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傷跡
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1:
名無しさん
初めて書きます。よかったら読んで卞さい。
2006-03-25 01:45:00 -
41:
《このままじゃ……あなたは、ダメになるわ。》
そうだ…ね…おばちゃん。おばちゃんの、言う通りかも知れない。
このままじゃ、いずれダメになる。あたしも、龍二も二人とも――…
お金もないし、いずれ、家も食料もなくなって、生活さえ…出来なくなる。 すぐに、離れなきゃいけない時がくる。
体が、顔が、こんなんになっても、その時は笑って、《バイバイ》
って言えるのかなぁ……?
「え…理都ちゃ…?今……なん……て?」
おばちゃんは、目を真ん丸にさせて、驚いていた。
『……龍二の所に、戻ってください。』
あたしの乾いた唇からは、確かに…そう告げていた。
「本気……なの?おばちゃんの事…は、気にしなくていいのよ?理都ちゃんが…自分の…思う…とおりに」『します。』
「え…?」
『思うとおりにします。あたしが…戻りたいから、あそこに戻るんですよ。』
あたしは、微笑んだ。
「………つ…ちゃ…っ。」
『早く、戻らないと。アイツまた機嫌悪くなりますよ。《腹減2006-04-10 23:34:00 -
42:
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あぼ~ん -
43:
そのまま、家まで送ってもらうと、車を降りる時に、おばちゃんから、何かを手渡された。
《封筒…?》
『コレ、なんですか?』
「たいしたものじゃないけど…後から、見てちょーだい。あ…でも、龍二がいないところでね。」
一体、なんやろう…?
とりあえず、一度頷いて、『じゃあ…今日は、ありがとうございました。』
車のドアを、閉めようとした――。
「理都ちゃんっ!!」
『え……?』
ドアから手を離す手前で、彼女に、呼び止められた。
「もし……今後何かあったら、これからは…すぐに言ってきなさい…ね?おばちゃんはね、あなたの事が…本当の娘のようなの。」
そう言って、運転席からあたしを見上げる彼女は、切なそうに…微笑んでいた。
おばちゃんに別れを告げた後、車が見えなくなるまであたしは――、ただ遠くを延々と… 眺めた。
貰った封筒の、中身を、そっと覗く――。
『…。』
恐らく、家に一度寄った時に、入れたんだろう。
白い封筒の中には、一万円札が何枚か…入っていた。
封筒を、握り締めた手に、思わ2006-04-10 23:35:00 -
44:
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あぼ~ん -
45:
《戻りたい場所。》だと、言った。けど、ほんはね…
《戻れる場所がない。》
あたしの【居場所】は、他の、何処にもないんだよ…
白い息を、一度吐くと、ゆっくりと、空を見上げた。今日は、【天気予報】では雨だと言っていたのに…。空は、嫉妬するくらいに、鮮やかで…眩しいくらいにキラキラと、輝いていた。
こんな綺麗じゃ、きっと、忘れられないな……
この時、あたしは、終幕が降りかかっているラストステージへの一歩を… 静かに踏み出す事を、決めた。
そして、彼女と会ったのは、澄み渡るように晴れた青空の日。 この日が、最後になった。
【ガチャン――】
部屋に戻ると、龍二は、ベッドの上で、気持ち良さそうに… 眠っていた。スースースースー……
彼の寝息だけが、静かな部屋に――… 響く。
《寒……》
部屋は、外と変わらないくらい、ひんやりとしてる。暖房も付けずに布団にくるまる彼の元に、あたしはそっと… 近づいた。
『…こんな寒い中、良く寝れるなぁ。』
寝てる間に、足で、弾いてしまったのだろう。足元でクシャクシャになっている布団の2006-04-10 23:38:00 -
46:
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あぼ~ん -
47:
「……ん…つ…。」
――足が、止まる。
…? 背を向けたまま、彼の口から発っせられる言葉に、耳を、傾ける。
「…つ…ごめ…んな…。」
しっかりと聞こえた言葉。慌てて振り向くと、龍二はまた寝息を立てて……さっきと同じように、眠っていた。
もう一度、彼の元に、ゆっくりと――… 近づく。
『…。』
龍二、ごめん…ね。
謝らないとダメなんは、あたしの方。あたし…今まで嘘ついてた。【アンタの為や】って思って、自分の気持ち偽ってた。
だけど、もう大丈夫…
あたし、決めたねん。一人になんかしない。アンタの傍におるから。誰の為でもない、自分の為に、アンタの隣で笑ってるから…
だから、もしも二人が離れ離れになる時が来れば… その時は、言ってね?
《理都…またなっ☆》
もう一度あの頃の笑顔で、あたしに……言ってね…?
あたしは、台所に向かい、スーパーの袋から、買ってもらった、おにぎりを一つ取り出した。【パク―】
お米なんか食べたん、2006-04-10 23:39:00 -
48:
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あぼ~ん -
49:
冷蔵庫に一通り食材を詰めて、お風呂に水を溜めようと、立ち上がる。
クラッ――――
まただ…。最近、立ちくらみや、目眩が、ヒドイ。
お風呂の扉を開けた時―、『…うっ―――』
あたしは、瞬時に、元来た台所に戻った。
『ゲホ…ッゲホ……うっ…!』
な…に? 流し台には、さっき食べたばかりのおにぎりが、あたしの胃から、吐き戻された。
『……ぅ…ぇ!』
涙目になりながら、えづく。気持ち悪い……
しばらくその場でうずくまると、口を濯いで、とりあえず部屋に戻る……。
【ピッ】
ひんやりとしたソレを、脇に挟んだ。
【ピピピピッ――】
『…。』
━38度6分━
『……全然、下がってないやん。』
あれだけ薬飲んだのに…
『はぁ…。』あたしは、思わず溜め息をついた。
《せっかく買って貰ったおにぎり………》2006-04-10 23:41:00 -
50:
その後、何日間か、あたしの熱が下がる事はなかった。何を食べても、吐いての繰り返し…。そのうち、水さえも、受け付けるのが苦しくなる始末だった。
『……んだ、こ…れ?』
ベッドに寝たまま、一日一日が、過ぎていく。あたしの心は、精神的に、もうギリギリまで追い込まれてきていた事――、あたしは…気付いていなかった。
あたしの体調が良くない間龍二はいうと、看病をしてくれたり、家事をしてくれたり…していた。
だけど、少し落ち着きだした頃―あたしの家出騒動?があったにも関わらず、彼が夜に家にいない日々が…戻ってくるのだった。
そんな龍二に、次第にあたしの心は【不信感】いっぱいになった。今までとは、何かが違う。平気だった。平気なフリを…していた?
弱りきった体でベッドの上から、夜中に部屋を出ていく彼の姿を見るのは、今まで以上に… 胸が痛んだ。
アンタの隣で、笑ってるって決めたのに…な
それさえも、あたしを邪魔するん……?
矛盾した行動、熱で鈍った思考回路。次第にそれはひどくなり、あたしだけでは2006-04-10 23:43:00