…あの頃はこうやったなぁとか。ちょっとだけ寂しい気分にもなる。

  2006-05-30 10:35:00
• 28:

  ♀

  「まぁ、今日は楽しく飲もや！チルドレン達」
  
  聖二が勝手に一気飲みをしてそう言った。
  そこからはみんなテンションあげあげでゲームをしたりしながら気付けば閉店の５時まで居酒屋で飲み続けてた。
  当然みんなベーロベロでした、はい。

  2006-05-30 10:38:00
• 29:

  名無しさん

  >>1-50

  2006-05-30 10:39:00
• 30:

  ♀

  「もうチャリ置いていき。危ないしみんな車で送ってったるわ」
  
  そう言って私達女の子を車に乗せてくれたのは山下くんだった。
  聖二も車に乗り込んだけど大橋くんはバイクだったから先に帰って行った。

  2006-05-30 10:41:00
• 31:

  ♀

  とりあえず車は走りだし、回る順番は近い道から聖二→朝美→千夏→私、とゆうことになった。
  
  最後かぁ…吐きそう…
  少し気分が悪かった私は窓を開けて外に顔を出していた。やっとみんなを送ってあとは私だけになった時、山下くんが急に車を止めた。

  2006-05-30 10:45:00
• 32:

  ♀

  「ちょっと待ってて」
  山下くんはそう言うと自販機に走って行った。そして戻ってくると私に水を渡してくれた。
  
  「気持ち悪いやろ？水飲み。吐きたかったら吐いたらいいし。助手席乗るか？うしろよりマシやと思うけど」

  2006-05-30 10:48:00
• 33:

  ♀

  なんかキューンてした。
  久々に感じた気持ちだった。ドキドキってゆうよりはトキメキみたいな。
  
  さりげなく水を買いに走ってくれたりとか当たり前なんかもしれないけど、優しくされることってこんなに嬉しいことやったんかな？と。

  2006-05-30 10:51:00
• 34:

  名無しさん

  >>2-33

  2006-05-30 11:14:00
• 35:

  ♀

  久々の新鮮な気持ちだった。私は山下くんにドキドキしてた。
  
  昔っから知ってる元彼の友達なのに…。自分でも不思議に思った。
  
  でも帰り際に山下くんに携帯番号を聞かれた時、何故だか嬉しくて喜んで交換をした。

  2006-05-31 23:17:00
• 36:

  ♀

  それからは毎日のように山下くんからメールや電話があった。
  私はそのたびにドキドキしてた。純とは同棲してたしマンネリもあったからメールなんてほとんどしなかったから。
  
  だからマメにメールをくれることがすごく楽しかった。

  2006-05-31 23:19:00
• 37:

  ♀

  多分アツクなってたんだろうね。
  久々に感じた新鮮さに私はドキドキしてた。
  
  そんなことがきっかけで、私と山下くんは三週間後に付き合ってしまってた。
  純と別れて一ヶ月もたたないうちに。

  2006-05-31 23:21:00
• 38:

  ♀

  山下くんは山下宏樹。私は昔っから山下くんって呼んでた。
  でも付き合ってからすぐにひろくんと呼び方を変えた。馬鹿みたいに舞い上がってたからだ。
  
  でも私はひろくんと付き合ってからも純とは完璧には切れていなかった。

  2006-05-31 23:23:00
• 39:

  ♀

  せこいかもしれないけど、やっぱり純のことも好きだったしキープしておきたかった。
  
  山下くんと付き合い始めておいて、純ともたまに会ったり…最悪な女だった。
  
  結局そんな状態が五ヶ月も続いていた。

  2006-05-31 23:28:00
• 40:

  ♀

  どうしたらいいんやろ…
  
  私は罪悪感にかられながら一人でいつも考えていた。いつまでもこんなことしてられへんやんな…
  
  いい加減どちらかに決めないと。付き合って五ヶ月のひろくんか、五年付き合っていた純か…

  2006-05-31 23:30:00
• 41:

  ♀

  そんなことを考えていたのが今から約一ヶ月前。でもそんな時に私は自分でも信じられない出来事を体験した。
  
  皆様。これは実話で、しかも現在進行系のリアルタイムな話です。
  
  約一ヶ月前、私はある人に一目惚れしちゃいました。

  2006-05-31 23:34:00
• 42:

  ♀

  一目惚れなんて正直初めてのことで、何て表せばいいのか自分でも分からなくて。
  
  あほちゃうこいつ？って思われるかもしれないけど正直私イケてるほうです。
  
  ルックスには自信もあるし、夜働いてたせいもあって男の扱いには慣れてました。

  2006-05-31 23:37:00
• 43:

  ♀

  嘘は平気でつくし誰にでもいい顔して純とひろ君に二股もかけてた。
  余裕かまして男を手の平で転がしてた。
  
  そーれーが!(￣□￣;)
  そんな私が一目惚れですよ…自分でも信じられなかった。

  2006-05-31 23:41:00
• 44:

