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1:
はなみず◆2KeyQ5arcI
彼女と出会ったのは大学に入る年、あたしが18歳の時だった。
当時あたしは大阪の大学に入るのが決まって奈良の実家から大阪へと引越しをした。
実家から充分に通学出来る距離にも関わらず大阪での一人暮らしを許されたのは
義母とあたしとの仲が悪かったから父が距離を置かせようと考ての事だと思う。
同じ同性で血の繋がりもなければ義母もあたしも「うざい」と思うのは当たり前の事。2007-03-17 14:27:00 -
2:
はなみず◆2KeyQ5arcI
「交通の便がいい所に住みたい」一人娘には甘いと言う事を知っていたから
父に我侭を言い市内の都心に1DKの部屋を借りてもらった。
家賃は共益費ガス込みで52000円、駅まで徒歩5分。
エレベーターは無いがオートロックも完備していたので
あたしは父の選んだ物件に満足した。2007-03-17 14:32:00 -
3:
はなみず◆2KeyQ5arcI
「いいか?花、女の子の一人暮らしは危ないからな?何かあった時、隣人と仲良くしていると
部屋で強盗に出くわした時とか、そのなんだ?変な人に襲われそうになって助けてって叫んだ時に
助けてくれるかもしれない。だから隣人への挨拶はしといて損はないぞ」
そんな事を言いながら父はタオルと饅頭を手に引越し当日に付いて来た。
要は心配性で過保護。2007-03-17 14:36:00 -
4:
はなみず◆2KeyQ5arcI
『今時、引越しの挨拶する人なんている!?時代遅れだわ』
『饅頭も喜んで食べるのはお父さん位だわ』
そう思いはしたけれど口にはせずタオルと饅頭を持って両隣の人へ挨拶に父と向かった。
生憎、平日の昼間。
留守宅もありインターホンに反応したのは両隣の内の右隣の住人。2007-03-17 14:41:00 -
5:
はなみず◆2KeyQ5arcI
「はーい?どちらさま?」
少しハスキーな女の声だった。
「今日、隣に越して来た娘の父親ですが挨拶に伺いました」
父はインターホンに向かって喋り続ける。
「粗品ですがタオル菓子折り持って来ましたので受け取って下さりませんか?」2007-03-17 14:44:00 -
6:
はなみず◆2KeyQ5arcI
「はい、わざわざすみません」
数秒後にドアを開けて出てきた彼女を見て思わずあたしは見とれてしまった。
誰が見ても「綺麗」と言う顔だったから。
薄化粧ではあったけども目鼻立ちがはっきりしているせいか
少し派手な感じはしたけれど嫉妬心も吹っ飛ばしてしまう程の綺麗さだった。2007-03-17 14:49:00 -
7:
はなみず◆2KeyQ5arcI
それから暫くは彼女と再び顔を合わせる機会がなかったけども
大学に通い出して間もない頃に出掛けようとしてる彼女と丁度、大学から帰宅して来たあたしは
マンションの玄関前で鉢合わせになった。
「あ、お隣さんだー。引越しして来た日以来だよねー?」
無邪気に話掛けてくる彼女は引越し当日の日と何だか違った印象で親しみが沸く可愛さだった。2007-03-17 15:00:00 -
8:
はなみず◆2KeyQ5arcI
「はい、えーと・・・・」
突然だったから言葉が上手く出てこなく詰まるあたしに
彼女は構わず気さくに話かけてくれた。
「そうそう名前まだ言っていなかったわね、これ」
彼女はそう言いながらヴィトンの煙草ケースから名刺を出して渡して来た。2007-03-17 15:03:00 -
9:
はなみず◆2KeyQ5arcI
第一印象で『多分どこかのホステスなんだろうな』と予想していたあたしは
何の疑問も持たず名刺を受け取り、それを見た。
彼女の勤めているであろう店の名前の下に
「水華」と印刷されていた。
素直にあたしはそれを「すいか」と読んだ。2007-03-17 15:06:00 -
10:
はなみず◆2KeyQ5arcI
それを聞いた途端、彼女はそれまでの上品さと打って変わって「ギャハハハハ」と笑い出した。
彼女のツボに余程に効いたのであろう。
「ちょっとあんた!誰が好んでそんな読みの名前選ぶと思うの!?ギャハハハ、ひー馬鹿で面白いわ。みずかよみずか!」
「馬鹿」と言われて少しむっとしたけれど本当の事なので反論出来なかった。
「花です、花美だけど花ってみんなに呼ばれます」2007-03-17 15:12:00