小説掲示板★ルックスのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

★ルックス

スレッド内検索:
  • 1:

    「まま〜何で家は貧乏なの?」
    「幼稚園のみんなはパパが居るのに何でハルカにはパパが居ないの?」

    2007-03-20 17:55:00
  • 2:

    名無しさん

    ★セックス★

    2007-03-20 17:58:00
  • 3:

    幼いころの私は病気がちな母によくこんな質問をした。
    母は優しく笑っていつもこう答える。

    2007-03-20 17:59:00
  • 4:

    「はるか、お金は無くても生きていけるんやで、パパはいないけどハルカにはママもおばあちゃんも他のどんなパパよりも愛してるから

    2007-03-20 18:05:00
  • 5:

    時々雨漏りする古い長屋、でも夏の窓の向こうから見えるだんじりの風景ははこの家の唯一の自慢。クーラーなんて無くて、3枚川の字に布団を並べて眠る小さな部屋で私(はるか)と母、おばあちゃんは細々と暮ら
    していた。

    2007-03-20 18:14:00
  • 6:

    「え〜はるかちゃんのお弁当それだけ?」
    「可愛そ〜う!私のウインナーあげる」
    「私も卵あげる」
    「うん、ありがとう★でも私おにぎりが好きだからママにオニギリだけでいいっていゆうたねん」
    「そうなんや〜はるかちゃん、おにぎりすきやなー毎日オニギリで飽きへんの?」
    「だって、めっちゃすきなんやモン★」

    2007-03-20 18:21:00
  • 7:

    名無しさん

    荒らしてもいいですか?

    2007-03-20 18:29:00
  • 8:

    幼稚園では週に3日おべんとうの日があった、周りの友達はカラフルなお弁当箱にエビフライや玉子焼きが。
    わたしは毎回おにぎり。別に好きではなかった。私もかわいいお弁当が良かった。
    でも、言えなかった。おばあちゃんも、ママも朝から夜まで働いていたから。

    2007-03-20 18:30:00
  • 9:

    朝から自分のためにお弁当を作ってほしいなんて言えなかった。
    働いても働いても返せない借金。
    子供ながらに親に気を使っていた。

    2007-03-20 18:34:00
  • 10:

    小学校に入った。
    おばあちゃんは、1年生のお祝いにランドセルを買ってくれた。
    勉強机は無かったけど〜みんなと同じ制服、上靴で嬉しかった。

    2007-03-20 18:37:00
  • 11:

    「はるかちゃんのお道具箱変〜」
    隣の席の男の子が指をさして笑い出した

    2007-03-20 18:42:00
  • 12:

    私は普通のお道具箱を持てなかったので、おそらく家にあった丁度いい箱に包装紙や
    キティの切り抜きを貼ってお道具箱を作ったのだ。

    2007-03-20 18:46:00
  • 13:

    男の子の叫んだ声でみんなハルカの周りに集まる。
    「本間や〜自分ではったんや〜こんなんお道具箱ちゃうわ〜」
    「こいつ貧乏やからお道具箱かわれへんかったんや〜」
    周りが騒ぎ出す。

    2007-03-20 18:50:00
  • 14:

    悔しかった、ごッつい悔しい。
    私は力いっぱい箱を床に投げつけてトイレに逃げ込んだ。

    2007-03-20 18:54:00
  • 15:

    この時かな〜初めて貧乏のみじめで悔しい気持ちを思い知った。
    ふつうのキャラクターのお道具箱買ってもらえたみんなが羨ましかった。
    羨ましくて、自分が持ってないのが悔しくて、一人で泣いた。いっぱい。

    2007-03-20 19:00:00
  • 16:

    で、トイレのなかで思った。多分これから私いじめられるンや…。
    貧乏、貧乏って。そんなん嫌や。

    2007-03-20 19:04:00
  • 17:

    虐められんためには誰にも負けへん何かが無いとあかん。貧乏やから絶対やられる。
    その時、ハルカは勉強も、体育も誰にも負けたアカン。
    ほんで、友達(見方)いっぱい作ろう。貧乏やからって暗くしてたらよけいにやられる原因になるからいつも明るくしようって決めた。

    2007-03-20 19:10:00
  • 18:

    強くなろう。って決めた
    そしたら勝手に涙が乾いてた

    2007-03-20 19:13:00
  • 19:

    「はるかちゃん〜」
    扉の向こうで何人かの声がする。
    からかいに来たんや!って思って絶対扉を開けるもんか!って必死で扉を押さえた。

    2007-03-20 19:16:00
  • 20:

    「はるかちゃん、お道具箱ひろっといたで〜」
    「直也君(お道具箱が変って言うた)ら〜にも怒っといたし先生も怒られてたで〜」
    「ほるかちゃんのお道具箱みたいなん私も欲しいねん作ってよ〜」

    2007-03-20 19:21:00
  • 21:

    不意打ちやった。私はてっきりからかいに来たんやって勘違いしてしまった。
    出ておいで〜と外で叫ぶ声。
    そ〜っと扉を開けてみると4、5人の女の子が立っていて私のお手製お道具箱に糊やらハサミやらをちゃんと入れてくれていた。

    2007-03-20 19:27:00
  • 22:

    名無しさん

    続き楽しみにしてます??

    2007-03-20 19:31:00
  • 23:

    「良かった〜出てきてくれて。あのな〜ハルカチャンのお道具箱可愛いからウチ作って欲しいねん。つくってや〜」
    「みんなで持ってたらからかわれへんし、私も欲しいわ〜」
    5人が私の顔を覗き込んだ。
    緊張がほぐれたのと、予想外の反応にビックリしたのとでまたおお泣きしてしまった

    2007-03-20 19:32:00
  • 24:

    「また泣いた〜」
    「これからはうち等〜友達やし泣きないよ〜」
    それでも私はエグエグ泣いたねん。泣きつづけたから変な癖が付いて泣き辞めなくなってたんだろう。
    5人とはそれからとても仲良くなってお揃いのお道具箱を使うようになった。

    2007-03-20 19:39:00
  • 25:

    ワカメ

    おもしろいですね。楽しみにしてます(^_^)

    2007-03-20 19:43:00
  • 26:

    それからは、貧乏でからかわても5人が何かと助けてくれた。
    6年になっても相変わらず家は貧乏暮らしだったけど幸せだった

    2007-03-20 19:44:00
  • 27:

    5人と私は同じ中学に進むことになった。
    中学でまたからかわれるんじゃないかっって思ったけど、5人一緒だし心強かった

    2007-03-20 19:51:00
  • 28:

    入学前の何ヶ月かいきなりただでさえ貧相な我が家の夕食はますます貧相になった
    ご飯に味噌汁それだけの日も…育ち盛りの私には物足りなくてついに食べるのも事欠くようになったのか…と寂しい気分だったが明るく勝気な性格に育った

    2007-03-20 19:56:00
  • 29:

    「ただいま〜」
    ママがいつもより明るい声で仕事から帰った。
    「おかえり〜」
    「制服!着てみ!」
    袋から真新しいセーラー服を広げた
    「うわ〜!!」
    食費にもしわ寄せが来るくらい苦しいから制服も近所の人からのお下がりだと思っていた

    2007-03-20 20:02:00
  • 30:

    小学校に入る前も制服とランドセルはサラを買ってくれた。
    きっと制服を買うために食費を切り詰めていたんだろう。

    2007-03-20 20:06:00
  • 31:

    ありがとうって言うて制服を前に当ててご機嫌だった。
    当たり前に制服を与えられる家庭で育つより物のありがたみが分かる様になっていった

    2007-03-20 20:13:00
  • 32:

    中学に入学後も私達5人(ユキ、ヒトミ、マリ、シズカ、チエ)は仲良しだった。
    そしてこの頃から私達は少し目立つ存在になっていく。
    私も、一緒につるむ一員だった。

    2007-03-20 20:18:00
  • 33:

    髪を染めて、化粧をして自分が実は貧乏な事を隠すように。
    服も、ユキのお姉さんが譲ってくれたりもしてドンドン派手になっていく

    2007-03-20 20:25:00
  • 34:

    そんな私の変化にもおばあちゃんもママも気づいていたはずなのに何も言わなかった。
    私は何も言わない事をいい事にどんどん素行が荒れていった。
    そしてあまり家にも帰らず学校へも行ったり行かなかったり。

    2007-03-20 20:30:00
  • 35:

    たまに帰るとお母さんは留守でおばあちゃんが1人台所で酒を飲んでブツブツ1人事を言っている。
    「おばーちゃん、飲み過ぎないよ〜!!も〜」
    「……。」
    そんな調子だった

    2007-03-20 20:34:00
  • 36:

    その時はあまり気にせずまた遊びに出かける。そんな生活。
    だんだん家の様子が変わって行ってる事には気付いていた。でもその頃の私は遊びに夢中で今日は何をしようか?お小遣いが無くていつも腹ペコだったけど箸が転んだだけでもオカシイそんな生活を過ごしていた。

    2007-03-20 20:39:00
  • 37:

    ある日久々に帰るといつもと違う事に気づいた。
    部屋はゴミで散らかって戸を開けたとたん酒臭かった。

    2007-03-20 20:42:00
  • 38:

    部屋の隅にはダランと足を伸ばして壁に寄りかかったおばあちゃんがいる
    「ただいま〜どないしたんよ〜お腹すいたわ〜昨日から食べてなくてお腹すいたわ何か無い??」

    2007-03-20 20:47:00
  • 39:

    おばあちゃんのうな垂れていた首が上がって私を見た
    「帰ってきたんか、母親が母親なら子供もこどもやな…ハハッあっ母親って私の娘か〜ハハッじゃあ私は何なんやろな〜」
    酔っ払っているのは分かった
    「ママは?最近居らんけど〜」

    2007-03-20 20:52:00
  • 40:

    「あんたのママは何であんた産んだんやろうな…ブツブツ…」
    「おばあちゃん今日は飲みすぎちゃうの?仕事今日は休みなん?」

    2007-03-20 20:57:00
  • 41:

    机には、色んな滞納をしている通知がちらかっている、まとめていると突然おばあちゃんが凄い剣幕で怒鳴った。
    「あんたは、レイプで出来た子なんや!ただでさえ借金で余裕無いのに子なんか産んで!あんたは生まれたらアカン子やったんや!」

    2007-03-20 21:04:00
  • 42:

    「レイプ…」
    「そうや、あんたのせいでお金かかるし借金も減らん!毎日遊びに行って帰ってこんから清々してるわ!帰ってくるな!出て行け!」

    2007-03-20 21:11:00
  • 43:

    脱力した私は凄い勢いで外にほり出された。
    今までおばあちゃんが声を荒げる事は無かったからあまりに驚いてしばらく家の前から動けなかった。

    2007-03-20 21:15:00
  • 44:

    手がガタガタ震えて足に力が入らない…。
    私は帰る所が無くなって物凄い恐怖に襲われた。
    世界中で一人ぼっちになった気分ってこの状態なんやって、貧乏でも楽しく暮らしていたあの時が懐かしかった。

    2007-03-20 21:20:00
  • 45:

    夕日が沈みかけて空気が冷たくなっても私は座り込んだままだった。
    涙の後が風邪に吹かれてむず痒かった。
    (ママどこいったんよ…。ハルカが帰ってこんなったから居らんなったん?)

    2007-03-20 21:26:00
  • 46:

    その日は、そのまま軒先に座り込んで寝た。
    (お金があったら…こんなはずじゃなかったんや)
    わたしは、この事実を全部貧乏のせいにした。

    2007-03-20 21:30:00
  • 47:

    ゆき、ひとみ、まり、ちえ、しずかには家に帰れなくなった事を言った
    初め驚くって言うより引いてたけど分かってくれて、以前からよく仲間たちと転がり込んでいたシヅカの家にしばらくお世話になることになった。

    2007-03-20 21:38:00
  • 48:

    シヅカの家はお父さんが電気屋の店長、お母さんはパートで働いている。
    あと4コ上のお兄ちゃんがいた。

    2007-03-20 21:41:00
  • 49:

    シヅカの家族は仲が良く食卓はいつもにぎやかで私の寂しかった気持ちも徐々に消えていった。

    2007-03-20 21:44:00
  • 50:

    シズカの家は云わば「溜まり場」だった。毎日シズカの部屋には誰か居る状態
    放課後にはシズカの部屋に集まってくる。

    2007-03-20 21:49:00
  • 51:

    毎日楽しくて、シズカの家族になれた気がした。

    2007-03-20 21:53:00
  • 52:

    いつものように、お風呂を上がってハルカの為に用意してくれた部屋の布団に入った。
    布団に入ったもののなかなか寝付けない…寝返りを打ちまくった。

    2007-03-20 21:59:00
  • 53:

    名無しさん

    頑張ってね

    2007-03-20 21:59:00
  • 54:

    秒針が気になる…。枕元にあった目覚まし時計を手に取った。
    「3時…明日学校行くのにもう!」
    布団を頭まで引っ被った。

    2007-03-20 22:02:00
  • 55:

    ガッチャ
    ドアが開く音がした

    2007-03-20 22:05:00
  • 56:

    顔の前に足
    暗闇だから良く見えない…(シヅカが脅かしに来たのかな?寝てる振りしてビックリさせたろ〜)
    私は寝てる振りをした

    2007-03-20 22:09:00
  • 57:

    「寝たふりすんなや!」低い声がそう言った。

    2007-03-20 22:12:00
  • 58:

    主から

    あら〜笑(○´∀`)ノ゙読んでくれているんですか〜ありがとう★
    主はパソコン打つペース遅いんですが頑張って打ちますね

    2007-03-20 22:18:00
  • 59:

    布団をめくり、恐る恐る足から顔に目を凝らす

    2007-03-20 22:21:00
  • 60:

    「お兄ちゃん…?えっどうしたん?」
    ベットから起き上がった

    2007-03-20 22:24:00
  • 61:

    次の瞬間口を手でふさがれ耳元で囁く声が聞こえた
    「声出すなよ。もしチクッたらお前この家出て行かなアカン事なんで。」

    2007-03-20 22:30:00
  • 62:

    そのまま私の胸に手をやり動かし始めた。
    私は恐くて声が出なかった。
    パジャマのボタンをはずされブラを剥ぎ取られた。
    震える私に容赦なく指を沿わせる。

    2007-03-20 22:35:00
  • 63:

    首筋に生ぬるい舌の感覚、それが次に右の乳首をなぞる…
    勢い良くズボンとパンツを脱がされた。

    2007-03-20 22:39:00
  • 64:

    何も抵抗しない私を見て
    「ハルちゃんはいいこやな、大人しく触らしてくれて、もしかしてレイプ願望でもあるん?」
    ニャッと笑った白い歯が見えた…

    2007-03-20 22:42:00
  • 65:

    指が割れ目を探る…涙がほうを伝って枕を濡らしていく
    (ママ…恐いよ。ママも昔こんな事されたの?私はレイプで出来た子供なの?)

    2007-03-20 22:51:00
  • 66:

    そして…私は中2の夏
    処女を失った。

    2007-03-20 22:54:00
  • 67:

    ----気づけば外はもう明るくなっていた------
    ガチャ
    ドアの開く音にビクッとなった
    「おぁよぅ〜〜〜」
    シヅカが歯を磨きながら入ってきた

    2007-03-20 23:08:00
  • 68:

    「あっ…おはよう。」
    シヅカが顔を覗き込んで歯ブラシを止めた
    「あんた!どうしたん?めっちゃ目腫れてるで〜」

    2007-03-20 23:11:00
  • 69:

    「やっぱり??昨日恐い夢見て寝れんかったねん」
    「家の事とか気になってるん?何でもうちには言うてや〜」
    「うん、ありがとうなっ」

    2007-03-20 23:15:00
  • 70:

    嘘ついた。
    これは、言えないって絶対…。

    2007-03-20 23:18:00
  • 71:

    急いで制服に着替えてシヅカの自転車にニケツした
    まだ股がちょっと痛かった…でもそれ以上に私の心はキヅ付いて抜け殻だった

    2007-03-20 23:23:00
  • 72:

    キーンコンカーンコン♪
    「休み時間終わりや〜」
    「今日も暑いな〜」
    「ヒトミ何してんの?」
    「焼いてんの♪」
    今日もいつもと同じ、体育館裏で5人とつるんでるつもりだった

    2007-03-20 23:51:00
  • 73:

    「焼くって…ヒトミ歳いったらシミだらけになるで辞めとき!」
    「ええねんて!シミなってもずっと焼いてたら分からんヤーン」
    「あほやな 笑」
    「こんなん言うてんで、美肌のハルカ説教したって」
    「はるか?なぁ、はるか?はるかって!」
    「ん…」

    2007-03-20 23:57:00
  • 74:

    「あんた、朝からズーッとボケッとしておかしいで」
    「そう?そんな事ないって」
    「ハルカ昨日恐い夢見て寝られんやったらしいで、寝不足はお肌の大敵ですよぉ〜ん」

    2007-03-21 00:00:00
  • 75:

    (私、ボケッとしてるんかな…。
    シズカには悟られん様にせな…お兄ちゃんにレイプされたなんて言われへん。
    もしバレたらシヅカの家にも居られんなる。)

    2007-03-21 00:03:00
  • 76:

    「こら!またお前らこんなとこ溜まってタバコ吸って!」
    生徒指導の先生が全速力で走ってくる。

    2007-03-21 00:06:00
  • 77:

    「やば」
    「ヒトミ!はよ立ち」
    煙草を投げ捨ててフェンスを飛び越えた

    2007-03-21 00:10:00
  • 78:

    名無しさん

    頑張って?

    2007-03-21 00:41:00
  • 79:

    今日は寝ます。お休みなさ〜い★

    2007-03-21 00:49:00
  • 80:

    名無しさん

    お疲れさま?おやすみなさい

    2007-03-21 00:53:00
  • 81:

    私と5人は学校のフェンスを乗り越え逃げ出した。

    2007-03-21 11:48:00
  • 82:

    「はぁはぁ…」
    「あいつめっちゃ走るのん早いし!はぁはぁ」
    私達は、近くの雑居ビルの隙間に逃げ込んだ。

    2007-03-21 11:50:00
  • 83:

    ま上を見上げた。
    抜けるような青い空。白い雲が所々浮かんでた。

    2007-03-21 11:54:00
  • 84:

    「あいつ(先生)もう諦めたかな?」
    「今何時よぉ?」
    ユキが携帯の時計を見て。
    「10時やで」
    「10じけぇ〜中途な時間やな…」

    2007-03-21 11:57:00
  • 85:

    「な〜このままサボって遊びいこや」
    「ナイス!何処行く?」
    「とりま〜、カラオケは?」
    「ハルカ寝ぼけてるみたいやし、ガンガン歌って目覚ましたろう〜♪」
    「そうやな、今日は歌って目覚ますわ〜」

    2007-03-21 12:05:00
  • 86:

    「ちょう、ほんならチエのアッシー(足)に電話するわ〜暑いのにチャリで行くんだダルイしっ!」
    「笑 あんた一体何人足おんよ!」
    「しっ!聞こえるやろ!…あっ祐君〜チエな〜今からカラオケいくんやしぃ〜ほんでな…」

    2007-03-21 12:12:00
  • 87:

    チエが綺麗系だとすれば、私は可愛い系??よく星野あきに似ているって言われる。
    ユキは金髪で目がパッチリ、ヒトミはのんびりマイぺ〜ス、マリは口は悪いけどしっかり者、シズカは優しくて童顔、大塚愛に似ている。
    みんな、個性豊かな仲間。大好きな親友だ。

    2007-03-21 12:23:00
  • 88:

    「うん★うん★分かった(゚∀゚)んじゃやね〜♪」
    ピッ  チエが電話を切った。
    「来てくれるって〜♪ラッキ〜」
    「本間ちゃっかしやでな!笑」
    「チエの将来が目に浮かぶわ〜笑」

    2007-03-21 12:28:00
  • 89:

    「なにそれ〜!嫌味〜マリとユキはチャリで来るかぁ〜??」
    チエが口をとがらす
    「いえいえ、お世話になります〜」
    「ベッピンさんやから仕方ないねんな〜★」

    2007-03-21 12:34:00
  • 90:

    世の中そうなのである…
    ブスより美人が得をする。貧乏よりも金持ちの方が楽に暮らせ
    何だかんだ言ってもルックスがその人の第一印象になってしまうのだ。

    2007-03-21 12:37:00
  • 91:

    「プップ〜!」
    しばらくしてビルの前に一台の車が止まった。

    2007-03-21 12:47:00
  • 92:

    ガ〜
    窓が開いた、茶髪に鼻の横のピアス…
    超チャラ男…

    2007-03-21 12:52:00
  • 93:

    「お前〜学校さぼんなやぁ〜!」
    「だって…祐君に会いたくなったから…」
    「しゃ〜ないな〜サボっていいのんは今日だけやぞ!」
    「ヤッタ!友達紹介するわ!」

    2007-03-21 12:56:00
  • 94:

    私達はご機嫌でチエのアッシー祐君の車に乗り込む。
    車内は、芳香剤の甘い臭い。

    2007-03-21 13:01:00
  • 95:

    「紹介するわな〜、ユキ、ヒトミ、ハルカ、マリ、シズカ」
    「どもっ!ユウスケです。てか〜みんな可愛いな〜ラッキ〜★」
    車内は盛り上がる。

    2007-03-21 13:05:00
  • 96:

    祐君は二十歳で大学生しながら音楽活動をしているらしい。
    どうりでチャラチャラしてる訳だ…。

    2007-03-21 13:08:00
  • 97:

    「着いたデぃ〜」
    カラオケに着いた。
    初めの計画では祐君とはここでハイサイナラ!
    でも車の中で話が弾んで祐君の友達を誘って一緒に遊ぶ事になった。

    2007-03-21 13:13:00
  • 98:

    「ちょっと〜チエ、アッシ〜(足)には勿体無い位カッコいいヤン!」
    「やろ〜!でも祐君結構遊び人みたいやし無理やな…」
    「アホッ笑 祐君かってチエには言われたく無いやろっ!」
    マリがチエを小突いて駐車場の離れた所でコソコソ喋っている。

    2007-03-21 13:20:00
  • 99:

    そうこうしている内に祐君の友達もやってきた。

    2007-03-21 13:26:00
  • 100:

    「じゃ行こうやっ!」
    個室に入った。
    「えぇ〜え!!全員中学生なん!?」
    「当たり前やろ!どう見たって○中の制服ヤン!」
    「ワッカ〜笑」
    祐君の友達が騒ぐ。

    2007-03-21 13:44:00
  • 101:

    私は少し緊張気味だった。
    チエやマリは男慣れしていたので楽しそうだった。
    なかなか歌わずに雑談がつづく…

    2007-03-21 13:47:00
  • 102:

    「なぁ…ハルカちゃんやったっけ?」
    「うん。」
    「何かつまらなさそうやな?大丈夫?」
    祐君が隣に坐って話しかけてくる。

    2007-03-21 13:52:00
  • 103:

    「嘘ちゃうし」
    「マジで!?チエのツレやのにヤンキ〜って奴ちゃうの?」

    2007-03-21 14:06:00
  • 104:

    「まぁつるんでるけど…」
    興味なさそうな態度をとった。
    「祐君がハルカくどいてるぅ〜!!笑」
    向かいのソファーに坐っていたチエが叫んだ。

    2007-03-21 14:09:00
  • 105:

    「ハルカこう見えて結構純なんやから〜祐君が汚染したらだめっ〜!」
    「ザンネ〜ン!もうハルちゃんは俺のも〜ん★」
    そう言って祐君は腕肩にまわす。

    2007-03-21 14:12:00
  • 106:

    (私って…今軽い子って思われてるんか…)
    「なぁ…何でそんな目してんの?」
    突然声のト〜ンが変わった。

    2007-03-21 14:15:00
  • 107:

    「あっ!まだ目腫れてる?昨日の夜中、恐い夢みて寝れんくて…」
    「そんなんちゃう、なんかごっつい寂しい目してる、会ってからずっと。」

    2007-03-21 14:18:00
  • 108:

    「そんなん…元々ちゃう?私別に普通やし…」
    肩に回された片手が私の腕の付け根をギュウっと握った

    2007-03-21 14:21:00
  • 109:

    「俺も同じ目してたから分かるんやって…」
    (なんやこの人…馴れ馴れしい…意味分からんし不思議君や…)
    メロンソーダを取って一気飲みした。

    2007-03-21 14:27:00
  • 110:

    「なっさっきから思ってたんやけど歌おや」
    カズヤ君って言う祐君の友達が言う

    2007-03-21 15:07:00
  • 111:

    名無しさん

    あげ

    2007-03-21 15:07:00
  • 112:

    名無しさん

    あいうえお

    2007-03-21 16:15:00
  • 113:

    お待たせしました。

    2007-03-21 21:28:00
  • 114:

    「じゃやっぱ、一発目はユウスケ(祐君)で!」
    「あっ!あっそう?俺から?笑」
    「ミュージシャン魂みしちゃってや」
    「イェーィ♪」

    2007-03-21 21:32:00
  • 115:

    祐君がデンモクで検索する
    (チャラ男やからどうせ訳の分からんラップとか歌うんやろうな…)

    2007-03-21 21:36:00
  • 116:

    選曲された曲は福山雅治の「泣いたりしないで」

    2007-03-21 21:49:00
  • 117:

    (聞いた事もない曲。福山の曲なんか桜坂くらいしか知らんわ〜でもミュージシャンの卵みたいだしウマいんやろうな…

    2007-03-21 21:54:00
  • 118:

    曲が掛かる。♪♪♪

    泣いたりしないで  こっちへおいでよ  あなたの全部を  抱きしめるよ  一人ぼっちって
    怯えたりしないで  あなたの心に  触ってるから  悲しみを分りたいんだ  温もりを届けたいんだ

    2007-03-21 22:01:00
  • 119:

    心に訴えるように歌う、曲が…彼の声が耳に響く、素直に透き通った声
    初めて聞いた歌やのにナゼか心が癒される…。
    この人、凄い!

