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3Ldkの城・?
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1:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
?は、↓です。
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1132987687/-52005-12-19 14:05:00 -
45:
名無しさん
長い 完結まだ ?
2005-12-21 05:07:00 -
46:
>>46
そんな事言いなや!!ウチらが読むために書いてくれてはるんやから!!
芽衣さんへ
初めて書き込みします。?突入ですね(^o^)
書き込み控えた方が良いのは、私も小説書いてたんでわかりますが、応援したくてつい書いちゃいました(笑)
完結目指して頑張って下さい☆★2005-12-21 07:27:00 -
47:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
読んでくださったり、応援の言葉ありがとうございます。
ほんま励まされますo(_ _*)o2005-12-21 12:00:00 -
48:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
“花のこと‥冗談抜きで好きになった”
それは、勢いよく流れる水の音に絡まった台詞‥。2005-12-21 12:03:00 -
49:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
突然の告白に、花と陽平は黙ったまま‥動けない。
花は、頭が真っ白になっていた。
‥これって、あたし‥告られてる?
脳内は混乱し‥開いた口が塞がらない。2005-12-21 12:05:00 -
50:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
千草があたしを‥?
水を流しっぱなしにした陽平の背中を眺めながら、ツバをゴクリと飲み込む。
「陽平、俺‥本気や。お前は、どうなんよ?」
後ろにいる千草が、前に立つ彼に問いただす。2005-12-21 12:10:00 -
51:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
その言葉で、陽平の体はやっと動き出す。
「‥どうなんよって、」2005-12-21 12:11:00 -
52:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
その言葉で、陽平の体はやっと動き出す。
「‥どうなんよって、何が?」
スポンジで皿を洗いながら、平然と答える彼。
千草はまっすぐ彼を見つめ、もう一度声を出す。2005-12-21 12:13:00 -
53:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
※52は間違えて打ちました。
2005-12-21 12:13:00 -
54:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「花のこと‥好きなんやろ?でも、俺‥引く気ないから」
やっと見つけた‥女を、簡単にあきらめたくない。例え、2人が両思いやったとしても‥。
千草は、強い思いを堂々と口にする。
陽平は、まだ背中を向けたまま。2005-12-21 12:17:00 -
55:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
何も答えない彼に、千草はしつこく聞き続けようとした。
すると、その時‥陽平は振り返る。
2人の目に映る‥陽平は、毅然とした態度で微笑んでいた。
「好きやよ」2005-12-21 12:20:00 -
56:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
ニッコリと笑いながら囁く。
その4文字の台詞に、花の胸は大きく波を打つ。
千草は、険しい表情で彼を眺めた。
だが、陽平は続けて言った。2005-12-21 12:23:00 -
57:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「幼なじみとして」
平然と言いきる彼に、花は静かに視線をおとしていく。
「‥じゃあ、俺は好きにさしてもらうで」
彼の姿から目を放さず、千草は強い口調で言葉を吐いた。2005-12-21 12:30:00 -
58:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「好きにしたら」
再度‥シンクに向かい、陽平は皿を洗い出す。
花の眉間は、深く歪みを見せていく。
数秒間の‥沈黙。
千草は、視界を彼から花へ移した。2005-12-21 12:35:00 -
59:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥花っ」
真剣な声で、彼女の名を呼ぶ。
花は、肩に力を入れて‥ゆっくりと振り返った。
陽平は、黙々と皿を洗い流している。2005-12-21 12:38:00 -
60:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「誕生日やのに、困らせて‥ごめんな。でも、軽い気持ちじゃなく‥マジで好きやから」
瞳を逸らすことなく、千草は彼女を熱く見つめる。
花は、緩んだ唇をきつく噛んだ。
「返事はまだいらん。これからの俺みて‥考えて」2005-12-21 12:44:00 -
61:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
そう言って、千草は自分の部屋へと入っていった。
残された花は、陽平を横目にその場を離れようとした。
「花、何かあったら‥言えよ」2005-12-21 12:46:00 -
62:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
陽平は、ドアノブに手を伸ばす彼女に声をかける。
花は、何も答えず‥部屋へと入った。
蛇口をキュッと閉め、陽平はため息をついた。
こらえる思いを表すかのように、濡れた手は強くシンクを掴んでいた。2005-12-21 12:51:00 -
63:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
千草は、部屋の電気もつけずに‥布団に寝転がった。
そして、目元に置いた腕を‥ゆっくりと剥がしていく。
暗い視界に、ぼんやりと広がる天井。
千草は、まぶたを閉じた。2005-12-21 12:55:00 -
64:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥陽平は、気持ちを誤魔化してる。でも、俺はわざと‥それを鵜呑みにした。
‥遠慮なんか、絶対したくない。素直に引き下がるほど、適当な気持ちじゃないし。
やっと見つけた女や。遠慮なんかして、手放したくない。
絶対、花がほしい。2005-12-21 13:00:00 -
65:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
千草は、どうしても花を手に入れたかった。
陽平が本音を言っていないことも、花が困っていることも、全て気づいている。
でも、遠慮なんかしたくない。
枕元に置いていた煙草に手を伸ばし、千草は気持ちを落ち着つかせようとしていた。2005-12-21 13:05:00 -
66:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
一方、花は部屋のテーブルに頬をつけ‥瞳を閉じていた。
冷たい感覚が、混乱を溶かしていく。
深いため息が漏れていく。
花は、捨てきれない思いに胸を苦しめていた。2005-12-21 13:09:00 -
67:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
“幼なじみとして”
陽平の言葉が‥つらかった。
やっぱり、あたしたちは‥それ以上へは進めない。
期待なんか‥してなかった。2005-12-21 13:12:00 -
68:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥解ってた。
でも、なんでやろ。
「なんで‥泣いてんやろ」
テーブルへと流れていく‥一筋の涙が、本音を知らせていた。2005-12-21 13:15:00 -
69:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
‥消したつもりやった。陽平への想いは、捨てたつもりやった。
でも、消えてない。‥捨ててなかった。
あたしは、陽平の優しさや笑顔に期待をしてた。
こんな気持ちに気づいても、何か変わるわけでもない。2005-12-21 13:20:00 -
70:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、首にかけたネックレスを手のひらで包み‥息を漏らした。
こらえても‥こらえても、溢れ出す気持ちは粒へと化して‥頬に水たまりを作る。
花は、声を小さく震わせながら‥泣いた。
【つづく】2005-12-21 13:25:00 -
72:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
10代の時は、22歳って‥もっと大人やと思ってた。
2005-12-21 17:44:00 -
73:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「あああーっ!めっちゃ可愛いっ!」
翌朝‥ロッカーの前でネックレスを外していると、リンリンがパタパタと駆け寄ってくる。
「誰かにもらったんですかぁ?」
チェーンに飾られた“ダイヤの花”を手に取り‥うらやましそうに問いかけてくる。2005-12-21 17:48:00 -
74:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥あぁ。同居人の2人から」
花は、ネックレスを眺め‥ポツリと呟いた。
ダイヤで作られた花ビラは、きっと‥あたしの名を意識して買ってくれたもの。
でも、今のあたしが‥これをつけても、きっと綺麗な花ビラには見えない。2005-12-21 17:53:00 -
75:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「なぁんや、彼氏からかと思いましたよぉ!あたしも、彼氏から‥なんか欲しいなぁ」
リンリンは、ネックレスから手を放し‥ブツブツと独り言を言っている。
花は、ロッカーの中にネックレスを直しながら‥ため息をついた。
‥誕生日が来ても、まったく成長しない自分。いつまで経っても、あたしは陽平に期待を持ち続けている。
そして、現実を見て‥勝手に傷ついてるアホな女。‥陽平は、昔からずっと‥あたしを女として見てないのに。2005-12-21 17:59:00 -
76:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、ロッカーを閉めて‥駅へと向かった。
「あ、同居人の人ら来ましたよ!」
トイレでバケツに水を入れていると、リンリンが声をかけてくる。
花は、バケツを手にトイレを出た。2005-12-21 18:03:00 -
77:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
眠たそうな顔をして歩いてくる2人。
花は、深呼吸をして‥彼らに挨拶をした。
「おはよ」
いつも通りに挨拶を返す陽平。2005-12-21 18:05:00 -
78:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
花は、苦しくなる胸を抑え‥笑顔で見送る。
「花、今日‥デートしよう」
明るく振る舞う彼女に、千草は誘いを持ちかけた。
その言葉に、陽平は振り返る。花は、驚き‥ポカンと口を開いた。2005-12-21 18:11:00 -
79:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
「‥いいやろ?」
千草は、立ち止まる彼に問いかけた。花も、彼の反応を伺う。
2人の視線に、陽平は目を背けた。
「勝手にしたら?」2005-12-21 18:13:00 -
80:
芽衣 ◆rd1jJ3btsE
そう言って、彼はトントンと階段を降りりていく。
去っていく陽平の背中を眺め、花は唇を噛んだ。
「いや?」
うつむく彼女の顔をのぞき込み、問いかける千草。2005-12-21 18:16:00