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?これが愛やと思ってた?
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1:
桃
元カレと酷い別れ方をしたすぐ後の事でした。
冬の寒さに1人じゃ耐えられなかったのかな?心に開いた穴をどうしても塞ぎたくて、出会い系をやってしまった。
それがあたしの2年半の地獄の始まりだった。2006-12-22 07:11:00 -
146:
桃
しばらくするとポケットの中で怒ったように携帯が震える。
(光だ!!)
とっさに思ったけれど違った。
―着信 キョウちゃん―
キョウちゃんだ!!2006-12-28 03:29:00 -
147:
桃
キョウちゃんには番号を教えてあった。
スグに通話ボタンを押して電話に出る。
「もしもし?キョウちゃん??」
あたしはもう泣きそうだった。2006-12-28 03:31:00 -
148:
桃
「桃?大丈夫??いまドコなの?相手の男は?」
優しい声…喋り方。キョウちゃんの標準語がそう感じさせるのかもしれない。
「今は近くの本屋さんに逃げて来た…どうすればいい?めっちゃ怖いよ・・光はきっとまだ近くにおると思う」
あたしは涙を必死にこらえた。2006-12-28 03:36:00 -
149:
桃
「わかった、落ち着いて。泣かないで桃。大丈夫だから…」
優しく諭してくれるキョウちゃん。あたしはただ頷いた。2006-12-28 03:41:00 -
150:
桃
「とりあえず外から見えないような店の奥に行って、しばらく様子を見よう。大丈夫、店員さんもいるんだから何の心配もないよ。」
あたしは言われた通りに店の奥に行く。そこはちょうど漫画本コーナーになっていた。2006-12-28 03:42:00 -
151:
名無し
更新して
2006-12-28 03:47:00 -
152:
桃
「来たよ…ココやったら店の外からは見えへんと思う。ただこっちからも入り口は見えへんけど…」
この位置からじゃまったくと言っていい程外が見えない。
「それでいいよ。そこでしばらく時間潰して、1時間ぐらい経ったら出来るだけ駅の近くを避けて家に帰えろう。きっと大丈夫だから」2006-12-28 03:48:00 -
153:
桃
キョウちゃんは最後に何度も何度もあたしを励まして電話を切った。
助けに来てくれる事はないけど、守ってくれる事はないけど、それでも嬉しかった。
キョウちゃんがいてくれて本当によかった…2006-12-28 03:52:00 -
155:
桃
やっと落ち着いて震えの止まった体。
あたしはキョウちゃんに言われた通り1時間そこで暇を潰す。
漫画コーナーには立ち読みをしている学生が何人かいて、あたしもそれに混ざって漫画本を読んだ。2006-12-28 03:56:00