    2007-03-21 22:07:00
  • 120:

    何か…心を読まれてる気がする。
    偶然かも知らんけど…そうやとしたら、今の歌詞って私の心読んで歌ってくれたん?

    2007-03-21 22:11:00
  • 121:

    ------♪♪
    歌が終わった
    一同余韻に浸る

    2007-03-21 22:14:00
  • 122:

    「やっぱ何かちゃうよな!お前の歌って!」
    「おうっ、ツレとカラオケ行っても真剣に聞いたりしんひんけど、お前歌うてる時吸い込まれるもんな〜」
    「デビューしたらサイン貰われへんから今のうちにもうとこうかな〜笑」
    「ちえちゃん気早っ笑」

    2007-03-21 22:19:00
  • 123:

    元の空気(雰囲気)に戻る
    「やっぱり上手やな〜ちょっとビックリしたわ」
    「音響ええからやって外で歌ってても誰も聞いてくれへんわ」

    2007-03-21 22:23:00
  • 124:

    「え 笑 外って?道とかで歌ってるん?」
    「そっ 道とかでうたってるがなっ!」
    「何処?」
    「梅田とかミナミかな〜」

    2007-03-21 22:30:00
  • 125:

    「ブッ 笑 ギターとか持って?」
    「笑うなよ!今とか暑いから大変なんやぞっ!」
    「やろうね〜」

    2007-03-21 22:37:00
  • 126:

    「いつまで歌い続けれるんやろうな…俺」
    不意に祐君がうつむいた。

    2007-03-21 22:42:00
  • 127:

    「歌やめんの? 勿体無いって!」
    (私は何でこんなにこの人に一生懸命しゃべってんやろう…10分前はちょっとうっとうしかった…)

    2007-03-21 22:49:00
  • 128:

    祐君がゆっくり顔を上げてニカッと笑う
    「俺は死ぬまで歌い続けるよ!!どうやらファンも出来たみたいやしな!」
    祐君はそう言って私の頭をグシャグシャっと触った

    2007-03-21 22:53:00
  • 129:

    何故か急に身体が熱くなった、顔が真っ赤になってる事も気づいてた。
    隣に坐っているのが照れくさかった。
    「いつまで歌い続けれるんやろうな…」の意味なんて気にも止めなかった。

    2007-03-21 23:01:00
  • 130:

    今、マリが得意の浜崎あゆみを歌い終わった。
    隣には祐君が…。
    祐君ってどんなファッションの女の子好きなんやろ…?好きな子タイプなんやろう?彼女は居るンかな?もうちょっと、このまま居りたいな…)

    2007-03-21 23:07:00
  • 131:

    トゥルルル〜トゥルルル〜
    あっという間に2時間過ぎた。
    「はいっ、はいっ。あと5分やって!どないする?」
    「お腹減った〜!!!」
    「ユキも〜★」
    「おうっ、んじゃもう出ます。」
    ガチャ---

    2007-03-21 23:12:00
  • 132:

    (ガーン!!終わりか…はぁ〜)

    2007-03-21 23:15:00
  • 133:

    会計は祐君達が払ってくれた。
    ドリンクをいっぱい飲んだからトイレに行きたくなった。
    「私ちょっとトイレ!」
    「私もいこ」

    2007-03-21 23:19:00
  • 134:

    チエと並んでカラオケのトイレに行く。
    「祐君といい感じやったや〜ん★」
    ニヤニヤしながらチエが言う
    「あはっ そう?」

    2007-03-21 23:23:00
  • 135:

    「携帯持ってたらな…」
    「う〜ん…」
    そう、お金がないから携帯電話なんて持てないんだよ…。
    この時ほど携帯が欲しいって思った事は無かった。

    2007-03-21 23:27:00
  • 136:

    そのまま無言で個室に入った。

    2007-03-21 23:30:00
  • 137:

    キュ ジャ〜〜〜 手を洗う
    「でもさ!アタックしてみいよ!気にいったんやろう?」
    「…うん、好きなんかなぁ〜?」
    「気使わんでいいよ〜アッシ〜なら他にも居るしな★1人減ったって大丈夫!」
    「…」
    「祐君てさ〜なぁ〜んか惹かれるところあるやろ?見かけチャラチャラしてるけど、真っ直ぐで…外で歌ってる時とか何かキラキラしてて思わず誰も聞いてなくて、人とか素通りよのに祐君の前座り込んで2時間位ずッと聞いてた。」

    2007-03-21 23:40:00
  • 138:

    「2時間も?」
    チエは濡れた手で髪を整えながら話を続ける
    「うん、その日は親と喧嘩して〜夜中あても無くウロウロしてたねん。で、声に吸い寄せられた。」
    「そうなんや〜」
    「初恋やろ!応援してんで!」

    2007-03-21 23:47:00
  • 139:

    トイレのドアを開けて出て行った。
    私は鏡を覗いて肩を一瞬上げてため息のような深呼吸をして閉じそうな扉を押した。

    2007-03-21 23:50:00
  • 140:

    廊下に出るとみんなもう外で待っていた。
    「おまたせ〜」
    「なんか、これからマクソ行く事になったんやけど〜俺らそれぞれ車乗ってきたから1、1で分かれようってなったねん。だからハルカちゃんユウスケとなっ!ほんなら後で〜」

    2007-03-21 23:57:00
  • 141:

    カズヤ君は勢いよくそう言ってユキの乗った車に走って行った。
    (おいおい…いきなり2人きりかぁ〜嬉しいけど…恥ずかしいな〜)

    2007-03-22 00:01:00
  • 142:

    祐君の車を見つけてドアを開けた。
    「チョィ待ちやで〜2時間停めてたらメッサ暑なってるわ」
    「大丈夫やで〜私どんなに暑くてもクーラー無しでも寝れるし!」
    「マジで!?笑 そんなん寝てる間に干からびるわ 笑」

    2007-03-22 00:09:00
  • 143:

    「はははっ…苦笑」
    (いやっ…ホントに慣れれば寝れるんだって、大丈夫!小さい頃からあの家で夏に寝ても干からびた事無いから…)

    2007-03-22 00:14:00
  • 144:

    祐君はサングラスを手に取った、それからこっちを振り向いて
    「よっしゃ、いこか!」
    (グラサンも似合うんや〜)
    「…っうん!」
    一瞬見とれてしまった…

    2007-03-22 00:21:00
  • 145:

    名無しさん

    えっ????ぼくちんの話は無視なのかい?早く返事がほしーの?書くのにむちゅうなのはわかるけどぼくちんはアナタが答えてくれるまで寂しくて寂しくて寂しくて寝れないんだよ…ってか寝ない???????

    2007-03-22 00:22:00
  • 146:

    主から

    よしくん、読んでくれてありがとうございます★
    主は小説初挑戦です。褒めてくれてありがとう!
    この後もドンドン展開していくので良かったら見てってください。
    私のあだ名…よし君が決めてください。おねがいしま〜す!ではデ〜トを楽しんで!

    2007-03-22 00:29:00
  • 147:

    主から

    「暑いの平気なんや〜」
    「うん…夏好きやから」
    「そうなんや…」
    「そう…苦笑」
    (微妙な空気…沈黙だし!やっぱ無理だよ〜!!)

    2007-03-22 00:35:00
  • 148:

    「なぁ!」
    「えっ??」
    信号待ちで止まった瞬間、祐君がいきなり声をかけた。

    2007-03-22 00:38:00
  • 149:

    二人は顔を見合わせた
    「何!?」
    「なんでもないわぁ〜♪」

    2007-03-22 00:42:00
  • 150:

    「意味フ〜 笑」
    (私の緊張を解くためにワザト言うたんや…)

    2007-03-22 00:45:00
  • 151:

    祐君はニコッとして
    「よかったの〜」
    「はいっ?何が?」

    2007-03-22 00:48:00
  • 152:

    「お前きづいてないんか?」
    「何の事かサッパリなんやけど…」
    「目!」
    「めぇ??」

    2007-03-22 00:53:00
  • 153:

    「目が活き活きしてる」
    「…」
    「二時間前まで死人みたいな目しとったぞっ!」

    2007-03-22 00:56:00
  • 154:

    サイドミラーに顔を写した
    (いつもと変わらんけどなぁ…)
    「確かに…カラオケ行く前にちょっとあって。本間最悪で…、でもカラオケで騒いでる間に忘れてしもうたわ〜」
    「そっか、そりゃ良かった!一件落着やな!」

    2007-03-22 01:02:00
  • 155:

    「あのな…祐君の最初に歌った曲で何か…」
    「到〜着〜!」
    話の途中だったのに…これから良いとこやのに…マクドナルドに着いてしまった。

    2007-03-22 01:08:00
  • 156:

    ガチャ バンっ
    ガチャ バンっっ!!!
    思わずドアをおもいっきし閉めてしまった
    「おいおい!もうちょい車を労わってくれよぉ〜!」
    「はぃ、ごめん。」

    2007-03-22 01:13:00
  • 157:

    祐君はTシャツをパカパカさせながら歩いていく。
    私も、ちょっと離れてふに落ちない顔で付いて行った。

    2007-03-22 01:16:00
  • 158:

    マクドの店員がホースで水をまいている
    アスファルトが焼けたムッとした臭い。
    「いらっしゃいませ〜!」

    2007-03-22 01:19:00
  • 159:

    「おっそ〜!お前ハルカチャンと2人きりでおりたいからってワザトと遠まわりしてたんやろ〜!」
    「アホか!ちがうわ信号ひっかかってただけじゃ」

    2007-03-22 01:23:00
  • 160:

    「中学生なんやから、はやまって手だすなよ 笑」
    「そやぞ!中学からしたらおっさんなんやから、大人しぃしとかな 笑」

    2007-03-22 01:26:00
  • 161:

    注文してから席に坐った。

    2007-03-22 01:29:00
  • 162:

    みんなでハンバーガーをほうばった。
    すると端に座っていた祐君の友達マサキ君がヒトミの携帯を手にとって自分の携帯に入力し始めた。

    2007-03-22 01:35:00
  • 163:

    「あっ!ええなええな〜マサキらぁメアド交換してる〜俺らもしようや〜」
    「うん!ええよ〜♪」
    どうやらチエのアッシーが増えたようだ。

    2007-03-22 01:42:00
  • 164:

    (チエってまえから気になってたんやけど、何で特定の彼氏つくらんのやろ?可愛いしモテるから彼氏おっても全然いいのに…)

    2007-03-22 01:45:00
  • 165:

    ボ〜ッとメアドを交換する風景を眺めていた。
    ポンポンッ
    机の上に無造作に置いた手をたたかれた。

    2007-03-22 01:48:00
  • 166:

    前を振り向くと祐君だ。
    「メアド教えてよ」
    (困った…携帯なんて持ってないんだよ。せっかくメール出来るチャンスやのに!!
    どないしよう…持ってないってホンマの事言うべきかな?でも持ってない子探す方が難しいのにそんなん馬鹿にされるしな…壊れてるって言おうかな…)

    2007-03-22 01:53:00
  • 167:

    「ハルカな〜こないだ家来たとき洗面所に携帯水没さして今ナイネンな〜!!」
    私が、しどろもどろしている状況に気づいて空気を呼んでくれたんだろうシヅカがカバーしてくれた。
    (サンキュ!)心の中でシヅカに感謝した。

    2007-03-22 01:58:00
  • 168:

    「そうなん?おっまえ、どんくさいな〜! 笑 ほんじゃ、また携帯出来たら…」
    祐君はテーブルの端にあるアンケートを書くペンをとってポテトの下にひかれていた白い紙に自分の番号とアドレスを書いた。

    2007-03-22 02:04:00
  • 169:

    「絶対なくすなよ!ドン・クサコ! ほいっ」
    祐君は紙を私のまえに差し出した。

    2007-03-22 02:07:00
  • 170:

    「よっしゃ〜今日はベッピンばっかやし朝まであそんじゃう〜!?」
    「ワ〜ィ★んじゃ次海!!」
    ヒトミがはしゃぐ
    「あんた、まだ焼く気かいな〜?」
    「ええで〜海な〜!」
    この後、私達は二色浜に行くことになった。

    2007-03-22 02:18:00
  • 171:

    -----再び車内-----
    私は窓を全開に開けてチョコンと顔だけのせていた
    祐君の車の中はゆずの「夏色」が流れている

    2007-03-22 02:30:00
  • 172:

    「携帯復活したらよ〜絶対連絡してな。」
    祐君がボソッと言った。
    「うん、絶対するよ!」
    (多分、携帯なんて中学卒業するまで持つ事ないんやろうな…早く卒業してお金かせがな…)

    2007-03-22 02:38:00
  • 173:

    ゆっくり〜 ゆっくり〜 下ってく〜♪
    「うわぁ〜めっちゃ海のにおい〜!」
    「くっせ!窓しめりや〜」
    「やだ」

    2007-03-22 02:43:00
  • 174:

    窓から身体を半分位乗り出した。
    子供みたいにテンションが上がる
    「がきっ 笑」
    「ガキやもん!」

    2007-03-22 02:47:00
  • 175:

    「人おお〜!!」
    「混んでるな〜はよ海見たい〜」
    夏の海は混んでいて駐車場に入るのも時間がかかった

    2007-03-22 02:56:00
  • 176:

    「やっとやな〜」
    車を停めれたのはマクドを出発してから大分経っていた。
    「待ちくたびれた〜」
    「ナニ今からテンション下げてんねん!付いて来いよ!ハヨ〜!1・2・3…」
    そう言って祐君は猛ダッシュした

    2007-03-22 03:05:00
  • 177:

    (ガキ扱いしたくせに!自分かって十分ガキやん)
    人ごみの中、祐君の背中を追いかけて海岸が見える階段を駆け上った。

    2007-03-22 03:10:00
  • 178:

    そろそろ寝よう…おやすみなさ〜い★

    2007-03-22 03:13:00
  • 179:

    名無しさん

    お疲れさま?

    2007-03-22 03:15:00
  • 180:

    みんなが集まった時には空は赤くなっていたアイスをかじりながら
    「夕焼けの海っていいな〜」
    「でも夕日じゃ肌やかれへんな〜ヒトミ〜」
    「ホンマに。今年初海やったのに…」
    私達はしばらく黙ったまま海岸に座り込み、浜の風に吹かれ、オレンジの光に包まれていた。

    2007-03-22 11:45:00
  • 181:

    「よっしゃ!日落ちてきたし、花火しようや〜」
    カズヤ君が言い出した。すると祐君が…
    「いいね〜!んじゃ、お前花火かって来い!」
    「マジッすか??えぐくない」

    2007-03-22 11:58:00
  • 182:

    祐君と、その友達は近くのホームセンターに花火を買いに行った。
    ユキ、ヒトミ、シヅカは砂で変な人形??(女の裸体)を作り出した。
    マリとチエ私は階段に座って煙草を吸い出した。

    2007-03-22 12:05:00
  • 183:

    ひたすら波が打ち寄せる…
    「チエってさ〜いっぱい男おんやん?本間に好きな人って居らんの?」
    マリがポツッと聞いた。

    2007-03-22 12:09:00
  • 184:

    「ん〜好きな人?全員すきやで。」
    「そうじゃなくて〜一緒に居ってドキドキしたりキュンとしたりとかそんな人居らんの?」
    「…居らんな〜てか別にいらんかなって〜彼氏とか」
    「たまに理解できん事あるけどな…まっ今が良いならそれでえっか〜」
    チエは吸いかけの煙草を捨てて足で踏み消した。

    2007-03-22 12:16:00
  • 185:

    「彼氏なんか…私にはうっとうしいだけやよ!別に欲しくないわ。」
    チエは怒ったのか?ちょっとムキなっていた。
    私は黙って暗くて見えにくくなった波間を見つめていた。
    「見て見て! 笑 傑作!」
    ヒトミがこっちに走って来た。どうやら裸体像が完成したようだ。

    2007-03-22 12:21:00
  • 186:

    「はははっ ばりボイン!笑」
    チエが馬鹿笑いした。
    機嫌は悪くなかったようだ。

    2007-03-22 12:24:00
  • 187:

    「おまちどう〜!」
    「おかえり〜!」
    祐君たちが両手いっぱいに花火を抱えて帰ってきた。

    2007-03-22 12:27:00
  • 188:

    ヒュ〜………パンッ パラパラパラ…
    暗い空に打ち上げ花火が咲いた

    2007-03-22 12:30:00
  • 189:

    (きれいやな〜)
    空を見上げて消えていく花火を眺めていると
    後ろから
    「はるか〜〜〜〜!!」
    祐君が花火を両手に持って追いかけてくる

    2007-03-22 12:36:00
  • 190:

    「ギヤ〜〜〜!!」
    私は必死で逃げ回った
    「ヒュ〜 笑」
    みんな笑ってた。

    2007-03-22 12:39:00
  • 191:

    パチパチ…じゅじゅじゅじゅ…  ポタッ
    「線香花火って地味〜」
    「いつも思うんやけど、最後って線香花火しか残らんでな…」
    「本間、しんみりするでな…」
    線香花火意外は全部やり終え、全員で線香花火の処理…

    2007-03-22 12:44:00
  • 192:

    「もっと地味なん在るデ〜」
    そう言ってマサキ君が何かに火を着けた
    「うっわ〜気持ち悪〜!何かウ○コみたいなん出てきたで!!笑」
    線香花火より地味な蛇花火…でもそれはそれなりに面白くて…最後に強烈な印象を与えてくれた。

    2007-03-22 12:49:00
  • 193:

    「じゃ私、水くんでくるわ〜!」
    私は浜辺で拾ったバケツを持って海の水をくみに走った。
    「こけんナヨ!」
    砂浜を歩く。

    2007-03-22 12:52:00
  • 194:

    しゃがんで海水をすくう
    立ち上がろうとした時
    「ガンッ!!!」
    首の後ろに激痛が走った。。。

    2007-03-22 12:56:00
  • 195:

    あまりの痛さにそのまま砂浜に倒れこむ
    意識がもうろうとして、夜空の星が回って見える。

    2007-03-22 12:59:00
  • 196:

    強い力で右腕を引っ張られ、浜辺を曳きづられる…
    「イッタ〜!!放して!」
    大声を出して抵抗した。

    2007-03-22 13:02:00
  • 197:

    「やかましいわ!」
    見わたせば周りに3人の男
    バッシャ〜
    バケツで顔面に水をかけられ空のバケツをオデコにおもいっきし投げつけられた。

    2007-03-22 13:06:00
  • 198:

    ------気絶しそう------
    「おどれらナニしとんねん!」
    と〜い所から声が響く…
     
    そのまま私は気を失った…。

    2007-03-22 13:09:00
  • 199:

    名無しさん

    メッチャ気になるし???

    2007-03-22 13:28:00
  • 200:

    私はしばらく砂浜て倒れこんだままだった
    何が起こっているかもわからづに…

    2007-03-22 13:54:00
  • 201:

    お待たせしました。主焼きそば作ってました。
    再開します〜!

    2007-03-22 13:57:00
  • 202:

    「…っるか。 はるかっ!」
    耳元で誰かが呼んでる。

    2007-03-22 14:00:00
  • 203:

    ゆっくり目を開ける…
    みんなまわりに集まって私の顔を覗きこんでいる
    「え!?私気絶してたん?」

    2007-03-22 14:04:00
  • 204:

    「そうやで!あんた3人組に襲われかけてたねん」
    「祐君が帰ってくるのん遅いから見に来たねん、そしたらあんた倒れてて…」
    (祐君が…助けてくれたん?)
    私は祐君の姿をさがした

    2007-03-22 14:07:00
  • 205:

    「いた〜!」
    私は身体をゆっくり起こした。
    まだ首の後ろが痛い…金属バットか何かで殴られたんだろう

    2007-03-22 14:10:00
  • 206:

    少し離れた所で祐君たちが立っていた。
    起き上がった私に気が付いてこっちに歩いてくる。

    2007-03-22 14:14:00
  • 207:

    「よかった〜気付いて」
    「危なかったな〜大丈夫やで!ボッコボコにいわしといたったから!」
    祐君を探す。

    2007-03-22 14:17:00
  • 208:

    祐君の顔が見えた。
    左の眉上から血を流している。
    「血!血〜出てる!」
    「あっ、一発バットでやられた時やな…。お前血〜とか言うからイタなって来たやんけぇ〜!」

    2007-03-22 14:21:00
  • 209:

    何だか白けた雰囲気でお開きにすることになった。
    ジャリ…ジャリ
    砂浜を歩く
    (このまま帰るってことは…シヅカの家に帰るって事だよね…)

    2007-03-22 14:24:00
  • 210:

    私は首の後ろに手をやった
    そして昨日の夜の出来事を思い出す…
    ガチャッとドアが開く瞬間が頭をよぎる
    思わず鳥肌が立った

    2007-03-22 14:28:00
  • 211:

    「なっ!シヅカ!ちょっと…」
    「なにぃ?」
    私は小声で話した
    「わるいんやケド…今日ゆう君に助けてもらったし怪我してるみたいやから手当てしてあげたいねん、だから今日は先かえっとってもらわれへん?」

    2007-03-22 14:32:00
  • 212:

    下を見て歩いていたシヅカはこっちに顔を向け何かを悟った様な顔で
    「ええよ〜、しっかり手当てしてあげりや!」
    と言って含み笑いした。

    2007-03-22 14:37:00
  • 213:

    駐車場に着いた
    それぞれの車に乗り込む

    祐君の助手席にすわった

    2007-03-22 14:44:00
  • 214:

    「ゆず」の曲が流れている。
    祐君はサイドブレーキを引きながら
    「家、何処よ?」
    「…    家なんか無いよ」

    2007-03-22 14:48:00
  • 215:

    「はぁ??さてはお前、昨日親と喧嘩して家帰り辛いとかやろ〜?そんでカラオケん時落ちた目してたんやな〜?そうやろ?」
    「………。」
    私は窓を全開にして窓から両腕をダランと垂らしてコクコクっと頭を縦に振った。

    2007-03-22 14:52:00
  • 216:

    「家なき子!」
    祐君はそう言って煙草に火を付ける。
    私はずっと暗闇の海を眺めていた、車の中は煙草の煙で渦巻いている。

    2007-03-22 14:57:00
  • 217:

    しばらく沈黙が続く
    「さよならバス」がBGMに流れている

    「ドライブでも行くか??」
    「うんっ。」
    ウィ〜ン
    窓を閉めた。

    2007-03-22 15:00:00
  • 218:

    車は和歌山方面に走った
    「コンビニ寄って!」
    「腹減ったんか?」

    2007-03-22 15:12:00
  • 219:

    国道沿いのセブンイレブンでミルクティーとメロンパンを買ったそれとバンドエイド…。

    2007-03-22 15:28:00
  • 220:

    「外でてみ〜」
    ガチャ ガチャ
    2人は外に出た

    2007-03-22 15:34:00
  • 221:

    「うわ〜きれぃ〜!!」
    眼下にキラキラ夜景が見える
    「なっ、なっ!あれ関空?」
    私はキラキラ輝く光を指差した。

    2007-03-22 15:37:00
  • 222:

    返答が無い…
    祐君の方を見た。

    2007-03-22 15:40:00
  • 223:

    祐君は、夜景ではなく黙ったまま真上を見ている。

    2007-03-22 15:43:00
  • 224:

    私も黙って空を見上げた。
    静かに、もう一つの夜景が広がっていた。

    2007-03-22 15:47:00
  • 225:

    「人ってさ…死んだら星に成れるんかな?」
    私は何を言い出すんだ…と、キョトンとなった。
    「…ん〜、死んだ事無いから分らんわ〜」
    「苦笑 そやな! そうやよな〜」祐君は小さなため息をついた

