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━━Rain-?━━
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1:
CHIKA
すれ違う人達は、色とりどりの傘をさし足早に歩いていた。
今日は雨が降った…
行き場のない気持ちがまた胸をしめつけ、俺は一人…立ち止まる。2006-11-05 15:49:00 -
101:
CHIKA
「ちゅーかおまえはどないやねん」
俺は涼に話をふりかえした。
「ん?俺?俺ねぇ…。よく分かんねーよ…なんで今ここに自分がいるのかも…分かんねー」2006-11-17 00:12:00 -
102:
CHIKA
涼はそう言って遠い目をした。この顔は…たまに見る顔。
涼は時々なにか思い詰めたように泣きそうな切ない顔をする。涼のことを何も分かっていなかった俺は、気になっていながらも今の今まで何も聞かなかった。
でも…なんで自分がここにおるかも分からんって…俺と似たようなことを思っていた涼に、俺は初めて向き合おうと思った。2006-11-17 00:18:00 -
103:
CHIKA
「お前はなんで津軽に来たん?」
初めて涼に聞いた。涼はきっと抱えきれないものを、一人で抱えてる。似た者同士やからこそ…不思議とそれが分かった。
「女追っかけて…つーか探しに来たんだよ」2006-11-17 00:21:00 -
104:
CHIKA
「その女こっちの女なん?てゆうか探しに来たってなんやねん」
涼のことを知っていくごとに、俺自身もまた、何かが動き始めていた。
俺達二人それぞれの恋愛、友情、いくつもの絆が、この津軽でうまれるなんてこと…この時はまだ知らずにいた。2006-11-17 00:28:00 -
105:
CHIKA
「話せば長くなるんだよね…」
「えーからゆえって」
俺が涼にそう言うと、涼は酔いながら話し始めた。2006-11-17 00:30:00 -
106:
名無しさん
?
2006-11-18 00:14:00 -
107:
CHIKA
「俺ね、最低な奴だったんだ…」
涼はそう言うと深いため息をついた。涼はある女を探すためにこの津軽に来ていた。
女の名前は…ユリ。でも本名かどうかは分からない。名字も知らないんだと涼は言った。2006-11-18 16:01:00 -
108:
CHIKA
「ちゅーかお前とそのユリちゃんは付き合ってたんちゃうの?なんで名字も分からんねん」
「付き合ってた…つーか…ユリは何人もいた彼女のうちの一人だったからさ…。名字とかそこまで興味なかったっつーか…知らなかった」
━"過去"━それは過ぎ去った時間。でもずっとずっと残る時間。その過去のために前に進めない男がここにもいた。2006-11-18 16:09:00 -
109:
CHIKA
誰でも立ち止まって過去を振り返ることはある。あの頃はあぁだったこうだった…って懐かしんだりして。
楽しかったことや、嬉しかったこと、キラキラ輝いてたこと、笑ってたこと…
振り返ると不思議といい思い出や過去ばかりが頭には残ってる。2006-11-18 16:13:00 -
110:
CHIKA
それが人間の脳では当たり前なことだった。
脳は記憶のすべてを覚えておくことはできず、生まれてから死ぬまでの長い時間の出来事を全部覚えておくことは限りなく不可能に近い。
俺たち人間は気付かないうちに選んでるねんて。楽しかった記憶や覚えておきたい時間を。2006-11-18 16:21:00