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淫らな女達
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1:
ユリア
ミナミのとある路地裏にひっそりと佇むおおよそその場所には似つかわしく無い可愛らしい喫茶店。扉を開けると、少女のようなあどけない顔をした一人の女。この店の主であろう彼女が「いらっしゃいませ」満面の笑みで迎えてくれる。こんな場所で危なくはないのだろうか?などと一人考えながらコーヒーを注文する。ほんのりと店の中にコーヒーの香りが漂って来た頃、彼女がトレーに湯気の昇るカップを運んできた。白く綺麗な肌。顔に似合わぬ大きな胸に知らず知らず目がいく。運ばれてきたコーヒーをゆっくりと飲み干しタバコに火をつけ一服すると俺は店を後にした。
2005-09-11 16:41:00 -
41:
ユリア
「俺はこれから仕事やねん。」そう言われよく見るとブランドのスーツを身に纏い、ホストをしているのが一目でわかった。「そっか。ホストしてるんだね。」友子が言うとニカッと笑い「おう。最初はツレに誘われてなんとなく始めたけど今じゃ天職や思ってるわ」と笑った。正樹は昔からモテていた。「ところでおまえは今仕事なにやってんの?」正樹の質問にギクリとする「学生してるよ?」とっさについた嘘。「そっか。保母さんなる夢あったもんなぁ。頑張ってるんや」と優しくポンッと頭を撫でられ少し胸が痛んだ。
2005-09-13 20:46:00 -
42:
ユリア
「また連絡頂戴や」と言われ番号を交換し正樹と別れた。正樹の姿が見えなくなると堪えていた涙が関を切ったように溢れた。昔二人は恋人だった。しかし些細な喧嘩が原因で別れた後も友子は忘れられずにいた。
2005-09-13 20:49:00 -
43:
ユリア
しかし泣いていても仕方が無かった。友子は、時計を見ると梨菜の待つ場所まで慌てて駆けつける。ずいぶん待たされた梨菜は「友ちゃん遅いよォ」と口を尖らせていた。「ごめんね。実は…」とさっき正樹と再会したこと、今はホストをしてることを梨菜に話す。「そっかぁ。正樹君カッコ良かったもんねぇー」と懐かしそうにしていた。
2005-09-13 20:54:00 -
44:
ユリア
梨菜は、二人が喧嘩をするといつも間に入ってくれていた。本当は自分も正樹が好きだったのに。だけど彼女は友子と正樹が付き合うと、二人を応援し続けてくれていたのだ。「友子ホントはまだ未練あるんじゃないの?」突然、梨菜に図星を突かれたが梨菜に隠し事は通用しないので「まぁね。」と認めたがこう続けた「でも、今更どうにも出来ないよ」と寂しげに笑った。「行くよ」突然力強く腕を掴まれ「どこに?」っと驚き聞く友子に彼女は「番号聞いたんでしょ?店も!」と真剣な顔できく。「う、うん。」俯き返答をする。「だったら会いに行こう!」と強引に引っ張られる。「り、梨菜!!ちょっ、ちょっと待って!お願い!」店の前まで着くとさすがに少し緊張しているのか、梨菜が足を止める。
2005-09-13 21:04:00 -
45:
ユリア
「心の準備が…」怖じ気づく友子に梨菜は緊張を隠し「今行かなきゃ後悔するよ?」と脅す。結局、梨菜に引っ張られビルの五階にある《club heart》と書かれた店の扉をあける。「いらっしゃいませー」音楽にかき消されないよう大きな声で出迎えられる。「あのぉー、正樹君は…」っと梨菜が聞くと「あっ、主任ですね。すぐに呼んで来ますので、お席にご案内します。」緊張しながらも丁寧な応対に二人は関心しながら案内された席に座る。見渡すとまだ開店したばかりなのか、お客さんも少ない。
