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━━Rain-?━━

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  • 1:

    CHIKA

    すれ違う人達は、色とりどりの傘をさし足早に歩いていた。

    今日は雨が降った…

    行き場のない気持ちがまた胸をしめつけ、俺は一人…立ち止まる。

    2006-11-05 15:49:00
  • 2:

    CHIKA

    あれから二年…
    俺は今も…あの日から歩き出せずにいた。

    傷つけてしまったことへの後悔と、果たせなかった約束。
    俺は…ここで一体何をしているんだろう。

    2006-11-05 15:51:00
  • 3:

    CHIKA

    青森県津軽。この地名を聞いて思い浮かぶのはりんごぐらいなものだろう。

    俺はここに来て…もうすぐ二年になる。二年前、大阪から逃げるようにこの町に来た。

    誰も知らないこの場所なら…またやり直せるだろう、そう思って…。

    2006-11-05 15:52:00
  • 4:

    CHIKA

    でも、やり直せるどころか…前にも進めない。

    あいつの泣き顔が…今もずっと頭から離れずに俺の心をきつくきつく締め付けていた。

    両親は父の仕事の転勤で五年前から津軽に住んでいた。俺は生まれ育った大阪が好きだったし、就職も決まっていたこともありその時は一人で大阪に残った。

    2006-11-05 15:55:00
  • 5:

    CHIKA

    でも…二年前…仕事を辞め、住み慣れた町も離れ、ここに来た。

    始めの頃は良かった。両親以外誰も俺を知らないこの町には、随分救われたところがある。何も考えたくなかった俺にとっては凄く好都合な場所だった。

    でも、津軽に来てからもあの頃の出来事を思い出さない日は一度もなかった。

    2006-11-05 15:57:00
  • 6:

    CHIKA

    忘れようと思っても忘れることなんてできなかった。そんなに簡単なもんじゃ…なかった。

    最後に見たあいつの後ろ姿が…今もずっと頭から離れず、忘れることなんてできなかった。

    あいつの笑った顔、泣き叫ぶ声…まっすぐに俺を想ってくれた心…。あいつの全てが俺やった。

    2006-11-05 15:59:00
  • 7:

    CHIKA

    それなのに…俺は…


    今日は雨が降った。
    あいつの嫌いな雨。でも俺はそんな雨がいつからか好きになっていた。

    2006-11-05 16:02:00
  • 8:

    CHIKA

    何でやろな…。
    雨が降ったら思い出すねん。


    あいつと出会った日のこと。初めて抱きしめ合った夜のこと。幸せにすると約束したこと…。

    2006-11-05 16:04:00
  • 9:

    CHIKA

    雨とあいつは少し似ていた。
    雨は降りしきる時にはバラバラで…でも地面に落ちると、それは一つの水たまりになる。

    降り注いだたくさんの想いを抱えながら、あいつは俺をまっすぐに愛してくれた…。
    雨が降るとあいつを思い出す…。違うな…降らんでも頭から離れてない。

    2006-11-05 16:13:00
  • 10:

    CHIKA

    俺…



    どうしたらいいんやろ…

    2006-11-05 16:15:00
  • 11:

    CHIKA

    「聖夜、どうした?」
    「え?あぁ…ごめんごめん」
    「雨だしどっか入ろっか。俺チョー腹へったし」

    立ち止まってぼーっとしていた俺に、涼がそう言った。俺達はそのまま近くにあったファミレスに入り、2人で窓越しに見える雨をぼーっと見ていた。

    2006-11-05 16:16:00
  • 12:

    CHIKA

    「聖夜今日変じゃね?ずっとぼーっとしてんじゃん。なんかあった?話くらいは聞けるし何でも言ってね」

    涼がそう言って俺を見る。変…なのか俺。

    「なんもないわ。てゆうかお前ほんまその喋り方どうにかならんのか。女みたいで気持ち悪いねんけど」

    2006-11-05 16:17:00
  • 13:

    CHIKA

    「仕方ねぇーじゃん元からこうなんだからさ」

    俺が笑って気持ち悪いと言ったら、涼は少しすねていた。

    女みたいな話し方をするこの標準語男、大石涼とは、この町で出会った。

    2006-11-05 16:19:00
  • 14:

    CHIKA

    千葉生まれで東京育ちな涼は、関東人!て感じ丸出しな奴だった。
    初めて会った頃はかなりうざいというかスーパー都会っ子アピールが凄く、"絶対ツレにはしたくないタイプ"だと思った。

    津軽に来て間もない頃、俺は仕事を探すため求人誌を片手に街をブラブラしていた。そんな時、同年代っぽい男が怪しげに近付いてきた。
    それがこの男、大石涼。

    2006-11-05 16:21:00
  • 15:

    CHIKA

    初めて交わした言葉は、

    「ねぇねぇ、火持ってる?」

    だった。

    2006-11-05 16:23:00
  • 16:

    CHIKA

    「火なんか持ってへんわ」
    面倒くさい俺は素でそう言うと涼を見ないようにしてそのまま歩いた。


    「タバコ吸ってるのに火持ってないの?おかしいじゃん」

    2006-11-05 16:26:00
  • 17:

    CHIKA

    涼は後をついて来て俺にそう言った。確かに俺はタバコをくわえていた。歩きながら吸っていた。でも初対面なのに慣れ慣れしすぎでうっとうしかった。

    「なんやねんついてくんなや」

    俺はそう言って少し涼をにらんだ。

    2006-11-05 16:27:00
  • 18:

    CHIKA

    「怖い顔しないでよ、だってさ…さっきからタバコ吸いてぇのに誰も火持ってないんだよね…」


    涼はそう言ってため息をついた。ちょっと俺の良心が痛む。
    分かる分かる。タバコ吸いたいのにライターがない時のイライラは喫煙者にしか分からないものだ。

    2006-11-05 16:30:00
  • 19:

    CHIKA

    「分かったって。貸したるわ」

    俺ってイイ奴!ばり親切や!ポケットからライターを出すと涼に手渡した。

    「なんだよやっぱり持ってんじゃん、チョー意地悪だね」

    2006-11-05 16:32:00
  • 20:

    CHIKA

    ・・・は?

    涼はタバコに火をつけながらそう言い放った。

    貸すんじゃなかった…即コー後悔。ほんの一分前の良心が痛んだことを後悔した。

    2006-11-05 16:33:00
  • 21:

    CHIKA

    「はよ返せや」

    俺はライターを取り上げるとまた涼をにらんで足早に歩きだした。

    胸くそ悪いなほんま…気分悪いわ。やけにテンションが下がり、そのまま通りすがりのパチンコ屋へと入った。

    2006-11-05 16:35:00
  • 22:

    CHIKA

    店内をウロウロして適当にスロット台に座り、俺は軽く打ち始めた。

    気分転換のつもりだった。
    最近楽しいこともないし、ぼーっとしてるとあいつのことを考えてしまう。
    だからうるさいパチンコ屋はちょうどいい。

    2006-11-05 16:37:00
  • 23:

    CHIKA

    でも出えへんなぁ。

    しかし出えへんなぁ…

    なんで出えへんねん…

    2006-11-05 16:40:00
  • 24:

    CHIKA

    気付いたら五万入っていた財布の中は…福沢諭吉一枚だけになっていた。

    気分転換のつもり…が気分晴れるどころか余計に暗くなった。

    もうやめよう。

    2006-11-05 16:43:00
  • 25:

    CHIKA

    残り一万を入れることを悩みながらも、俺は遊技台から立ち上がった。

    はぁ…テンション下がる。

    すっかり気分を害された俺はパチンコ屋の店内をまたウロウロしながらため息をついた。

    2006-11-05 16:44:00
  • 26:

    CHIKA

    帰ろ…。そう思って店を出ようとした時、パチンコ台に新台の空きを見つけた。

    "勝負やな"

    あほな俺はすぐに新台に座り、一万円札をいれた。

    2006-11-05 16:45:00
  • 27:

    CHIKA

    "おっ♪リーチ"

    500円分の玉を入れたぐらいの時、初リーチがかかった。新台のリーチはよく分からないところが多くて適当にぼーっと見ていると、隣のおばちゃんが俺の腕を揺らした。

    「お兄ちゃんラッキーだねぇ」

    2006-11-05 16:46:00
  • 28:

    CHIKA

    「このパターンだとほぼ確定」

    おばちゃんがそう言った時、遊技台が音を鳴らした。確変数字の大当たりだった。うっそーマジかよ。

    500円しか入れてないのに♪

    2006-11-05 16:48:00
  • 29:

    CHIKA

    単純な俺は、ついさっきスロットで四万負けたことなんてすっかり忘れてご機嫌だった。

    そのままその台に座り続け、気付いた時には店の外がもう暗くなっていた。

    後ろを見ると6箱。ま、こんなもんか。適当に見切りをつけて俺は玉を交換した。

    2006-11-05 16:51:00
  • 30:

    CHIKA

    換金所に行って金を受け取ると福沢諭吉が三枚と夏目漱石が四枚。あ、結構取り返せたな。

    どちみち負けているのには変わりないが、それでも気分は良かった。

    でもそのまま帰ろうとした時、ふとあのスロット台が気になってまたパチンコ屋に戻った。

    2006-11-05 16:52:00
  • 31:

    CHIKA

    あの台がどうなっていたのか見たかったからだ。

    "はぁぁぁ?"

    とりあえず妙なむかつきと見にこなければ良かったと後悔する思いで、思わず顔がゆがんだ気がした。

    2006-11-05 16:54:00
  • 32:

    CHIKA

    "なんでやねん"

    俺の目に映ったのは爆発的に出ているさっきの台。

    そしてその台に座っていたのはさっきの標準語男だった。

    2006-11-05 16:55:00
  • 33:

    CHIKA

    「あ、ライターの人じゃん」

    「は?なにがライターの人やねん」

    奴は俺を見るなりライターの人と言いやがった。無性に腹が立つ。

    2006-11-05 16:58:00
  • 34:

    CHIKA

    「だって名前知らないじゃん。じゃあ教えてよ、俺は大石涼」

    "なんじゃコイツ"

    変わり者という言葉でも足りないくらいスーパー変わり者な奴だと思った。名前を聞いてきたうえ、勝手に名前を名乗ってきやがった。

    2006-11-05 17:00:00
  • 35:

    CHIKA

    「お前って変な奴やな。てゆうかその台いつ座ったん?てゆうよりなんぼぐらい入れてかかったん?」

    「え?千円だけど。なんで?」

    千円?ぶっ殺したい…

    2006-11-05 17:01:00
  • 36:

    CHIKA

    「俺な、その台四万入れてん」

    「ふーんそうなんだぁ」

    腹立つ!!!!!いやいやいや…。我慢や我慢。でもこの脳天気さが妙にむかつく。

    2006-11-05 17:07:00
  • 37:

    CHIKA

    「ねぇ、もうやめるとこだし飯食いに行かね?多分八万か九万出てるし俺おごるからさ」

    「は?誰と誰が飯って?」

    「え?俺とライターの人で」

    2006-11-05 17:08:00
  • 38:

    CHIKA

    コイツ…理解不能。

    涼は本当に変わった奴だった。天然とゆうかキャラでもなんでもなくとにかくアホで。

    でも俺は、何故かその日パチンコ屋を出ると涼と一緒に飯を食いに行ってしまった。それが涼との付き合いの始まりになる。

    2006-11-05 17:11:00
  • 39:

    CHIKA

    「やまないねぇ雨」
    「そやなぁ…」

    窓の外は雨。なんとなく少し寂しい気になる。何してんねやろ俺。あぁ…なんか楽しいことないかなぁ。
    津軽に来て二年、俺はずっとこんな感じだった。涼とはよく遊んだ。何故か仲良くなってしまってた。

    2006-11-05 17:24:00
  • 40:

    CHIKA

    涼は第一印象どおりの変わり者だった。

    同い年で顔は男前。なんてゆうか…センスがいい。オシャレって言ったほうがしっくりくるかもしれない。

    黙っていたらいい男なのにうっとうしいくらいのうるさいアホさに俺は時々呆れる。でも、このアホさに救われたところもあった。

    2006-11-05 17:31:00
  • 41:

    CHIKA

    涼がなんでこの津軽に来たのかは知らない。

    千葉生まれで東京育ちの涼が仕事の転勤とかでもなく、家族も親戚もいないのにどうして青森の津軽にいるのか不思議に思ったことはあった。

    でも俺から涼に聞いたことはない。涼も俺に何で津軽に来たのかを聞かない。目に見えない抱えたものを俺たちはお互い気付いてたんだろう。

    2006-11-05 17:39:00
  • 42:

    CHIKA

    誰にでも触れられたくないことはある。

    涼といると"過去"という過ぎ去った時間より、"現在"とゆう今在る時間を楽しく過ごせたらいい、そう思えてくる。

    どういう関係であれ、深く知らなくても涼のことは分かる気がした。何やろ…似たようなもの抱えてるような気がしてた。

    2006-11-05 17:56:00
  • 43:

    CHIKA

    「てゆうかなんか面白いことないん」

    「つーか俺ら東京とか大阪育ちじゃん?ここで面白い遊び探すほうが難しいよ」

    涼が笑ってそう言った。それ青森に失礼やろ!!と思ったが、妙に納得するところもあって黙っておいた。

    2006-11-05 18:14:00
  • 44:

    CHIKA

    「あ…!!!!」

    そんなゆったりした空気の中、突然涼がファミレスから窓の外を見て大声を出した。

    「なんやねん涼」

    2006-11-05 18:17:00
  • 45:

    CHIKA

    「ちょっ…!聖夜ごめん!!!待ってて」

    俺のことなんてお構いなしに涼は立ち上がって走りながらファミレスを出て行った。

    なんやねんあいつは…変な奴。

    2006-11-05 18:21:00
  • 46:

    CHIKA

    一人になると考える。俺…この二年ここで何してんねやろ。

    そう思ってため息をつきながら窓の外に目を向けると、雨が降る表の交差点に涼の姿が見えた。

    涼は傘もささずに走りながら、ピンクの傘をさした女に駆け寄っていた。

    2006-11-05 18:29:00
  • 47:

    CHIKA

    なんやあいつ知り合い?ナンパ?まさかな…

    そう思いながら見ていると涼は頭を下げていた。女はそのまま歩いていく。涼は何故かしばらくそのまま立ち止まって動かなかった。

    何してんねんあいつ雨降ってんのに…

    2006-11-05 18:33:00
  • 48:

    CHIKA

    でも俺には外に出て涼のところへ行く勇気はなかった。

    行っちゃいけないような気もした。しばらく待ってるとびしょ濡れになった涼が戻ってきた。

    俺は何も言わずに黙って飯を食った。涼も黙って飯を食ってた。でも涼のいつものあほな笑顔をその日、見ることはなかった。

    2006-11-05 18:59:00
  • 49:

    CHIKA

    「また明日な」

    「おー、じゃあね」

    俺達はファミレスを出てすぐに別れた。涼とは仕事が同じだったせいもあり、ほとんど毎日一緒だった。お互い女もいないし休みの日も自然に一緒にいる。

    2006-11-05 19:06:00
  • 50:

    CHIKA

    ライターを貸した二年位前のあの日、俺は流れで涼と飯を食いに行った。その時に仕事を紹介してくれたのも涼だった。

    なんだかんだで涼には結構世話になっている。

    俺は…涼になにかしてやれてるんやろか。

    2006-11-05 19:11:00
  • 51:

    CHIKA

    「ちょっと聖夜、帰ってきたならただいまぐらい言ってくれる?びっくりするやんか」

    部屋で寝ていると、おかんが洗濯物を持って入ってきた。

    「はいはいただいま」俺はとりあえず言っておいた。

    2006-11-05 19:16:00
  • 52:

    CHIKA

    「ほんっま…こっち来てからあんたちょっとおかしいんちゃう?大阪でなんかあったん?」

    おかんは俺が津軽に来てからずっと口癖のようにいつもこう言う。

    「なんもないわ寝るからはよ出てって」

    2006-11-05 19:20:00
  • 53:

    CHIKA

    俺…おかしいんか?
    いつもと変わらんのじゃないん。大阪にいた時と何が変わったんやろう…?


