小説掲示板-Gang-ギャングのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

-Gang-ギャング

スレッド内検索:
  • 1:

    ポン汰

    何もかも捨てたかった。


    夢も、仕事も、恋人も、全て投げ出して眠りたかった。ゆっくり、夢の世界を彷徨って。二度と朝が来ない世界へ・・・明日なんか大っ嫌いだ。

    2006-12-11 11:17:00
  • 10:

    ポン汰

    それでも調子乗って学校は1週間休み倒した。何だか美容師やめちゃおっかなぁーとか思って。
    その間地元からオカンがお見舞いに駆けつけてくれたり何かして。
    『あんたちゃんと食べてんの!?ほんまにいきなり体壊してビックリするわぁー!!でもあんな店辞めて正解やわ。ほんまアシスタントやと思ってコキ使い過ぎやねん!!』ひと通り店の悪口を言い並べるとオカンはまるで嵐のように帰り去った。

    2006-12-11 12:21:00
  • 11:

    ポン汰

    1週間経っても体調は一向に良くならない。
    それでも学校は行かなきゃいけない。

    気付けばあと1週間で夏休み…それぐらいなら頑張れるか。とか思ってあたしはまたゆらゆらと自転車を漕ぎ1週間ぶりの学校に出席する事にした。

    2006-12-11 12:26:00
  • 12:

    ポン汰

    『リリーちゃん大丈夫!?もう体良いん??』思った以上に学校のクラスメイトは心配してくれていて、何だかとてつもなく嬉しかった。
    それでも授業中はグダグダで帰りには何故か片耳が聞こえなくなっていた。まるでエレベーターに乗った時みたいに空気が入ったような感じ。
    熱はグングン上がるし息も苦しくなって、まるで地上に上がった魚みたい。自分で息をしなきゃ呼吸も出来ない。

    2006-12-11 12:31:00
  • 13:

    ポン汰

    1週間ぶりの外の世界は思った以上にしんどかった。この1週間はほとんどポカリとオカンが買い込んで来た食材やらで食いつないでコンビニさえ行かなかったからなぁ…
    それでも何とか1日を乗り切り帰り道、久しぶりにクラスの仲間と帰る。
    『えぇー!!リリー仕事クビなったん!?これからどうするん??学費も家賃も自分で出してるんやろ??』クラスで一番仲の良い結実が心配そうに聞いて来た。

    2006-12-11 12:40:00
  • 14:

    ポン汰

    『どうしよかなぁ、また美容師するのもダルぃし…普通のバイトしよかな(笑)』苦笑いするしかなかった。
    『夜働いたらいーやん??キャバとか東さんいけそーやん』冷やかすように言い出すクラスメイト達。キャバか。キャバもいいかもなぁ…
    『行こかなキャバ(笑)普通の昼職より稼げるやろ』軽い気持ちで口にしたこの一言。これが全ての始まりだった。

    2006-12-11 12:46:00
  • 15:

    ポン汰

    『アカン?キャバなんかしんどいし、酒飲なまアカンし絶対学校続かんようなるで!!』結実は一人反対意見。
    『キャバ行きたいなら俺の知り合いの店紹介したろか?』後ろからの声にあたしは振り返った。
    クラス1遊び人でギャル男っぽい男。
    名前は啓太(ケータ)。年齢がバラバラな人が沢山集まる夜間学校で唯一こいつとだけ同い年なのにあたしはあまり好きじゃなかった。見た目からして遊び人…そしてあだ名がヤンキーってなぐらい恐かった。

    2006-12-11 12:57:00
  • 16:

    ポン汰

    その時のあたしはもうそりゃ意識が朦朧としてたのかヘラヘラ笑っていた。
    『まぢかぁ。じゃあ紹介してや?』
    口から出たのはその言葉。とても働けるような体じゃないのに。啓太の顔は見れなかった。あたしはコイツが怖い。

    半分冗談、半分本気。

    2006-12-12 05:32:00
  • 17:

    ポン汰

    『まぢ??俺も紹介料1万貰えるねん?』

    ………所詮金か。
    『じゃあ携帯の番号教えてや。連絡するし』
    あたしはそう言うと啓太に携帯を差しだした。

    2006-12-12 05:37:00
  • 18:

    ポン汰

    使えるヤツは利用して、コイツもあたしを利用する。ただそれだけ。
    『え?あっ…』
    何故だか少し戸惑ったような啓太も携帯を差しだし赤外線交換。まるで携帯同士キスさせるみたいに。
    『ありがとう、またメール送るわ??梅田でいっぱしのキャバ嬢なったるし(笑)』あたしはまたふざけたみたいにそう言ってメモリを保存した。

    2006-12-12 05:44:00
  • 19:

    ポン汰

    その時あたしは初めて啓太を正面から見た。今までなるべく関わる事を避けてきた相手。

    啓太はやっぱり少し躊躇うようにあたしの目を見た。
    どうしてそんな顔をするのかあたしには分からなかった。お互い利益を得る為に利用し合うだけなのに……。そんな事を思った。

    2006-12-12 05:50:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
-Gang-ギャングを見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。