    2007-03-22 15:51:00
  • 226:

    「祐君って…変なこと言うよな 笑 たまに★」
    「だってそう思ったねんもん…」

    ブルブルッ!!ハクション!
    寒気がした、そういえば体がぐしょ濡れな事に気がついた

    2007-03-22 15:55:00
  • 227:

    「その格好やと風邪ひくな〜、車はいろう。」
    車に入ってメロンパンを、ひとかじり
    「ええもん食ってんやん、一口おくれ〜!」
    祐君は手を掴んでメロンパンをほうばった。

    2007-03-22 16:00:00
  • 228:

    「うまっ!」
    「あ〜一口でかいって〜!!」
    祐君は美味しそうにニコニコ笑いながら食べている、私のかじりかけのメロンパンを…

    2007-03-22 16:05:00
  • 229:

    「うち来る?」
    「…うん。」
    祐君はエンジンをかける。
    私は、祐君がかじった後のメロンパンの後をジッーっと見つめてしまった。

    2007-03-22 16:08:00
  • 230:

    車は坂を下りだす。
    祐君が運転に集中しているのを横目で確認してから…
    祐君が、かじった後の所をちょっとづつ、ちまちまかじった。

    2007-03-22 16:12:00
  • 231:

    (間接キスって奴やんな…これって
    処女は昨日なくした…
    今日は、浜辺で襲われかけた…
    でも、私の中では初体験…ってまだ間接キスしただけやけどな…)

    2007-03-22 16:20:00
  • 232:

    カーブが多かったせいか、そのまま私は助手席で眠ってしまった。

    2007-03-22 16:27:00
  • 233:

    「おい!おきろ!着いたぞ!」
    祐君の起こす声で目が覚めた。
    祐君の部屋はマンションだった。

    2007-03-22 16:30:00
  • 234:

    コンビニの袋を持って祐君に着いていく。
    3階の奥から2番目のドアで立ち止まり鍵を開ける。
    「散らかってて悪いな〜人来ると思ってなかったから…」
    祐君はこの部屋で1人で住んでいる様だ。
    部屋には吸殻で溢れた灰皿、マンガ本、脱ぎ捨てたTシャツの横にポツンとギターが置いてあった。

    2007-03-22 16:36:00
  • 235:

    (本間に汚い…苦笑)
    祐君は机に置いてあったクーラーのリモコンに手を伸ばし、テレビをつけた。
    「お前風呂はいってこいよ〜、体冷えたやろ?」
    そう行ってバスタオルと自分のTシャツと短パンを手渡す。

    2007-03-22 16:40:00
  • 236:

    祐君はソファーに座って深夜番組を見だした。
    シャー…
    シャワ−を浴びる
    (あったか〜い!)
    「クシュン!」
    (やっぱ風邪ひいたわ…)

    2007-03-22 16:44:00
  • 237:

    お風呂を上がってTシャツに着替えた。
    (祐君のにおい…)
    Tシャツは祐君のふんわかした匂いがした。
    「いいお湯でした!」
    髪の毛を拭きながら祐君のいる部屋に戻った。

    2007-03-22 16:48:00
  • 238:

    祐君はソファーに腰をおろしたまま寝息をたてている。
    私は起こさないように祐君の隣に座って眉の上の傷を見た。
    傷はおもっていたより深く、まだ血は乾かないまま…痛々しかった。
    (ありがとう。痛いやろ?私のために…ごめんな。)

    2007-03-22 16:52:00
  • 239:

    私はコンビニで買ったバンドエイドを思い出した。
    バンドエイドの紙を剥がす。
    祐君の長目の前髪をかきあげて張ろうとした瞬間
    祐君の目が開いた。

    2007-03-22 16:55:00
  • 240:

    「やめろ!触んな!」
    目が覚めた祐君は物凄い勢いで私の手を跳ね除け怒鳴りつけた。
    驚いてソファーから滑り落ちた。

    2007-03-22 16:58:00
  • 241:

    「…ごめん!切った所痛そうやから貼ろうとして…起こしてごめん。」
    「おまえ!血触ってないか!」
    祐君は私の両腕を持ち上げ手の平、甲を入念に見た。

    2007-03-22 17:04:00
  • 242:

    「触ってないよ…、毛かき上げたら起きたから…」
    「はぁ〜、良かった…。」
    祐君は何故か安心した様な顔をした。
    台所に歩いていき冷蔵庫から水を出して一口飲んだ。
    「風呂入るわ〜」

    2007-03-22 17:07:00
  • 243:

    ピシャ!ジャ〜…祐君がシャワーを浴びる音
    (何であんなに怒るねん、バンドエイド貼ったろうとしただけやのに…そらぁ寝てるとこ起こされたら機嫌悪くなるの分かるけど…怒鳴らんでもいいやん。もしかしてかき上げた時痛かったんかなぁ…)

    急に不安になった、私は祐君が好き…でも祐君は私なんか何とも思ってないんじゃないか?
    舞い上がっているのは自分だけなんじゃないか…だから余計な事をしたから怒ったんじゃないか…。

    2007-03-22 17:15:00
  • 244:

    キュ  ガラッ
    お風呂の扉が開いた
    「お前〜アイス食う?」
    祐君が冷凍室を覗き込む。
    「うん。食べる。」
    (あれっ?ご機嫌直った…)

    2007-03-22 17:18:00
  • 245:

    主から

    ごめんなさーい!今日はこれからでかけま〜す!また来ます。

    2007-03-22 17:21:00
  • 246:

    名無しさん

    お疲れ?
    また続きまってます?

    2007-03-22 17:28:00
  • 247:

    名無しさん

    あげ
    主早く帰ってオイデ〜

    2007-03-22 19:46:00
  • 248:

    なかなかハイペースですね
    あたしも楽しみにしてます。

    2007-03-22 20:00:00
  • 249:

    ただいま〜!

    2007-03-22 23:23:00
  • 250:

    祐君は私にチョコモナカジャンボをくれた。
    タオルを首からかけたままソファーにもたれた

    2007-03-22 23:27:00
  • 251:

    祐君はテレビのリモコンを持って次々に変える
    「おもんないのんばっかやな…」
    「夜中やもん」
    適当にセレクトしたニュースが流れる

    2007-03-22 23:31:00
  • 252:

    「親に連絡しとかんでいいん?」
    「ん…携帯ないし」
    「あっ、そうだったね、きみ。」

    2007-03-22 23:35:00
  • 253:

    「で、何で親と喧嘩したん?」
    (あぁ、親と喧嘩して帰りたくないって設定できたんやった。)
    「たいした事じゃないんやけど…う〜ん…ごちゃごちゃうるさくて頭に来たねん。」

    2007-03-22 23:39:00
  • 254:

    「はははっ お前がうるさい事言われる様なことするからやろう〜」
    「だって…うざくて。」
    「うるさくても言われてる内が華やで〜」
    「分ってるけどな。」
    「俺もそんな時期あったあった!」

    2007-03-22 23:42:00
  • 255:

    「祐君も?うっとうしいよな〜?」
    「俺んちな〜和歌山の山で病院してるねん。兄弟は男ばっかの3兄弟。俺は一番末っ子、子供の頃は可愛い可愛いでそだてられたよ。」

    2007-03-22 23:47:00
  • 256:

    名無しさん

    主頑張って?

    2007-03-22 23:49:00
  • 257:

    「兄貴ら〜2人は大人になるまで親の言いなり、親が敷いたレールをちゃんと進んでいって今医者してる。でも、俺は親が敷いたレールを歩くなんて考えられんかった。だからお前らと同じ歳ん時は本間親に迷惑かけまくった。
    最初の頃は、喧嘩して警察沙汰になっても警察まで迎えに来てくれてた。でもな、ある日また違う件で俺らのグループは警察に捕まったねん。俺ん中では警察官がまた親呼んで帰らしてくれんやろ?はよ電話せいや〜うっといよ〜!思ってた。」

    2007-03-23 00:00:00
  • 258:

    「そんで案の定、ポリさん家に電話かけたねん。よっしゃ〜!思ったよりはよ変えれるわ〜って思った。でもな…その日の電話は様子がおかしかった。
    【山本ユウスケさんはお宅の息子さんですよね、今○○署で保護しているんですけど、親御さんですか?】【…うちにはそんな息子おりません!…ガチャ】【内にはそんな息子おらんて…。番号合ってるよな…。】

    2007-03-23 00:08:00
  • 259:

    「なっ!親にうるさく言われてる内に素直にゴメンなさいしてや〜中学の内位は親の世話なっとけ!」
    目頭がキュンとして痛い…
    瞬きをした瞬間私の両目から雫が溢れ出した。

    2007-03-23 00:32:00
  • 260:

    「ひぐっ…ひぐっ…」
    シャックリみたいに肩が震える
    うつ伏せに寝ていた祐君が振り返った
    「おっまえ 泣くなや〜!」

    2007-03-23 00:37:00
  • 261:

    「だっでぇ…エグッ!…なんがっ ぎいてるだげで…ヒクッ づらかったがら…」
    (訳)「だって、何か聞いてるだけでつらかったから」
    祐君が起き上がってほっぺたに流れ落ちた涙を手の甲でなでる、優しい顔をして。涙で歪んで見えにくかったけどそう見えた。
    「何言うてんか分らん 笑」
    そう言って温かい手がまだ少し湿っていた私の長い髪を撫でる

    2007-03-23 00:46:00
  • 262:

    「俺な〜そん時やねん、最初お前がしてた様な目してた。人間って本間にヤバイ時あんな目なること俺は知ってんねん。」
    祐君の手が背中に回され、祐君の胸に引き寄せられる。
    顔が肩にピタッと着いた。そして耳元で
    「嘘つくの下手やな…親と喧嘩したとか嘘なんやろ?」

    2007-03-23 00:55:00
  • 263:

    (やっぱりこの人、心読めるんや…どんなにごまかしてもこの人には敵わない…)
    祐君の首に手を伸ばし涙が止まるまでしがみ付いた。

    2007-03-23 00:59:00
  • 264:

    ----ニュースが終わってテレビの画面はカラーバー----
    「気すんだか?」
    「うん。」
    壁に掛かった時計はもうじき4時だ

    2007-03-23 01:02:00
  • 265:

    「んじゃ、もう寝んぞ〜」
    祐君はベットに移る
    (私はソファーで寝たほうがいいんかな?)
    どう行動したらいいのか分らない。

    2007-03-23 01:06:00
  • 266:

    「はよおいで、何もワルサせんから」
    肘を付いてベットの端に寝ころぶ祐君
    祐君の横にゆっくり寝て天井を見上げる。

    2007-03-23 01:11:00
  • 267:

    車でちょっとだけ寝ていたからか、泣いた後で興奮していたのか、ただ緊張して眠れないのか…
    しばらく仰向けのまま動けなかった。

    2007-03-23 01:15:00
  • 268:

    「俺が…居るから…」

    2007-03-23 01:18:00
  • 269:

    ゴロンっ
    仰向けに寝ていた祐君がいきなり真横に迫ってきた。

    2007-03-23 01:23:00
  • 270:

    何故かギュ〜っと目をつぶった
    「ス〜 ス〜 ス〜」
    (ス〜?)

    2007-03-23 01:26:00
  • 271:

    ゆっくり目を開ける…
    真横には、さっきより子供っぽい祐君の寝顔
    (犬みたい…笑)

    2007-03-23 01:32:00
  • 272:

    (「俺が居るからっ」やって…寝言かな?寝た振り?寝言でも良いわ)
    祐君の方に体を向けて小さな声で囁いた

    2007-03-23 01:36:00
  • 273:

    「ありがとう。。。」

    2007-03-23 01:39:00
  • 274:

    ミーン ミンミンミンミ〜
    セミの声。。。
    カーテンの隙間から光が差し込む

    2007-03-23 01:52:00
  • 275:

    あの後私は眠ってしまったんだろう。
    とっくに昼過ぎ…

    2007-03-23 01:57:00
  • 276:

    ガサガサ がちゃがちゃがちゃ〜
     
    物凄い物音で目が覚めた

    2007-03-23 02:00:00
  • 277:

    「やっと起きたか、寝太郎!」
    祐君はテレビの前に山積みになっていたCDを整理している
    「おはよう… ファ〜」
    寝ぼけた顔で大あくびをしてしまった。

    2007-03-23 02:07:00
  • 278:

    「イビキかいてたで♪」
    「嘘や!?」
    「嘘や〜!  笑」
    「アホ〜」
    枕を祐君に投げる

    2007-03-23 02:10:00
  • 279:

    ガシャガシャガシャ〜〜〜

    「何しとんねん!せっかく片付けとったのにCD崩れたやん〜後お前直せよ〜」
    「え〜!全然片付いてなかったやん! 笑」
    「ええねん!お前がこの部屋全部片付けたらええね〜ん♪」
    「げっ 最悪〜 寝てたら良かった…」

    2007-03-23 02:19:00
  • 280:

    私はぶつくさ言いながらCDを片付けるのを手伝う。
    「ゴホッ、ゴホッ…ゲホッ」
    祐君がいきなり咳き込んだ

    2007-03-23 02:23:00
  • 281:

    「大丈夫?昨日、私お風呂でクシャミ連発してたから風邪うつったんかも…」
    「ゴホッ、ゴホッ…大丈夫、風邪や…」
    祐君の顔はみるみる曇っていった、何かを思いつめる様に…。
    そして、私は祐君の体に起こった大変な事態なんてこの時知る由も無かった。

    2007-03-23 02:29:00
  • 282:

    「風邪なんやったら本間に私一人でやるし、寝ときよ。」
    「……ほっとったら治るよ。」
    掃除を続ける、夏の昼下がり、窓から見える太陽が今日もアスファルトを焦がす…。

    2007-03-23 02:35:00
  • 283:

    主から

    300まで行きたかったんやけど、、、今日のところはこの辺で…。

    2007-03-23 02:39:00
  • 284:

    名無しさん

    めっちゃおもろい?がんばってください???

    2007-03-23 03:34:00
  • 285:

    名無しさん

    AIDSやんな

    2007-03-23 04:47:00
  • 286:

    名無しさん

    しおり?

    2007-03-23 04:52:00
  • 287:

    名無しさん

    2007-03-23 05:24:00
  • 288:

    名無しさん

    2007-03-23 05:28:00
  • 289:

    名無しさん

    2007-03-23 05:35:00
  • 290:

    名無しさん

    2007-03-23 05:37:00
  • 291:

    名無しさん

    ↑メチャ優しい!!ありがとぅございます☆

    2007-03-23 05:54:00
  • 292:

    主から

    おはようございます。
    いろんな人が読んでくれている様で嬉しいです。

    2007-03-23 09:12:00
  • 293:

    「そうや〜祐君ギター弾いて歌ってよ」
    祐君はスタスタ部屋に入っていく。
    ギターを弾いてくれるのかと思ったらそのままギターを握って部屋を出て行く。

    2007-03-23 09:24:00
  • 294:

    (やっぱり祐君の行動って意味分らん時ある…。)
    「何処いくん?」
    「…」

    2007-03-23 09:27:00
  • 295:

    (放置かよ!)
    ちょっとふてくされ、手すりに干したポカポカの布団に顔をうづめた。

    2007-03-23 09:30:00
  • 296:

    〜〜〜〜♪〜〜♪〜〜〜〜♪
    (ギターの音…)
    私はベランダの下を見下ろす。

    2007-03-23 09:34:00
  • 297:

    「ずっと側にいて〜俺の隣で笑う顔が好きだから〜泣かないで〜お前の辛い過去を包み込むから〜……」

    2007-03-23 09:40:00
  • 298:

    祐君はギターを弾きながらこっちを見て歌う。
    ギターが奏でる音、祐君の歌(言葉)、布団に染み付いたほのかな祐君の匂い。
    私は幸せな気持ちで言葉にならない。

    2007-03-23 09:43:00
  • 299:

    「はははっ!どうよ〜お前のためにソッキョウしたったで、おもいっき臭いやろ?笑」
    パチパチパチパチ…
    私は何も言わず腕を大きく上にあげて『まるっ!』ってやった。。
    もちろん、顔が痙攣しそうなスマイルで。

    2007-03-23 09:49:00
  • 300:

    「あんたら〜!昼まっからうるさいよ!静かにし!!本間に…暑苦しいのに…ブツブツ…」
    ピシャ!

    2階のおばさんが出てきて、そう叫んで勢いよく戸を閉めた

    2007-03-23 09:53:00
  • 301:

    中指を1本、おばさん向かって立てて
    「はぁ〜い★  どもっ!すいませ〜〜〜ん!笑」

    祐君は怒られてもニコニコだった。

    2007-03-23 09:57:00
  • 302:

    「飯いくか!」
    「しっ!」
    私は、口の前で指を立てる
    そして下を指差した   
    ↓↓

    2007-03-23 11:10:00
  • 303:

    そのままガストにちょっと遅めのランチ
    「結構すいてるな〜」
    「だって平日やもん」
    「そやな  …平日? お前学校やん!?」
    「いっつも結構サボって遊んでるしまっいいやん♪」
    ドリンクバーのアイスコーヒーのストローを吸う

    2007-03-23 11:15:00
  • 304:

    「学校は行っとけよ〜友達って何より大事やぞ」
    「チカ達とやったら学校行かんでもいつもおるし、他にそんな仲いい子おらんもん。」
    「学生というのはダネ!きみ!…まっええわ俺も結構いって無かったしな 笑」
    「祐君こそ、大学行かんでいいの?」
    「俺もう夏休みやもん。」

    2007-03-23 11:20:00
  • 305:

    「セコッ!」
    祐君はコーラを飲んでいる。

    「お待たせいたしました。」
    大好物のハンバーグが私の前に運ばれる。

    2007-03-23 11:24:00
  • 306:

    「いただきま〜す!」
    私はパチンっと顔の前で手を合わせる。
    「召し上がれ〜」
    2人のランチタイムが始まる

    2007-03-23 11:28:00
  • 307:

    私は朝から何も食べていなかったので腹ペコだった
    「あ〜美味しかった〜」
    すべて完食!
    祐君は頼んだハンバーグを半分くらい残している。

    2007-03-23 11:32:00
  • 308:

    「食べへんの…?」
    「もういいわ〜、最近食欲無いねん。」
    「夏バテちがう?…勿体無いな〜!私食べるわ〜」
    「おう、食え食え!」

    2007-03-23 11:35:00
  • 309:

    「明日はお前学校なっ!」
    「分ってます〜!」
    ハンバーグをほうばる。
    「食いしん坊サンの為に弁当つくったるから」
    「マジで?毒とかもらんとってや〜 笑」

    2007-03-23 11:39:00
  • 310:

    「全部舐めといたろ〜 笑」
    「気持ち悪い〜!! 笑」
    昨日より祐君と居るのが自然で、心地よくて、こんな時間がずっとずっと続く事を願った。
    でも、ただ一つ気になる事…時々苦しそうに咳き込んで、しゃがみこむ。ただの風邪ならいいんだけど…。

    2007-03-23 11:47:00
  • 311:

    「かえんど〜」
    「はーい!」
    車に乗り込む。
    窓から見える景色…見覚えがあるスーパーや喫茶店…

    2007-03-23 11:50:00
  • 312:

    「なっ、祐君っチ(←祐君の家)ってナニ町?」
    「堀」
    「ここらへん知ってる〜来た事あるわ〜」
    昨日の夜、祐君の家に来る時は寝ていたから祐君の家が何処なのか分らなかった」

    2007-03-23 11:56:00
  • 313:

    「そうなん?岸和田近いしな〜」
    「明日チャリ貸してな〜学校乗ってく。」
    「お前本間に帰らな〜心配してるで〜俺、誘拐犯とかなんのん嫌やで 笑」

    2007-03-23 12:01:00
  • 314:

    「心配なんか…誰もしてないよ。」
    「強がり言うても親は親なの!普通の親やったら心配してない訳ないやろ?」
    「   帰って来るなって…私は生まれてきたらアカン子なんやって。おらへん方が良いって。
    …私のせいでめちゃくちゃになって。ママもどっか行ってしまった。」

    2007-03-23 12:11:00
  • 315:

    車内は重い空気に包まれる、沈黙と張り詰めた空気。
    街路樹にとまった蝉だけが、けたたましく鳴いていて、太陽は焼け付く様な光線を放っていた。

    2007-03-23 12:20:00
  • 316:

    車の外はいつもと変わらないただただ好く晴れた夏の日。
    2人の空間だけ真冬のような冷たかった。

    2007-03-23 12:26:00
  • 317:

    無言のまま車は祐くんの部屋のマンションに停まる。
    うつむいて一点を見つめる私。
    そっと祐君の左手が伸びて私の手を取る。
    そのまま指と指を絡ませる様に手を繋いだ。

    2007-03-23 12:42:00
  • 318:

    「お前の辛い過去を包み込むから〜♪」
    ワンフレ−ズだけ口ずさんで、祐君が正面からこっちを向く
    「俺の力作やのに〜聴こえてなかったみたいやなっ。」

    2007-03-23 12:50:00
  • 319:

    名無しさん

    おもんない

    2007-03-23 12:59:00
  • 320:

    部屋に着くと祐君は倒れるようにソファーに転がる

    2007-03-23 13:04:00
  • 321:

    「あぁ〜あ!疲れた〜」
    「何も疲れることしてないやん〜どっか行こうよ!」

    2007-03-23 13:07:00
  • 322:

    みちこ?

    ばりおもろい?いっきに読んでも−た?主さんこれからも頑張って下さい?

    2007-03-23 13:09:00
  • 323:

    「俺は誰かと違ってデリケートなの!ちょっと寝る!」
    そう言って私に背を向けた

    2007-03-23 13:10:00
  • 324:

    主から

    みちこさんありがとう☆

    2007-03-23 13:13:00
  • 325:

    キッチンのテーブルにもたれて昼寝する祐君をじっと見る。
    なかなか起きそうもない…

    2007-03-23 13:18:00
  • 326:

    「はぁ  暇!」
    ため息をつく。
    こっからシヅカの家帰ってカバンとって来よう。
    玄関ドアの前に置いてある自転車で何となく分る道を走る

    2007-03-23 13:22:00
  • 327:

    15分程こいでシヅカの家に着いた。
    (もう帰ってんかな?)
    ドアの前に立つと大勢の笑い声が聞こえる。

    2007-03-23 13:26:00
  • 328:

    「ただいまっ!」
    シヅカの部屋をのぞく  いつものメンバー、ユキ、ヒトミ、チエ、マリ、それとシヅカ。

    2007-03-23 13:29:00
  • 329:

    「あっ!帰ってきた!」
    「はるか〜遅くなるって、遅すぎやろ〜!笑」
    「祐くんちとまったんやろ〜?笑 どうやった〜ん?」
    チエがニヤニヤしながら何かを期待しているようだ

    2007-03-23 13:36:00
  • 330:

    「どうもしてないよ〜!」
    「えっ〜〜!でもでも〜キス位はしたやろ?」
    (キス?あっ間接きすなら2回したな。メロンパンとさっきのハンバーグ)
    「したよ〜☆2回も!笑」
    「はははっマジ!!」

    2007-03-23 13:40:00
  • 331:

    お喋りがつづく。
    どうやらユキもあの後カヅヤ君の家に泊まっていたらしい。
    「で、やっちゃった系??笑」
    「やっちゃった系!!笑」
    「脱処女!おめでと〜笑」
    「後はハルカだけやな!まっ時間の問題やろうけど〜笑」

    2007-03-23 13:50:00
  • 332:

    (実はもう脱処女!なんだけど…言わんとこう。)
    夕方話もつきテレビを見だす。
    「あのさ、シヅカ…私、祐君とこしばらく置いてもらおうってオモッてんねん。」
    「え?祐君良いって?」
    「ん〜まだ言うてないねんけど…シヅカんチにも悪いな〜って思ってな」
    「家は全然いいんやで!親もココで居る事は許しもらってるし。」

    2007-03-23 13:57:00
  • 333:

    「そうじゃなくて…祐君とずっと居りたいなって…」
    「そっか、祐君の事本間に好きなんや。」
    「…うん」
    「わかった。何処で居ってもいつでも遊びに来たらいいし。シヅカが恋しくなったら、いつでも帰って来ていいぞぃ♪」

    2007-03-23 14:02:00
  • 334:

    「本間。ありがとうな!」
    空は暗くなりかけている。
    「そろそろ帰るわ〜」
    みんなゾロゾロと部屋を出る

    2007-03-23 14:06:00
  • 335:

    主から

    ちょっと遊びに行ってきます。

    帰ってから書きます。

    2007-03-23 14:09:00
  • 336:

    名無しさん

    帰ってきたらまた頑張ってね??

    2007-03-23 15:33:00
  • 337:

    名無しさん

    楽しみ?