    ぼーっと考えてると分かってくる。どうして俺がこんなに抜け殻のように空っぽなのか。浮かんでくるあいつの顔が、ずっと心に焼き付いてるから…。

    2006-11-05 19:26:00
  • 54:

    CHIKA

    俺が大阪を離れて津軽に来たのには理由があった。

    早く言えば逃げたという言葉が一番妥当なのかもしれない。

    俺は…あいつを…傷付けた。言葉で…行動で…心で…あいつを…知香を傷付けた。

    2006-11-05 19:32:00
  • 55:

    名無しさん

    ??????????

    2006-11-05 19:41:00
  • 56:

    CHIKA

    自分の気持ちの弱さが情けなかった。誰が大切で何を守らなければならなかったのか…

    あの頃の俺には何も分かっていなかった。

    自分だけで精一杯で…ガキみたいに自由奔放で…結局そんな俺の犠牲になったのは…あいつだった。

    2006-11-05 19:47:00
  • 57:

    CHIKA

    何があっても逃げずに…あいつはいつだってまっすぐ俺を見てた。

    数え切れない裏切りにも目をそむけることなく、俺と向き合っていた。

    俺がどんなに傷つけても…あいつは最後まで俺を好きやって言ってくれてた。

    2006-11-05 19:54:00
  • 58:

    CHIKA

    俺…

    なんで分からんかったんやろな…

    なんであいつのこと…ちゃんと守ったらへんかったんやろ…なんで…今俺こんなとこいてんねやろ。

    2006-11-05 19:56:00
  • 59:

    CHIKA

    大阪から離れてしまえば全部忘れられると思ってた。

    自分のした最低なことも、あいつのことも、全部忘れられると…思ってた。

    でも…二年の間に変わったのは、涼というツレができたことと年齢が2つ変わっただけだった。他は…何一つ変わらない。俺は今も…あの頃のまま。

    2006-11-05 20:19:00
  • 60:

    CHIKA



    でも、きっともう大阪に戻ることはない。

    2006-11-05 20:39:00
  • 61:

    名無しさん

    Rain?

    2006-11-05 23:58:00
  • 62:

    名無しさん

    age

    2006-11-06 03:20:00
  • 63:

    名無しさん

    なんで全部中途にするん?1コ書き終わってからにしたらいぃやん

    2006-11-06 04:28:00
  • 64:

    名無しさん

    主さんも何か意味があって書いたんちゃうかな?続きが気になる

    2006-11-06 05:20:00
  • 65:

    名無しさん

    Rainのつづき

    2006-11-06 12:47:00
  • 66:

    名無しさん

    全部中途でこれも中途になるやろね

    2006-11-06 17:29:00
  • 67:

    知香

    CHIKAです。
    Roadはあそこまで書いたから完結させるつもりです。ただ、友達の実話を混ぜた話なので、展開がまだ未完成で…

    話も完璧に聞けてないからストーリーが難しいところなんで、もう少し待って下さい。
    あと、RingとREDは削除依頼だします。ごめんなさい。

    2006-11-06 19:05:00
  • 68:

    名無しさん

    ??

    2006-11-06 21:22:00
  • 69:

    名無しさん

    主さんのペースで書いてね☆

    2006-11-06 23:15:00
  • 70:

    知香

    「おはー聖夜」

    「おぉ」

    翌朝仕事場で顔を合わせた時の涼は、いつもと変わらない涼だった。内心少しほっとする。昨日の涼はなんちゅうか…変とゆうかそんな感じでからみづらかったから。

    2006-11-07 18:56:00
  • 71:

    知香

    「今日飲みいかねぇ?」

    仕事が終わりかけの頃、決まってこう言ってくるいつもの涼の誘いに俺は軽く頷いた。断る理由なんてない。

    仕事が終わると俺と涼はよく行くいつもの店へ向かった。カウンターだけの古い小料理屋だ。

    2006-11-07 19:40:00
  • 72:

    知香

    「りんちゃんビールふたつ!」

    いつものようにカウンター越しに涼が生ビールを頼む。

    「またうるさいのが来たねぇ。ちゃっちゃと飲んで早く帰りなよ」

    2006-11-07 21:12:00
  • 73:

    知香

    おいおい俺ら客やから!…って突っ込んでいたのは初めてこの店に来た頃だけだった。

    りんちゃんの俺らに対するこの適当な扱いにも、すっかり慣れてしまった。

    りんちゃんはこの店(楓)の女将さんで、名前は赤井鈴子(すずこ)。年は…多分50代後半かもう少しいってるくらいか。

    2006-11-07 21:22:00
  • 74:

    知香

    「毎回毎回男2人でよくもまぁ飽きないねぇ。そんなんだから女できないんだよ、やだやだ」

    りんちゃんは相変わらず減らず口で憎まれ口ばっかり。でも常連さんが言うには俺らが来た時は、りんちゃんはいつもより元気な姿に見えるらしい。

    嫌い嫌いも好きなうちってやつか…

    2006-11-07 21:28:00
  • 75:

    名無しさん

    ?

    2006-11-09 13:54:00
  • 76:

    知香

    「ふぅーっ…」
    「はぁーっ…」

    別にタイミングを合わせていたわけではない。でもビールを軽く飲んだ後、ため息のようなものが俺たち2人から出ていた。

    2006-11-09 17:47:00
  • 77:

    名無しさん

    リあるたいむ?

    2006-11-09 17:51:00
  • 78:

    知香

    「どないしてんテンション低いやん」

    「お前こそため息とかついてんじゃん」

    俺も涼もお互い変なのは分かっていた。それが第三者の目からだと、もっとおかしく映ったんだろう。

    2006-11-09 17:56:00
  • 79:

    知香

    「あんた達2人して暗い顔してんじゃないよ、ひとつため息つくと幸せもひとつ逃げてくんだからね」

    カウンター越しにりんちゃんがそう言った。

    ひとつため息をつくと、ひとつ幸せが逃げる…昔聴いた歌でもそんな言葉があったっけ…。

    2006-11-09 19:58:00
  • 80:

    知香

    「暗くないっす大丈夫っすよ」
    「そうだよりんちゃん心配症なんだからさぁ」

    俺たちは笑ってそう言った。
    いつからなんやろう…。こうして無理して笑うようになったのは。なんでなんやろう…笑うことがこんなにしんどいなんて。

    2006-11-09 20:04:00
  • 81:

    知香

    「まぁどっちでも私には関係ないけどね」

    相変わらずりんちゃんはきつい。でもそう思った直後、カウンターに座る俺たちの前に(北勇)という地酒を瓶ごとぽんっと置いて、りんちゃんは端のほうに座る別のお客さん達と話し始めた。

    「これ何?飲んでいいのかな」

    2006-11-09 20:22:00
  • 82:

    知香

    涼がそう言いながら瓶のラベルを見ていた。

    「いいんちゃう?てゆうかなんかカッコイイ名前の酒やなぁ。北勇…か。飲もや」

    俺がそう言うと、涼は瓶のフタを抜いた。それをお互いのグラスに注ぎ合い、軽く乾杯した。

    2006-11-09 20:28:00
  • 83:

    知香

    「なんだよコレー!!」
    「ほんまそれ!!」

    俺たちは一口飲んだ瞬間、そんな風に騒いでしまっていた。
    正直、日本酒系は苦手であまり期待はしていなかったけど、その北勇という地酒はびっくりするぐらい美味かった。

