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駅のホーム あの子のピアス
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1:
俺の初めてやった熱い気持ちを、ここに書きます。
君に伝える気はない。伝える術もない。そうしたところでどうなるわけでもない。
俺の願いは、願わくば、君の幸せが永遠に続きますように―" " "06/12/11 17:162009-01-05 21:40:00 -
201:
真
「ほんまっ?マリカもあの飴ちゃん一番スキやねん。今日もあるっ」
そう言いながら動き辛いラッシュ満員電車の中で、ポケットから飴を出した。
「ほらっ!食べる?」2008-01-07 03:32:00 -
202:
真
「今両手ふさがってんねん。食わせて。」
『…俺最低や…。テルヤ、ごめん。』その時心の中で自分を責めた。けど実際は、それよりもマリカちゃんの反応が気になってしゃーなかった…2008-01-07 03:35:00 -
203:
真
「あっそっか、マリカの分の荷物も持ってくれてたんやっけ。ありがとーシンちゃん。」
そう言ってマリカちゃんは、ちょっと恥ずかしそうに下を向いて飴玉の包みを開けた。2008-01-07 03:39:00 -
204:
真
『…えっ?』
正直あの瞬間はあんまり覚えてない。一瞬の出来事やったけど、それやのに俺の回りだけがスローモーションになってた気がして…。
ただ…マリカちゃんの指が軽くふれた唇だけが、異様に熱くなったのだけ今でもはっきり覚えてる。2008-01-07 03:43:00 -
205:
真
口に入った飴の甘さで我に返った。
マリカちゃんは恥ずかしそうにちょっと下を向いてる…。
だから俺は、わざと何でもないってゆう様な態度をとったねん。2008-01-07 03:47:00 -
206:
真
「サンキュー。やっぱ旨いわこのりんご飴。あっテルヤにばれたら俺怒られるんちゃうかぁ。」
と俺は笑いながら軽く言った。2008-01-07 03:50:00 -
207:
真
自分で“テルヤ”と口にした瞬間、左の胸らへんにチクっと何かが刺さった気がした。
『…なにしてんねん俺、アカンやんけ…。』2008-01-07 03:53:00 -
208:
真
俺が笑いながら言ったことに対して、マリカちゃんが
「あっ、んーん。マリカの方こそ満員電車で荷物までシンちゃんに持ってもらってるんやもん。マリカの方こそありがとー。」
と下を向いたまま照れながら言った。2008-01-07 03:57:00 -
209:
真
『何で……こんな可愛いねん』
その瞬間、頭の中にはマリカちゃんのことしかなかった。2008-01-07 04:00:00 -
210:
真
君に伝えたいけど…絶対伝わってほしくない。抑えられへん気持ちを隠そうとしながら、マリカちゃんに喋り続けた。
「そら荷物2つ3つ持って女の子が満員電車乗るのはキツいやろー。実はマリカちゃん今も息するので精一杯なんやろ。」2008-01-07 04:06:00