    2007-03-23 17:07:00
  • 338:

    主から

    ただいま。
    今から続きいきます。

    2007-03-23 21:24:00
  • 339:

    「あっお帰り〜」
    シヅカが言う。
    (おっちゃん仕事終わって帰ってきたんかな…お世話になったから一言いわな…)
    私は廊下に出る
    「ただいま。」

    2007-03-23 21:30:00
  • 340:

    声の主に顔を向ける
    鳥肌が立った、背中がゾクッとする。

    (お兄ちゃん…)
    シヅカのお兄ちゃんが自分の部屋のドアの前で横目で私を見てニヤッと不気味に笑った…。

    2007-03-23 21:34:00
  • 341:

    一瞬目が合ったが、すぐ視線をそらせた。
    (気持ち悪い…。)

    玄関で4人を見送る
    「じゃ、またあっした〜♪」
    「お邪魔しましたぁ〜」
    バタンっ

    2007-03-23 21:38:00
  • 342:

    「晩御飯食べてくやろ?」
    「…ん、いいわ〜ちょっとダイエットしよっかな〜って 苦笑」
    じ〜っとお兄ちゃんの部屋のドアを睨みつけた。

    2007-03-23 21:41:00
  • 343:

    「うちの親には何て言う??まさか、昨日知り合ったばっかりの男の人の部屋に転がり込む事になった、とか言われへんやろ?」
    「堺の従兄弟がこっちで住む事になって、一緒に住むことになったって言うわ。」

    2007-03-23 21:46:00
  • 344:

    「せやけどさぁ〜ハルカといい、ユキいい、、、初対面の男の人の家泊まってさ〜ハルカは何にも無くて良かったけど…カズヤ君?だったっけ〜?何か遊んでそうだし…何か嫌な予感するわ〜ハルカはそんなん分ってると思うけどさ〜体、気をつけリや。。。」
    「うん。分ってる。ありがとう。」

    2007-03-23 21:52:00
  • 345:

    「祐君、本間に昨日、手出してけえへんかったん?」
    「うん、シャワー借りて、アイス食べて、まっいろいろ喋って、ただ隣で寝てただけやったよ。」
    「ふ〜ん♪ 大事にされてるやん☆ 」
    「そうなんかな〜↑ (照れ笑い)」
    「上手い事いったらいいな。」

    2007-03-23 21:58:00
  • 346:

    (シヅカのしっかりして、世話好きな所ほんま好き。)

    「ただいま〜」
    おっちゃんが帰って来た。

    2007-03-23 22:03:00
  • 347:

    リビングには、おばちゃんと帰ってきたばかりのおっちゃんが晩御飯を並べていた。
    「あんな、おっちゃんとおばちゃんに報告があるねん」
    「ナニナニ〜!改まって〜」
    「堺からイトコが引っ越して来るみたいで、一緒に住むことになりました〜」

    2007-03-23 22:08:00
  • 348:

    「え〜!ほんまかぁ〜↑?エライ急やな〜!」
    「本間にしばらくだったけど私を家族にしてくれてありがとうございました!」
    「にぎやかでおっちゃん達も楽しかったよ〜そんなに遠くちがうんやろ?またいつでも遊びにおいでや!」
    「うん、また来る☆ おっちゃん!私の結婚式呼ぶから絶対来てや〜 笑」
    「スピーチ練習しとこかなっ 笑」

    2007-03-23 22:16:00
  • 349:

    (ホントに陽気なおっちゃん、父親がおったら同い年位なんやろうな…)
    シヅカに手伝ってもらい荷物をまとめる。
    「あんた居らんなったら寂しくなるわぁ〜」
    「またいつでも来るし!学校でもいっしょやろ?」
    「うん。」
    シズカは口を引き上げる様に微笑んで、その後ちょっとだけ寂しい顔をした。

    2007-03-23 22:21:00
  • 350:

    「じゃ、お世話になりました!」
    ペコッとお辞儀する。
    玄関先までお見送り
    別れを惜しんで私はドアを閉めた。

    2007-03-23 22:24:00
  • 351:

    自転車にまたがる。
    もう一度シヅカの家を振り返った。
    カーテンの間から覗くお兄ちゃんの顔…
    私が気づいたのに気が付くと、イラついた目でピシャッとカーテンを閉めた。

    2007-03-23 22:29:00
  • 352:

    グ〜…
    (お腹、空いた…。)

    2007-03-23 22:32:00
  • 353:

    (コンビニ寄ろう…)
    コンビニ目指してチャリを走らせる。

    2007-03-23 22:35:00
  • 354:

    ----到着----
    (何にしよう?取りあえづ〜お弁当とお菓子…)
    店内をウロウロ…自然にデザートコーナーに
    (ケーキかぁ〜、そう言えば明後日誕生日やったわぁ…)

    2007-03-23 22:39:00
  • 355:

    お弁当二つ、ポテトチップスにチョコポッキー、それと苺のショートケーキを2つレジに持っていく。

    ピコッ、ピコッ
    「お弁当温めます?」
    「いゃ、いいです。」

    2007-03-23 22:43:00
  • 356:

    (祐君、風邪ぎみやったよな…)
    「ちょっと待って!」
    ドリンクコーナーに走る。
    《寿養興総液 元気回復!》
    ちっちゃな小瓶を手に取りレジに戻った。

    2007-03-23 22:49:00
  • 357:

    「ありがと〜ございました〜↓」
    あまりやる気の無い店員…。
    (あのドリンク効くんかな…まっいいや、はよ帰って祐君とご飯たべよっ〜)

    2007-03-23 22:52:00
  • 358:

    「ただいま〜」
    「何処行ってたんよ〜?起きたら居らんからビックリしたやん。」
    「だってさ、誰かさんが私のお世話してくれないから〜家にカバン取りに帰ってたねん。」

    2007-03-23 22:56:00
  • 359:

    「え!お前、荷物まとめて出てきたんかいっ!?」
    「ほら!」
    カバンを指さす
    「ありえん 笑」
    あきれた顔でソファーに座った

    2007-03-23 23:01:00
  • 360:

    クンクン…
    (いい臭いする…)

    2007-03-23 23:04:00
  • 361:

    鍋の蓋を開ける
    「カレーやん!つくったん?」
    振り返っても返事が無い…
    (やっぱ、ずうずうしかったかな…。)

    2007-03-23 23:07:00
  • 362:

    (気まず…)
    お玉で、鍋をグルグル混ぜる。

    2007-03-23 23:10:00
  • 363:

    祐君は頭の後ろで両手を組んで体を反らせた。
    「お前のそういう所 好き」

    2007-03-23 23:13:00
  • 364:

    顔が熱った。
    「カッ…カレー食べよっか?」
    「おうっ」

    2007-03-23 23:23:00
  • 365:

    机の上には2つのカレーライス
    祐君と向かい合わせ。
    (顔、絶対赤くて変や…)
    視線を合わせ無い様に下を向いて黙々とカレーを口に運ぶ。

    2007-03-23 23:28:00
  • 366:

    「照れテン??」
    祐君は私の顔を覗きこむ
    「カレー美味しいから黙って食べてるだけ」

    2007-03-23 23:32:00
  • 367:

    「ウソツケッ 嘘つき名人!笑」
    「…」

    「カワイっ」
    一瞬だけ顔を上げる。

    2007-03-23 23:36:00
  • 368:

    「いやぁ…その顔赤すぎるやろ 笑」
    「見んとって!」
    顔を両手で隠した。

    2007-03-23 23:41:00
  • 369:

    カレーを食べ終えて祐君はテレビを見ながら煙草を吸う。
    「ケーキ買って来たねん」
    「マジで?食およ」

    2007-03-23 23:54:00
  • 370:

    買ってきたケーキを出す。
    「ハルカ、明後日が誕生日やねん2日早いけどついでやから買って来た。」
    「そうなん?おめでと。」
    祐君は苺をフォークで突き刺しパクッっと一口。

    2007-03-23 23:58:00
  • 371:

    「ほんなら、誕生日プレゼントあげらなな〜」
    「いいよ、いらんよ。お金無いし返されへんもん」

    2007-03-24 00:01:00
  • 372:

    祐君は立ち上がって引き出しを開け何かを取り出した。
    「手広げてみ。」
    私は右手を差し出した。

    2007-03-24 00:05:00
  • 373:

    「おめでとっ」
    手の平に何か握らされた
    (何やろう…)
    ゆっくり手を広げる

    2007-03-24 00:08:00
  • 374:

    「鍵?」
    「この部屋の鍵や〜」
    祐君は灰皿に置いていた煙草を手に取り天井を見上げ、輪っかの煙を吐いた。

    2007-03-24 00:13:00
  • 375:

    「ありがとう!」
    顔がにやけてしかたなかった。
    しばらく私は鍵を眺めて見たり、握り締めたり…。
    初めての誕生日プレゼントが祐君の部屋の合鍵だった。

    2007-03-24 00:22:00
  • 376:

    主から

    お風呂入ります。
    出たら書きま〜す。

    2007-03-24 00:25:00
  • 377:

    名無しさん

    ????しおり????

    2007-03-24 00:25:00
  • 378:

    主から

    ↑ん?しおり? 私、しおりさんでは無いです。

    では、再開。

    2007-03-24 00:58:00
  • 379:

    「DVD借りにいかん?」
    「いこいこ☆」
    「近いし、チャリでいこか?」

    2007-03-24 01:02:00
  • 380:

    名無しさん

    主ちゃんへ
    いつもみてます?
    続き頑張って(*^o^*)

    2007-03-24 01:06:00
  • 381:

    祐君が自転車にまたがる。
    「ウンッ ウンッ」
    親指を立てて後ろに動かす
    (後ろに乗れって事か。)
    ぎこちなく後ろに座った。

    2007-03-24 01:11:00
  • 382:

    主から

    389さん
    いつもありがとう。
    はい、がんばる。

    2007-03-24 01:15:00
  • 383:

    主から

    「笑 何でのんねん!」
    「はぁ? 乗れって事ちゃうかったん?」
    「後ろ着いて走って来いって事〜♪」
    「マジィ〜?? 笑」

    2007-03-24 01:19:00
  • 384:

    主から

    祐君は道路をゆっくり右に行ったり、左に行ったり フラフラ運転する。
    私は、ほっぺたを膨らませ後ろを追いかける。

    2007-03-24 01:23:00
  • 385:

    キィ〜
    振り返って自転車を止める。
    「疲れた?」
    「はぁ…はぁ…  疲れたわっ!!」
    「食いしん坊やからダイエットさしたろと思ったねん 笑」
    「余計なお世話〜」

    2007-03-24 01:27:00
  • 386:

    「乗り〜」
    「今度は本間やからね!」
    「おう。」
    もう一度自転車の後ろに座る。

    2007-03-24 01:30:00
  • 387:

    「ちゃんと掴んどいて、どんくさいんやから〜落ちたらまた怒るやろ?」
    「シャツ掴んでるからいける。」
    「あかん!腰にまわして!」
    「暑いやん…。」
    「やるまで動かん!」

    2007-03-24 01:34:00
  • 388:

    (やった事ない…、手回すって体の前にしがみつくんやでな…はっず!)
    しぶしぶ、でもドキドキしながら、そっと祐君のお腹に手を回し、背中にぺったり密着した。

    2007-03-24 01:42:00
  • 389:

    自転車は風を切って暗い坂道を下りだす。
    「君を自転車の後ろに乗せて〜 ブレーキいっぱい握り締めて〜ゆっくり〜ゆっくり〜下ってく〜♪」
    ゆずの(夏色)のワンフレーズ…
    「もしかして…歌いたかっただけ??」
    「歌いたかったんじゃなくて〜やりたかっただけ〜☆」

    2007-03-24 01:51:00
  • 390:

    まがリ角を左に曲がると黄色い看板「TUTAYA」が見えた。
    「はぁ、はぁ、はぁ…」
    坂道で勢いがついて進みやすいのに、平坦な道なのに…ゆうくんはすごく息切れしていた。
    「重い?降りるで…」
    「ええよ、乗っかっとけ。  もうちょっとやし。はぁはぁ…。」

    2007-03-24 02:02:00
  • 391:

    「TUTAYA」に着いた時、完全にバテていた。息が整い始めるまで背中をさする。
    自転車を降りて。
    「クスッ 結構ひ弱やな〜笑」
    私は、涼しい店内にスタスタ歩く。
    祐君も胸を押さえながら着いてきた。

    2007-03-24 02:07:00
  • 392:

    (ロードオブ・ザ・リング…。見たこと無いな…。)
    「コレにする」
    案外早く決まった。

    2007-03-24 02:15:00
  • 393:

    DVDを選んでいる間も祐君は息切れが収まら無かったようだ。
    「ちょ!…ジュース買って来て。」
    財布を渡す。
    (結構がたいイイのに…ばて過ぎやろ…)

    2007-03-24 02:20:00
  • 394:

    ガラ ゴトゴト…
    自販機からジュースを取り出す。
    「はいっ」
    「ありがと。」
    祐君は一気にオレンジジュースを飲む。

    2007-03-24 02:23:00
  • 395:

    「帰りは私こぐから後ろ乗りよっ」
    「それだけは…いい。」
    祐君が自転車を押し、歩いて家に帰る。

    2007-03-24 02:28:00
  • 396:

    「あっ、冷蔵庫にケーキと一緒に買った栄養ドリンク入れといたネン☆それ飲んだら夏バテも風邪も治るよ!」
    「…夏バテと風邪ねぇ〜」
    「そんな不安気な声せんでも…、コンビニのんやけど飲まないよりマシかもよ〜」

    2007-03-24 02:33:00
  • 397:

    私はぶらぶら祐君の隣で歩く。
    不意にポンッと手に何かが当たった

    2007-03-24 02:36:00
  • 398:

    当たった手の方を見る。
    祐君が片手で器用に自転車を押し、片方の手をさり気なく当てる。

    2007-03-24 02:39:00
  • 399:

    私は、じれったく当たるその手を、少し強引に絡ませてみた。

    「ヒュ〜☆ 何それ強引! 笑」
    「だって…祐君、こうしたいんやろ?」
    「悔しいけど、当たり☆」

    2007-03-24 02:47:00
  • 400:

    「いつも祐君には、やられっ放しやもん。」
    「急に、お前と手繋いだら息切れ治るような気ぃしたねん…しかも治ってるし。」
    「本間やん〜よかった!ハンドパワ〜!」

    2007-03-24 02:55:00
  • 401:

    祐君はぎゅっと手を私の手を握る
    祐君の温かい手を私はぎゅと握り返し、そのまま祐君の家 うんう、私達の家まで手を繋いだまま帰った。

    2007-03-24 03:00:00
  • 402:

    主から

    主、眠さ限界来ました。
    おやすみなさい。

    2007-03-24 03:14:00
  • 403:

    名無しさん

    続き気になる?

    2007-03-24 03:21:00
  • 404:

    名無しさん

    この小説かなり面白いです(>_

    2007-03-24 05:42:00
  • 405:

    名無しさん

    あげ?

    2007-03-24 10:24:00
  • 406:

    祐君と、私は部屋に帰ってきた
    【ウイーン ガシャリ ウイーン】
    DVDをセットする。
    電気を消した部屋、テレビ画面の明かりが辺りをてらし出した。

    2007-03-24 11:56:00
  • 407:

    名無しさん

    死ねばいいのに

    2007-03-24 12:01:00
  • 408:

    画面は進む…
    (ん…思ってたより…詰まんない…)
    ふと、隣に座る祐君に目を向ける。
    (バンドエイド…張り替えてあげようかな…。)

    2007-03-24 12:11:00
  • 409:

    (いやいや、また余計な事したら何されるか! 知らん!)
    私は少し飽きてきた映画ひ目を戻した。
    (はぁ…、長いな〜。。。)
    もう一度祐君をチラ見。

    2007-03-24 12:14:00
  • 410:

    名無しさん

    話の最中に割ってすいません。質問ですがこれはヒィクションですか?

    2007-03-24 12:20:00
  • 411:

    ユラッっと祐君の体がこっちに倒れてきそた。
    (えっ!もしやキス?)
    目を閉じて祐君の唇が重なる時を待つ。

    2007-03-24 12:20:00
  • 412:

    主から

    420サン
    フィクションです。

    2007-03-24 12:23:00
  • 413:

    所が、祐君の口は私の唇に重なる事は無く
    バサッと私の膝に頭を降ろした。
    自分の膝の上に覆いかぶさる祐君。

    2007-03-24 12:31:00
  • 414:

    (期待させんな!)
    私は、少しでも祐君とキス出来る!っと期待した自分が恥ずかしかった。

    2007-03-24 12:34:00
  • 415:

    指に伝わる祐君の体温…
    (何か、スゴイ熱い…)
    片手を自分の額に当て自分の体温を確かめる。

    2007-03-24 12:42:00
  • 416:

    「すごい熱やん!」
    私は驚いて、飛び上がった。
    祐君の頭はソファーに力無く倒れこんだ。

    2007-03-24 12:45:00
  • 417:

    (どうしよう…、取り合えず薬!でもこんな時間…薬局開いてないよな…)
    「いった…急にたちあがんなよぉ…」
    「だってめっちゃ熱くて。超熱あるやん!」
    「立ったついでに…氷用意して…。」

    2007-03-24 12:56:00
  • 418:

    祐君はゆっくり立ち上がりベットに横たわる。
    急いで冷凍室の氷をコンビニの袋に詰め口を、強くくった。
    祐君の額に乗せる。

    2007-03-24 12:59:00
  • 419:

    「きもちいいわ…ありがと…。」
    ゆっくり目をつぶり寝息を立てる祐君を見ながら
    いつの間にベットの脇で座り込んだまま眠ってしまった。

    2007-03-24 13:03:00
  • 420:

    ミーンミンミンミンミー…
    私はパチッと目を覚ました、祐君はまだ眠ったままだった。
    氷袋を変える。

    2007-03-24 13:06:00
  • 421:

    「弁当…作ってあげれんかったな…。」
    台所で新しい氷袋を変える私の背中から声が聞こえた。
    「起きたん?」
    「後、いいからお前学校行く準備しろよ。」

    2007-03-24 13:10:00
  • 422:

    「でも、まだしんどいやろ?もう一日休むよ。」
    「アカン!昨日約束したやろがっ…はよ用意しろ!」
    私はフンッと目を反らしてシャワーを浴びにお風呂で朝シャン。。。

    2007-03-24 13:14:00
  • 423:

    髪を乾かして、制服に着替え、化粧をする。
    「どんだけ顔塗るネン! 苦笑」
    鏡越しに祐君が見ている。
    「いいの〜」
    「もう八時前やぞ。はよいけやぁ〜」

    2007-03-24 13:19:00
  • 424:

    「まじっ!?もう行こう」
    化粧品をグチャグチャっと、しまい込み冷蔵庫に入れていた昨日の夜のコンビニ弁当をカバンに入れる。
    慌しく玄関で靴を履く。
    「いってらぁ〜!!」
    祐君は寝たまま体を少し起こして玄関に手のをヒラヒラ降る。
    「おとなしく寝てるんだぞっ☆」
    そう言って玄関を閉めた。

    2007-03-24 13:27:00
  • 425:

    まだ涼しい夏の朝
    爽やかな空気の中、私は自転車を勢いよくタイヤを走らせる

    キーンコンカーンコーン♪

    2007-03-24 13:40:00
  • 426:

    ダダダダッ!
    ダッシュで教室までの廊下を走る。
    (フ〜、、、ぎりセーフ!!)

    「キリツ!礼!」
    席に着くと授業が始まった。

    2007-03-24 13:43:00
  • 427:

    クルンッ、クルンッ サインペンを回す。
    私は退屈な授業を無視して、机に隠しておいたヘッドフォンで宇多田ヒカルを聴く。
    (祐君、ちゃんと寝てるかな…。早く帰りたいな…。授業とかくだらん…。そうや、プリクラ貼ろう。)

    2007-03-24 13:50:00
  • 428:

    いつもの事だが…真面目に授業は受けてない。
    「…○▽●×…!」
    先生が横に歩いてきて片方のイヤーフォンを抜き取り
    「関係無い物は直す!」
    渋々イヤーフォンを取ってフテ寝した。

    2007-03-24 13:56:00
  • 429:

    …ンカンコーン♪
    どうやら居眠りしていたようだ。
    「はるか〜!ちょいちょい!!」
    シズカが全速力で隣のクラスから走ってきた。

    2007-03-24 14:03:00
  • 430:

    「なにぃ〜?」
    「ユキがちょっとな…。」
    「え?どないしたんよ?」
    階段を走って降り、いつも溜まっている体育館裏に2人で走る。

    2007-03-24 14:08:00
  • 431:

    ヒトミ、チェ、マリはユキを囲んで立っている。
    ユキは泣いている様だ。

    2007-03-24 14:33:00
  • 432:

    「どうしたん!?何で?何してるんよ?」
    私は駆け寄る。

    2007-03-24 14:36:00
  • 433:

    「ユキな…あの日、遊んで泊まった日な、かずや君に告られたらしいねんよ。」
    マリが落ち着いて話す。
    「ほんでな、その日 成り行きでHしちゃったやん?」
    「うん、言うてたな…」

    2007-03-24 14:44:00
  • 434:

    「今朝、ユキが【おはようっ】って、メール送ったらしいねん、そしたらな。【ごめんな〜!昨日、一昨日は風邪ひいててしんどかったから、遊ばれへんかったねん!ゴメンやデ!今日はもう治ってるし、沙紀ちゃんに会いたいな☆】って…メールが返ってきたネン。」
    ユキはマリが話すのを聞いて、よけいに涙ぐむ。

    2007-03-24 14:51:00
  • 435:

    空気を読めないマリは話を続ける。
    「ユキが【沙紀って?誰!】って即効電話したら、かずや君出たけど…そのまま電源切ったみたいで…」

    「結局、、ヤリ捨てされたんや…。」
    ユキが泣きながらポツッと言う。座り込んで咽び泣くユキを私達はジッと見つめることしか出来なかった。

    2007-03-24 14:57:00
  • 436:

    チャイムが校内に鳴り響く。
    2時間目が始まる様だ。
    ユキは泣き止むまでそこに座っていると言ったので、私達は教室に帰る。

    2007-03-24 15:02:00
  • 437:

    次の授業は体育で、水泳だった。
    体育の授業は2クラス合同でやるので、シヅカと一緒。
    「先生、私今日も生理やから無理!!」
    「何日、生理続くネン!笑 アカンはよ着替えて来なさい。」
    「じゃあ、水着忘れました。見学します。」
    「じゃあって…苦笑 やる気無いならいいです。見学ばっかりで〜成績付かないよ!」

    2007-03-24 15:08:00
  • 438:

    私は先生の言葉を無視し靴を脱いでプールサイドに座る。
    「あんたも、さぼったん?」
    シズカが隣に座って喋りかけてきた。
    「うん、真っ黒なるのに…化粧取れるし。」
    「ヒトミは1回も抜けた事無いらしいで〜エライよな」
    「笑 焼きたいだけやって…」

    2007-03-24 15:16:00
  • 439:

    バシャバシャ クロールを行ったり来たり。しばらく黙っているとシヅカから話し出した。

    「ユキ…大丈夫かな?めっちゃ凹んでたな…」
    「うん、カヅヤ君最悪!エグイよな!」
    「男ってみ〜んな そんなんなんかな?って思ってしまうわ… いやっ祐君の事じゃないで。」

    2007-03-24 15:24:00
  • 440:

    ボーっとプールから飛び散るシブキを見つめる。
    (祐君は、大丈夫だよ…きっと…、やり捨てなんかしないよね、絶対。)

    2007-03-24 15:29:00
  • 441:

    -----学校が終わる-----
    6人は校門で別れる
    「じゃ、また明日〜」
    「はるか、今日は家来うへんの??」
    「ちょっと祐君熱あるから帰るわ〜」
    「ん、じゃお大事に〜」
    「ユキ!元気出してや!バイバイ」
    「…バイバイ。」
    まだ目を腫らしていたがユキは大分落ち着いた。

    2007-03-24 15:42:00
  • 442:

    主から

    ちょっと休憩します。

    2007-03-24 15:45:00
  • 443:

    -----家に到着----
    ドアを引く…開かない。
    カバンから鍵をとりだす。
    ガチャン。。  ドアが開いた。
    (初使用〜☆)

    2007-03-24 16:23:00
  • 444:

    「おかえり〜今日は早かったな。」
    「うん、サッサと帰ってきた。」
    祐君は少し体調がよくなった様だ、寝たまま「ちちんぷいぷい」を見ている。

    2007-03-24 16:26:00
  • 445:

    「熱は?大分ましみたいやな…」
    「確かめて!」
    手を額に当てる。
    「ん〜、まだちょっと微熱かな〜??」

    2007-03-24 16:29:00
  • 446:

    「ちゃんと確かめて!早く!」
    「ちゃんと触ってるよぉ〜」
    「違う!」
    (まるで子供みたい…何をして欲しいのか分らない)

    2007-03-24 16:33:00
  • 447:

    「どうしたらいいの??」
    「目閉じろ。」
    私は言われた通り目をつぶる。

    2007-03-24 16:36:00
  • 448:

    コツン…額に暖かい物がソッと触れた。
    「何度ですかぁ〜〜??」
    私は目をつぶったまま、黙る。
    (ち、近い!  心臓でてきそう!)