    2006-11-09 20:32:00
  • 84:

    知香

    「りんちゃんこれめっちゃうまい!!」
    「やっべぇ本当にマジうまいよ」

    そう俺たちがはしゃいでると、りんちゃんはお客さんと喋ったままこっちを見て、にこっと笑っていた。
    ほんま…さりげない優しさを見た気がした。

    2006-11-09 20:44:00
  • 85:

    知香

    それから調子にのって強くもないのに飲み続け、俺も涼も気付けばかなり酒が回っていた。

    「もうあんた達は…限度があるでしょーが、まったくもう…」

    りんちゃんも呆れて笑っていた。俺はすごくその時間があったかく、居心地が良かった。

    2006-11-09 20:52:00
  • 86:

    知香

    「聖夜ぁ…お前なんで女作んないの?」

    酔いが回ってぼーっとしていた俺に、涼は目を覚ます一言をくらわせてきた。

    「え?ちゅーかお前はなんで作らんの?」

    2006-11-09 21:09:00
  • 87:

    知香

    「俺のことはいーんだって。聖夜の話聞かせてよ」

    涼は珍しく酔っ払っていてしつこかった。

    「作らんっちゅうか…作られへんのかもしれんわ。欲しいとも思わんし…」

    2006-11-09 22:46:00
  • 88:

    知香

    「なんだよそれーホモかお前は」

    涼がふざけてからかってくる。

    「あほか。お前はどうなん?なんで作らんの。ゆうたら俺ら知り合ってから二年位たつけどお前も俺も女っ気まったくないやん」

    2006-11-09 22:49:00
  • 89:

    知香

    「そっか…もう二年もたつんだ。早いよな時間がたつのって。そういやさ、大阪帰りてえとか思わねえの?俺は東京帰りたいってこの頃ちょっと思うんだよね」

    話をそらすかのように涼はそう言った。

    大阪…か。

    2006-11-09 22:54:00
  • 90:

    知香

    帰りたいのかって聞かれれば帰りたいのが本心やった。

    大阪に帰ればあいつがいる。同じ街に住んでいれば、初めて会ったあの頃みたいに偶然会えることだってあるかもしれない。

    でも…それはできひん。俺にはそんなこと…できひん。

    2006-11-09 22:58:00
  • 91:

    知香

    「お前が東京帰ってもうたら俺めっちゃ暇になるやんけ」

    俺は涼にそう言うだけでいっぱいいっぱいやった。

    「なんだよそれー暇つぶしか俺は。まぁ…帰んないよ。まだ…」

    2006-11-09 23:02:00
  • 92:

    知香

    涼は小さくそうつぶやいた。

    でも、「まだ…」という言葉がすごく重く、なんだか切ない気持ちを感じさせられた。

    こいつはこの街で一体なにをしてるんやろ…

    2006-11-09 23:05:00
  • 93:

    知香

    「聖夜さぁ、いつから女いねぇの?俺は二年ちょっとなんだけど」

    「あぁ、俺もそんなもんやで。こっち来てからは女おらんし」

    初めて涼とこんな話をした。あえてお互いしなかったのかもしれない。でも、飲み慣れていない日本酒の力もあってか、俺たちは酔った勢いで初めてそんな話をすることができた。

    2006-11-09 23:36:00
  • 94:

    名無しさん

    ????

    2006-11-10 12:37:00
  • 95:

    pink

    好きな人を傷つけた町から出て他の町で暮らしてるって すごく共感出来て一番この小説が好きで楽しみにしてます?何故 傷つけて他の所に行ったのか早く理由がしりたぃです?頑張って書いて下さいネ?実話ですかネ?

    2006-11-11 14:59:00
  • 96:

    名無しさん

    ↑しらんの?この小説読む前にRainよみ!

    2006-11-11 18:07:00
  • 97:

    名無しさん

    ?

    2006-11-12 11:53:00
  • 98:

    pink

    ↑↑了解??ありがとう?

    2006-11-12 12:16:00
  • 99:

    CHIKA

    「女作んないのは前の女が原因なの?」

    「え…?ん?」

    涼の質問に思わず言葉がつまった。俺が女を作らない…作れないのは…罪の意識?みたいなもんかもしれない。償いとゆうか…そんな感じ。

    2006-11-17 00:05:00
  • 100:

    CHIKA

    でも本当は、そんなのただの綺麗ごとで…。

    ただ…俺自身があの頃から歩き出せないだけで…。忘れられないことをあいつのせいにしてるだけなのかもしれない。

    ただ俺が…忘れられへんだけやのに。

    2006-11-17 00:09:00
  • 101:

    CHIKA

    「ちゅーかおまえはどないやねん」

    俺は涼に話をふりかえした。

    「ん?俺?俺ねぇ…。よく分かんねーよ…なんで今ここに自分がいるのかも…分かんねー」

    2006-11-17 00:12:00
  • 102:

    CHIKA

    涼はそう言って遠い目をした。この顔は…たまに見る顔。

    涼は時々なにか思い詰めたように泣きそうな切ない顔をする。涼のことを何も分かっていなかった俺は、気になっていながらも今の今まで何も聞かなかった。

    でも…なんで自分がここにおるかも分からんって…俺と似たようなことを思っていた涼に、俺は初めて向き合おうと思った。

    2006-11-17 00:18:00
  • 103:

    CHIKA

    「お前はなんで津軽に来たん?」

    初めて涼に聞いた。涼はきっと抱えきれないものを、一人で抱えてる。似た者同士やからこそ…不思議とそれが分かった。

    「女追っかけて…つーか探しに来たんだよ」

    2006-11-17 00:21:00
  • 104:

    CHIKA

    「その女こっちの女なん?てゆうか探しに来たってなんやねん」

    涼のことを知っていくごとに、俺自身もまた、何かが動き始めていた。

    俺達二人それぞれの恋愛、友情、いくつもの絆が、この津軽でうまれるなんてこと…この時はまだ知らずにいた。

    2006-11-17 00:28:00
  • 105:

    CHIKA

    「話せば長くなるんだよね…」

    「えーからゆえって」

    俺が涼にそう言うと、涼は酔いながら話し始めた。

    2006-11-17 00:30:00
  • 106:

    名無しさん

    ?

    2006-11-18 00:14:00
  • 107:

    CHIKA

    「俺ね、最低な奴だったんだ…」

    涼はそう言うと深いため息をついた。涼はある女を探すためにこの津軽に来ていた。

    女の名前は…ユリ。でも本名かどうかは分からない。名字も知らないんだと涼は言った。

    2006-11-18 16:01:00
  • 108:

    CHIKA

    「ちゅーかお前とそのユリちゃんは付き合ってたんちゃうの?なんで名字も分からんねん」

    「付き合ってた…つーか…ユリは何人もいた彼女のうちの一人だったからさ…。名字とかそこまで興味なかったっつーか…知らなかった」

    ━"過去"━それは過ぎ去った時間。でもずっとずっと残る時間。その過去のために前に進めない男がここにもいた。

    2006-11-18 16:09:00
  • 109:

    CHIKA

    誰でも立ち止まって過去を振り返ることはある。あの頃はあぁだったこうだった…って懐かしんだりして。

    楽しかったことや、嬉しかったこと、キラキラ輝いてたこと、笑ってたこと…

    振り返ると不思議といい思い出や過去ばかりが頭には残ってる。

    2006-11-18 16:13:00
  • 110:

    CHIKA

    それが人間の脳では当たり前なことだった。

    脳は記憶のすべてを覚えておくことはできず、生まれてから死ぬまでの長い時間の出来事を全部覚えておくことは限りなく不可能に近い。

    俺たち人間は気付かないうちに選んでるねんて。楽しかった記憶や覚えておきたい時間を。

    2006-11-18 16:21:00
  • 111:

