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★ルックス
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1:
主
「まま〜何で家は貧乏なの?」
「幼稚園のみんなはパパが居るのに何でハルカにはパパが居ないの?」
2007-03-20 17:55:00 -
594:
主
何人も看護士さんが部屋を入ったり 出て行ったり
その度、全身ぐしょ濡れの私をチラチラと見ているのが解った。2007-03-25 04:58:00 -
595:
主
突然 髪の毛をワシャワシャ!と、白いタオルが擦った
顔を上げてみると 一人の年配の看護士さんがタオルを持って立っていた。2007-03-25 05:01:00 -
596:
主
「どないしたの〜?こんなビショビショで…」
「ゆう…祐君が 二色浜で… 急に咳き込んで…めっちゃ咳して…ゥッ…倒れこんだから…ウッウッ…ビックリして…」
泣きながら溜め込んだ不安な気持ちを吐き出す。
2007-03-25 05:07:00 -
597:
主
「このままやと、あんたの方が風邪ひきそうやな…」
「…祐君は…?」
「中の子か?ん〜肺炎になりかけてるなぁ…でも大丈夫。先生見てくれてはるし、もうじき出てくるよっ。」2007-03-25 05:10:00 -
598:
主
そう言って、看護しさんは扉の向こうに入って行った。
私は、必死で涙を擦り 真上を向いて泣き止むのを待った。2007-03-25 05:13:00 -
599:
主
バタン
扉が大きく開けられ祐君が運び出された
「祐君!」
私はベットの横に駆け寄る。2007-03-25 05:17:00 -
600:
主
「2、3日は入院かな…?ココに来るのが早くて良かったよ。」
さっきの看護士さんが言った。
「ありがとうございました!」
私は深く頭を下げた。2007-03-25 05:20:00 -
601:
主
病室に運ばれる祐君。
それを追いかける私。
「丁度今、個室開いてるから…」
耳元でコッソリさっきの看護士さんが言う。
「ホントはダメなんだけど、黙っとくから 今日はアンタ彼氏の側で居ったり。」
看護士さんの顔を見て
「ありがとう」
看護士さんは、ニコッと笑って病室を出て行った。2007-03-25 05:27:00 -
602:
主
祐君の小さい顔には 大きすぎる酸素吸入器が取り付けられたままだった。
目を閉じて、疲れたのか 祐君は眠っていた
私はパイプ椅子に座って祐君が呼吸するスースーとゆう音を聞きながらベットに肘を付き
横から寝顔を眺めた。2007-03-25 05:34:00 -
603:
主
静かな病室…私もいつの間にか隣で寝てしまった。
2007-03-25 05:37:00