2005-09-13 21:12:00 -
46:
ユリア
キョロキョロと落ち着きなく辺りを見渡していると驚いた顔をしながらこっちに歩いてくる正樹の姿が目に飛び込み、嫌でも鼓動が早鐘を打つ。「えっ?何してんの?ってか梨菜っち久し振りやん!!」っと言いながらドカッとテーブルを挟んで向かいに座る。「友ちゃんから聞いて懐かしなって。どうせやったら驚かそう思ってきてーん」嬉しそうに笑う梨菜を見て友子は[梨菜もまだ正樹のこと…]そんな事を考えていると「どうする?もう一人誰かつけようか?」正樹が友子と梨菜を交互に見て質問する。「そうやなー、そうして。」と梨菜が言うとすぐに男の子が呼ばれた。「友子はどうする?」っと正樹に聞かれ言葉に詰まっていると「友ちゃんは、正樹君やんな?!」っと間髪入れずに答える。
2005-09-13 21:22:00 -
47:
ユリア
「んじゃ失礼しやーす」っと剽軽に言うと友子の隣に座る。それぞれ飲み物を注文する。「どうせ梨菜っちに無理矢理、引っ張ってこられたんやろー?」っと正樹がイタズラっぽく言うと「どうせって何よー?」っと梨菜がむくれる。まるで昔に戻ったようだ。それから他愛もなくお酒を飲みながら楽しい時間が過ぎ、いつの間にか友子は酔い潰れてしまった。
2005-09-13 21:27:00 -
48:
ユリア
ボソボソと話声が聞こえうっすらと目をあけると、見慣れない天井がうつる。
小さい正樹と梨菜の話し声が聞こえボンヤリと聞いていた。「…は好き…たの」梨菜の声。ズキッと胸に痛みが走る。「正樹君は…と…ってたから…」泣いているのだろうか?聞き取りにくい。[嫌だ!聞きたくない!]グッと力強く目を瞑ると、う〜んっと伸びをし、今起きたかのようにベッドから起きあがり目を擦りながら「れ?ここは?」っと部屋を見渡す。「友ちゃん酔って寝ちゃったから、正樹君の家まで二人で運んだんだよォ」何事もなかったように梨菜は笑った。「お前、酒弱すぎ(笑)」正樹が笑う。2005-09-13 21:37:00 -
49:
ユリア
「えー。二人が強すぎるねんやん」っと拗ねて見せる。三人が顔を見合わせ笑い合う。「それより、友子シャワー浴びたら?酔ってないって言い張って道ばたでこけて服も汚れてんで?」正樹に言われ服を見ると確かに服は汚れ擦りむいたのだろうか?足にバンソウコがはられていた。
2005-09-13 21:42:00 -
50:
ユリア
言われた通り洗面所で服を脱ぎ、バスルームへと入る。蛇口を捻りシャワーを浴び身体を洗っていると背後でバスルームのドアの開けられる音がしたので驚き慌てて振り向くと、「っ?!!!!」友子は絶句した。そこには、裸の梨菜と正樹が立っていた。「えっ?!ちょっ……!!」何か言う隙を与えず友子のすぐ前まで来ると梨菜が友子の背後に回り込み抵抗出来ないように羽交い締めにする。正樹は、友子の唇をあっさりと奪う。ネットリと足元から力が抜けてゆくような感覚が友子を襲う。「っ…ンッ…」甘い吐息が漏れる。後ろから梨菜が友子の胸を優しく撫でながら、首筋をひんやりとした舌を這わす。ブルッと身体を震わせた友子は「…ヒャッ…アッ……」快楽に落ちてゆく。正樹はキスをしたまま指を下半身へとゆっくりと移動させてゆく。まだ触れられてもいないのに、しっとりと濡れていることを確かめると、友子の唇から離れると「もう濡れてるよ?」っとイタズラっぽく笑う。恥ずかしさがこみ上げ下を向こうとするが、正樹に顎を引かれジッと見つめられる。羞恥心を煽るように梨菜が続ける「イヤラシイ。乳首もほら」っと指でピンッと弾く。「ヤッ…アッ…」声
2005-09-13 22:19:00