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━続・傷跡━
-
1:
理都
完結まで、宜しくお願いします?
━傷跡━初めからはこちらです→http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1133335290/-52006-01-04 03:52:00 -
150:
理都
皆様、すみません?
理由あって、今関西を離れています。帰ったらすぐ書き始めますので、遅くなって申し訳ないのですが…もう少しだけお待ち下さい。あと、感想スレ?を立てて頂き有難うございます!
読みにくいと言われたのはもう何度目かになるので、これからは、私もそちらにレスさせて頂きたいと思います? どうぞ、ヨロシクお願いします。
応援してくれた皆様…本当に感謝しています??2006-01-10 23:50:00 -
151:
名無しさん
生きていこうと思える小説ありますか?完成してるので
2006-01-11 00:05:00 -
152:
名無しさん
あげ?
2006-01-11 21:48:00 -
153:
名無しさん
????????????
2006-01-11 21:53:00 -
154:
名無しさん
ぁげ???
2006-01-12 00:22:00 -
155:
???
あげ?
2006-01-12 02:23:00 -
156:
まや
りっちぁ?ん?
続き楽しみにして
待ってるょ?2006-01-12 18:46:00 -
157:
名無しさん
━傷跡━専用スレ?です。こちらへ?
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1136694872/l52006-01-13 00:43:00 -
158:
理都
『なんで、行かへんの?』いくら聞いても、
「行く気がなくなった。」彼は、それ以上、何も言わなかった。
近頃、夜風は気持ちいい程に、日中で焼けた肌の熱を取ってくれる…。
龍二と出会った夏は、静かに幕が降り始めていた。
2006-01-13 09:26:00 -
159:
理都
あの日から少しずつ荒れていく彼の心を、気付きながらも、あたしには、止める事が出来なかった。
あたしは、この頃、一つの【結論】を出した。
あたしに出来る事は、彼を慰める事でも、励ます事でも、ない。
ただ、傍にいてあげよう―と、思った。
彼が話す時は笑顔で聞き、衝突した時には、『ごめんね…』と、自分から謝る。2006-01-13 09:36:00 -
160:
理都
だから、仕事に行かなくなっても、今度ばかりは、何も言えなかった。
毎朝、洗濯を干しながら、部屋の中でボーっとする彼を見て。那智さんを、恨む日もあった。
だけど、あたしは、この状況を責めてはいけない。 龍二が、気持ちの整理を付けるまでの時間は、少なからず彼にとっての【報い】なんだと。
あたしは、ベランダから、台所から、フローリングから、ベッドの隣から‥‥ どんな時でも傷ついたその姿を、今はただ、見守っていこうと―。思った。
2006-01-13 09:49:00 -
161:
理都
これを、【悲劇】と呼ぶのか、【惨劇】と呼ぶのか、それとも。そもそも、どちらでもなかったのか。
あたしには、分からない。
だけど、ゆっくりと幕を開けていく。本当の意味での私達の《最終章》は、静かに、静かに…
エンドロールまでの残りわずかな時間を、ゆっくりと導き、始めていた。
2006-01-13 09:57:00 -
162:
名無しさん
????????????
2006-01-13 10:22:00 -
163:
理都
那智さんに貸した30万のせいで、私達には貯金がなかった。「生活費の分は、置いていくから!」と言った龍二は、幸いにも、今月分の家賃と光熱費代は、残していた。
だけど、お金はない。
生活費というのは、その二つだけではないから。
食費、車のガソリン代、携帯代、その他にもたくさん生活の為に、お金は必要。テーブルの上には、【コンビニ専用】と書かれた、バーコードのついた薄っぺらい請求書だけが‥。
日に日にたまっていった。2006-01-13 10:23:00 -
164:
理都
二人揃って、一日中家にいる生活というのは、いつぶりだろう。
龍二が鳶職をする前だからもう、半年くらいかな? 朝日が昇って、紅い夕日が沈む。 働いていた時は、一日では足りないくらい、色々な事に、追われてた。
時間って、こんなにも長く感じるんだね…。
2006-01-13 10:51:00 -
165:
理都
「腹…減ったな。」
日曜日、サザエさんのオープニング曲が流れ始めた頃龍二が言った。
そりゃそうだ。今日で、二日間、コンビニのおにぎり以外何も食べてない…。 冷蔵庫の中身は、すっかり食べ尽くして、空っぽになってしまった。 外にいる時よりも、一日家の中で何もしないでいる方が、変にお腹がすく時がある。
人間って、変な生き物だ。2006-01-13 11:02:00 -
166:
理都
『おにぎり一つしか、食べてないからなぁ。』
コンビニの冷たいご飯は、味も淡泊で、余計に食べた気がしなかった。
「……そうやな。」
何度か、あたしが働く!と言いそうになった。
だけど、それを龍二が認めるとも思わなかったし、何より、そうする事で結局、彼のプライドを傷つけるだけのような気がした。2006-01-13 11:11:00 -
167:
理都
「理都、ごめんな…。俺、こんなんで…ごめん。」
時々、龍二が謝ってくる時があった。 空腹で更に痛む胃を押さえ、その度に、あたしは『大丈夫やで!』と笑顔で応えた。
何が起きても、あたしは、アンタを裏切らへんよ。
2006-01-13 11:19:00 -
168:
???
