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駅のホーム あの子のピアス

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  • 1:

    俺の初めてやった熱い気持ちを、ここに書きます。
    君に伝える気はない。伝える術もない。そうしたところでどうなるわけでもない。
    俺の願いは、願わくば、君の幸せが永遠に続きますように―" " "06/12/11 17:16

    2009-01-05 21:40:00
  • 86:

    俺らは知らん間にお互いの家を行き来するぐらいの仲になってた。
    知り合ってまだ間もないのに。

    向こうが来たら俺の家には、タクと他のツレらがおって…
    俺とタクが行ったらまた別のツレがおって…みんなでバカ話して騒ぐ時間で俺らはほんまの“ツレ”になってった

    2006-12-13 02:12:00
  • 87:

    マリカちゃん

    俺は君が好きやったねん

    2006-12-13 02:14:00
  • 88:

    毎朝駅のホームで
    俺がタクとテルヤと話してる横で、笑って女友達と喋ってる君を俺は照れてよう見られへんかった。

    2006-12-13 02:16:00
  • 89:

    「シンちゃんっ!おはよー!」

    「おーう、おはよう」

    朝イチの会話。初めて君を見た時から比べたら、めっちゃ進歩やん。毎朝これだけ喋って、俺は俺ら3人のとなりで別の女友達と笑ってるマリカちゃん。

    2006-12-13 02:22:00
  • 90:

    マリカちゃんを好きになった。
    けど、あのピアスをタクに返したその日から…俺はタクに対してそれまで感じてた苛立ちが、なんか別のものになっていったねん。
    あの日初めて
    『諦める―』ってゆう言葉が俺の頭をかすめた。

    2006-12-13 07:58:00
  • 91:

    あの時諦められてたら、俺はどんだけ楽やったやろうな…


    次の日の朝君に話かけられた時、俺はまた恋に落ちたねん。しかも前よりももっと強い気持ちで。
    でも、不思議とテルヤを憎いとは思えへんかった。死ぬほど羨ましいと思うことはあっても―それより俺が毎朝君と喋れることのほうで頭は一杯やったし、それに…君の彼氏は、俺の大事なツレのテルヤやったしな―…

    2006-12-13 08:06:00
  • 92:

    タクがそんな俺をずっと黙って支えてくれてた。

    遅すぎた俺の初恋は、一人で耐えるにはちょっと厳しかった。
    俺はタクがいてへんかったら、多分もっと嫌な奴になってたやろうな

    2006-12-13 08:19:00
  • 93:

    ツレらとみんなで帰ってたある日、その日は偶然帰りにいつもの駅のホームでばったり会ったねん。


    手をつないだテルヤとマリカちゃんが歩いてきた

    2006-12-13 08:24:00
  • 94:

    テルヤは俺らに言った
    「お〜おかえり!」

    「お前らもな!」
    俺らが言った。よくタクや俺の家にも顔出すようになったテルヤは、タク以外のツレとも親しかった。

    2006-12-13 08:27:00
  • 95:

    俺のツレの一人が聞いた
    「これからデートかぁ?」
    聞きたなかった…

    「せやで〜!」
    テルヤが答えた。俺はその時なんかむしょうにイライラしたのを覚えてる

    2006-12-13 08:31:00
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