    CHIKA

    だから過去を振り返った時、人は"昔に戻りたい"と思う。

    あの頃は楽しかったって…もう一回あの頃からやりなおしたいって。いい過去だけを覚えているからこそ、誰もがそう思うんだ。

    でも、どうしようもないくらい心に辛い過去を抱えた人間は、そんな過去からずっと抜け出せず、"今"を上手く進めずにいる。

    2006-11-18 16:29:00
  • 112:

    CHIKA

    ブーブーブー…
    寝ぼけながら震える携帯に手を伸ばしたのは二年前。

    ━受信ユリ━
    涼チャン、ごめんね。ユリはもう涼チャンの前から消えるね。ほんとに大好きだったよ…バイバイ。

    2006-11-18 16:48:00
  • 113:

    CHIKA

    ━二年前 東京━


    なにがバイバイだよコイツ…マジうぜえ。
    俺はユリのメールを見てすぐに携帯を閉じ、そしてまた、深い眠りについた。

    2006-11-18 16:52:00
  • 114:

    CHIKA

    それが…ユリから来た最後のメールになるなんて…分かってなかった。

    いつものことだと…思ってた。どうせまた数時間後にはやっぱり涼チャンが好きだと…泣いて電話をかけてくると思ってた。

    でも…あれが最後だった。ユリは本当に俺の前からいなくなった。

    2006-11-18 16:56:00
  • 115:

    CHIKA

    おかしいと気付いたのはユリがメールを送ってきてから一週間目ぐらいだった。

    いつもなら長くても三日目にはユリから謝りの電話がある。でも、今回は違った。待っても待ってもユリからの電話はないまま一週間が過ぎていた。

    2006-11-18 16:59:00
  • 116:

    CHIKA

    しかたねぇ…かけてやるか。俺はしかたなくユリに電話をかけた。

    おかけになった電話番号は現在使われておりません番号をお確かめに…

    はっ?俺は一瞬わけが分からず、もう一度携帯のディスプレイを確認してユリに電話をかけた。

    2006-11-18 17:03:00
  • 117:

    CHIKA

    でも、いくらかけても聞こえてくるのはアナウンスの声。俺はそこでようやくユリは携帯を解約していたことを知った。

    あいつ…なんなんだよ。マジ…うぜえ。

    なぜか俺は腹が立っていた。どうでもいいはずなのに…なんでこんなにむかついてんだろ…

    2006-11-18 17:08:00
  • 118:

    CHIKA

    「涼チャーン今日ヒマ?エミと遊んでよぉ」

    エミも何人かいるうちの女の一人だった。聞こえてくる甘いエミの声を聞いて、俺はすぐにエミと会った。いつもなら軽く断っている俺が、このとき何故か誰かがそばにいてほしかった。

    気付いてなかったんだ…自分の気持ちもユリへの…気持ちも。

    2006-11-18 17:18:00
  • 119:

    CHIKA

    俺には彼女という呼び方をする女がたくさんいた。

    ユリもそうだった。

    エミやナツ、アイコにミユキ…女達は俺のことを彼氏だと思っていた。別に俺もそれでよかった。仕事柄…それが普通だったんだ。

    2006-11-18 22:37:00
  • 120:

    CHIKA

    ━新宿-歌舞伎町━

    そこは…眠らない街。いくつもの欲に溢れ、いくつもの金が舞う。

    飛び交う札束に恋愛と呼ぶ建前まみれのゲームが、この街には日々溢れている。そこに涼真というもう一人の"俺"がいた。「ホスト」という仮面をかぶった俺が…

    2006-11-18 23:30:00
  • 121:

    CHIKA

    売れっ子になるまでの悲惨なこの世界の裏側を知る人はそういないだろう。

    世間では華やかな世界だと思われがちだが、同じスーツをボロボロになるまで着たり食い物すらろくに食えない、それでも空腹なまま毎日浴びるほどに酒を飲まされる。

    そんな下積みはホストをやっている人間なら誰もが少なからず経験している。

    2006-11-18 23:39:00
  • 122:

    CHIKA

    俺がホストを始めたキッカケは、親の借金返済のためだった。

    俺が19の時に父親が蒸発し、母は残った借金返済のために寝る間も惜しんで働いたせいか、過労で倒れて入院した。

    俺はそれまで適当に定職にもつかず、バイトしながら毎日渋谷で遊んでいた。

    2006-11-18 23:45:00
  • 123:

    CHIKA

    でも状況が変わった。

    好き勝手に生きていた俺が働かざるを得ない状況になってしまったからだ。

    ただのマチ金なら知れてる話が、ヤミ金とくれば話は別。ほおっておけばかなりヤバい。その頃の俺は単純にそう思っていた。知恵も術も若かった俺には何もなかったからだ。

    2006-11-18 23:50:00
  • 124:

    CHIKA

    金…金…金…

    朝昼晩、毎日金のことばかり考えていた。とにかく"金"がほしかった。

    「ホスト」になることを決めるまでにそう時間はかかることもなく、俺は新宿-歌舞伎町に足を踏み入れた。

    2006-11-18 23:54:00
  • 125:

    CHIKA

    大金が欲しくて飛び込んだホストの世界。

    でも現実は違っていた。ヘルプというメインホストの補佐的お助け役のような日々が毎日続く。

    慣れない酒を我慢して飲み、作り笑顔で愛想笑い。"なんだこれ"…我慢しながら1ヶ月が過ぎた頃、ようやく本当に目を覚まされた。

    2006-11-19 00:04:00
  • 126:

    CHIKA

    それは…給料日。

    閉店後、全ホスト28名がフロアに集められ、上位から順に名前を呼ばれていく。

    ナンバー1は星野 龍騎。龍さんはたばこを横向に2つ並べたくらいの厚みのある給料袋を神崎オーナーから渡されていた。多分…推定250万位。

    2006-11-19 00:11:00
  • 127:

    名無しさん

    ?????????

    2006-11-19 01:07:00
  • 128:

    名無しさん

    ?

    2006-11-19 12:41:00
  • 129:

    名無しさん

    知香さん?
    Rain1みたいです?
    載せて下さい?

    2006-11-19 22:42:00
  • 130:

    CHIKA

    多分最初からのものはネット上では見れないとゆうか…消えてしまってます。

    Rain?の途中からはみれると思うけど…

    始めから書いてもいいんですがこのRain?の更新は遅れてしまいます。OKですか?

    2006-11-19 23:37:00
  • 131:

    CHIKA

    厚みのある封筒は見ている者の目を一瞬にして釘付けにする。

    そしてまた、どちらか分からないようなため息がそこら中で聞こえてくる。

    羨ましさや悔しさ、それから…惨めさ。様々な想いがそこで交錯していた。

    2006-11-19 23:53:00
  • 132:

    CHIKA

    「涼真」

    やっと俺の名前が呼ばれたのは27人目…。ビリではなかったものの、ケツから二番目なんて情けないものだった。

    仕方ない。毎日ヘルプ回りで自分の客なんて作れるわけがなかったんだから。でも…そんなの言い訳にしかならない。

    2006-11-20 00:08:00
  • 133:

    名無しさん

    ただでさえ遅いのに、また遅くなるとか嫌ぁ?

    2006-11-20 10:21:00
  • 134:

    名無しさん

    じゃあRain2が終わってからRain1を書いて頂いてもいいですか??彼氏が凄いオススメしてくれて読みたいです?わがまま言ってすみませんm(__)m

    2006-11-20 15:35:00
  • 135:

    CHIKA

    でもそうは思ってみようにも手渡された給料袋のあまりの薄さ軽さに、俺はただ呆然としていた…。

    中をあけ、すぐに明細書を取り出すと開いた口が塞がらなかった。

    なんなんだよコレ…

    2006-11-20 21:36:00
  • 136:

    CHIKA

    最低保証日給\5、000×25日
    支給額\125、000

    税金\12、500、クリーニング代\5、000、雑費\8、000、まかない\5、000、バンス\28、000、合計\58、500
    差引支給額\66、500

    2006-11-20 21:44:00
  • 137:

    CHIKA

    1ヶ月ガマンしながら耐えてきた結果がこれなのか?