    2007-03-24 16:41:00
  • 449:

    オデコに当たっていた温かい物が外れ
    今度は、唇に温かくて柔らかい何か…


    優しく、押し付けられた。

    2007-03-24 16:47:00
  • 450:

    (はっ…?何?コレ?もしかしてこれがキスっ?!)
    パチッと目を見開く。
    目の前に祐君の顔。
    「体温計の調子悪いみたいでウンともスンとも言わんから、食ったろう思った♪」

    2007-03-24 16:59:00
  • 451:

    「はっ、初めてなんやから…。」
    「え? 笑」
    「初めてやったの!キス!」
    キョトンとした顔をする祐君

    2007-03-24 17:02:00
  • 452:

    「ごめん…初めてが俺やったら嫌やよなっ…」
    祐君は、気まずい顔をする

    2007-03-24 17:05:00
  • 453:

    「そんなこと無いよ   …初めてが祐君で良かった…笑」
    照れ笑い。
    祐君の胸に顔をすり寄せる。
    まだ、熱っぽい祐君の腕が私の背中を包み込んだ。

    2007-03-24 17:10:00
  • 454:

    -----祐君の家で暮らすようになり3ヶ月すっかり秋--------

    私たちの夏休みも明け
    中学校では一回りも二回りも日焼けしたヒトミが目立つ。
    「汚ギャル〜!!笑」
    5人でヒトミをからかう。

    2007-03-24 17:18:00
  • 455:

    放課後の教室。
    「で、ハルカは〜祐君とどうなん?」
    「ん?ラブラブやで♪」
    「やっちゃった?」
    「そんなん、まだまだ〜笑」

    2007-03-24 17:24:00
  • 456:

    「もう、3ヶ月だっけ??そろそろイインちゃう?」
    「っでも…何もしてくる様子全く無いで…」
    「もっと露出した服着てさっ!誘ってみたら〜笑 それとも、むりやり襲う??笑」
    「いいよ〜!!(照笑)…多分子供やし、色気無いからそんな気にならないんやって…。」

    2007-03-24 17:30:00
  • 457:

    「祐君、それでも健康男児かよぉ〜笑 上げ膳食わぬは男の何とかって言うやん!」
    「男の恥やで。〜〜でも健康でもないかも…何かすぐ熱出すし、いっつも咳するし、ちょっとした事ですぐバテるねん。」

    2007-03-24 17:35:00
  • 458:

    「ふ〜ん、体弱いんかな?」
    「よくわからん、病院行きって言うても大丈夫って言うて行かんねん。」
    「まっ、これ使ったら一気に吹っ飛ぶさ!!」
    そう言ってチエがポケットに何か入れる。

    2007-03-24 17:40:00
  • 459:

    「何コレ?」
    ポケットに手を入れる。
    「コンド〜ク〜ン♪」
    チエがニタニタ笑う
    「いらんよ〜!」
    コンドームをチエに投げる。
    「絶対使う日来るから持っとけっ!笑」
    チエは私のカバンにコンドームを突っ込んだ。

    2007-03-24 17:45:00
  • 460:

    カバンを、自転車のカゴに突っ込み、自転車にまたがる。
    校門でみんなと分れた。
    「バイバーィ!」
    「ばいばい〜!」

    2007-03-24 17:50:00
  • 461:

    (3ヶ月…隣に寝てても何もされた事ないよ。やっぱり私に魅力無いから…チエは大人っぽくてオッパイ大きいし…でも、祐君になら…。私、いいのにな…。)
    イライラして自転車をガンガンこいだ。

    2007-03-24 17:56:00
  • 462:

    いつも通りに鍵を開ける、このドアを開けるのももう慣れた。
    「ただいま〜今からご飯作るから。」
    「お帰り〜!」
    ゲームをしながら祐君が言う。

    2007-03-24 18:01:00
  • 463:

    (ちょっと・・痩せた?)
    夕日に赤く照らされた祐君の背中は、初めて出会ったあの日より、小さくなった気がした。

    2007-03-24 18:05:00
  • 464:

    今日の夕ご飯は、鮭のバター焼きと肉じゃが
    祐君と暮らすようになって私は料理が出来るようになった。
    「おいしい??」
    「ん、うまい!」

    2007-03-24 18:33:00
  • 465:

    ----ミュージックステーションのテーマソングが流れる。-----
    「ご馳走さん!」
    「もういいの?」
    「腹いっぱいやわ、ごめん。」
    祐君は、つまよう枝をくわえる。
    お皿には半分以上残った料理。
    ちょっと寂しい気持ちでその皿を台所に運ぶ。

    2007-03-24 18:39:00
  • 466:

    「次はバンプオブチキンです。」
    タモリさんのMC…
    「やった!今日バンプやん!」
    祐君の瞳はテレビにくぎ付け…

    2007-03-24 18:55:00
  • 467:

    私も隣に座る。
    「では、歌っていただきましょう。バンプオブチキンで、SUPERNOVA…」

    2007-03-24 18:58:00
  • 468:

    熱が出たりすると  気づくんだ  僕には体があるって事
    鼻が詰まったりすると  解るんだ  今まで呼吸をしてたって事

    君の存在だって  何度も確かめはするけど
    本当の大事さは居なくなってから知るんだ

    人と話したりすると  気づくんだ  伝えたい言葉が無いって事
    適当に合わせたりすると  解るんだ  伝えたい気持ちだらけって事

    君の存在だって  こうして伝えつづけるけど
    本当のありがとうは  アリガトウじゃ足りないんだ

    君の存在だって  何度も確かめはするけど
    本当の存在は   居なくなってもココに居る…

    2007-03-24 19:11:00
  • 469:

    「いい歌やな〜」
    祐君の方を見る
    「…そやな」
    素っ気無い反応。暗い表情。
    「風呂はいる。」

    2007-03-24 19:14:00
  • 470:

    そそくさと祐君は風呂場に。
    ソファーには私一人残された。
    (本間に元気ない…、やっぱりおかしいな。。。そうや、明日の教科書入れらな…開かないけど一応〜)

    2007-03-24 19:20:00
  • 471:

    私は、置いてあったカバンに手を伸ばしチャックを開ける。

    …コンドーム…。

    2007-03-24 19:24:00
  • 472:

    チエが無理やり詰め込んだコンドームが一つ、、、無造作に入っていた。
    恐る恐る手に取る。
    (本間に  元気になるんかな…。こんなんで…。)

    2007-03-24 19:27:00
  • 473:

    ピシャ…
    お風呂のドアが開く音がした。
    慌てて手に取ったコンドームをカバンにしまいこむ。

    2007-03-24 19:30:00
  • 474:

    パンツ1枚で首にタオルをかけた祐君がベットに座る。
    「祐君…。」
    「何ィ?」
    「最近すっごい痩せたなっ…」
    祐君の体から薄っすら浮き出ているアバラ骨が痛々しく見える。
    「」

    2007-03-24 19:34:00
  • 475:

    「そうやな…、食欲無いから食う気にならへんねん。」
    祐君はまたテレビを見て。煙草をくわえる。
    私は、くるっと後ろを向く。

    2007-03-24 19:39:00
  • 476:

    そして、決意した。

    2007-03-24 19:43:00
  • 477:

    ピアスを外す。
    七部袖のTシャツを脱ぐ。
    「何してん?」
    驚いた祐君が背中で声を上げる。

    2007-03-24 19:46:00
  • 478:
    413

    主さん
    返事ありがとうございましたm(__)m
    この小説ほんとハマってます。頑張って下さい!

    2007-03-24 19:48:00
  • 479:

    ベットの前に足を進める。
    「ハルカを見てよっ。」
    目を反らす祐君に訴える。

    「見てって!」
    「……。」

    2007-03-24 19:49:00
  • 480:

    ブラジャーを外す。
    床にブラジャーが落ちる。

    2007-03-24 19:52:00
  • 481:

    祐君が落とした目線を上げ、私の目をしっかりとした目で睨みつける。
    そして小刻みに腕を震わせながら、私の体をゆっくり引き寄せた。

    2007-03-24 19:56:00
  • 482:

    目をつぶって、だまって祐君の腕に抱かれる。
    祐君のやせ細った体にしがみつく。

    2007-03-24 19:59:00
  • 483:

    ポタッ…ポタッ…
    足に冷たい物が落ちてきた。

    2007-03-24 20:03:00
  • 484:

    「…っ、  …ゴメン。  …抱かれ …へん。」

    2007-03-24 20:06:00
  • 485:

    祐君の腕は強く、強く、私の体を抱きしめる。

    「…何でよ   何でなんよぉ!!!!」
    大きな声で叫んだ。

    2007-03-24 20:09:00
  • 486:

    祐君の背中を 拳で何度も、何度も叩き続けた。
    私の目からも涙は、止めどなく溢れ出した。

    「ゴメン…、ごめんなぁ。」

    2007-03-24 20:15:00
  • 487:

    しばらくお互いの体温を確かめ合うように2人は抱き合う。
    月の綺麗な、夜だった…。

    2007-03-24 20:22:00
  • 488:

    名無しさん

    めっちゃ気になる??

    2007-03-24 20:24:00
  • 489:

    主から

    ちょっと、煙草買ってきますね。

    2007-03-24 20:25:00
  • 490:

    どれくらい時間が経っただろう…
    部屋には私の鼻をすすり上げる音と、コマーシャルソング。

    2007-03-24 20:41:00
  • 491:

    「…はあっ〜」
    大きな溜め息をつく祐君
    じっと金属の様に動けない私。

    2007-03-24 20:45:00
  • 492:

    「…五年前、丁度今ぐらいの季節やったかな…」

    祐君は何かを吹っ切ったかの様に突然重い口を開く。

    2007-03-24 20:48:00
  • 493:

    「ミナミに初めて歌いに行ったねん。すっごい下手くそで、通る人みんな笑ッとった
    朝から夜まで声が枯れるまで、ずっと俺歌っとった。」

    2007-03-24 20:53:00
  • 494:

    「昼間はなっ、まだあったかいけど、夜のミナミって人多いけど〜結構寒いんやで。
    ギター弾いててもなっ、手かじかんでさ…もう帰ろうって片付けてたんよ。」

    2007-03-24 20:58:00
  • 495:

    「そん時なっ、だ〜れも俺が歌ってんのんなんか気にも止めてくれてなかったのに、
    1人の女の子が、俺に温かいコーヒーを買って持ってきてくれたねん。」

    2007-03-24 21:01:00
  • 496:

    「コーヒーは温かくて 俺にはその人が神様に見えた。
    【歳いくつ?】【15です。】【じゃあ二個下やなっ、歌唄ってよ】【でも、俺へたくそやし。もう帰ろうかなって。】【今、病んでるねん。何か唄って欲しい…1曲でいいから。】
    ほんで、一曲だけその子のために歌った。」

    2007-03-24 21:12:00
  • 497:

    「【アリガトウ】
    一言だけアリガトウって言うて女の子は夜の街に歩いて行った。
    俺は、歌い終わった後も見えなくなるまで、後ろ姿をずっと見てた。」

    2007-03-24 21:16:00
  • 498:

    「胸がキュンってなって、見えへんなった瞬間急に切ない気分になってな…
    そのままギターほり出したままその子の後ろを追いかけたねん。」

    2007-03-24 21:29:00
  • 499:

    「でも…人ごみの中見失ってしまったねん。 電車の中でも浮かんで来たのは最後にアリガトウって言った時の笑顔やった…
    次の日も、その次の日も 俺はミナミで歌い続けた。」

    2007-03-24 21:33:00
  • 500:

    「ココで歌ってたらまた会える気がして…そのこが現われるまで毎日歌いに行った
    その日も現われなくて、もう諦めようとした。
    【よっ!】ギターをケースにしまって顔を上げた時その子が立ってたねん。」

    2007-03-24 21:38:00
  • 501:

    「【今日もうたってたんや。】【はい、 いつもこの時間に通るんですか?】
    【…うん、ちょっと用事で。】【そうなんや〜】【うん。じゃ、私急ぐから】
    【ちょっと…ちょっと待って!】【ん?】【携帯!携帯教えて!】
    俺は、数日間(会えるまで)その子の事が気になって仕方なかった…
    多分、あれが初恋やったんや。」

    2007-03-24 21:46:00
  • 502:

    「その夜、俺はいつメールが来るか楽しみで、名前は何て言うんやろう?何処に用事やったんやろう?
    そんな事ばっかり考えてた。結局、夜中になっても返事は返ってこうへんかった。一晩中、携帯握り締めて寝られへんやった…」

    2007-03-24 21:51:00
  • 503:

    「朝、6時ごろ突然携帯が鳴った。俺は飛び起きて携帯を見たねん。
    【会いたい。】一言だけのそのメールに俺は髪もグシャグシャなまま、スエットで難波行きの電車に乗り込んだ。」

    2007-03-24 21:55:00
  • 504:

    「急いでいつもの場所に行った。化粧が崩れて、綺麗に巻いてセットされていた髪もグシャグシャで…
    目を真っ赤にして待っていた。」

    2007-03-24 22:00:00
  • 505:

    「何も言わず、彼女は抱き付いてきた。甘い香水の臭い…夜で暗かったから見えなかったけどその容姿を見て
    その時はじめて彼女がナゼ、ここを通っていたのか解ったんや」

    2007-03-24 22:05:00
  • 506:

    「近くにロイヤルホストがあったから、そこに入った。
    彼女は、家の事情で夜はミナミで『セクキャバ』って仕事をしていたらしい。
    俺はその時『セクキャバ』の意味がわからなかった」

    2007-03-24 22:10:00
  • 507:

    「話をしている内に彼女の顔はすっかり笑顔になって、俺は泣いていた訳を聞くのを辞めた。
    【出ようか。】【うん。】俺らはロイホを出た。」

    2007-03-24 22:15:00
  • 508:

    「難波の駅の前まで俺を見送ってくれた。でも、もう少し一緒に居たくて…
    【なっ!もうちょっとおろうや!】そういって2人は、また街に歩き出した。」

    2007-03-24 22:21:00
  • 509:

    「行くあても無く、朝のミナミをブラブラ歩いた。
    しばらくして彼女が足を止めた。俺は彼女が見つめる建物に目を向けた。」

    2007-03-24 22:25:00
  • 510:

    「『ホテル・アルプス』…大きなラブホテルだった。
    彼女の訴える様な瞳に負けて、俺は彼女を心を込めて抱いたんや。」

    2007-03-24 22:29:00
  • 511:

    「それから毎日メールでやり取りしてた。
    でもある時、ピタッとメールが返って来なくなった…」

    2007-03-24 22:33:00
  • 512:

    名無しさん

    気になる(>_

    2007-03-24 22:35:00
  • 513:

    「電話をかけてもなかなか繋がらなくて。でも、あきらめづに何度も何度も電話し続けた。
    やっと電話に出てくれたけど…彼女は泣いているみたいやった。」

    2007-03-24 22:37:00
  • 514:

    「【ごめん…ゴメン】【どうしたん?携帯潰れてたん?】【もう…合わす顔無い…】
    【はっ?意味解らん…】【うち…うちな…今月の売り上げ悪くて…お客さんに、1回本番やらせてくれたら…お金くれるって言うから…】
    【もういい!聞きたくない!】【待って!切らんといて!】【…】」

    2007-03-24 22:45:00
  • 515:

    「【2、3日前から風邪気味で…病院行ったねん。  気になってエイズの検査してもらったねん…】
    【…】【そしたら…反応が出て…でも、発症するまでっ】。。。。俺は電話を切った。」

    2007-03-24 22:53:00
  • 516:

    「俺は、エイズやねん!エイズ!…」

    祐君は私の背中から手を滑らせ。
    力無く下に垂らした。
    顔をグシャグシャにして泣き叫ぶ。 

    2007-03-24 22:57:00
  • 517:

    私は、祐君の顔を抱きかかえ
    冷え切った体にしまい込んだ。

    2007-03-24 23:00:00
  • 518:

    主から

    お風呂入って来ます。

    2007-03-24 23:04:00
  • 519:

    名無しさん

    お疲れ?

    2007-03-24 23:05:00
  • 520:

    「ごっつ恐い…  死ぬのん…  めっちゃ恐いわぁ…」

    2007-03-24 23:31:00
  • 521:

    「お前にも…  友達にも…  家族にも…  みんなに会えんくなる…」
    祐君が肩を震わせ、ガタガタ震えながら言う。

    2007-03-24 23:37:00
  • 522:

    そっと祐君の顔を、自分の方に向けさせた。

    「私  居るやん…  ずっとずっと、祐君と居るやん。。。  」

    2007-03-24 23:44:00
  • 523:

    祐君の濡れた唇に、私はゆっくり自分の唇を重ねた。

    何度も何度も、舌を絡ませ自分の存在を現す様に…

    2007-03-24 23:49:00
  • 524:

    裸のままベットで重なり合い。
    「死」という恐怖におびえる 祐君の痩せこけた小さい背中を 抱きかかえる様に眠りについた。

    2007-03-24 23:56:00
  • 525:

    次の日、私は早くに目が覚めた。
    (まだ寝てる…)
    私の胸にしがみつくように祐君は目を閉じている。
    (…生きてるよな…。)

    2007-03-25 00:05:00
  • 526:

    祐君の左胸に手のひらを当てる

    トクン、トクン、トクン…
    祐君の心臓は力強く鼓動を刻んでいた。

    2007-03-25 00:08:00
  • 527:

    名無しさん

    主さん文うますぎる!!応援してます\(^O^)/

    2007-03-25 00:13:00
  • 528:

    (よかった…。)
    いつもの様に、台所に立ち朝ごはんの準備を始める。
    窓を開けると 秋の少し冷たく澄んだ風が頬を打った。

    2007-03-25 00:19:00
  • 529:

    主から

    538さん
    そうですか? 出来るだけその場所とか、本人達が感じるだろうと思う状況を書くようにはしています。
    一応私の中では登場人物のモデルが出来ていまして…その人を思い浮かべて書いてます。
    ちなみに…私の中で、祐君は小栗シュン  ハルカは綾瀬はるか  チエは沢尻えりかです。
    よかったら、自分の好きなタレントなんかに当てはめて想像しながら読んでもらうと、よりいっそう楽しんで貰えるんじゃないか?
    と、思います。  では…。

    2007-03-25 00:29:00
  • 530:

    トントントントン…
    葱を刻む
    葱を、みじん切りしながら、私は心に決めた。

    2007-03-25 00:32:00
  • 531:

    (祐君の前ではいつでも…何があっても笑っとこう…涙はもうイラン!)
    「な〜みだ君 サヨナラ サヨナラ 涙君 また会〜う日まで〜♪」
    自分に言い聞かせるように小さく歌った。

    2007-03-25 00:36:00
  • 532:

    ゴソゴソゴソ…
    祐君が起き上がる。目を擦りながら…
    「おはよう。」

    2007-03-25 00:39:00
  • 533:

    包丁を止め、くるっと振り向いてニコッと笑う
    「おはよっ☆」
    祐君は私の笑顔をみて照れくさそうに微笑んだ。

    2007-03-25 00:42:00
  • 534:

    (祐君には、ずっとずっと笑っていて欲しいから…。
    だから、これからは私も、ずっとずっと笑ってるからねっ!)

    2007-03-25 00:46:00
  • 535:

    「出来たよ!朝ごはん〜祐君 お味噌汁運んで!」
    「お前、何かエプロン似合うようになったな〜」
    「え〜オバサンみたい〜!」
    「笑 よう似合うてるよぉ〜。水色のエプロン」

    2007-03-25 00:50:00
  • 536:

    「早起きしたし、今日は出かけっか?」
    「えっ、でも体しんどく無い?無理せんでいいんやで…」
    「今日は何か体調がいい」

    2007-03-25 01:00:00
  • 537:

    「じゃあ、じゃあ〜海!海行こうよ!花火した所〜♪」
    「ちょっと寒いけど、まっいけるやろう。」
    「イエ〜ィ!ヤッタね〜☆」

    2007-03-25 01:03:00
  • 538:

    食器を片付けるやいなや鏡を陣取りメイクタイム!
    「おっまえ 化粧すんのん好きやな〜!」
    「祐君こそ〜煙草吸うノン好きやな〜!」
    そう言うと開いたジッポライターをカチッっと閉じた

    2007-03-25 01:08:00
  • 539:

    「はよしろよ〜!俺待つの嫌い〜」
    祐君は久々にスエットを脱いでGパンに履き替える
    ドルガバの皮のベルトに、黒無地の厚手のTシャツに、お気に入りのネックレス

    2007-03-25 01:13:00
  • 540:

    「今日オシャレやん?」
    「せやろっ」
    「ほんじゃあ私もオシャレしよう〜☆」
    私はクローゼットの中から髪の毛を巻くテコを取り出した。

    2007-03-25 01:16:00
  • 541:

    「も〜!!やめてくれよ〜!笑」

    結局、私が髪の毛を巻き終えたのは、準備し始めてから一時間は軽く経っていた。

    2007-03-25 01:19:00
  • 542:

    「出っ発ぅ〜↑♪♪♪」
    「へ〜い。」
    祐君は私にせんぞ待たされ不満気だったけど、私は知ってたんだ。
    ハンドルを握りながらニコニコ笑顔だったこと

    2007-03-25 01:24:00
  • 543:

    「そうや!せっかく行くんやからピクニックしようよ!」
    「ピクニック〜!?笑」
    「そっ!海見ながら〜お菓子食べたり〜おにぎり食べたり〜」

    2007-03-25 01:28:00
  • 544:

    「はいはい…今日は嫁様に日頃の感謝を込めて、何でも我がママお聞きいたします〜」
    「んじゃ〜早速聞いていただきましょう☆あそこのローソンでお菓子とオニギリを買いなさ〜い♪」
    「えぇ〜笑  モロ逆車線やしぃ!だっる〜!」
    「いいのだ、いいのだ♪」

    2007-03-25 01:35:00
  • 545:

    ---コンビニに入る---

    「ん〜と、コレと  コレと 後〜ピザポテト! おにぎりは、タラコとツナマヨ〜!」
    私は次々に手に取って黄色いカゴ入れていく。

    2007-03-25 01:41:00
  • 546:

    「そんだけあったら もういいやろ?」
    祐君は、あきれ顔。
    「あっ、ピクニックに必要なアイテム一個忘れてた!」

    2007-03-25 01:44:00
  • 547:

    そう言って日用雑貨のコーナーへ
    (何を買うんやろう?)
    アイスを覗き込んでいた私は陳列棚から見える祐君の頭を見つめる。

    2007-03-25 01:48:00
  • 548:

    「24枚と27枚どっちがいい?」
    私は何の事だろう、と 祐君の元へ

    2007-03-25 01:51:00
  • 549:

    祐君が持っていたのは、使い捨てカメラだった。
    「一番いっぱい撮れんのがいい!」
    37枚撮りのカメラをカゴ加えた。

    2007-03-25 01:54:00
  • 550:

    「お会計、2250円に成ります。」

    「タッケ!何入れたんなよっ〜」
    「ケチケチしな〜い♪」
    「何でもええわ〜 えっらいご機嫌みたいやし。 はい、3000えんっ」

    2007-03-25 02:00:00
  • 551:

    「ありがとうございました〜」

    コンビニを出た私達は『二色の浜』を目指した。
    たまたま付けたラジオからは、バンプオブチキンの最新曲supernovaが流れる。

    2007-03-25 02:05:00
  • 552:

    「俺、この歌なんか好き…。俺とお前みたいやもん。」
    「いい曲作ったよなバンプ、他に天体観測しか知らんけど。」

    すぐに 二色の浜に到着。

    2007-03-25 02:09:00
  • 553:

    もう、夏のシーズンは過ぎ去ったので海には沖のほうにサーファーとヨットがいくつか見えるだけだった。

    2007-03-25 02:12:00
  • 554:

    2人はコンビニの袋を片手に海岸に向かって歩き出し、白い階段に腰を下ろす。

    「こんなに広かったっけ?」
    「あん時 人いっぱいやったから、それでちゃう?」
    「ちゃうって〜!引き潮、満ち潮ってあって砂浜の面積かわるんやで〜そんなんもしらんの〜?笑」
    「アホにすんなっ!そんなん知っとるるわっ!」

    2007-03-25 02:20:00
  • 555:

    階段にお菓子やオニギリを広げる。
    私はタラコおにぎりを頬っぺた一杯にほうばる。

    ガシャ!