  ♀

  私、一ヶ月前に仕事始めたのね。
  それまでは夜まっしぐらでキャバクラとかクラブで六年近く働いてた。
  
  でもね、純とも別れてたしそろそろ落ち着こうかなってことで、私は新しい仕事をすることに決めた。

  2006-05-31 23:45:00
• 45:

  ♀

  それで、その人はその一ヶ月前に私が始めた仕事場にいる人なんだけど。三つ年上なんだけど背が大きくてよく笑う爽やかな人で。
  
  キャラも面白いし、にーって笑う顔がめちゃくちゃ可愛くて。

  2006-05-31 23:47:00
• 46:

  ♀

  でも男女関係なく仲のいい職場で、おまけに人数もけっこういます。
  
  で、その人の名前は仮名で今井さんにしといていいですかね？一応念のため。
  
  今井さんは役職の人で従業員みんなのまとめ役みたいな感じ。

  2006-05-31 23:52:00
• 47:

  ♀

  それでは、分かりにくいかもしれないけど、出会い？から書き始めていきたいと思います。
  
  これをもし読んでくれてる人がいたら、アドバイスとこうしたらいいよ！ってこと教えてもらえるなら教えて下さい(>_

  2006-05-31 23:55:00
• 48:

  ♀

  今から約一ヶ月前…
  
  四月の終わりに私はとある仕事を始めた。
  あっ！昼間の仕事ですよ。接客業です。
  で、正直まともにとゆうか水商売しかしたことのなかった私は、仕事初日とゆうこともあって大大大緊張してた。

  2006-05-31 23:59:00
• 49:

  ♀

  面接はそれより五日前に済んでたけど、面接をしてくれたのは雇用面接担当の石塚さんって人でした。
  
  それでたまたま私と同じ日に、面接に来ていた一つ年下の女の子(みくちゃん)と一緒にスタートすることになり、私は初勤務を迎えました。

  2006-06-01 00:03:00
• 50:

  ♀

  「失礼します、おはようございまーす」
  
  私は初めての出勤の日、予定より15分も早く着いてしまった。
  でも着いたのはいいものの、どこに更衣室があるとか何をすればいいのかが分からなくて焦り気味だった。

  2006-06-01 00:05:00
• 51:

  ♀

  周りを見ても初対面なせいかあまり積極的に話せないし、一人でテンパってしまってた。
  
  「斉藤さんやんな？俺、一応ここの主任やねん。今井健太郎です。よろしく」
  
  あたふたしていた私にそう言って笑いかけてくれたのが今井さんだった。

  2006-06-01 00:09:00
• 52:

  ♀

  「はいっ！」
  
  また声が変になった。恥ずかしー私…
  
  「とりあえず事務所いこか。多分もう一人今日からの子来るからその子来たら一緒に説明始めるから」

  2006-06-01 00:13:00
• 53:

  ♀

  そうして私は今井さんに連れられて事務所へと一緒に向かった。
  といっても同じビルにあったから移動は早かった。
  
  「タバコ吸う？あ、コーヒー飲む？これめっちゃ甘いけど」
  今井さんはスイートなんちゃらとゆうコーヒーを私に渡してきた。

  2006-06-01 00:15:00
• 54:

  ♀

  「すいません…ありがとうございます」
  
  緊張のせいでうまく話せない。なんなんやろ？不思議と今井さんにドキドキしてた。
  
  職場の主任にあたる人やのに…。ましてひろ君と純を二股かけてる私が。なんでこの人にドキドキすんねやろ？

  2006-06-01 00:18:00
• 55:

  ♀

  サラサラな茶色い髪にパリっとしたスーツ姿。
  今井さんは私が今まで好きになった男とは少し違う雰囲気の人だった。
  
  純はバリバリのホストで、見た目ちゃらちゃらしてるし、ひろ君はギャル男っぽいお兄系。
  でも今井さんは爽やかな好青年だった。

  2006-06-01 00:21:00
• 56:

  ♀

  正直ゆうと純やひろ君のほうが顔は男前。
  でも今井さんは笑った顔がめちゃくちゃカッコイイとゆうか可愛いとゆうか…なんか癒されるとゆうか元気になるとゆうか…
  
  とにかく笑顔が素敵な人だった。この人めっちゃ楽しそうに笑うなぁーって。

  2006-06-01 00:24:00
• 57:

  名無しさん

  >>1-100

  2006-06-01 00:24:00
• 58:

  ♀

  「どしたん？」
  
  ふと今井さんと目が会ってびっくりした。私、じっと今井さんのことを見てしまってた。
  
  「あ…いえ…」

  2006-06-01 00:25:00
• 59:

  ♀

  「ほんま緊張せんといてな。仲いい友達おるやろ？そんなノリでいいからガンガン素だしてくれていいから」
  
  「はい…」
  
  「斉藤さん彼氏おんの？って仕事と関係ない話やけど」

  2006-06-01 00:28:00
• 60:

  ♀

  ドキッとした。一瞬ひろ君と純の顔が頭によぎったけど、私はまたいつもの調子で嘘をつく。
  
  「いないですよー。最近別たとこです」
  
  知ってた？彼氏おんの？って聞かれた時に、最近別れましたって言うと、結構いいらしいよ。

  2006-06-01 00:31:00
• 61:

  名無しさん

  　

  2006-06-01 06:26:00
• 62:

  ゆう??