    ホストという職業に疑問を抱いた。想い描いていた優雅で華やかなものは脆くも崩れてしまった。

    2006-11-20 22:02:00
  • 138:

    CHIKA

    「やめます」

    気付いたら俺はそう口にしていた。やってらんねぇ…こんなんじゃ…借金払えるどころか俺自身飯も食えない。

    金が欲しくて飛び込んだ歌舞伎町の街。大金を手にするために一番早いと思っていたホストという仕事。全然違うじゃねーか…

    2006-11-20 22:22:00
  • 139:

    CHIKA

    「お前本気で言ってんの?」

    そんな俺にそう声をかけたのは未知だった。

    「は?お前に関係ねぇだろ」俺はそう言って未知を見た。未知は…28人目の男。ドンケツのビリホスト。俺と同じ日にこの店に入店した奴だった。

    2006-11-20 22:36:00
  • 140:

    名無しさん

    めっちゃ続き見たい(・д・)

    2006-11-22 04:04:00
  • 141:

    CHIKA

    こんばんは。
    バタバタしていて今帰宅しました。更新したいんだけど明日また朝早いのでごめんなさい。週末にまとめて更新したいと思います(^-^)

    Rain?では聖夜が出会った涼の切ない恋の話、涼と出会って気持ちが変わっていく聖夜。そして二人の恋路の果てを書いていきます。
    これから登場するユリもお忘れなく☆

    2006-11-23 00:28:00
  • 142:

    名無しさん

    あげ

    2006-11-23 10:50:00
  • 143:

    名無しさん

    ????

    2006-11-25 11:41:00
  • 144:

    CHIKA

    「金…稼ぎたかったんじゃねーの?まだ入って一ヶ月じゃん。もう少し待ってみようよ。…700万…稼がなきゃだめなんだろ?」

    未知はそう言って俺を見た。
    確かに金が欲しかった。大金を速攻で手にしたかった。でも現実は…厳しい世界だった。

    2006-11-26 10:14:00
  • 145:

    CHIKA

    「涼真、ちょっと」

    そんな未知と俺のやりとりを聞いていた龍さんが、俺を店の外へと連れ出した。

    眩しい光で目を細めてしまう。俺たちホストが仕事を終えるのは、こんな風に陽が空を眩しくさせ始める頃。そして陽が沈めばまた1日が始まる。

    2006-11-26 10:20:00
  • 146:

    CHIKA

    「お前腹へってる?」

    店を出てからスタスタと先に少し前を歩いていた龍さんが立ち止まって振り返ると、俺にそう言った。

    「いゃ……あ、へってます!かなり!」

    2006-11-26 10:23:00
  • 147:

    CHIKA

    「じゃあ…とりあえず俺んち来い」

    そう言って龍さんは通りがかったタクシーを止めた。ん?今の流れなら普通はとりあえず飯行こう…じゃねえの?よりによって何で龍さんの家なんだ。

    俺は内心そう思いながらも黙って龍さんに続きタクシーに乗り込んだ。

    2006-11-26 10:29:00
  • 148:

    CHIKA

    この時、こうして龍さんが俺に声をかけてくれていなかったら俺はあの日でホストをやめていただろう。

    金を稼ぐこともないまま…ただひたすら必死に働いてたと思う。

    ユリと出会うことも…なかった。

    2006-11-26 10:33:00
  • 149:

    CHIKA

    「ここでいいです」

    龍さんがタクシーを止めた場所は、綺麗なデザイナーズマンションの前だった。超カッコいいじゃん…ここに住んでんのかな…

    「何してんだよさっさとおりろよ」

    2006-11-26 10:36:00
  • 150:

    CHIKA

    龍さんの声に俺は慌ててタクシーからおりた。

    「お前ってほんとトロいのな」

    龍さんはそう言って笑った。この人の笑った顔は同性である俺が見ても惹かれるものがある。さすが…ナンバーワン。

    2006-11-26 10:39:00
  • 151:

    CHIKA

    龍さんの後をついて行くとリモコンのようなものでエントランスのドアが開けられた。

    すげー、リモコン?ただただ圧倒されていた。

    エレベーターに乗ると23階建ての一番上のボタンを龍さんが軽く押した。最上階か…

    2006-11-26 10:44:00
  • 152:

    CHIKA

    しばらくするとエレベーターは最上階につき、龍さんが先におりていった。

    「早くこいよ」

    エレベーターからおりてキョロキョロしていた俺に龍さんはそう声をかけると家に入っていった。

    2006-11-26 10:46:00
  • 153:

    CHIKA

    つーかなんなんだよマジで…

    「おじゃまします」

    玄関には綺麗に並べられたスリッパがあった。妙な緊張を感じながらもスリッパを借り、長い廊下を進んだ。

    2006-11-26 10:50:00
  • 154:

    CHIKA

    廊下の突き当たりにはリビングにつながる扉があった。それをゆっくりと開けるとそこにはまだ中学生ぐらいの男の子が龍さんと一緒にいた。

    「健太郎、兄ちゃんの仕事場の後輩。あいさつは?」

    龍さんがそう言うと男の子はぺこっとおじぎをした。

    2006-11-26 10:56:00
  • 155:

    CHIKA

    「健太郎です、はじめまして」

    そう言って笑った顔は、ついさっき見た龍さんの顔によく似ていた。兄弟か…。

    「あ、涼真っす。はじめまして」

    2006-11-26 10:59:00
  • 156:

    CHIKA

    「とりあえず座れよ」

    龍さんにそう言われて広いリビングのソファーに黙って腰掛けた。

    綺麗な部屋…つーか広い家だな。少しだけ親近感がわいたのは、でかいテレビの前にゲームソフトが散乱していたところだった。

    2006-11-26 11:02:00
  • 157:

    CHIKA

    「健太郎お前学校は?」

    「今日土曜だから休みだよ、明日も休み。兄ちゃんも明日休みだよね?」

    「なにどっか行きたいとこでもあるの?」龍さんと健太郎くんは二人でキッチンに立ちながらそんな会話をしていた。

    2006-11-26 11:06:00
  • 158:

    CHIKA

    「えっ兄ちゃんひどいよ、釣り行こうって言ってたじゃん」

    「ごめんごめん忘れてた。行こう行こう。」

    仲のいい兄弟だなぁと見ていて羨ましくなる。龍さんは店にいる時の龍さんとはまるで別人のようだった。

    2006-11-26 11:10:00
  • 159:

    CHIKA

    「涼真!ビール飲む?」

    「あぁ…俺お茶とかでいいです。今日結構飲みすぎたんで」

    そう言うと健太郎くんがテーブルまでお茶を持ってきてくれた。

    2006-11-26 11:12:00
  • 160:

    CHIKA

    「ありがとう」

    「もうすぐ出来上がるから待っててね、兄ちゃんが作る飯めちゃくちゃうまいよ」

    健太郎くんはそう言うと向かい合ったもう片方のソファーに腰掛けた。

    2006-11-26 11:15:00
  • 161:

    CHIKA

    「あ、龍さんと二人で住んでるの?」

    「そうだよ」

    健太郎は淡々と答えてくれる。

    2006-11-26 11:16:00
  • 162:

    CHIKA

    「いつから?」

    「ずっと前から」

    俺は何も知らずに次々に質問してしまっていた。

    2006-11-26 11:18:00
  • 163:

    CHIKA

    「親は?一緒に住んでないの?」

    「うん、ずっと兄ちゃんと二人だよ。親はいないんだ」

    健太郎くんはまた淡々とそう答えた。そんな姿が俺にはなぜかすごく大人に感じられる。強さのような…そんなものを持っているように思えた。

    2006-11-26 11:33:00
  • 164:

    CHIKA

    「俺と健太郎は10歳も離れてんだよね」

    龍さんがそう言いながら料理を運んで来てくれる。どれもこれもうまそうなものばかりだった。

    「そうなんすか?てことは健太郎くん今14歳?」

    2006-11-26 11:36:00
  • 165:

    CHIKA

    「そうだよ」

    龍さんと健太郎くんの仲のいい理由が少し分かった気がした。
    決していい生い立ちではなかった二人、でもそんな二人だからこそ今こうして幸せに笑い合えるんだ。
    三人で飯を食いながら、俺はそう思った。

    2006-11-26 11:39:00
  • 166:

    CHIKA

    「そろそろ遊びに行ってくるよ、涼真くんまた遊びに来てね」

    しばらくすると健太郎くんはどこかへ遊びに行ってしまった。

    「お前眠くないの?」

    2006-11-26 11:42:00
  • 167:

    CHIKA

    「あ、全然大丈夫っす。もう帰るんで。ごちそうさまでした。すげーうまかったです」

    満たされた食欲。久しぶりに食った家庭の味。母親が倒れるまでは毎日当たり前のように食卓には飯があった。

    でも入院してから食卓の上に皿が置かれることは一度もない。

    2006-11-26 11:46:00
  • 168:

    CHIKA

    誰もいない家ってゆうのはすげー静かでなんだか冷たい気がする。

    母親が入院してからは俺は家にはほとんど帰らなくなった。ホストを始めたからってこともあったけど、一人でいる時間は基本的に好きじゃない。

    元々一人暮らしなら話は別だが、誰かと一緒に暮らしていた場所に一人でいるのは何だかすごく寂しいものだから。

    2006-11-26 11:51:00
  • 169:

    CHIKA

    「つーか帰るの?お前」

    龍さんがタバコの煙をはきながら俺にそう聞いた。帰るの?って…泊まってっていいってことなのか?

    「え?どういう意味っすか?」

    2006-11-26 11:53:00
  • 170:

    CHIKA

    「泊まってけよ」

    ラッキー♪(・∀・)いやいやそうじゃねぇよな…

    「えっほんとにいいんすか?」

    2006-11-26 11:56:00
  • 171:

    CHIKA

    「おー。だってどうせ寮に帰るんだろ?あんなとこでゆっくり寝れるわけねえじゃん。」

    俺はその言葉を聞いてホッとしていた。やった!今日はざこ寝しなくていいんだ。イビキに悩まされることもない。

    寮というのは名前だけで、広い13帖のワンルームにホスト5〜6人が日々入れ替わり状態でただ寝るためだけに帰る場所だった。

    2006-11-26 12:03:00
  • 172:

    CHIKA

    男くさいあのマンションに帰らなくていいんだ、そう思うと今龍さんの家でこうしている自分がすげー幸せな奴なんだなぁと思えた。

    「つーかさ、お前やめるの?店」

    そんな幸せモードを龍さんの言葉が揺るがせた。

    2006-11-26 12:06:00
  • 173:

    CHIKA

    龍さんはホストの世界に入ったキッカケを俺に話してくれた。

    「俺と健太郎さぁ、緑園ってゆう施設にいたんだけどさ。俺は小学生で健太郎はまだ1歳くらいだったかな。まぁ単純な話捨てられたんだ親に」

    龍さんの過去を知れば知るほどに、今の自分の現状なんてすごくちっぽけな苦しみに感じられた。

    2006-11-26 12:17:00
  • 174:

    CHIKA

    「でさ、義務教育が終わったらそこからの道は自分で決めろっつって進学か就職かって言われて。俺は早く出たかったからさ。就職するっつって緑園に健太郎残して先に出たんだ」

    龍さんは俺が思っていたような人ではなかった。ホストなんてみんなチャラチャラしてて腐ってる奴ばかりだと思ってた。

    でも…龍さんは違った。なんか…すげーと思った。

    2006-11-26 12:23:00
  • 175:

    CHIKA

    「でも健太郎のことがずっと心配でさ…とりあえず俺ラーメン屋で働いてたんだけど金貯めて家借りたら迎えに行こうと思ってた時にあいつ施設からいなくなったんだ」

    健太郎くんは六歳の時に緑園を脱走した。

    働いてたラーメン屋にはすぐに連絡がはいり、龍さんは健太郎くんを探しに行った。

    2006-11-26 12:30:00
  • 176:

    CHIKA

    「健太郎すぐに見つかったんだけどね。あいつがいそうなとこ…探したらさ、やっぱりいたんだ、そこに」

    それは川辺だった。釣りが好きな龍さんと何回か来たことのある川辺に健太郎くんは一人で座り込んでいた。

    2006-11-26 12:34:00
  • 177:

    CHIKA

    「でもさ、なにしてんだよ!って健太郎見つけるなり大声で怒鳴っちゃったんだ俺。そしたらあいつワンワン泣いて謝るんだよね…ごめんなさいごめんなさいって。なんかそんな姿見た時に俺ってほんと何もできねぇし無力なんだなって、すげー情けなかった」

    6歳の健太郎くんと16歳の龍さん。離ればなれになっていた二人の兄弟の寂しさは本人達にしか分からない。でも俺は、その話を聞いて気付けば涙が溢れていた。

    2006-11-26 12:43:00
  • 178:

    CHIKA

    「そのときかな、俺がホストをしようって思ったのは。健太郎が俺と一緒にいたいって泣いたからさ…人間死ぬ気でやれば何だってできるって思って。とにかくすぐに金が欲しかったからさ。だから健太郎に三ヶ月だけ待てっつって歌舞伎町に来たんだ」

    龍さんは死に物狂いで働いた。そして、健太郎くんとの約束の三ヶ月後には本当に緑園に健太郎くんを迎えに行った。

    2006-11-26 12:50:00
  • 179:

    CHIKA

    人間生きていたら色んなことがあるんだと思った。

    それは出会ったたくさんの人達から教えられた。幸も不幸も、生きていたら必ず訪れる。

    もっとうまく生きられたら変わっていた何かがあるかもしれない。手探りで前に進んでいくだけの生き方はもうやめよう…龍さんと出会ってそう思った。

    2006-11-26 12:56:00
  • 180:

    CHIKA

    「俺…やめないっす。もうちょっと頑張ってみます」

    気付けば俺はそう口にしていた。逃げてもなにも変わらない。とにかく金を稼いで親父の借金を返そう。

    そうして俺は歌舞伎町に残る道を選んだ。龍さんという最強の兄貴分の下で…

    2006-11-26 13:02:00
  • 181:

    CHIKA

    「涼真起きろ」
    「もうちょっと寝かせてくださいよぉ…」
    「だめだって。お前今日同伴だろ?」

    こんなやりとりが日常的になっていたのは龍さんの家に初めて来た日から1ヶ月後の頃だった。俺は龍さんの家で一緒に暮らすようになっていた。

    2006-11-26 16:07:00
  • 182:

    CHIKA

    俺が家庭の事情、借金返済、色々な話をした時に龍さんは何も言わずに鍵をくれた。

    それから俺は毎日のようにこの家にいる。健太郎ともすごく仲良くなった。

    龍さんはナンバーワンホストだけど、客と同伴もアフターもしない。だから朝飯と晩飯は必ず健太郎と一緒に食べていた。

    2006-11-26 16:11:00
  • 183:

    CHIKA

    「とりあえずほら、シャワーあびてこい」

    龍さんに布団をとられて仕方なくのろのろとリビングに向かうと美味そうなカレーがテーブルに並べてあった。

    「龍さん俺も食いたい!」

    2006-11-26 16:14:00
  • 184:

    CHIKA

    「だめだって、お前客と飯行くんだろ?」
    「だって…超うまそうなんだもん…」
    「わかったわかった食わしてやるから先にシャワー浴びてこい」

    龍さんは呆れ顔で笑うと、俺の背中を押した。

    2006-11-26 16:17:00
  • 185:

    CHIKA

    シャワーを浴びているとだんだん目が覚めてくる。俺はただの涼からホスト涼真へと変わっていく。

    時々ふと自分が誰なのか分からなくなる時もあった。でもそんな時、俺はいつもこう言葉にする。

    2006-11-26 17:28:00
  • 186:

    名無しさん

    ?

