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━━Rain-?━━
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1:
CHIKA
すれ違う人達は、色とりどりの傘をさし足早に歩いていた。
今日は雨が降った…
行き場のない気持ちがまた胸をしめつけ、俺は一人…立ち止まる。2006-11-05 15:49:00 -
81:
知香
「まぁどっちでも私には関係ないけどね」
相変わらずりんちゃんはきつい。でもそう思った直後、カウンターに座る俺たちの前に(北勇)という地酒を瓶ごとぽんっと置いて、りんちゃんは端のほうに座る別のお客さん達と話し始めた。
「これ何?飲んでいいのかな」2006-11-09 20:22:00 -
82:
知香
涼がそう言いながら瓶のラベルを見ていた。
「いいんちゃう?てゆうかなんかカッコイイ名前の酒やなぁ。北勇…か。飲もや」
俺がそう言うと、涼は瓶のフタを抜いた。それをお互いのグラスに注ぎ合い、軽く乾杯した。2006-11-09 20:28:00 -
83:
知香
「なんだよコレー!!」
「ほんまそれ!!」
俺たちは一口飲んだ瞬間、そんな風に騒いでしまっていた。
正直、日本酒系は苦手であまり期待はしていなかったけど、その北勇という地酒はびっくりするぐらい美味かった。2006-11-09 20:32:00 -
84:
知香
「りんちゃんこれめっちゃうまい!!」
「やっべぇ本当にマジうまいよ」
そう俺たちがはしゃいでると、りんちゃんはお客さんと喋ったままこっちを見て、にこっと笑っていた。
ほんま…さりげない優しさを見た気がした。2006-11-09 20:44:00 -
85:
知香
それから調子にのって強くもないのに飲み続け、俺も涼も気付けばかなり酒が回っていた。
「もうあんた達は…限度があるでしょーが、まったくもう…」
りんちゃんも呆れて笑っていた。俺はすごくその時間があったかく、居心地が良かった。2006-11-09 20:52:00 -
86:
知香
「聖夜ぁ…お前なんで女作んないの?」
酔いが回ってぼーっとしていた俺に、涼は目を覚ます一言をくらわせてきた。
「え?ちゅーかお前はなんで作らんの?」2006-11-09 21:09:00 -
87:
知香
「俺のことはいーんだって。聖夜の話聞かせてよ」
涼は珍しく酔っ払っていてしつこかった。
「作らんっちゅうか…作られへんのかもしれんわ。欲しいとも思わんし…」2006-11-09 22:46:00 -
88:
知香
「なんだよそれーホモかお前は」
涼がふざけてからかってくる。
「あほか。お前はどうなん?なんで作らんの。ゆうたら俺ら知り合ってから二年位たつけどお前も俺も女っ気まったくないやん」2006-11-09 22:49:00 -
89:
知香
「そっか…もう二年もたつんだ。早いよな時間がたつのって。そういやさ、大阪帰りてえとか思わねえの?俺は東京帰りたいってこの頃ちょっと思うんだよね」
話をそらすかのように涼はそう言った。
大阪…か。2006-11-09 22:54:00 -
90:
知香
帰りたいのかって聞かれれば帰りたいのが本心やった。
大阪に帰ればあいつがいる。同じ街に住んでいれば、初めて会ったあの頃みたいに偶然会えることだってあるかもしれない。
でも…それはできひん。俺にはそんなこと…できひん。2006-11-09 22:58:00