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極貧女とお嬢様

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  • 1:

    恵未

    私の名前はメグミ。恵まれた未来を…という意味を持って付けられた。
    両親の思いとは裏腹に、私が恵まれる事はなかった。

    2007-02-23 14:41:00
  • 69:

    「…ふぅん。この男もういらん。はるにあげるわ」
    と言って部屋から出た。
    雄大が追いかけてきたが、私は無視して家に帰った。
    何もする気になれず2つの仕事をやめた。家から出ずに1週間すごした。雄大からの着信が嫌なので携帯を折った。どうせ雄大以外からの着信なんてない携帯だし。。
    家にも何回か来たがあわなかった。

    2007-03-05 12:49:00
  • 70:

    名無しさん

    めっちゃおもろい?

    2007-03-05 12:49:00
  • 71:

    しかし居酒屋からの給料は貰えず、バイト先の給料も残り3000円。冷蔵庫の中は空っぽ。…これからどうしよう。
    ピンポーン。また雄大かな?「広瀬さーん!家賃いただけますか!?期限だいぶ待ってるんですよー。出て行ってもらわないといけないですよー。」…大家さんだ。仕方なくドアをあける。「すみません。今週中にはちゃんと払います。」
    なんやかんやと言われたが、なんとか納得してもらえた。
    今週中とか言っちゃったけど…私無職やん。どうしよう。

    2007-03-05 14:25:00
  • 72:

    アパートの部屋の前で座りこんで考えてた。すると隣の住人らしき人が帰ってきた。若くて綺麗で派手なお姉さん。どうみてもこのアパートにシャネルのバッグは不釣り合いだ。じっと見てたらお姉さんが喋りかけてきた。
    「あんたここの子?」「はい。こんにちは」「毎日男の子うるさいんやけど?」「はぁ。すみません」
    「どうせ浮気されて別れたってとこやろ?許したりや〜」…なんやこいつ。

    2007-03-05 14:30:00
  • 73:

    「許せないんですよ…」
    「うん、わかるよ。でもなぁ男ってそんなんやで。強くなりぃ!浮気許せるくらい余裕もった女なり!我慢と苦労は絶対むくわれるからな」
    私なんで初対面の人に家の前で説教されてんねやろ。と思ったら情けなくて泣けてきた。
    「泣くなって!部屋入り〜な」「はい。おじゃまします」
    今思い返せば意味がわからない。でも彼女との出会いが私を変えた。

    2007-03-05 14:35:00
  • 74:

    部屋に通された。私の部屋よりは家具がちゃんとあるが、どれもボロボロ。汚い部屋だった。小さい机の上には散らかった化粧品やコンビニ弁当のごみ。
    彼女はそれらをバーッと手で床に落とし、冷蔵庫から取ってきたかんビールを私に渡した。「かんぱーい」何にかはわからないけど乾杯した。
    「あたし涼子。18歳。あんたは?」
    「恵未です。16歳です。」…ってか絶対25くらいやと思ったのに2コしか変わらんのかよ。

    2007-03-05 14:40:00
  • 75:

    それから私と涼子はお互いの事をたくさん話した。
    涼子も私と同じような生い立ちで、親に追い出されここに辿りついたそうだ。
    近所のスナックで働いているが給料のほとんどを親に渡していて、常に貧乏。ブランド物はお客さんから貢いでもらった物。本物もあれば偽物も。
    究極にお金に困ったら質屋に行くらしい。
    ストレスがたまってるらしく、めちゃくちゃ喋った。

    2007-03-05 14:44:00
  • 76:

    その日から彼女に会う事もなく、相変わらずの毎日。仕事を探すもののなかなか見つからない。1週間後にはとうとう残り300円。おにぎりを3つ買うかタバコを買うか…。空腹にたえれずおにぎりを買った。
    『ピンポーン』…大家だ。居留守を使おう。
    ドンドンドン「広瀬さーん。もう待てませんよ、出て行って!いてるんでしょ!?」
    「大家さん、さっきそこの子出てったよ」玄関のむこうから涼子の声が聞こえた。

    2007-03-05 14:48:00
  • 77:

    名無しさん

    めっちゃおもしろいです?頑張って書いてください?早くこの先が見たい〜?

    2007-03-05 16:51:00
  • 78:

    ありがとうございます!頑張ります?
    大家さんと涼子の話し声が聞こえたが、何を言っているのかは聞こえなかった。しばらくして、またインターホンが鳴った。無視していると「涼やって!めぐいてるんやろ?あとで部屋来て〜」と言われた。隣のドアが開く音が聞こえた瞬間、私は部屋から飛び出て隣へ行った。
    「あんた〜もう出ていかなアカンで〜…」「うん聞こえてたよ。涼ちゃんアリガト。。私お金ないねん。タバコ1本くれへん?」
    そうしてなんやかんや喋ってるうちに、涼子の出勤時間がきたようで化粧をしだした。
    「店ついといで〜」と言われ、涼子の化粧品を借りて化粧をした。

    2007-03-05 20:12:00
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