  読んでます?自分と状況が似過ぎててびっくりしました?今?ﾈﾝ付き合ってたﾎｽの元ｶﾚと?ヶ月目の彼氏と二股状態です?これからどーなるか楽しみ?頑張って下さいね?

  2006-06-01 10:41:00
• 63:

  名無しさん

  　

  2006-06-01 18:48:00
• 64:

  名無しさん

  >>1-100

  2006-06-01 19:30:00
• 65:

  名無しさん

  　

  2006-06-03 21:30:00
• 66:

  ♀

  でもそれを「恋」だと気付くまでに、さほど時間はかからなかった。
  
  (コンコン)
  
  「失礼します。今日から働くことになりました。三嶋みくです。すいません…遅刻しちゃいました」

  2006-06-04 15:17:00
• 67:

  ♀

  少し遅れて事務所にやってきたのは私と年齢もそんなに変わらない女の子だった。
  
  初日に遅刻とは…この子なかなかやるなぁ。みくちゃんの印象はそんな感じだった。
  
  今風の化粧に今風のノリ。仲良くできそうやなって少し安心した。

  2006-06-04 15:20:00
• 68:

  ♀

  「とりあえず今から仕事の流れを説明するから三嶋さんもそこ座ってくれる」
  
  そうこうしてるうちに仕事の話が始まり、私達二人は今井さんの話を真剣に聞いていた。
  
  「もう昼かぁ。お弁当とか持ってきた？」

  2006-06-04 15:23:00
• 69:

  ♀

  「えっ持ってこなきゃだめだったんですか？」
  「私持ってきてなーい」
  
  私もみくちゃんも持ってきていなかった。
  「マジで…ほんならとりあえず飯行こか。今日はしゃあないし俺がごちるわ」

  2006-06-04 15:25:00
• 70:

  ♀

  そう言って今井さんは私達二人を近くの喫茶店に連れて行ってくれた。
  
  「ここのランチけっこううまいやろ？俺たまに一人でくんねん」
  
  おいしそうにご飯を食べながら今井さんはそう言った。なんか見てるだけで幸せやなぁって感じた。

  2006-06-04 15:27:00
• 71:

  ♀

  「あのぉ私タルタルソース反対派なんですよね」
  
  突然なにを言い出すのかと思ったらみくちゃんがそう言ってエビフライにかかっていたタルタルソースをよけていた。
  
  「はー？お前おもろいなぁ(笑)じゃあなにつけて食うねん」

  2006-06-04 15:30:00
• 72:

  ♀

  「なんもつけない派ですよ。あえてつけるならマヨネーズかな」
  
  三嶋さんが得意げにそう言うと、今井さんがすかさず変わらんやん！って突っ込んでいた。
  
  二人のノリツッコミを見ていた私は楽しかったけど、逆に羨ましくも思ってた。

  2006-06-04 15:32:00
• 73:

  ♀

  ドキドキしてうまく話せない私は、今井さんにも緊張しっぱなしで笑いどころじゃなかったからだ。
  
  水商売をやってた時なら誰に対してもツカミは完璧にできてたのに…
  
  それが一人の男にこんなに調子を狂わされてる。この私が。

  2006-06-04 15:35:00
• 74:

  ♀

  「お前も斉藤さん見習ってちょっとは女の子らしーくしろよ(笑)さっきからポロポロこぼしすぎやねん」
  
  今井さんは笑いながらみくちゃんにそう言ってた。
  
  私は“斉藤さん”で、みくちゃんは“お前”。なんか差を感じた。

  2006-06-04 15:38:00
• 75:

  ♀

  私も普段はみくちゃんみたいに明るいノリなのに…。天然キャラを初日から発揮できるみくちゃんが正直すごく羨ましかった。
  
  「どうした？仕事の話しんどかった？大丈夫か？」
  
  今井さんは一人でボーっとしてしまってた私に心配そうにそう聞いた。

  2006-06-04 15:49:00
• 76:

  ♀

  「だ、大丈夫です…」
  
  やっぱり私はダメな女。変なやつみたいに思われてるんだろうな…。
  
  今までこんな経験したことがなかった。まさかこれが恋だなんて…この時の私は思いもしなかった。

  2006-06-04 15:53:00
• 77:

  名無しさん

  　

  2006-06-04 22:06:00
• 78:

  名無しさん

  >>1-80

  2006-06-04 23:58:00
• 79:

  名無しさん

  　

  2006-06-07 18:18:00
• 80:

  名無しさん

  ?

  2006-06-08 20:40:00