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金魚
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1:
名無しさん
ノンフィクションです?私の体験談です。読んでもらえるとうれしいです!
2006-12-14 13:21:00 -
470:
名無しさん
目的地には1時間ほどで着いた。 久しぶりに来たおばぁちゃんのお墓は黒ずんでいた。 雑草などはきっと住職さんが処理してくれたのだろう。綺麗に抜き取られていた。 …誰も掃除してないな… お墓の黒ずみが物語っていた。
2007-02-14 08:30:00 -
471:
名無しさん
私は掃除をすることに。山の水は冷たく、手が真っ赤になった。 所詮、私がお墓を拭いたところで黒ずみは消えなかった。 分かり切っていたけど、私はそれで満足できた。 ジュースをお供えし、おばぁちゃんにお願いした。 …おじぃちゃんがもぅすぐ、そっちに行くから、仲良くしたってや… そぅ強く願った。
2007-02-14 08:33:00 -
472:
名無しさん
私は外で昼食をとり、ホテルへ帰った。 オトンから、電話があり、夕方には家に来いとのことだった。 …何ともそっけない親… …お互い様か… どこでどう私達家族は狂ってしまったのか……。 母親と父が離婚した時、私は父との絆は確かだと思ってたのに。 これは……… 誰のせい………?
2007-02-14 08:39:00 -
473:
名無しさん
お通夜はそそくさと始められ、あっけなく終わった。 オトンは涙を流すわけでもなく、ただぼぉっと見ているだけだった。 継母は何ともダルそうな、早く終わってほしい。そんなイライラが私にも伝わってきた。 そんな継母を見、また私も苛立ちを感じていた。
2007-02-14 08:43:00 -
474:
名無しさん
…ふぅ疲れた… 何とも重苦しいあの2人から解放された私は、 冷蔵庫からビールを取出し、一気に飲み干した。 …何でオトンはあんなに平気な顔できんねんやろ… 不思議で仕方なかった。 明日はお葬式。 とうとう最後でおじいちゃんともお別れ…… また涙が出てきた。 今日のビールほど、まずかったことはない………
2007-02-14 08:48:00 -
475:
名無しさん
翌日の葬儀も何事もなく進められた。 やっぱり父と継母は涙一粒も流さず、ただその作業を見てると言う感じだった。 棺の中のおじいちゃんは何とも痩せていて…… 私の知っているおじいちゃんはもぅどこにもいなかった。 [鈴ー!絶対、人前では泣くなよー!何があってもなぁ!] …約束守るよ。おじいちゃん。泣かへんよ… 私は涙をぐっとこらえた。
2007-02-14 16:33:00 -
476:
名無しさん
おじいちゃんの肉体はあっという間に骨だけになってしまった。 …よかったな。おじいちゃん。またダイスキなおばあちゃんの元に行けるで。仲良くしてや… そう強く願った。
2007-02-14 16:35:00 -
477:
名無しさん
オトンから【もぅ帰れ】 そぅ一言だけ言われた。 ほかには何もしゃべらなかった。 私はホテルに帰り、紅葉に電話をした。
2007-02-14 16:37:00 -
478:
名無しさん
『もしもし?今から帰るわ』 〔あ?そうなん?向かえに行くからホテルでまってて〕 そぅ言われ待つことに。 40分ぐらいたっただろうか。 〔今、着いた〕 とのこと。 私はチェックアウトを済ませ、紅葉の元へ急いだ。
2007-02-14 16:41:00 -
479:
名無しさん
車に乗り込むと紅葉が不思議そぅな顔をしていた。〔………何で、泣かへんねん…?〕 普通は身内が死に、恋人にでも会えば感極まって泣いたりするのだろうか…。 私は泣かない。約束したし…。 何よりも弱くなってはいけない……。 私は強い子…。 ‐鈴ちゃんは強いね。泣かなくてえらい子‐ そう…… 私は強くなくては…
2007-02-14 16:51:00