    2007-03-25 02:25:00
  • 556:

    祐君が私の前にいきなり回りこんでシャッターを押した。

    「もー!!こんな所写さんといてよ!」
    「旨そうに食うな〜っと思って 笑」
    「美味しいものは美味しい顔でたべるの〜!」
    「さっきの顔、旨い顔して食べるオリンピック有ったら金メダルもんやでっ笑」

    2007-03-25 02:31:00
  • 557:

    「なんだそりゃ…☆」

    おにぎりを食べ終わると、私がカメラを握る。
    お菓子を食べる祐君。
    変顔の祐君。
    お腹を抱えて笑う祐君。
    砂浜にアイアイガサを書く祐君。

    2007-03-25 02:37:00
  • 558:

    レンズの向こう側の 祐君の顔は全部笑ってる。

    ポツンッ ポツンッ
    頭に冷たい雨が落ちてきた。

    2007-03-25 02:40:00
  • 559:

    サッサと袋を片付け、階段の向こう側にある降下(コンクリートの屋根)に非難。

    ザザザザザッ
    「結構強く降って来たなぁ…」
    「折角この後バトミントンしようと思ってたのにぃ…↓」
    「そりゃそりゃ残念でした。」

    2007-03-25 02:45:00
  • 560:

    ぶるぶる…
    雨に濡れたせいで体が震えた。

    「こっちおいで」
    壁にもたれて座った祐君が呼ぶ。

    2007-03-25 02:48:00
  • 561:

    私は開いた祐君の足の間にしゃがみこみ、祐君にもたれかける。
    祐君は私の腕をさする。
    それから、私を柔らかく抱きしめた。

    「あったけぇ〜!」
    背中に顔を擦りつける。

    2007-03-25 02:56:00
  • 562:

    背中に当たる祐君の少し骨ばった頬っぺたが心地よかった。
    「ありがとうなっ」
    背中の声がコモッた声で聞こえる

    2007-03-25 03:00:00
  • 563:

    私は何に『ありがとう』なのかよく解らなかったが
    「…うん。」
    大きくうなづきながら そう答えた。

    2007-03-25 03:03:00
  • 564:

    「カメラ、後1枚やで。」
    「ほんまや…いっぱい撮ったもんな。」
    「最後の1枚は一緒にうつろかっ。」
    よう言って祐君はカメラを顔の前に持っていく。

    2007-03-25 03:06:00
  • 565:

    「ハイチーズ!」
    ガシャ
    「あっ!目つぶったぁ〜〜!」
    「知るかぁ〜さっきのんで終わりやわ。」
    (最悪…いっつも一枚は絶対に目閉じてるねんなぁ〜私…。)

    2007-03-25 03:10:00
  • 566:

    「さてっ!雨も止みそうにないし、そろそろ帰えんぞっ」
    「は〜い。」

    私達はビニール袋を頭に乗せ 来た道を引き返す。

    2007-03-25 03:13:00
  • 567:

    「ゴホッゴホッ…ゴホッ…ゲホッ!」
    祐君が後ろで咳き込むのが雨の『ザアザア』降り注ぐ中に 聞こえた。

    2007-03-25 03:17:00
  • 568:

    「ダイジョ〜ブゥ〜?」
    私は立ち止まって後ろを振り向き雨音に負けないように叫ぶ

    ザザザザザッ…

    2007-03-25 03:20:00
  • 569:

    「ゲホッゲホッ…ゴホッゴホッ…」
    祐君の咳は止まらない
    頭に白いビニールを乗せたまま立ち止まっている

    2007-03-25 03:23:00
  • 570:

    「ゴホッ…ゴホッ…」
    祐君はそのまま冷たい地面に向かってヒザから崩れ落ちる。

    2007-03-25 03:26:00
  • 571:

    「祐君〜!!」
    私は袋を払いのけて叫びながら祐君の元に走り寄る。

    2007-03-25 03:29:00
  • 572:

    「ゲホッ…ゲホ  ゴホッ!」
    祐君の背中を抱える。
    ゆうくんの顔は空を向き 次から次へと落ちてくる雨に打たれてびしょ濡れになった。

    2007-03-25 03:33:00
  • 573:

    祐君の後ろポケットに携帯電話が入っていた事を思い出した。
    (水入って無いかな…?)
    パカッ
    電話を開ける。

    2007-03-25 03:36:00
  • 574:

    画面の明かりがついた。
    (良かった…。)
    ピッピッピッ
    トゥルルルル…トゥルルル…

    2007-03-25 03:39:00
  • 575:

    「はいっ 岸和田消防署です!救急ですか!消防ですか!」
    「救急です!早く!早く来てっ!!!」

    「ゴホッ…ゴホンッ ゲホ ゴホッ…」

    2007-03-25 03:45:00
  • 576:

    「今何処に居ますか?」
    「え〜っと…」
    受話器を耳に当てたまま 右、左を見渡す…
    「海っ!二色浜!」

    2007-03-25 03:48:00
  • 577:

    「目立つ建物はありませんか!」
    前を向く
    「あっ、コス…タモール?『コスタモール』って書いた建物が前にある!」

    2007-03-25 03:51:00
  • 578:

    「じゃあ、そのままそこを離れないで!」
    「はいっ…」

    祐君は相変わらず咳が止まらない…
    私もどうしたら良いのか解らない。

    2007-03-25 03:56:00
  • 579:

    「祐君!祐君!しっかりしてやぁ〜!」
    「ゴホッ…ゴホン!」

    祐君が雨が降りしきる中私の目を見つめる。

    2007-03-25 04:00:00
  • 580:

    「ゴホン…俺…ゴホンッ」
    「ん?何? 何?祐君!」

    2007-03-25 04:03:00
  • 581:

    「…俺 ゲホッゲホッ…もっと…ゴホン…早く…ゲホッ お前に出会ってたら…ゲホッ!ゴホッ! …良かったッ ゴホンッゴホンッ…」

    2007-03-25 04:08:00
  • 582:

    私は祐君をギューっと抱きしめ
    真横を向いて 歯を食いしばり 上を向いて 静かに涙を一筋流した。
    顔面に向かってバチバチ当たる雨は 私がこぼした涙を綺麗に流し去って行く。

    2007-03-25 04:14:00
  • 583:

    ピーポー ピーポー ピーポー
    白く靄がかかる歩道に 救急車のサイレンとクルクル回る赤い光が近づく…

    2007-03-25 04:18:00
  • 584:

    「ココデス〜!ココ二イマス〜!」
    私はお腹の底から声を出し 叫んだ

    2007-03-25 04:21:00
  • 585:

    救急車は私達の前に止まり、救急隊が軽くなった祐君の体をスッと持ち上げ、タンカーにへ移す 救急車の中に運び込んだ。

    2007-03-25 04:24:00
  • 586:

    私も一緒に乗り込む
    「祐君!救急車来たから!もう大丈夫やから!」
    祐君の口には、緑の酸素吸入機が速やかに取り付けられ、救急隊がしきりに電話で連絡を取り合う。

    2007-03-25 04:29:00
  • 587:

    「ゼイゼイ」と苦しく、一生懸命に息をする祐君の顔を見るのが辛くて
    私は、伸ばされた足をひたすら擦る事しか出来なかった。。。

    2007-03-25 04:33:00
  • 588:

    「受け入れ先が見つかりました!このまま貝塚病院に運びます!」
    「お願いします! 祐君もう少しの我慢やで!」

    2007-03-25 04:36:00
  • 589:

    あっと言う間に私立貝塚病院に着いた。
    「ココからは、我々が…」
    処置室の前で私は白衣の男の人に止められた。
    部屋に運ばれて行く祐君。

    2007-03-25 04:40:00
  • 590:

    白衣の大人に運ばれて行く祐君を見ていると。
    この部屋に入ったら祐君が出て来れなくなるんじゃないかと思って
    廊下に響き渡るほどの大きな声で叫んだ…

    「祐君〜!ゆうすけっ〜!!!」

    2007-03-25 04:45:00
  • 591:

    バタンっと扉を閉められ
    わたしは廊下にポツンと残された…。

    2007-03-25 04:48:00
  • 592:

    後ろに在った長椅子に座る
    お尻を椅子にペタンと着けた瞬間
    私の両目からほぼ同時に大粒の涙が零れ落ちた。

    2007-03-25 04:52:00
  • 593:

    じんわりと伝わる椅子の冷たさが…余計に寂しくさせた。

    2007-03-25 04:55:00
  • 594:

    何人も看護士さんが部屋を入ったり 出て行ったり
    その度、全身ぐしょ濡れの私をチラチラと見ているのが解った。

    2007-03-25 04:58:00
  • 595:

    突然 髪の毛をワシャワシャ!と、白いタオルが擦った
    顔を上げてみると 一人の年配の看護士さんがタオルを持って立っていた。

    2007-03-25 05:01:00
  • 596:

    「どないしたの〜?こんなビショビショで…」
    「ゆう…祐君が 二色浜で… 急に咳き込んで…めっちゃ咳して…ゥッ…倒れこんだから…ウッウッ…ビックリして…」
    泣きながら溜め込んだ不安な気持ちを吐き出す。

    2007-03-25 05:07:00
  • 597:

    「このままやと、あんたの方が風邪ひきそうやな…」
    「…祐君は…?」
    「中の子か?ん〜肺炎になりかけてるなぁ…でも大丈夫。先生見てくれてはるし、もうじき出てくるよっ。」

    2007-03-25 05:10:00
  • 598:

    そう言って、看護しさんは扉の向こうに入って行った。
    私は、必死で涙を擦り 真上を向いて泣き止むのを待った。

    2007-03-25 05:13:00
  • 599:

    バタン
    扉が大きく開けられ祐君が運び出された
    「祐君!」
    私はベットの横に駆け寄る。

    2007-03-25 05:17:00
  • 600:

    「2、3日は入院かな…?ココに来るのが早くて良かったよ。」
    さっきの看護士さんが言った。
    「ありがとうございました!」
    私は深く頭を下げた。

    2007-03-25 05:20:00
  • 601:

    病室に運ばれる祐君。
    それを追いかける私。

    「丁度今、個室開いてるから…」
    耳元でコッソリさっきの看護士さんが言う。
    「ホントはダメなんだけど、黙っとくから 今日はアンタ彼氏の側で居ったり。」
    看護士さんの顔を見て
    「ありがとう」
    看護士さんは、ニコッと笑って病室を出て行った。

    2007-03-25 05:27:00
  • 602:

    祐君の小さい顔には 大きすぎる酸素吸入器が取り付けられたままだった。
    目を閉じて、疲れたのか 祐君は眠っていた
    私はパイプ椅子に座って祐君が呼吸するスースーとゆう音を聞きながらベットに肘を付き
    横から寝顔を眺めた。

    2007-03-25 05:34:00
  • 603:

    静かな病室…私もいつの間にか隣で寝てしまった。

    2007-03-25 05:37:00
  • 604:

    「おいっ!おいっ!」

    頭をユサユサされ目が覚めた。
    「祐君!よかった〜目覚ました〜!」
    「本間に今回はヤバイかなって思ったわぁ〜」

    2007-03-25 05:40:00
  • 605:

    「肺炎になりかけてたらしいって。さっき看護士さんから聞いた。」
    「本間か〜。。。ゴメンなっ折角のピクニックやったのにのう〜」
    「いいよ その代わり!退院したらどっか連れてけっ!」
    「解ったよ。約束ナッ」
    祐君は笑って小指を立てた

    2007-03-25 05:47:00
  • 606:

    「指きりげんまん 嘘ついたら針千本の〜ます 指切った!」
    そのまま私は祐君の右手を包み込む。

    2007-03-25 05:50:00
  • 607:

    「写真早く現像出してなぁ〜」
    「絶対ハルカ変な顔ばっかりやわ〜!」
    「いいやん!元々オモロイ顔してるんやから〜笑」
    「調子のるなっ!」
    祐君のおでこにでこピンをした。

    2007-03-25 05:54:00
  • 608:

    「イって〜!病人に暴力振るってきます ベッピンでスタイルいい看護婦さ〜ん!笑」
    「帰ったら絶対シバくっ」
    「ハハハッ…ゴホッ…ゴホッ」
    「ほら、調子乗るからまた咳でたんや…」
    祐君の胸を擦る。

    2007-03-25 05:59:00
  • 609:

    「ゲホゲホゲホッ…ゲホ、ゴホッ」
    祐君は体を「くの字」に折り曲げ 足をバタつかせた

    (オカシイ!)
    私はナースコールを押し続ける。

    2007-03-25 06:03:00
  • 610:

    「どうしたのっ?」
    看護婦さんはすぐに駆けつけてきた。
    「祐君が、またいきなりスゴイせきしだして!でも今回はもっと苦しそうやねん!」
    「ゴホゴホゴホゴホッ!」
    「ドクター呼んでくる!」
    看護士さんは慌ててナースステーションに戻る

    2007-03-25 06:08:00
  • 611:

    「がんばって!」
    祐君の手を握る
    祐君は、苦しく呼吸しながら 潤んだ瞳で見つめる 
    力強く握りしめた私の手に爪が食い込んでいる。

    2007-03-25 06:12:00
  • 612:

    「どいて!」
    私は部屋の隅に追いやられる。
    「ヒ〜ゼイゼイ ッゴホッゴホッ!」
    激しく咳き込む祐君の周りには先生や看護士さんが数名駆けつけた

    2007-03-25 06:15:00
  • 613:

    祐君の体に色んな機械や点滴が繋げられる。
    私は口を両手で覆い見守るしかない…

    しかし、祐君の発作の様な咳は収まらない。

    2007-03-25 06:18:00
  • 614:

    祐君の頭の上には心電図計が置かれ、上下に線が上がったり下がったり…
    「血圧は??」
    「●の●です!」
    「××××!早く打って!」

    2007-03-25 06:24:00
  • 615:

    祐君は点滴の針が刺さったままの腕で、べットの柵を筋が浮き出るほどに握り占め
    真っ赤な顔で体を仰け反らせる。

    私は 祐君がほんの数分前に握った手を撫でた。

    2007-03-25 06:29:00
  • 616:

    小鳥の首を絞めるかの様に…祐君は真っ白の中で呻きもがき苦しむ…
    (コレは夢だよ…私まだ寝てるんだ…そうだよねっ)

    2007-03-25 06:35:00
  • 617:

    スルッと今まで握り絞めていた柵から手が放され 顔の横にヒラッっと落ちる
    (えっ…         嘘やよなっ。夢でもコレは酷い… 祐君…演技なんやろ??)

    2007-03-25 06:40:00
  • 618:

    心電図の音が…
    ピーーー


    虚しく響き渡る…
    (嘘や〜!こんなん…。  嘘や!  嘘なんやろ…)

    2007-03-25 06:43:00
  • 619:

    私の左手にはカッチリ5個の爪の跡…右手で覆い隠す。


    「午後、4時29分御臨終です。。。」

    2007-03-25 06:47:00
  • 620:

    「嘘や!嘘や!だってさっきまで祐君手握ってたもん!
    写真早く見たいって…約束かってしたもん。また遊びに行くって!
    ずっと、一緒やって言うてたやん!ベランダの下で歌ってくれたやん!」

    セキを切ったかのように口からこぼれる。

    2007-03-25 06:56:00
  • 621:

    「最善を尽くしたつもりです…。」

    ベットに近寄り 祐君の手を取る 
    祐君は初めて会った夜の様に…無邪気な顔で眠っている

    2007-03-25 07:00:00
  • 622:

    徐々に冷たくなる祐君の手の平…
    「何で?早すぎるやん…、私…これから、どないしたらいいんよぉ?  なっ!祐君…なって!」
    祐君の手を握り締める…
    「行かんとって…     死なんといてっ!!!!!!」

    2007-03-25 07:06:00
  • 623:

    主から

    書いてたら、いつの間にか感情移入しちゃって泣いてしまいました。
    パソコンの周りはティッシュだらけです。
    片付けますね。

    2007-03-25 07:11:00
  • 624:

    主から

    休憩したら、眠たくなってきました。
    起きたらまた来ます。おやすみなさい…。

    2007-03-25 07:21:00
  • 625:

    名無しさん

    この話バリおもろい?

    2007-03-25 07:25:00
  • 626:

    おもしろいです!!!!!
    が…エイズの人の話書くなら病院見付けるの苦労するし、『この人エイズなんです』ってのがあった方が良かったです?まだまだエイズの患者さんを受け入れてくれる病院も少ないし?まぁ交通事故で救急車に乗ったとかじゃないから、また違うんやろけど?
    長々と失礼しました(>_

    2007-03-25 08:01:00
  • 627:

    名無しさん

    最初からズット読んでます?おもしろくて引き込まれていきます?
    気になって早く続きが読みたいってのもあるけど、主さんハイペースやからあまり無理しない程度で頑張ってくださいね!ウチは完結まで応援してるから!!

    2007-03-25 08:32:00
  • 628:

    名無しさん

    泣きました。
    主頑張って!!

    2007-03-25 09:38:00
  • 629:

    名無しさん

    めっちゃオモロイ☆☆
    久々に期待…

    2007-03-25 10:08:00
  • 630:

    主から

    おはようございます。
    パソコン着けたら思ってたより たくさんの人の反響があって、嬉しいです。
    昨日は、画面を見ていると次々と頭の中にドラマ(←ストーリー)が浮かんで調子乗って
    ガンガン 区切りのいいとこまで書いちゃいました。

    ルックスはこの後も展開して行こうと思います。  私の思考回路が、ぶっ壊れませにょうに…。

    2007-03-25 10:58:00
  • 631:

    祐君は 石のように様に冷たく…硬くなっていく。
    霊安室のヒヤッとした空気。
    「祐…」
    祐君の 血の気の引いた唇に やさしく触る。。。

    2007-03-25 11:03:00
  • 632:

    「よく…がんばったね…祐君。」
    頭を撫でる。
    まだ、髪の中のほうは薄っすら湿っていた

    2007-03-25 11:06:00
  • 633:

    そのまま 顔を近づけ 祐君の唇にそっとキスする。
    「…。」
    (白雪姫なら…目覚めるんだよ…)
    「はぁ…」
    大きなため息が出る

    2007-03-25 11:10:00
  • 634:

    また、涙が出てきそうになったので
    急いで祐君の顔に白い布を被せ部屋を出た。

    「あなた…仏様とはどう言うご関係ですか?ご親戚?」
    廊下に出るとスーツ、眼がね、の男の人。
    「…いえっ…違います。一緒に住んでましたけど…。」
    「…あ、そう…。」

    2007-03-25 11:18:00
  • 635:

    「じゃ!仏様のご両親は?もうすぐ来るんでしょ?」
    スーツの男は、なにやら嬉しそうに目を腫らす私に一生懸命に媚を売る。
    「僕はね、こういう者です。」
    名刺を差し出した。
    (田中雅人  冠婚葬祭●●●  葬儀屋か…。)

    2007-03-25 11:25:00
  • 636:

    パンフレットをペラペラめくり 
    「葬儀の方は〜上から300 200 100となって…」
    男は話を辞め、ふと私の顔を見る。
    子供に言っても仕方ないと思ったのだろう…
    「ねっねっ!君ご両親と連絡取れないかな〜?そうじゃないと僕凄く困るんだよね。」

    2007-03-25 11:32:00
  • 637:

    男は、空気も読まずニヤニヤする。
    急に怒りがこみ上げる。

    「オッサン! 何がそんなに楽しぃ〜んなよっ!」
    スーツの男の革靴を、力いっぱい踏みつけ
    病院を飛び出した。

    2007-03-25 11:38:00
  • 638:

    走った、夜風の中を。
    激しく降っていた雨は、もうあがって コンクリートに水溜りをいくつも作った。

    2007-03-25 11:42:00
  • 639:

    「わ〜〜〜っ!」「…わぁああ〜〜〜!!」
    意味は無いが言葉に出来ない憤りを吐き出すため叫びながら駆け抜ける。

    幸い、貝塚病院から家まではそんなに遠くなかった。

    ガチャガチャ…
    鍵を開け 何かから逃げる様に ドアを閉める

    2007-03-25 11:51:00
  • 640:

    取っ手を握ったまま その場にへたり込む

    部屋の臭い…祐君のふんわり優しい臭い
    立ち上がり部屋に入る。

    2007-03-25 11:55:00
  • 641:

    パチっ
    部屋の電気を付ける。

    台所の流し台には、朝食べ終わった食器が…二対
    テーブルには祐君のお気に入りの煙草と吸殻の山…

    2007-03-25 12:01:00
  • 642:

    名無しさん

    略なくせませんか?読みにくいです?改行四回以内なら略ならないです。

    2007-03-25 12:02:00
  • 643:

    ベットに倒れこみ辺りを見渡す
    今朝のまま…何も変わっていない…
    変わったことは…祐君が隣に居ない事…

    2007-03-25 12:05:00
  • 644:

    主から

    654サン
    はい すいません。

    2007-03-25 12:08:00
  • 645:

    主から

    ブルッ
    雨に濡れて冷えたのか 体が震える

    おもむろに立ち上がり クローゼットを開ける。
    仕舞い込んでいた厚手のパーカーを出そうとプラスチックのケースを開ける。

    2007-03-25 12:12:00
  • 646:

    主から

    引き出しを開けると赤いパーカーが下の方に埋もれているのが見えた。
    生地を引っ張り、パーカーを取り出す。
    「…っ!」
    力づくで引っ張り出した。

    2007-03-25 12:15:00
  • 647:

    パサッ
    何かがパ−カーの帽子に入っていたようだ。
    ポタッと床に落ちる

    2007-03-25 12:18:00
  • 648:

    (封筒??)
    パーカーに袖を通しながら、封筒を見つめる。

    2007-03-25 12:21:00
  • 649:

    それを手に取る 無印の茶色い封筒
    裏にも、表にも何も書かれていない。

    2007-03-25 12:24:00
  • 650:

    ソファーに座って封を開ける。
    しろい便箋が2枚折りたたんで入っている。

    2007-03-25 12:27:00
  • 651:

    丁寧に紙を広げていく
    「お前、元気にしてるか?泣いてないか?この手紙をお前が見つけて読むのは一体いつなんやろな。

    2007-03-25 12:31:00
  • 652:

    友達とは仲良くしてるか?学校はさぼらんとちゃんといきなさい。
    お前は辛い事があっても、自分の中で溜め込む癖があるから、もうちょっと人を頼っていいんやぞ。

    2007-03-25 12:35:00
  • 653:

    本間に悪いけど…俺はとうとう時間が迫ってるみたいや。
    体がダルくて仕方ない、お前はよく俺の世話をやいたり、飯作ったり。
    本間によくやってくれてるよ。

    2007-03-25 12:40:00
  • 654:

    感謝してるで、本間に。
    後5年早くお前に出会ってたら、俺の人生も変わってたんやろうな。
    でも、俺は全然後悔はしてないで!コレも俺の人生やったんやって思ってる。

    2007-03-25 12:44:00
  • 655:

    名無しさん

    確かにおもしろいが、急に死ぬのはどうかと…

    2007-03-25 12:48:00
  • 656:

    死ぬのって本間に恐い。
    俺だけどっか知らん世界に閉じ込められる夢を最近よく見るネン。
    でも、目が覚めても隣にはいつもお前が幸せそうにねてて、それ見て何回安心した事か。

    2007-03-25 12:49:00
  • 657:

    お前には、「アリガトウ」って言葉だけじゃ足りそうも無いわ…。
    俺がこの世から消えたら お前行く所無くなるやろ?
    そのへやの家賃は毎月親が振り込んでるから安心しろ。金も、毎月10万は送って来る。

    2007-03-25 12:56:00
  • 658:

    金は、テレビ代の中に在るから。後で見ろ。
    もし俺が死んで〜生まれ変わるならお前が将来誰かと結婚して、産むガキに生まれたいなっ。
    星にしか成られへんやったら〜いつでも何処で何しとってもずっとずっと…お前だけ見とくよ。

    2007-03-25 13:01:00
  • 659:

    じゃ、最後に一言だけ…。
    一緒に居られへんくなって本間にゴメン!ありがとうっ!」

    2007-03-25 13:04:00
  • 660:

    主から

    667さん
    頭回りませんでした。引っ張ったつもりなんですが…
    人の死に間近に触れた事が無いので…期待に添えませんですいません。

    2007-03-25 13:11:00
  • 661:

    主から

    ちょっと休憩〜

    2007-03-25 13:14:00
  • 662:

    名無しさん

    頑張って

    2007-03-25 13:17:00
  • 663:

    名無しさん

    更新早くて読みやすいです。頑張って下さい。

    2007-03-25 14:06:00
  • 664:

    祐君からの最後の言葉…
    2枚の紙を胸にギュっと抱きしめる。
    もう泣くまいと、決めたのに…強くつぶった目じりからは
    溢れんばかりに熱い涙がこぼれ落ち、デニムのミニスカートに二対の大きな染みを作る。

    2007-03-25 14:20:00
  • 665:

