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駅のホーム あの子のピアス

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  • 1:

    俺の初めてやった熱い気持ちを、ここに書きます。
    君に伝える気はない。伝える術もない。そうしたところでどうなるわけでもない。
    俺の願いは、願わくば、君の幸せが永遠に続きますように―" " "06/12/11 17:16

    2009-01-05 21:40:00
  • 91:

    あの時諦められてたら、俺はどんだけ楽やったやろうな…


    次の日の朝君に話かけられた時、俺はまた恋に落ちたねん。しかも前よりももっと強い気持ちで。
    でも、不思議とテルヤを憎いとは思えへんかった。死ぬほど羨ましいと思うことはあっても―それより俺が毎朝君と喋れることのほうで頭は一杯やったし、それに…君の彼氏は、俺の大事なツレのテルヤやったしな―…

    2006-12-13 08:06:00
  • 92:

    タクがそんな俺をずっと黙って支えてくれてた。

    遅すぎた俺の初恋は、一人で耐えるにはちょっと厳しかった。
    俺はタクがいてへんかったら、多分もっと嫌な奴になってたやろうな

    2006-12-13 08:19:00
  • 93:

    ツレらとみんなで帰ってたある日、その日は偶然帰りにいつもの駅のホームでばったり会ったねん。


    手をつないだテルヤとマリカちゃんが歩いてきた

    2006-12-13 08:24:00
  • 94:

    テルヤは俺らに言った
    「お〜おかえり!」

    「お前らもな!」
    俺らが言った。よくタクや俺の家にも顔出すようになったテルヤは、タク以外のツレとも親しかった。

    2006-12-13 08:27:00
  • 95:

    俺のツレの一人が聞いた
    「これからデートかぁ?」
    聞きたなかった…

    「せやで〜!」
    テルヤが答えた。俺はその時なんかむしょうにイライラしたのを覚えてる

    2006-12-13 08:31:00
  • 96:

    そんな俺を気遣って、タクが自分のポケットからタバコを一本出して俺にくれた。
    「シン、ん。火ぃあるか?」

    「ん?あぁ悪い。サンキュー」
    タクの一言は俺にイライラをちょっと忘れさせてくれた。

    2006-12-13 08:35:00
  • 97:

    『冷静でおらなあかん』

    俺はあの時よく自分に言い聞かせてた。

    2006-12-13 08:38:00
  • 98:

    マリカちゃんもテルヤも、俺は両方大事やった。
    大好きやった。

    2006-12-13 08:39:00
  • 99:

    笑いながら帰ってく二人を見ながら、俺はタクにもらったタバコの煙を深くすった。

    ずっと黙ってたタクが、俺にぼそっとつぶやいた
    「…お前…どないすんねん…」

    2006-12-13 08:46:00
  • 100:

    俺は、消えてった二人のことを考えた。考えたくないことまで…

    次の瞬間俺の口からでた言葉は
    「タク、誰か女紹介してや」

    2006-12-13 08:50:00
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