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<勿忘草>
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1:
海◆Ndg8H6UwpQ
━勿忘草(ワスレナグサ)━
春から夏に紫色の小さな花ビラをつける。
《花言葉》
私を忘れないで。2007-04-16 03:53:00 -
56:
海◆Ndg8H6UwpQ
夜のどす黒い闇は、ただ繰り返されるアツコの日常を少しづつ飲み込んでいた。背筋を伸ばし、ヒールで街を歩く姿は街の景色のように溶け込んでいた。
『優妃!もう出勤?』
『今日は休みやでー』2007-06-07 01:05:00 -
57:
海◆Ndg8H6UwpQ
『そう。俺はスカウト頑張るゎ!またなぁ!!』
そして意外だった事。広く感じていたこの街の世間とゆうモノは狭かった。毎日出勤していると見る顔も同じ。人気がないのか毎日キャッチに励むホストも案内所のお兄さんも、そんなに変わらない。ただアツコは気付かない内に夜の世界の住人になっていた。2007-06-07 01:08:00 -
58:
海◆Ndg8H6UwpQ
それは心地いいような、怖いような不思議な感覚がしていた。
2007-06-07 01:13:00 -
59:
海◆Ndg8H6UwpQ
『アツコ!?』
久しぶりに呼ばれた本名にすぐ反応出来ず、少し時間がかかって振り返る。
『やっぱりアツコやん』2007-06-07 01:24:00 -
60:
海◆Ndg8H6UwpQ
『マサノブー?』
紙パックのジュースを片手に持った旧友のマサノブ。昔から変わらず派手な頭に笑うとエクボが出来る。
16才くらいに知り合い、ほぼ毎日を一緒に過ごしていたのに仕事に追われる毎日で、連絡すらしていなかった事に気付く。2007-06-07 01:27:00 -
61:
海◆Ndg8H6UwpQ
『何お前!キャバ嬢?』
『キャバクラではないけど、そんなもんかな。今日は休みやけど』
『ふーん。久しぶりに飲み行くか?暇?』2007-06-07 01:30:00 -
62:
海◆Ndg8H6UwpQ
アツコは美容室の予約をしていた為、居酒屋で会う約束をしその場を離れた。
予想外に時間がかかり、美容室を出た時には周りは真っ暗になっていた。約束をしていたチェーン店の居酒屋に急いで向かう。
『アツコ!こっち!』2007-06-07 01:38:00 -
63:
海◆Ndg8H6UwpQ
席につくと、見覚えのないマサノブに雰囲気の似ている男が座っていた。
『会った事ない?ユウキやで!俺の相棒やから』
『アツコちゃん話は聞いてたでぇ!!』2007-06-07 01:43:00 -
64:
海◆Ndg8H6UwpQ
ユウキの第一印象は、遊んでそう。マサノブと似ている。アツコも話しやすく会話は弾み、お酒もペースも早まる。
『俺さ。アツコの事、好きやったのになぁ』
酔いのまわったマサノブが昔の話をはじめた。2007-06-07 01:47:00 -
65:
海◆Ndg8H6UwpQ
『そうそう。アツコちゃんにちょっかい出してキレられた。って落ち込んでたんやでコイツ』
アツコは初めて聞いた話に驚いた。アツコも昔、マサノブが好きだった。
女好きのマサノブに気持ちを伝えられず、ある日酔ったマサノブに体を求められ答えてしまった。それ以上好きになるのが怖くなり、アツコはマサノブと距離を置くようになった。
それからお互いに恋人が出来るまで会わなかった時期があったのを思い出す。2007-06-07 01:56:00