悲しい?
2006-01-13 12:02:00 -
169:
りな
一気に全部読みましたァ?
もぅ少し?と思ッてたら気づいたら全部よんじゃってました??
ホンマおもしろかッたデス?
続き楽しみにしてるので頑張って下さい??2006-01-13 13:36:00 -
171:
名無しさん
????????????
2006-01-13 16:43:00 -
172:
名無しさん
????????????
2006-01-13 16:49:00 -
173:
名無しさん
あ|+〃?
2006-01-13 19:00:00 -
174:
?麗菜?
本間大変ゃなぁ〜??りとちゃん何才なぁん?これ何才の時の話しゃったッけ?麗菜毎日ちょく2ょんでんね〜ん?麗菜もなぁ〜人生波瀾万丈?小説かきたぃねんけど、ど〜ゃってかぃたらぃぃかゎからんねんなぁ?読みやすいし頑張ってな?
2006-01-14 03:38:00 -
175:
名無しさん
????????????????????????
2006-01-14 04:04:00 -
176:
理都
皆サン、ありがとうございます!!
専用スレ?を作って頂いたので、こちらにお返事?書かせて頂きますね???
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1136694872/l52006-01-14 09:51:00 -
177:
理都
その週――。久しぶりに実家の親からメールがきた。内容は、
《仕事は、見つかった…?ちゃんと生活してるの!?ちゃんと、食べてる!?》と、いう事だった。
あたしは、
《三日間、食べてない。》とだけ…送信した。2006-01-14 13:15:00 -
178:
理都
今更、親に頼る気なんて―更々ない。
啖呵きって出てきた手前、お金を取りに行くなんて出来なかったし、あたし自身したくなかった。
【カチャ。パタン―‥】
着信音をサイレントに設定してから、携帯を閉じて、ベッドに放り投げた。
2006-01-14 13:21:00 -
179:
理都
どうせ、【自業自得】だ、とでも思って、呆れてるのだろう。
なんと思われたっていい。
あたしの居場所は、此処。彼を理解出来るのはあたしだけで、あたしを理解してくれるのは…
彼しかいないんだから。
2006-01-14 13:27:00 -
180:
理都
空っぽの胃に、ひたすら、お茶を注ぎ込む。
「なぁ理都…直哉に、頼んでみよか?」
龍二が突然、そう言ったのは、さすがにこのままじゃ危ない――。と、思い始めたある昼下がりだった。
『直哉に?何を…?』
てっきり、仕事を紹介してもらうんだと、思った。2006-01-14 13:33:00 -
181:
理都
「金…貸してくれって。」龍二が、下を向き、気まずそうに言う。
『お金って………。アンタは、それでいいん?』
プライドの固まりのようなアンタも、親友になら、弱いところを見せれるん‥?
2006-01-14 13:37:00 -
182:
理都
「確かに…連れには、頼りたくないねん。やけど、オカンにも兄貴にも頼られへんし…このままやったら、俺らヤバイやろ!?」 ―――――。
『…やからって、今のアンタに返すあてはないやろ?返すあてもないのに、直哉に借りれるん?』
人を信頼する事の難しさを一番知ってるんは、龍二、アンタやろ?
