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愛しき者へ。
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1:
◆TK1sCiSuRY
信じるって何?
愛情ってどんなモノ?
永遠なんて
あるわけないのに。2007-01-03 19:13:00 -
64:
◆TK1sCiSuRY
そんな事を考えていると、それを察したかのように―先生は、話し始めた。
「…あ!この間はごめんなぁ。やっぱり加山の方やったわー(笑)次の日さ、加山に勧誘しにいったら見事に断られてさー…。バスケはもう辞めたんだって言われたんだよなー」2007-01-08 02:36:00 -
65:
◆TK1sCiSuRY
「県体に出た事もあるらしくてどうしても力借りたくて、何度も勧誘しに行ったんやけど…やっぱり決意は固いみたいでっ。その代わりさ、辞めた理由を聞かせてくれたねん。」
加山の事を語る先生の目は優しく、まるで自分の事を話しているようだった。
「…バスケより、大切な夢が出来たんやって。自分のしたい事をするのが一番大事やし、それなら俺は喜んでその夢を応援してあげたいからな。」2007-01-08 02:43:00 -
66:
◆TK1sCiSuRY
『…先生も、バスケしてたの?』
あたしの問いに、犬のようにふわふわした焦げ茶色の髪の毛を大きな手でくしゃっと触り、淳ちゃんはまたゆっくりと話し始めた。
「…俺も、葉山達と同じくらいの時、バスケより大切な夢が出来たんだ。それが今の仕事。“教師”だよ。俺は夢が叶って後悔なんてしてないし、昔の夢を捨てた気もない。夢は…夢から生まれるモノやねん。現に今こうやって、またバスケと繋がりを持つ事が出来たしな。…だからアイツも、バスケを忘れたわけじゃない。それを愛してる限り、いつかきっと違う形でまた出会えるはずやからなっ」2007-01-08 02:53:00 -
67:
◆TK1sCiSuRY
前向きな口調とは裏腹に、先生の目はどこか切なく、遠くを―‥、見ているようだった。
「葉山は何か夢あるん?」
さっきの曇った表情は消え、今度は先生が明るくあたしに尋ねた。2007-01-08 02:57:00 -
68:
◆TK1sCiSuRY
黙っているあたしから、答を待つ先生。
『まだ…決めてません』
そう答えると、先生は少し何かを考えた後―
「夢は、無理矢理作るものじゃないからな。葉山も何かあったら何でも相談してきてくれな。」 と、笑顔で言った。2007-01-08 03:02:00 -
69:
◆TK1sCiSuRY
ごく普通の生徒と教師の会話。
だけどあたしには、それ以上の感情が生まれてしまった。
2007-01-08 03:04:00 -
70:
◆TK1sCiSuRY
いや…本当は、先生に初めて話し掛けられたあの日から、その純真な目で見つめられた瞬間から、
あたしは恋に落ちていたのかも知れない――。
2007-01-08 03:07:00 -
71:
◆TK1sCiSuRY
淳ちゃんの、大きな手が好きでした。子犬みたいな優しい笑顔が好きでした。 すぐに熱くなる性格が好きでした。常に人の事ばかり考えて、人情に厚く涙もろいあなたが…
大好きでした。2007-01-08 03:11:00 -
72:
◆TK1sCiSuRY
2007-01-08 03:12:00 -
73:
名無しさん
あげあげ?
2007-01-23 11:23:00