    (そうだ…、祐君の両親には知らせないと…お金送って来るって書いてあったよな…)
    私はテレビ台を覗き込む

    2007-03-25 14:26:00
  • 666:

    DVDとCDの間に小さな箱を見つける。
    パカッ
    箱の蓋を開けた。

    2007-03-25 14:30:00
  • 667:

    一万円札が折りたたんで何枚か…あとは、指し出し人の名前が無い封筒の中に合わせて60万…
    祐君がコツコツ貯めたんだろう…。
    封筒を一枚づつ確かめるが、送り主の住所は書かれていない…。

    2007-03-25 14:35:00
  • 668:

    現金は70万弱あった。
    (手がかり無しか…。どうしたらイイネン!)
    封筒を床に叩き付けた。

    2007-03-25 14:39:00
  • 669:

    ソファーに座ったまま朝を迎えた。
    腰が痛む
    涙はとっくに枯れ果てた…。

    2007-03-25 14:42:00
  • 670:

    抜け殻の様にただ一点を見つめ
    何も考えられない…
    手には祐君の手紙…
    紙を開き、ゆっくり目で読む。

    2007-03-25 14:46:00
  • 671:

    『学校は、さぼらずにいきなさい。』
    (…そや。今日は月曜日  祐君、私学校いかななぁ…)

    2007-03-25 14:50:00
  • 672:

    祐君が、学校に行けと言っている様だった。
    私は制服に着替える。
    顔はほとんど化粧が取れ、ほぼスッピン 顔は洗ったけど…化粧する気には成らなかった。

    2007-03-25 14:54:00
  • 673:

    そのまま幽霊のように外に出る。
    きのうのどしゃ降りが嘘の様に
    冴え渡る空。空には南国に向けて翼をはためかせる渡り鳥が転々と移動する。

    2007-03-25 15:06:00
  • 674:

    「いってきます…。」
    祐君の自転車にまたがり、疲れた体を動かす。

    2007-03-25 15:09:00
  • 675:

    校門にはチャイムに間に合う様に走りこむ生徒たち
    自転車のスタンドを立て、鉛のように重いからだを引きずる…

    2007-03-25 15:12:00
  • 676:

    「こら!またお前!チャイム鳴るぞっ走れっ!」
    学校一の熱血教師(生徒指導の先生)が遠くで叫ぶ。

    2007-03-25 15:15:00
  • 677:

    「…。」
    隣を、素無視で通過。。。校舎に入る。
    「おっ…、おいっ、どないしたんや〜。いつものド派手な化粧は…顔色悪いぞっ。どっか調子悪いんか?」
    そう言って、腕を捕まれたが。前を向いたまま腕を振り解いた。

    2007-03-25 15:22:00
  • 678:

    (うっとおしい…。)
    私は教室には向かわず体育館うらにトボトボ歩く。
    そして、ちょっとだけ学校に来た事を後悔する。

    2007-03-25 15:25:00
  • 679:

    柵に手を掛け、住宅の隙間から見える雑居ビルをじっと眺める…
    (祐君と初めて会ったビル…)
    車の窓を開け初めて見た祐君の顔が頭をよぎる…。

    2007-03-25 15:33:00
  • 680:

    空を仰いで 涙をこらえる。
    「マジだるい!運動祭の練習とかアホくさ過ぎてやってられるかって!笑」
    「しょーも無いし、ダルイだけやんな〜笑」
    向こうから声が近づいてくる。

    2007-03-25 15:40:00
  • 681:

    「…はるかっ??あんた今日来てたんや…どうしたん…顔…。」
    いつものメンバー。
    私に何かあった事を察してくれた、しかもただ事では無い事を。

    2007-03-25 15:44:00
  • 682:

    「どうしたんよ!」
    人形の様に動かない私の肩を掴み揺さぶる
    「……。」
    「黙ってたら解らんやろ!」

    2007-03-25 15:49:00
  • 683:

    「……。」
    スッ〜
    頬を一筋の涙が伝う…。
    「…死んだねん…  昨日  …祐君。」

    2007-03-25 15:52:00
  • 684:

    全員口をポカンと開け唖然とする。
    「…何で…金曜日は祐君とラブラブや〜言うとったやん…。」
    誰も、私の姿を見て嘘だと思う人は居なかった。

    2007-03-25 15:56:00
  • 685:

    「エイズ…エイズやったネン… 祐君 」
    淡々と、私は口を動かす。
    真剣な目で私を真っ直ぐ見据える。

    2007-03-25 16:01:00
  • 686:

    シヅカがバサッっと私にハグをする。何も言わず。
    みんな次々と私に抱きつく。
    (温かい…人間ってこんな温かかったんや…)
    5つの頭を抱き抱え 私は一人じゃないって事を思い知った。

    2007-03-25 16:09:00
  • 687:

    主から

    主、今日はデートなんで今から用意します。

    帰ったらまた書きます。

    2007-03-25 16:17:00
  • 688:

    名無しさん

    行ってら????
    また更新宜しくね(・∀・)?

    2007-03-25 18:58:00
  • 689:

    名無しさん

    あげ。

    2007-03-25 23:34:00
  • 690:

    名無しさん

    ?

    2007-03-26 00:24:00
  • 691:

    名無しさん

    早く続き読みたい〜〜★

    2007-03-26 12:51:00
  • 692:

    名無しさん

    ん〜〜なんかもったいないなぁ?死ぬ展開が早すぎて焦った?ノンフィクなんやんね?祐君がエイズを告白するまでを引っ張りすぎて、エイズってのがわかってからの展開が早すぎた感じがする?もう完結近いんかな?頑張ってな?

    2007-03-26 13:13:00
  • 693:

    名無しさん

    逆に、主がこれから展開出来る事に期待!もう、あんまり「引き出し」無さそうなのに…苦笑
    初めての割には良い出来やと思うデ。確かに祐君死ぬんハヤッ笑 って思ったけど…感情移入して祐君を苦しめたくなかったんかもよっ〜

    2007-03-26 13:47:00
  • 694:

    名無しさん

    フィクションってゆうてたんちゃう?

    2007-03-26 14:39:00
  • 695:

    705

    >>705間違ってましたぁ?「フィクションなんやんね?」って聞きたかったんです?>>707さんありがとう??

    2007-03-26 14:58:00
  • 696:

    ただいま。

    2007-03-26 17:49:00
  • 697:

    「お葬式は…」
    5人は顔を上げる
    五人の顔には涙が光る

    2007-03-26 17:52:00
  • 698:

    「それが…、70万しか無くて…両親にも連絡が取れなくて…70じゃ出来ないかも…」
    「…」
    「そんなら、私お金出すよ。」
    「私も…」

    2007-03-26 17:56:00
  • 699:

    「アリガトウ…」
    きっと、1ひとじゃ何も出来なかった…。肩をギュッと抱き寄せる。
    (祐君、学校行けって…こう言う事だったんだね…最後までカッコ良すぎ…)

    2007-03-26 18:02:00
  • 700:

    ----その後祐君の眠る病院に向かう----
    霊安室で静かに眠る祐君を見てみんなは一斉に口を塞ぐ
    何も言わず部屋を出た。

    2007-03-26 18:05:00
  • 701:

    廊下に出て6人肩を並べて立ちつくしていた。
    「あっ!居た居た…」
    あの時の年配の看護士さんが小走りでかけて来た。
    「この度は、ご愁傷様でした…。」

    2007-03-26 18:08:00
  • 702:

    看護士さんの顔を見つめる。
    「ごめんね、彼を助けてあげる事は出来なかった…。思ったより酷い肺炎で…でもっ」
    「謝らないで下さい!」

    2007-03-26 18:12:00
  • 703:

    「看護士さんが謝っても…もう祐君は帰って来ないんです。」
    「…本当にゴメンなさい…。」
    看護士さんは私の手を取り目を潤ます。
    「そう、そう…。」鼻をすすり上げポケットの膨らみに手を入れる。

    2007-03-26 18:15:00
  • 704:

    「生前、彼がポケットに入れてい持ち物、これはあなたに渡しておくわ。」
    黒い携帯電話とカメラ…
    「じゃ…私仕事に戻るわね…」
    看護士さんは長い廊下を鼻をすすりながら歩いて行く。

    2007-03-26 18:19:00
  • 705:

    私は携帯に目を落とす。
    「なっ!携帯に親の番号入ってんちゃうん…?」
    ヒトミが声を上げた。
    私は、携帯を開き電話帳をくぎいるように見る。

    2007-03-26 18:24:00
  • 706:

    何度も下ボタンを押す。
    沢山の名前…。
    私は、それらしい名前(両親の名前)を発見出来なかった。

    2007-03-26 18:28:00
  • 707:

    「とりあえず…祐君の友達にちゃんと報告しやな…」
    画面を最初の状態に戻す
    メール15件…着信10件…

    2007-03-26 18:32:00
  • 708:

    「うち等も手伝う。」
    携帯を取り上げヒトミ、ユキ、マリ、チエ、シヅカが次々に電話をかける。
    繋がらない人、出ても相手にしてもらえない人が多かったが、何度も何度も連絡を取り納得してもらえた。

    2007-03-26 18:37:00
  • 709:

    バタバタバタバタ…
    しばらくすると物凄いスピードで廊下を走り込んでくる音が聴こえてきた。
    「はぁ…はぁ…ユウスケが…死んだって…本間なんかっ!」

    2007-03-26 18:40:00
  • 710:

    私は力無くコクッと頭を下げる。
    バンっ!
    その人は強くドアを開き霊安室に入って行った。

    2007-03-26 18:43:00
  • 711:

    続々と人が現われ祐君を取り囲む。
    ガランっとした霊安室は沢山の涙で埋め尽くされ、誰もが咽び泣く声が響き渡った。

    2007-03-26 18:46:00
  • 712:

    祐君のお葬式は、友達や私たち それから70万での近くの会館を借り行われた。
    夕方7時、シトシトと冷たい雨が降っていた。
    続々と列は伸びる。

    2007-03-26 18:55:00
  • 713:

    私は遠い目で列を眺めた。
    (祐君は、こんなに沢山の友達が居たんだね…私には5人の親友と祐君しか居ないんだよ…)
    会場は座る場所も無いほどに人で溢れ返っていた。

    2007-03-26 18:58:00
  • 714:

    遺影を見つめる…
    誰もがシクシク泣く中に一人輝く様な笑顔が光る。
    「祐君…」
    写真は二色浜で最後に撮ったツーショットの祐君…今まで見たことの無い太陽の様な笑顔だった…。

    2007-03-26 19:02:00
  • 715:

    葬儀は終わり小さな気の箱(棺桶)に祐君は幸せそうに眠っている。
    祐君の体の周りには綺麗な花が敷き詰められお花畑に居る様だった。
    私もガーベラの花を摘み取り箱に飾る。

    2007-03-26 19:07:00
  • 716:

    祐君は相変わらずの幸せそうな表情…
    「祐君…よくがんばったね…よく頑張った…ウッ…ウッ」
    祐君の顔に雫が垂れる。コレでもかっと頭を撫で回した

    2007-03-26 19:12:00
  • 717:

    そのまま泣き崩れ畳にペタンと座り込む。
    大粒の涙を流し、生まれたての赤ちゃんの様に泣き叫んだ…

    2007-03-26 19:16:00
  • 718:

    すると涙が邪魔して見えにくい中スルッと箱が浮き上がるのが見える。
    棺桶から出る足が、箱を外に運び出して行く様だ。

    2007-03-26 19:19:00
  • 719:

    「待って…待ってよ〜!祐君!祐君!辞めて!連れて行かんといて〜!連れて行くなよ!」
    私は手を延ばし止めに入った
    がっ、後ろから脇に腕を回され押さえつけられた。
    「辞めて〜!祐君!ユウスケ!置いて行かんといて!!!!」

    2007-03-26 19:24:00
  • 720:

    どれくらい叫んだだろう…。

    木の箱は黒い車に乗せられ、けたたましい警笛と共に走り去って行ってしまった。

    2007-03-26 19:27:00
  • 721:

    主から

    休憩〜!!

    2007-03-26 19:32:00
  • 722:

    名無しさん

    お疲れ様でーす!あまり無理せず頑張ってくださいね

    2007-03-26 19:46:00
  • 723:

    主から

    ユキが私の頭を優しく撫で、私はしばらくその場で座り込んだまま
    祐君が運び出された後の景色を見据えていた。。。

    2007-03-26 20:57:00
  • 724:

    主から

    私の悲しみは虚しく夜の闇に溶けていく…
    外のアスファルトにはシトシトと冷たい雨が降り注いでいた。

    2007-03-26 21:00:00
  • 725:

    夜は明け、私達は祐君の友達に乗せられ火葬場に居た。
    ガッ〜〜〜〜
    扉が開かれる。

    2007-03-26 21:03:00
  • 726:

    真っ白になった祐君…
    お坊さんのお経が火葬場に不気味に響く。

    2007-03-26 21:06:00
  • 727:

    カラン、カラン、  カラン…。
    祐君の骨をゆっくり丁寧にお箸で摘み、友人たちが次々骨壷に納めていく。

    2007-03-26 21:09:00
  • 728:

    私も、震える箸を小さな骨に向けそれをそっと壷に収めた。
    こんなに軽くなってしまった祐君の姿を見るとまたジンワリ涙が滲む。
    涙を拭こうと、スカートのポケットに入ったハンカチを取り出す。

    2007-03-26 21:15:00
  • 729:

    一緒になってクシャクシャの紙がくっ付いて来た。
    (何これ…?)
    手の中で小さく広げた。

    2007-03-26 21:23:00
  • 730:

    【 yusuke. @ co. jp  】
    涙で歪んで写る。

    2007-03-26 21:27:00
  • 731:

    (これ、あんときの…。)
    初めて遊んだ日マクドナルドで貰った祐君の番号とアドレスを書いた紙だった。

    2007-03-26 21:30:00
  • 732:

    再び私は箸を握り、その紙に祐君の白く綺麗な骨を紙に1カケ乗せ
    そのまま優しく包み込んだ。

    2007-03-26 21:33:00
  • 733:

    お骨は、友人が相談した結果、お寺に預ける事になった。
    白い壷に入れた祐君の骨を抱える。
    冷たく、硬い感触…。

    2007-03-26 21:37:00
  • 734:

    その壷を、無言のままお坊さんに手渡した。

    2007-03-26 21:40:00
  • 735:

    その後、祐君の友達の車に乗り 真っ直ぐ祐君の部屋に送られた。
    玄関を開ける。
    机には…焼きまわしたばかりの笑顔の写真…。

    2007-03-26 21:43:00
  • 736:

    机の前に座り、祐君の写真をテレビ代の中にあった埃まみれのフォトフレームに挟み込む。
    埃を手で払いのけ テレビの上に飾り。隣には紙に包んで持ってきた骨と『マルボロ』(煙草)とライターを置いた。

    2007-03-26 21:48:00
  • 737:

    ソファーに座り写真立ての祐君を見る。
    「ただいまっ! ただいまっ祐君…」
    無理やり笑顔を作り そう言った。。。

    2007-03-26 21:52:00
  • 738:

    -----時は経ち 中学3年生 街には光り輝くクリスマストゥリー-----
    祐君を亡くしてから1年と2ヶ月…私は一人2人の空間だった部屋で暮らしていた。

    2007-03-26 21:58:00
  • 739:

    祐君を失った悲しみは日々薄れていく…
    でも、学校から帰っても誰も迎えてはくれない
    そんな淋しさからか…私は毎日外に出歩く様になっていた。

    2007-03-26 22:01:00
  • 740:

    毎月祐君の親から送られてくる10万円で、シヅカやチエを毎日誘いご飯をおごる
    ミルミル10万円は無くなり、私の生活は再び荒れ始める。

    2007-03-26 22:06:00
  • 741:

    寒空の中 会話は弾む
    「今日何処行く?久しぶりにミナミでも行ってカラオケしようよ!」
    「イイで☆イイで〜☆もち ハルカのおごり??」
    「ええよ〜♪」

    2007-03-26 22:26:00
  • 742:

    私とチエは難波行きの車両に乗り込みイザ難波へ
    電車の中で鏡を広げ化粧に夢中…
    他の客の目線が刺さるがお構いなし  田舎モンのガキだった。

    2007-03-26 22:30:00
  • 743:

    商店街を眺めながら地元には無いオシャレな洋服を物色。
    「コレ!超かわいいし!」
    「よく似合ってますよ〜♪この形今年の流行で今よく売れてるんですよぉ〜♪」
    試着をしてカーテンを開けたシヅカが店員とおしゃべり。

    2007-03-26 22:38:00
  • 744:

    「き〜めたっ!これ買う!」
    私は店内の洋服からシヅカに目を移した。
    (露出マックス…。)
    でも大人っぽくスタイルのいいシヅカには、よく似合っていた。

    2007-03-26 22:42:00
  • 745:

    「ハルカも何か買いよ〜着たまま遊び行こう〜☆」
    「でも…ウチ、カラオケ行ったから もうそんなに余裕無いし…今月あと3万でやってくので限界やわ〜」

    2007-03-26 22:45:00
  • 746:

    「じゃ〜最近ズットおごって貰ってるしウチ買うたるわ〜!」
    「そんなんいいし、私が1人でご飯食べるのつまらんから誘ってるだけやもん。」
    「ええから☆ええから☆ドレがいいかな〜?」
    「本間いいってぇ〜」

    2007-03-26 22:49:00
  • 747:

    シヅカは次々と服を持ってきては私の前に当てがっていく。
    「コレ!コレいいやん!!めっちゃハルカに似合う〜☆」
    私はその服を持ち更衣室の鏡に写した。
    「かわいいなぁ。」

    2007-03-26 22:53:00
  • 748:

    「ほんならコレにしよう!あと〜コレに合うカバンとコートとブーツ…あっ!アレがいいやん!」
    シヅカは店員を連れまわしコートとブーツを選ぶ。
    (服なんて買うのいつブリやろう…いっつも同じやからな…)
    制服の下の汚れきったスニーカーを見下ろした。

    2007-03-26 22:58:00
  • 749:

    「6200円になります。」
    (ろっ…六万二千円…!?)
    私は耳を疑った。

    2007-03-26 23:02:00
  • 750:

    「は〜い ちょっと待ってナ〜」
    シヅカは、鞄から財布を取り出し1万円札を何枚も抜き取る。
    「ちょ〜!62000エンって!何それ!」
    驚く私を諭し、シズカは私を更衣室に押し込む。

    2007-03-26 23:06:00
  • 751:

    「はよ着替え〜!ウチ もう払ったんやから〜」
    扉を押さえ、出ようとするが開かない。
    「着るまでださへんから〜♪」
    向こうで声が聞こえる。

    2007-03-26 23:09:00
  • 752:

    私は渋々服に袖を通し始める。
    ピンクのピッタリしたワンピース その上に白いコート 黒のロングブーツのジッパーを上げる
    ジジジーーーー

    2007-03-26 23:13:00
  • 753:

    鏡に姿を写す 自分じゃ無い 違う誰かが立っているようだった。
    「着た〜?」
    扉の向こうでシヅカが叫ぶ。

    2007-03-26 23:16:00
  • 754:

    「こんなんなった〜」
    扉を開く。
    「めっちゃいいや〜ん♪かなりいい感じ〜!」
    「凄く似合ってますよ〜かわいいっ〜!!!」

    2007-03-26 23:19:00
  • 755:

    そのまま夜の街をフラフラ行く。
    「なっ…何でそんなにお金持ってるん?」
    不思議に思った私はシヅカに尋ねる
    「…ん〜。小遣いとか、誕生日の祝いとかで結構貯めてたねん!」

    2007-03-26 23:27:00
  • 756:

    「…ありがとう。」
    「よろしい! それよりさっこの鞄…笑」
    明らかに服とミスマッチな学校用のかばんを見た。
    「センス無さ過ぎやナ!笑」

    2007-03-26 23:33:00
  • 757:

    「んじゃ、鞄も見に行く?」
    「笑もういいって!」
    また店に入ろうとしたシヅカの腕を掴む。
    「そっ? まっいっか〜2人で居れば恐くないなっ笑」

    2007-03-26 23:36:00
  • 758:

    そのまま人ごみの中 真っ直ぐ歩いて行く。
    大きな通りを挟んで 通称ヒッカケ橋に2人はさしかかる
    恋人たちが腕を組んですれ違う…
    もうすぐクリスマス… 人ごみの中カップルばかりが、やけに目立った。

    2007-03-26 23:41:00
  • 759:

    「本間にうっとおしっ!イチャイチャ引っ付き合って キッショク悪い!」
    「カップルね〜。」
    ふと、祐君の顔が頭を過ぎった。

    2007-03-26 23:44:00
  • 760:

    (祐君が生きてたら…今頃あんな感じで歩いてたんかな…)
    ボーっと歩いていたら…
    バシッ!
    私の肩が人にぶつかった。

    2007-03-26 23:47:00
  • 761:

    「ごめんなさいっ。」
    私は隣を見た。
    そこに立って居たのは黒いジャケットに、とんがった靴、金髪の綺麗な顔立ちの男の人だった。

    2007-03-26 23:50:00
  • 762:

    主から

    お風呂入る。

    2007-03-26 23:53:00
  • 763:

    主から

    ここで1つお詫びが…
    ハルカと難波に来たのは「シヅカ」では無く「チエ」でした。
    お風呂で思い出し、飛んで出てきました…。
    ゴメンなさい。

    2007-03-27 00:11:00
  • 764:

    「何処行くの?」
    「エ?何処って?ただウロウロしてるだけです…。なぁ、チエ…。」
    チエの方を振り向く。

    2007-03-27 00:14:00
  • 765:

    「ん…?あ、うん。」
    心なしか…チエの頬っぺたは桃色に染まっている気がした。
    「さ、寒くない?」
    「ちょっとだけ…。」

    2007-03-27 00:17:00
  • 766:

    「俺、ショウタって言うねん、この先でホストしてるんやけどなっ。」
    「へ〜そうなんですか〜じゃ、さようなら〜!」
    私は、テレビでホストの特集を前に見ていたのでショウタがどんな仕事をしているのか解った。

    2007-03-27 00:26:00
  • 767:

    私はズンズンと向こう側に足を進める。
    ギュ!
    コートを引っ張られた。
    「言うとくけど!引っ張ってもアンタの店なんか行かんから!!ホストなんか興味無いし!」

    2007-03-27 00:29:00
  • 768:

    「ちょっと…ちょっと待ってや!」
    「しつこい!」
    私は勢いよく振り返る。

    2007-03-27 00:33:00
  • 769:

    驚いたことに、後ろにはチエの顔が…。
    「まってや、寒いしさ…。ちょっと…行ってみようや…。」
    「何言うテンよ〜!お金かかるんやで!」
    「そんなん、私出すから!ハルカの分も出すから!お願い!」

    2007-03-27 00:37:00
  • 770:

    真剣な顔で必死に頼み込むチエに根負けし、私達はショウタと光り輝く街に吸い込まれる。
    「チエチャンって言うんや〜ベッピンさんやナぁ〜↑」
    「そんな事無いって〜♪」
    チエとショウタは並んで歩き 私は1歩下がって付いて行く。

    2007-03-27 00:42:00
  • 771:

    「歳いくつなん?」
    「18〜幼く見られるんやけどナ〜☆」
    嘘を付くチエの顔をチラッと見た。
    (何が18よっ! ぶりっ子して…。)

    2007-03-27 00:45:00
  • 772:

    しばらく歩き、派手な看板がデカデカと飾る店の前に着き 3人は足を止める。
    「ココ!」
    ショウタは指差した。
    中に入ると薄暗い照明、煙たい煙草の臭い

    2007-03-27 00:49:00
  • 773:

    「いらっしゃいませ〜!!!」
    大きな声のお出迎え…。
    (うるっさ、、、。この音楽も止めてクレ!)
    席に案内され「男メニュー」と言うアルバムの様なもの手渡された。

    2007-03-27 00:53:00
  • 774:

    (この中から選べってか?)
    ペラペラと写真をめくる どの人もそれなりにカッコいい…でも別に誰でも良いし早く出たかった。
    チエはメニューを捲りもせず
    「ショウタ君がいい!」

    2007-03-27 00:57:00
  • 775:

    (何でも良いわ〜。)
    「んじゃ、この人。」
    写真を見ることも無く適当に開いたページを指差す。
    「ありがとうございます。」メニューを提げて行った。

    2007-03-27 01:00:00
  • 776:

    「もう知ランから…。」
    「…。」
    2人だけになり 私はそっぽを向き、不機嫌そうにチエに言い放つ。

    2007-03-27 01:03:00
  • 777:

    「ご指名ありがとう!」
    ショウタはニコニコしながらチエの席に着く。
    その瞬間、チエが見せた事も無いような満面の笑みをこぼした。

    2007-03-27 01:06:00
  • 778:

