-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
3Ldkの城・?
-
1:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
?は、↓です。
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132987687/-52005-12-19 14:05:00 -
109:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
目とテレビの間に浮かび上がるのは、帰り際‥デートに繰り出した2人の後ろ姿。
陽平は、目を伏せて‥煙草をくわえた。百円ライターが灯す小さな炎が、そっと先端を燃やしていく。
“お前は、どうなんよ?”
白い煙を吐くと、同時に千草の台詞が頭の中に流れる。
陽平は、煙草をくわえたまま‥床に寝転んだ。2005-12-23 16:08:00 -
110:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
ため息をついて、まぶたを閉じる。
“陽平っ”
親鳥からの餌を待つ‥雛のように、純粋な目をする花。2005-12-23 16:12:00 -
111:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
“‥陽平”
彼女の涙は、幼い頃から‥ずっと見てきた。
流さないように‥こらえても、溢れ出す涙は頬を濡らしていく。
強がって‥人に見せたりしない涙を、俺の前では素直に流してた。2005-12-23 16:18:00 -
112:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
“また遊ぼうっ”
1度突き放した俺を、彼女は‥優しく受け入れてくれた。
その日から、俺は“幼なじみ”として‥花を守り続けることを決意する。
もう2度と‥中途半端な手は差し伸べないことを誓って。2005-12-23 16:25:00 -
113:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
恋愛感情なんか‥持つ必要はない。
その方が、絶対いい。
“幼なじみ”という関係は、何年経っても‥崩れたりはしないから。
下手に恋愛へと踏み込めば、きっと‥花は涙を見せたりしなくなる。
彼女の唯一の逃げ場として、俺は存在したいから。2005-12-23 16:30:00 -
114:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
“陽平、聞いて聞いて”
“陽平っ‥”
“もぉー!陽平のアホ!!”
部屋中に広がる白い煙を、彼はぼんやりと眺めていた。2005-12-23 16:40:00 -
115:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
嬉しそうに‥駆け寄ってくる姿。
今にも泣き出しそうな顔で‥名を呼ぶ声。
からかうと、彼女はいつも‥頬を膨らませて怒る。
「‥うるさい」2005-12-23 16:47:00 -
116:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
陽平は、煙草を灰皿に擦り付け‥目を閉じた。
だが、彼女の面影は‥まぶたの裏に焼き付いている。
陽平は、決意とは裏腹な感情に狂いかけていた。2005-12-23 16:50:00 -
117:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥俺には、恋愛してる余裕なんか‥ないねん」
彼は、自分に言い聞かすかのように‥つぶやき続けた。
俺には、恋愛よりも‥せなあかんことがある。じゃなきゃ、ここに住み続けてる‥意味がない。
余計な感情を捨てるために、陽平は前髪をきつく掴み‥歯を食いしばっていた。2005-12-23 17:06:00 -
118:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「おいしいっ!」
細長いスプーンを持ちながら、満足げにニカッと微笑む花。
「そんなんばっか食ってるから‥ブクブク太るんやでぇ、はなぶぅ」
彼女の笑顔をクスクスと笑いながら、千草はホットコーヒーを静かに飲む。
2人は、宝石店の近くにある‥飲食店に足を運んでいた。2005-12-23 17:16:00 -
119:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
テーブルの上には、先に平らげた料理の皿が‥数枚並んでいる。
「太ったら、ダイエットすればいい話やん」
生クリームをすくったスプーンを口に放り込み、花はツーンとした顔をした。
「じゃあ、今ダイエットせなあかんやん。パフェとか食ってる場合ちゃうで」
余裕を見せる彼女に、千草は皮肉を口にする。2005-12-23 17:27:00 -
120:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「うるさい!」
ムゥっと口を尖らせ‥膨れる彼女。
コロコロと表情を変える彼女に、千草はケラケラを笑い出した。
花は、ブツブツと文句をこぼしながらも‥パフェを頬張っている。2005-12-23 17:37:00 -
121:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「怒んなって、機嫌直せよっ。冗談やん」
視線がかち合うと、花は頬を膨らませて‥プィッと顔を背ける。
千草は、クシャッと笑顔を作り‥機嫌を取った。
彼女は、チラリと彼を見る。2005-12-23 17:56:00 -
122:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥チーズケーキ」
にこやかに見つめてくる彼に、花は一言囁いた。
千草は、あごを乗せていたヒジを‥ガクッと倒した。
「まだ食う気!?」
「デザートは別腹やの!」2005-12-23 18:02:00 -
123:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
呆れ果てる千草を無視して、花は店員を呼ぶ。
ため息をつき‥コーヒーのお代わりを頼む彼を眺め、花は口元を緩ませた。
最近、こんな風に‥時間を楽しんだりしてなかったな。
千草とおったら、しんどい気持ちが‥少し楽になった。
憎まれ口を言い合いながら、花は千草の笑顔に癒されていく。2005-12-23 18:13:00 -
124:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
【つづく】
2005-12-23 18:15:00 -
126:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
129サン(TдT)読んでくれてありがとぅ!!今日は頑張って更新しますょ!!!!
2005-12-23 23:27:00 -
127:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
時計の針は、午後11時を表している。
2本の針を眺め、陽平は深く息を吐いた。
テレビの音さえも‥苛立ちを増していく。
彼は、荒々しく画面を黒くした。2005-12-23 23:35:00 -
129:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「ただいまぁ」
長針が“3”にたどり着く頃、笑い声と共に帰宅する2人。陽平は、彼らを迎えることもなく‥手元にある新聞を開いた。
「あ、起きてたん?返事ないから、寝たんかと思った」
リビングのドアを開けた千草は、彼を見下ろし‥声をかけてくる。
陽平は、平然を装い‥軽く返事を交わす。2005-12-23 23:43:00 -
130:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
132サン
ありがとぅ(>д2005-12-23 23:44:00