    2006-11-26 20:58:00
  • 187:

    名無しさん

    あげ

    2006-11-27 04:05:00
  • 188:

    名無しさん

    ???

    2006-11-27 12:40:00
  • 189:

    名無しさん

    ?

    2006-11-28 18:29:00
  • 190:

    名無しさん

    ?

    2006-11-29 13:13:00
  • 191:

    名無しさん

    Rainの1読んだんやけど
    新スレ立てるってとこから
    続きがどこにあるかわからん?

    知ってる人教えて?

    2006-11-30 11:16:00
  • 192:

    名無しさん

    これだよhttp://bbs.yoasobiweb.com/log/view.php?d_id=chat_shosetu&l_id=16251

    2006-11-30 16:41:00
  • 193:

    CHIKA

    「時は…金なり」


    俺は鏡に映る自分に向かっていつもそう呟く。
    俺は金を稼がなきゃならない。別にやりたくて始めたホストなんかじゃない…でも、どうせやるなら時間が許す限り精一杯やって稼いでやろうじゃねえか。

    2006-12-03 17:23:00
  • 194:

    CHIKA

    苦労をしらない生き方をするよりも、少しぐらいの苦労はした方が人生をうまく生きていけるような気もした。

    腐った世の中の腐った人間にはなりたくない。

    腐った世の中にも必ず光はあるんだから…

    2006-12-03 17:28:00
  • 195:

    CHIKA

    「カレー食っていいっすか?」

    「おぅ。つーか今入れてやるから。でもあんまり食いすぎんなよ。今から飯行って同伴なんだろ?」

    シャワーを浴びてリビングにいくと龍さんはそう言いながらカレーをだしてくれた。

    2006-12-03 17:32:00
  • 196:

    CHIKA

    「うっめー」

    気付けば今日もそう口にしていた。龍さんの家に居候させてもらってからというもの、俺は毎日龍さんの料理にやられてしまう。

    こんな料理がうまかったら付き合う女は大変だな…

    2006-12-03 17:35:00
  • 197:

    CHIKA

    でもあいにく龍さんには女がいない。

    「健太郎の義務教育が終わるまでは女は作んない」と龍さんは言っていた。実際、店の客以外に女の影なんてものは全くなかった。

    ナンバーワンホストの裏側がこんな実態だとは誰も知らなかっただろう。店にいる他のホスト達すら、龍さんは謎な人だとよく言っていた。

    2006-12-03 17:41:00
  • 198:

    名無しさん

    ??

    2006-12-04 01:07:00
  • 199:

    名無しさん

    ???

    2006-12-07 19:14:00
  • 200:

    名無しさん

    まってます??

    2006-12-07 23:19:00
  • 201:

    CHIKA

    歌舞伎町での知名度は群を抜いてトップクラス、実力もずば抜けてすごい、稼ぐ額は…この歌舞伎町でも稼ぎ頭三本の指に入るスーパーホスト。

    そんなスーパーホスト龍さんが実は料理がうまくて…年の離れた弟とずっと2人で暮らしていることを周りが知ったらどう思うんだろう。

    2006-12-11 22:15:00
  • 202:

    名無しさん

    ??

    2006-12-15 01:17:00
  • 203:

    名無しさん

    ?

    2006-12-17 03:39:00
  • 204:

    名無しさん

    ?

    2006-12-17 20:20:00
  • 205:

    名無しさん

    ???????

    2006-12-20 18:33:00
  • 206:

    名無しさん

    いつ書くんやろ?

    2006-12-26 18:50:00
  • 207:

    CHIKA

    年あけに、まとめて更新したいと思っています。前回の更新から日があいてしまってますが、もう少し待ってて下さいねぇ(^-^)

    2006-12-28 13:38:00
  • 208:

    名無しさん

    涼の話モまぁまぁ?聖夜の本題の展開が?

    2006-12-31 12:13:00
  • 209:

    CHIKA

    でも、店で見る龍さんも家にいる時の龍さんも俺にとってはどっちも良き兄貴的存在。

    芯の強い龍さんに憧れてたし、心から慕っていた。

    嫌いで苦手だった酒も少しずつ飲めるようになった。慣れない会話や笑い話も龍さんを見習いながら覚えていった。

    2006-12-31 14:29:00
  • 210:

    CHIKA

    ホストを始めて龍さんの家に一緒に住むようになってからは、俺は毎日龍さんの美味い料理を食っていたせいか、顔色もよくなったし顔写真のパネル指名もどんどん増えていった。

    他のホスト達は龍さんに可愛がられていた俺をあまりよくは思っていなかったけど、可愛がってくれていた龍さんのためにも俺は必死で頑張った。

    結果は数字。この世界は数字が全て。悲しい話かもしれないけど数字を出せないホストはいらないのだ。

    2006-12-31 14:43:00
  • 211:

    CHIKA

    数字がだせなければキャリアは長くてもヘルプまわり。

    頂点に立ったナンバーワンでさえも落ちてしまえば必要とされなくなる。新たなナンバーワンが光り輝くのだ。だからナンバーワンは憧れでもあるけど怖いものだった。

    結果を、数字を出し続けること…簡単なようで奥が深い。単純なようで難しい。でも夜の世界で働く人間なら誰もが目指すナンバーワンという頂点。

    2006-12-31 14:49:00
  • 212:

    CHIKA

    選ばれし者だけが立てる頂点…。

    努力して長い時間をかけてナンバーワンに立つ者もいれば、ホストという仕事が天性で…すぐにナンバーワンになってしまう者もいる。

    俺にはよく分からないけど、少なくとも努力は惜しまず頑張っていればナンバーワンは無理でも上に上がることは難しいことではないような気がした。

    2006-12-31 14:56:00
  • 213:

    名無しさん

    ?

    2007-01-01 02:28:00
  • 214:

    名無しさん

    この先どぅなるんやろ 楽しみにしてます?

    2007-01-09 08:10:00
  • 215:

    名無しさん

    ???

    2007-05-06 15:45:00
  • 216:

    名無しさん

    2007-05-25 01:01:00
  • 217:

    名無しさん

    ライン最後までみれんやん

    2007-05-26 02:45:00
  • 218:

    名無しさん

    レインですけど

    2007-05-26 07:24:00
  • 219:

    名無しさん

    2007-05-26 13:58:00
  • 220:

    名無しさん

    2007-05-26 14:20:00
  • 221:

    名無しさん

    .

    2007-05-30 15:00:00
  • 222:

    名無しさん

    また途中放置?最低やな

    2007-06-06 14:57:00
  • 223:

    名無しさん

    夜遊びじゃないとこで書いてるよ

    2007-06-06 15:24:00
  • 224:

    名無しさん

    2007-08-07 19:46:00
  • 225:

    名無しさん

    魔法のiらんどで探しても見つからん?知ってる人教えて下さい?

    2008-05-05 07:15:00
  • 226:

    名無しさん

    本でてるやん?

    2008-05-05 07:54:00
  • 227:

    名無しさん

    まったく売れてない(笑)

    2008-05-05 14:40:00
  • 228:

    名無しさん

    のいちごで書いてるでー!あいかわらずぜんっぜん更新ないけどな?

    2008-05-10 01:30:00
  • 229:

    名無しさん

    あげ

    2008-06-30 17:18:00
  • 230:

    名無しさん

    この主ブログに顔だししてはる〜

    2008-07-01 22:41:00
  • 231:

    名無しさん

    ブログは更新してるけど 小説は更新されへん なんでやろ?

    2008-07-02 04:43:00
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