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━━Rain-?━━
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1:
CHIKA
すれ違う人達は、色とりどりの傘をさし足早に歩いていた。
今日は雨が降った…
行き場のない気持ちがまた胸をしめつけ、俺は一人…立ち止まる。2006-11-05 15:49:00 -
11:
CHIKA
「聖夜、どうした?」
「え?あぁ…ごめんごめん」
「雨だしどっか入ろっか。俺チョー腹へったし」
立ち止まってぼーっとしていた俺に、涼がそう言った。俺達はそのまま近くにあったファミレスに入り、2人で窓越しに見える雨をぼーっと見ていた。2006-11-05 16:16:00 -
12:
CHIKA
「聖夜今日変じゃね?ずっとぼーっとしてんじゃん。なんかあった?話くらいは聞けるし何でも言ってね」
涼がそう言って俺を見る。変…なのか俺。
「なんもないわ。てゆうかお前ほんまその喋り方どうにかならんのか。女みたいで気持ち悪いねんけど」2006-11-05 16:17:00 -
13:
CHIKA
「仕方ねぇーじゃん元からこうなんだからさ」
俺が笑って気持ち悪いと言ったら、涼は少しすねていた。
女みたいな話し方をするこの標準語男、大石涼とは、この町で出会った。2006-11-05 16:19:00 -
14:
CHIKA
千葉生まれで東京育ちな涼は、関東人!て感じ丸出しな奴だった。
初めて会った頃はかなりうざいというかスーパー都会っ子アピールが凄く、"絶対ツレにはしたくないタイプ"だと思った。
津軽に来て間もない頃、俺は仕事を探すため求人誌を片手に街をブラブラしていた。そんな時、同年代っぽい男が怪しげに近付いてきた。
それがこの男、大石涼。2006-11-05 16:21:00 -
15:
CHIKA
初めて交わした言葉は、
「ねぇねぇ、火持ってる?」
だった。2006-11-05 16:23:00 -
16:
CHIKA
「火なんか持ってへんわ」
面倒くさい俺は素でそう言うと涼を見ないようにしてそのまま歩いた。
「タバコ吸ってるのに火持ってないの?おかしいじゃん」2006-11-05 16:26:00 -
17:
CHIKA
涼は後をついて来て俺にそう言った。確かに俺はタバコをくわえていた。歩きながら吸っていた。でも初対面なのに慣れ慣れしすぎでうっとうしかった。
「なんやねんついてくんなや」
俺はそう言って少し涼をにらんだ。2006-11-05 16:27:00 -
18:
CHIKA
「怖い顔しないでよ、だってさ…さっきからタバコ吸いてぇのに誰も火持ってないんだよね…」
涼はそう言ってため息をついた。ちょっと俺の良心が痛む。
分かる分かる。タバコ吸いたいのにライターがない時のイライラは喫煙者にしか分からないものだ。2006-11-05 16:30:00 -
19:
CHIKA
「分かったって。貸したるわ」
俺ってイイ奴!ばり親切や!ポケットからライターを出すと涼に手渡した。
「なんだよやっぱり持ってんじゃん、チョー意地悪だね」2006-11-05 16:32:00 -
20:
CHIKA
・・・は?
涼はタバコに火をつけながらそう言い放った。
貸すんじゃなかった…即コー後悔。ほんの一分前の良心が痛んだことを後悔した。2006-11-05 16:33:00