    「隣失礼〜!!」
    髪をバリバリにセットした男の人が私の隣に強引に入ってきた。
    「どうもっ。」
    私は、隣のホストよりチエの方が気になる。

    2007-03-27 01:10:00
  • 779:

    どでかいBJMが邪魔をして2人の会話がよく聞こえない。
    ショウタはチエの顔に自分の顔を近づけジッと見つめながら囁くように話している。
    ニヤけて トロンとしためをするチエ…。
    (意味解らん…。仕事やん、何でそんなウットリした目してるんよ…チエ。)

    2007-03-27 01:17:00
  • 780:

    隣のホストは何だかんだとウルサク話かけてくる。
    適当に「うん。」「うん。」と返事だけした。
    「シャンパンいただきました〜!!」
    ショウタが立ち上がり叫ぶ。

    2007-03-27 01:20:00
  • 781:

    チエは恥ずかしそうな顔をした。
    (もうアカン…チエ完璧はまってる…。)
    私は思わず頭を抱えた。

    2007-03-27 01:23:00
  • 782:

    すぐにシャンパンは運ばれ私以外の3人は沸き立つ。
    グラスにシャンパンは注がれ、隣の名前も忘れたホストがグラスを手渡す。
    (もう  本間にチエなんか知らんから!)
    一気にシャンパンを飲み干した。

    2007-03-27 01:28:00
  • 783:

    「ほ〜!飲みっぷりイイナ〜!何か嫌な事でもあったんか?言うてみいよ〜!」
    グラスをテーブルに置くと、またシャンパンが注がれる。
    「別に!何にもないわっ!」
    またグビッっと喉に流し込んだ。

    2007-03-27 01:32:00
  • 784:

    「俺にはそう見えへんけどな〜。溜まってるモン全部吐き出してさっ!楽しく飲もうよっ〜」
    「溜まってるモンなんて有り過ぎて喋られへんわ。」
    「でもさ〜、今日は俺を頼って良いから〜ずっと聞くから話してよ。」
    肩に手を回す。

    2007-03-27 01:37:00
  • 785:

    気にせず3杯目のシャンパンを口へ運ぶ。
    「おいおい、そんな飲むなよ。酔うのん早いって…。俺に酔ってくれるならなんぼでもイイケドさっ!笑」
    (へたくそっ!)
    「あんさ〜お願いが有るネン…。」

    2007-03-27 01:40:00
  • 786:

    「ん??何や何や?何でも言うて〜♪」
    「お願いやから、違う席着いて。気分悪い。」
    そう言うと、ムスッとした顔で立ち上がりブツブツ言いながら帰って行った。

    2007-03-27 01:44:00
  • 787:

    1人になり ひたすら飲む 
    トイレに行こうと立ち上がるとフラッとして ソファーにヘナヘナと倒れこむ。
    (ヤバッ…飲みすぎた…。)
    お酒なんて飲んだ事の無い私はそのまま眠ってしまった。

    2007-03-27 01:49:00
  • 788:

    主から

    明日朝から出かけるんでこの辺で…。

    2007-03-27 01:52:00
  • 789:

    「ハルカ!ハルカ〜起きてぇ〜!」
    バシバシ!
    チエが私の腰を何度か叩いて起こした。

    2007-03-27 09:13:00
  • 790:

    名無しさん

    批判や叩きのつもりではないんですが、気になるところが多々…
    寿養なんとか液ってのはたぶん「滋養強壮液」の事を言いたいのでは?「上げ膳食わぬは」…じゃなく「据え膳食わぬは」やし、BJMじゃなくてBGMやし…

    2007-03-27 09:14:00
  • 791:

    「行くでぇ〜」
    シズカはフラフラと出口に向かい
    その肩をショウタが支える
    私はムクッと立ち上がった。

    2007-03-27 09:16:00
  • 792:

    名無しさん

    >>811
    皆、気付きながらもスルーで読んでると思いますよ。
    だからぁなたもスルーでm(__)m

    2007-03-27 09:18:00
  • 793:

    主から

    主の知識不足です。
    すいません。
    訂正ありがとうございます。

    2007-03-27 09:19:00
  • 794:

    外はまだ暗かった 私の酔いも覚め、タクシーを呼ぼうか?と言うショウタに
    「私大丈夫だからこのまま帰る。」
    そう言って、私はチエの体を支え灘波駅にヨタヨタ歩き出す。

    2007-03-27 09:23:00
  • 795:

    「しっかりしてよ〜…。」
    チエの腰を引き寄せネオンが輝くひっかけ橋を引き返す。

    2007-03-27 09:26:00
  • 796:

    虚ろに私の顔を覗きこみ
    「恋しちゃったかも〜♪」
    それは意外な一言だった…今までチエが色んな男と関係が有った事は知っていたけど
    それは全部遊び…よりによってホストなんかに…。

    2007-03-27 09:30:00
  • 797:

    「はぁ…、バカッ!」
    ガクッとうな垂れニヤニヤ笑いショウタとの一時を思い出している様だった。
    帰り道は思うより長く感じ、チエの体が重たかった。

    2007-03-27 09:34:00
  • 798:

    終電に間に合い満員電車…
    夜中の灘波からこんなにも沢山の人が排出される事に驚いた。
    チエを壁際にもたれかけ、私は人の背中が体をギュウギュウと締め付ける中
    呆れた顔でチエの酔っ払った顔を見ていた。

    2007-03-27 09:39:00
  • 799:

    「次は 貝塚〜貝塚です。」
    地元まで近づくと電車はすっかり人が減り緑の長イスが、ちらほら見えた。
    「ほら!着いたで。」
    座り込むチエの手を取り電車から降ろす。

    2007-03-27 09:44:00
  • 800:

    肩を組んで階段を一段一段ゆっくり上り
    酔っ払ったチエを私の部屋まで引きずる。
    駅の外は真っ暗…
    今まで居た光り輝くミナミの街と比べると昼と夜くらい、ひっそりしていた。 

    2007-03-27 09:49:00
  • 801:

    「ショウタ〜  もうイヤ〜ン(ハート)」
    どうやら本当にゾッコンの様だ…。

    やっとの思いで玄関に辿り着きチエをベットに寝かせ、私はソファーで眠りについた。

    2007-03-27 09:53:00
  • 802:

    主から

    出かけるんで、用意します。
    いってきまーす!

    2007-03-27 09:57:00
  • 803:

    名無しさん

    昨日から読んでます☆
    頑張ってください(o^o^o)

    2007-03-27 18:07:00
  • 804:

    主から

    恋人〜達は〜とても幸せそうに〜手を繋いで〜♪♪
    突然かかった 爆音に設定された浜崎あゆみの着歌に起こされた。
    チエはゴロゴロしながらバシバシ布団を叩き、枕もとの携帯電話に手を延ばす。

    2007-03-27 18:11:00
  • 805:

    「…もしもし…。」
    チエは頭をさすりながら ダルそうに起き上がる。
    着歌が消えたので私はもう一度目を瞑る。

    2007-03-27 18:14:00
  • 806:

    主から

    824さん
    ありがとう。今日は入社式で疲れました〜。
    でも主は頑張る。最近この先のストーリを彼氏と居る時にも考えてしまう毎日です。
    思わず彼氏を「祐君。」って呼んでしまったり(笑)幸い主の彼氏は鈍感で全く気づいてませんでしたが…。ヒヤヒヤ…。

    2007-03-27 18:19:00
  • 807:

    「ん?今日?…今日も会いたいの?」
    ワシャワシャ髪をかくチエ。
    「わかった☆今日も行くよ☆待っててね〜♪」
    電話の相手は検討が付いた。

    2007-03-27 18:22:00
  • 808:

    ピシャ
    チエが携帯を閉じる。
    私は寝てる振りをした。

    2007-03-27 18:31:00
  • 809:

    「なっなっ!!聞いて聞いて〜!」
    (ほら来た〜!!)
    「ショウタからさっき電話きてナ〜 今日も会いたいって!!」
    「勝手に会いに行きや〜〜。私は行かへんで!」

    2007-03-27 18:36:00
  • 810:

    「ウチ1人で行くも〜ん♪」
    (チエの女の子の顔、こんなん見たこと無いわ…)
    「あんた今日は学校いくん?」
    「今日は頭痛いし休む。」

    2007-03-27 18:39:00
  • 811:

    「あっ そう??んじゃ4時位に起こして☆ おやすみ!」
    また布団に潜り込む。
    (今日も行くって…お金大丈夫なんかよ…。)

    2007-03-27 18:42:00
  • 812:

    チエの不思議な大金の出所を 私はまだ知らなかった…。
    チエはそのままスースー眠る。
    テレビの上に目をやると 今日も祐君が満面の笑み。
    (祐君…、チエこのままでいいんかなぁ〜?祐君ならどうしてるんやろうなぁ…)

    2007-03-27 18:46:00
  • 813:

    「…うっ。」
    (気持ち悪い…。)
    洗面所に走り 胸のムカムカをエズキ、吐き出した。
    (飲みすぎやな…。)

    2007-03-27 18:50:00
  • 814:

    後頭部をコンコン叩き、ソファーに寝そべった。

    2007-03-27 18:54:00
  • 815:

    主から

    夜また来ます。

    2007-03-27 19:02:00
  • 816:

    「もっ〜〜!!起こしてって言うたやん〜!」
    チエが騒ぐ。
    いつの間にか時計の針は6時を指していた。

    2007-03-27 21:05:00
  • 817:

    「ごめんよ〜  知らん間に寝てた。」
    チエはシャワーを浴び私の化粧品で化粧する。

    2007-03-27 21:08:00
  • 818:

    「どう?可愛い〜?」
    「はいはい…。」
    「ショウタほんま メッチャカッコいい!人形みたいな顔してんねん!」
    「昨日なんぼ使うたんよ〜」

    2007-03-27 21:12:00
  • 819:

    「あぁ〜12万位? でもいいねん♪ショウタ喜んでたし」
    「何でそんな大金持ってン?」
    「…。」
    「なっ て!」私は強い口調で言い放つ。

    2007-03-27 21:15:00
  • 820:

    「アンタに関係無いやろっ!   行って来ます!」
    そそくさと立ち上がり部屋を出て行った。
    「ばっかみたい…。」
    部屋に残された私はポツッと呟いた。

    2007-03-27 21:18:00
  • 821:

    ただ1人変化が有ったのはチエ。
    携帯に電話しても出ない日が続き
    たまに遊んでも、相変わらず大金を使って遊んでいた。

    2007-03-27 21:25:00
  • 822:

    自転車の籠の卒業証書がカタカタ揺れる。
    私は、帰ってすぐに祐君の写真の前で証書を誇らしげに広げる。
    「卒業やで〜私ちゃんと卒業しましたよ〜☆エライでしょ?」

    2007-03-27 21:35:00
  • 823:

    写真たての上を持ちコクコク倒す
    「そうか!祐君も嬉しいか!」
    写真立てを抱きしめた。

    2007-03-27 21:38:00
  • 824:

    ピンポ〜ン♪
    「誰か来た…。ちょっと待ってて」
    写真立てを机に置く。

    2007-03-27 21:41:00
  • 825:

    「は〜い!」    ドアを開けるとチエだった。
    「何〜?急に」
    「ちょっとさ…。」
    「何よ〜?家族とどっか行かんの?」

    2007-03-27 21:44:00
  • 826:

    「行かんよ。   あんた、お金困ってない?」
    「はあ?」

    2007-03-27 21:48:00
  • 827:

    「いつも金無い、金無い言うてるやん…。」
    すっかり遊び癖の付いた私は正直10万円じゃ足りなくなっていた。
    たまに電気が止められ、真っ暗な部屋で過ごす事も…。

    2007-03-27 21:52:00
  • 828:

    「そら…まあ、足りては無いわな〜正直な所…」
    「そう?そうだよね〜☆電気付かん時あるしな〜笑」
    「やかましい!」
    「中学もさっ卒業したことやし〜一緒にバイトしようや!」

    2007-03-27 21:57:00
  • 829:

    「ん…バイト?」
    「そっ!ア・ル・バ・イ・ト♪」
    「バイトか〜そんなん出来る歳なんやでナ〜」
    「そっ!若い体力つかわな損、損!」

    2007-03-27 22:00:00
  • 830:

    「マクドとか〜? ウエイトレスもいいな〜☆」
    「バカ!そんな割の合わん仕事するかっ!笑」
    「何それ?働いてお金貰うモンやろ?」
    「1日駆けずり回って それで1時間750円?そんなん働ける?」

    2007-03-27 22:05:00
  • 831:

    「アルバイトなんかそんなモンちゃうの?」
    「チエの知り合いでな〜 1時間3000円でバイト募集してるねん!」
    「3000!? マジで!!」
    「メッサマジ!マジ!しかもドリンク飲みほっ!座って喋ってるだけでイイネンでっ!」

    2007-03-27 22:09:00
  • 832:

    「楽勝やん?何それ…?」
    「人と喋りながらお酒の相手して〜  まっ、居酒屋の楽チンバ〜ジョンって感じ?」
    「へ〜 居酒屋か〜面白そうやな!!やってみようかな!」
    「ウソっ!?ヤル?ヤルって言ったよな?笑」

    2007-03-27 22:14:00
  • 833:

    「うん☆チエの知り合いやし 1時間3000円ってかなりひかれる〜!」
    「やろ〜?じゃあ明日さっそく面接行こう!付いて行くし!」
    「不景気、不景気 言うて〜ある所にはあるもんやね〜笑」
    「あんた、何かババ臭いでっ!笑」

    2007-03-27 22:18:00
  • 834:

    ------次の日------
    チエが5時に迎えに来ると言うのでドタバタと準備する。
    「はぁ〜祐君。忙しいわ〜!ハルカついにバイトデビューやで☆ お給料出たら、新しい額に変えてあげるからなっ!」

    2007-03-27 22:22:00
  • 835:

    夕暮れの空、準備を済ませた私は祐君の写真を持ってベランダに出た。
    「綺麗な〜!祐君…ハルカも1人前やで〜! 立派に生きて行くから見といてや〜」
    空を眺め何処かに隠れているかもしれない祐君を探した…。

    2007-03-27 22:29:00
  • 836:

    「何処に居るんよ…   祐君…」
    急に我に返り淋しくなった。
    祐君がこの部屋から消えて1年半…
    私の心には祐君は確かに生きていた。

    2007-03-27 22:32:00
  • 837:

    「ハルカ〜!」
    ベランダの下にチエの姿。
    「今から行く〜!!」
    ベランダの戸を閉め部屋を後にした。

    2007-03-27 22:35:00
  • 838:

    「遅いて〜ベランダで何してたん?」
    「ん? ひ・み・つ♪」
    「何やそれ 笑 まっいいや、ハヨ行こう。」
    そのまま自転車で駅まで行き、灘波行きの切符を買った。

    2007-03-27 22:38:00
  • 839:

    2人の姿は電車の中
    「バイト先 灘波なんや〜」
    「そうやで!何かオシャレやろ? 岸和田とか田舎でバイトするより。」
    「せやな〜!ちょっと遠いけど〜☆」

    2007-03-27 22:42:00
  • 840:

    ウキウキドキドキで電車の中で落ちつかなっかた、窓の外を見ると、どんどん建物が増え。
    日の沈みかかった町並みに 数え切れない光が輝いて綺麗だった。

    2007-03-27 22:46:00
  • 841:

    「長らくの間、御乗車ありがとうございました。終点 灘波です。」
    アナウンスと同時にドアが開き2人は夜の灘波駅に辿り着いた。

    2007-03-27 22:56:00
  • 842:

    「こっちやで!」
    「えっらい狭い所入っていくんやナぁ…。」
    繁華街から伸びる狭い道をチエはズンズン突き進む。

    2007-03-27 23:00:00
  • 843:

    「あっ!言うのん忘れとった 歳聞かれたら18って言うてなっ!」
    「えっ?何で?」
    立ち止まり眉を顰める

    2007-03-27 23:03:00
  • 844:

    クルッと振り返りチエが言う。
    「はぁ…。  あんた知らんの?灘波って18からしか働かれへんの!」
    「マジで!そうなんや…。知らんかった。」
    知識が無い私はチエの言った事をそのまま信用した。

    2007-03-27 23:06:00
  • 845:

    通りを入った狭い道の先に ビルが建っていた、バイト先はそのビルの中に入っていた。
    チエがバイト先だと言う店の扉を開く。

    「おはようございま〜す!!」
     

    2007-03-27 23:13:00
  • 846:

    「あぁ、おはよう。あれ?今日友達面接来るって言ってなかった?」
    「おるよ、あれ?」
    私は緊張していたのでドアの影で深呼吸した後 コソ〜っとドアから顔を覗かせ
    「あの…  ヨロシクお願いします。」

    2007-03-27 23:26:00
  • 847:

    「なんや〜笑 恥ずかしがり屋さんか〜?笑」
    「…、どちらかと言うと  淋しがり屋さんです…」
    「ブッ!  何それ?!このコこういうキャラなん?」
    「いや〜さっきまで普通やったんやけど…」

    2007-03-27 23:32:00
  • 848:

    「まっいいわ〜取り合えず面接しよっか!そこ座って。」
    まだ店は開店前らしく男の人が数人カウンターをウロウロ…
    「で、名前は何て言うの?」
    「は、ハルカです。  宮元ハルカです!」

    2007-03-27 23:36:00
  • 849:

    「うっ… 緊張しすぎ!笑 そんな上がらんでいいよ〜」
    「はいっ!頑張ります!」
    「笑 このコどうにかならん?チエちゃん〜」
    「はははっ☆」

    2007-03-27 23:39:00
  • 850:

    「ん〜じゃ〜歳は?いくつ?」
    チエが視線を送る。
    「18…です。」
    「ふ〜ん。 けど、自分おもろいなっ笑 こんな所の面接ここまで緊張してキョドってるコ居らんで〜お前の時とかバリふてぶてしかったぞ!」

    2007-03-27 23:45:00
  • 851:

    チエの方を振り向き言う。
    「そっれが、ここまでやってくれるとはね〜!」
    「能ある女は爪を隠すモンなの〜!」
    「おお〜コワッ笑」

    2007-03-27 23:49:00
  • 852:

    そんなこんなで面接が終わり水割りの作り方、ライターの付け方を教わった。
    ウーロン茶の様な激濃い水割りを作ってしまったり…
    ライターの火で自分の指に火を着けたり…
    私のドンクサさは炸裂…  その度に大笑い。

    2007-03-27 23:54:00
  • 853:

    徐々にガチガチだった私の緊張も解れた。
    「おはよ〜!」
    「おはようっ!」
    次々に女の子が入ってくる。

    2007-03-27 23:57:00
  • 854:

    「おはようございますっ!」
    ペコッ
    「あれ?新しいコ?」
    「そうです! 私新しいコ です。」

    2007-03-28 00:00:00
  • 855:

    「チエちゃんの友達やんな?こういう仕事初めて?」
    「はいっ!アルバイト初めてです!」
    「あはっ そんな感じやな 笑 まっヨロシクなっ!」
    「色々教えて下さい!」

    2007-03-28 00:03:00
  • 856:

    店の照明は落とされ、店にはトランスが流れる。
    「そろそろ店開けるから、着替えて ロッカーのドレス何でも着ていいから。」
    「ド、ドレスですか?」
    「そっ、ほら早く〜ロッカーそこやから!」

    2007-03-28 00:07:00
  • 857:

    (さすが、ミナミやな…居酒屋もドレスで接客か〜!よっしゃ頑張るぞ!)
    ロッカー室には綺麗なドレスを着チエと数人の女の子。
    (ん〜と、ドレにしようかな〜?コレ…コレええな〜)
    白いロングドレスを手に取った。

    2007-03-28 00:11:00
  • 858:

    さっそくドレスにお着替え…
    (何かコスプレみたい〜☆)
    「どうかな?これ?」
    「かわいい〜!どっから見つけたん?オッサンメロメロやで 笑」

    2007-03-28 00:15:00
  • 859:

    ロッカー室を出るとさっきの男の人
    「見違えるもんやな〜!雰囲気かわるわぁ〜!」
    「そっ…そうですか?」
    「早速席着いてもらおっか、お手並み拝見やナ!」

    2007-03-28 00:18:00
  • 860:

    私は席に着かされた。
    「ハルカです。初めまして。」
    「ん、うん。まあ座り…。」
    座っていた四、五十の男の人は疲れきった顔をしていた。

    2007-03-28 00:22:00
  • 861:

    「どうしたんですか?凄い疲れてるみたいですね…。」
    「そうかな?そんな顔してる?」
    「うん。解んないけど…何か悩んでるみたいやぁ…。」
    「何でも無い事なんやけどナ…はぁ…」

    2007-03-28 00:27:00
  • 862:

    「おっちゃんな…2年前に嫁さんを亡くしたんや、もう2年も経つのに今でも忘れられへん。
    ハルカチャン位の娘も居るんやけどナ、最近はおっちゃんにも汚いだの臭いだの、近寄ってもこうへん…。」

    2007-03-28 00:33:00
  • 863:

    「毎日部屋で1人酒…仕事から帰っても誰も迎えてくれへんねん。
    淋して、淋してなぁ…。あいつが生きてたらな〜って…もっとこうしてあげてたらなって…
    後悔ばっかり…。」

    2007-03-28 00:38:00
  • 864:

    そっとポケットの煙草を取り出した。
    私は、さっとライターに火を着けおじさんの口元に灯す。

    2007-03-28 00:41:00
  • 865:

    おじさんは、ジュジュッと煙草に火をつけた。
    「それでも、奥さんは帰って来ないんですよ…。おじさんがどんなに後悔しても…
    それでも生きていかないと、いけないんですよ。」

    2007-03-28 00:46:00
  • 866:

    「ちょっと前の私も同じでしたよ… 大事な存在を1年半前に亡くしたんです。
    …彼は言っていました。『お前は、一人で抱え込む癖があるから…もっと人にたよっていいんやで。』って…
    おじさん見てると、私みたいです。不器用だから…奥さんを亡くして淋しい気持ちを吐き出せないんでしょ…?」

    2007-03-28 00:54:00
  • 867:

    「もっと、もっと…頼っていいんですよ。人間ってそんな強くないんだから!
    おじさんこのままやと、いつか潰れるよ…。娘さんもいつまでもクヨクヨしてるから
    冷たくなったのかもしれませんよ。奥さんもおじさんが暗い顔をしてるの辛いと思う…。」

    2007-03-28 00:59:00
  • 868:

    「笑って!無理やりでもいいから笑って…。」
    「…。」
    「私にじゃなくて、奥さんに!笑ってあげて!」

    2007-03-28 01:02:00
  • 869:

    おじさんの口角は徐々に上がっていく。
    「やれば出来るじゃ〜ん♪」
    「ははっ…そうかな?」
    「そうだよ!奥さんがいた頃はいつも笑ってたんでしょ?」

    2007-03-28 01:06:00
  • 870:

    名無しさん

    主さん、そろそろ新スレたてたら?

    2007-03-28 01:09:00
  • 871:

    「うん…、あいつが死んでからいつの間にか忘れてた…。」
    「喜んでるよ!おじさん!奥さん空で絶対喜んでる!」
    「何か、スッカリやられちゃったな…たまには、アイツの事は忘れてワイワイ酒でも飲もうと思ったけど…」

    2007-03-28 01:11:00
  • 872:

    主から

    そうですね…そろそろいっぱいになりますね。
    ダーッと書いてるとコメントが無いので、主一人歩きしてました。
    キリのいい所で作ります。

    2007-03-28 01:14:00
  • 873:

    「あっ、ごめんなさい…私勝手にベラベラ喋っちゃって…!」
    「いや、いいよ! ハルカチャンのお陰で何かスッキリしたよ!考え方が暗くなってた原因はワタシ自信だったのかもって、
    こんな若い子に教えられるなんて思わなかった。」

    2007-03-28 01:20:00
  • 874:

    「じゃ、今日は飲んでおじさんの門出を祝おう!」
    「ハハハッ!そうだね、ありがとう。」
    おじさんの顔にはスッカリ笑顔が戻っていた。

    2007-03-28 01:23:00
  • 875:

    主から

    続きは、ルックス2で…
    最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

    2007-03-28 01:31:00
  • 876:

    名無しさん

    どこにあるの?
    もう立てたん?

    2007-03-28 01:35:00
  • 877:

    主から

    今さっき立てました。
    多分上の方  かな?
    ヨロシクです!

    2007-03-28 01:42:00
  • 878:

    名無しさん

    ??

    2007-04-13 11:09:00
  • 879:

    junko

    2007-04-14 02:16:00
  • 880:

    名無しさん

    2007-04-17 16:05:00
  • 881:

    名無しさん

    あげ

    2007-05-07 13:19:00
  • 882:

    名無しさん

    シオリ

    2010-11-04 09:46:00
  • 883:

    名無しさん

    続きどこ〜??

    2010-11-04 22:46:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
★ルックスを見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。