2006-01-14 13:46:00 -
183:
理都
『直哉を裏切る結果になったら、一番傷つくんは…アンタ自身やねんで?』
あたしは、そうなって欲しくないねん。
アンタにとって、直哉の存在の大きさは分かってる。口には出さへんけど…アンタは、直哉の事を信頼してる。だからこそ、なかなか頼む事が出来ひんかった。失いたくないから―――。
龍二、あたしもな、アンタに直哉の事だけは、裏切って欲しくないねんよ。
2006-01-14 13:54:00 -
184:
理都
「……でも、ほんなら、どーしたらえぇねんっ!!!このままやったら、餓死してまうねんぞっ…!?」
『車、売ろう。』
「え…………!?」
『車、また売ったらいいやん。そしたら、食費くらいにはなるやろ?』
――自分の口から、こんな言葉が出てくるとは、思いもしなかった。2006-01-14 14:10:00 -
186:
理都
今までとは、確実に、あたし自身も、変わっていたのかも知れない。
「……車て、お前、せっかく買ったのにえーんか?」あたしの言葉に、驚きを隠せない様子の龍二。
『落ち着いたら、また買ったらいいやん。今は、生活の方が大事やろ?』
あたしは、笑顔で答えた。2006-01-14 14:18:00 -
187:
理都
「理都…ごめんな? ほんまに‥‥ごめん!お前にこんな思いさせる為に、一緒におるわけじゃないのになぁっ………?」
龍二は、悔しそうに。あたしを抱き締めた。
体のちっちゃいあたしは、彼の腕の中に、スッポリとおさまる。 『龍二?謝らんとって…?あたしは、大丈夫やから。アンタが傍におってくれるだけで…十分やから。』 腕の中で、あたしがそう言うと、龍二は黙ったまま、あたしの髪の毛を何度も、何度も――――‥
優しく撫でていた。
2006-01-14 14:32:00 -
188:
理都
次の日―。
早速、あたし達は朝から、車を売りに行った。前回の時よりだいぶ安くてショックを受けたけど‥‥とりあえず、今月分の家賃と、食費くらいにはなった。
『これで、なんとか生き延びれるな〜☆』
帰り道、笑いながらあたしが言うと、「そうやな。」と龍二も、微笑んだ。2006-01-14 14:41:00 -
189:
理都
目に映る、草木は色付き、紅葉が情緒溢れる。
あたし達は、通り慣れた道を、手を繋いで帰った。 こうやって二人で歩くのがすごく新鮮で、なんだか…懐かしい感じがした。
【ダンダンダンダンッッ―】
階段を駆け昇り、息を切らして、階に辿りつく。 『はぁぁっ…バリ疲れ…』あれ――――――? ふと、部屋の前の【人影】に気付く‥‥。
2006-01-14 14:53:00 -
190:
名無しさん
?
2006-01-14 15:40:00 -
191:
名無しさん
????????????
2006-01-14 17:40:00 -
192:
名無しさん
あ|+〃?
2006-01-14 20:09:00 -
193:
理都
『お母さ‥‥‥ん?』
ドアの前には、両手にスーパーの袋をたくさん持った母が、立っていた。
なん―――――‥で?
「…理都、久しぶり。」 母は、あたしに気付くと、目尻にシワを寄せてニッコリと、微笑んだ。
2006-01-14 21:54:00 -
194:
理都
『お母さん…なんで、ここにいるん!?なんで場所分かったん…!?』
あたしは、ただ頭の中がパニくっていた。母に、居場所を言った覚えは‥‥‥ あっ――‥
《今、何処にいるかだけでもいいなさい!じゃないと…お金なんか渡せへん。》あの時に・・・・・
「この子は、自分で言った事も忘れてるん?」
母は、そう言って、少し呆れたように笑った。2006-01-14 22:02:00 -
195:
理都
『でも、なんでっ―……』
「あなたが、龍二くん?」
あたしの言葉を遮って……母が、隣で呆然と立ち尽くす、龍二に声をかけた。
「えっ…?あ、はい…!そうっす。」
龍二は、動揺を隠せない様子で、返事をした。2006-01-14 22:07:00 -
196:
理都
「初めまして。理都の母です。この子が、いつもお世話になってます。」
母は、目の前の龍二に深々と… 頭を下げた。
『ちょっ…お母さん…?やめてよ!』
あまりにも律儀に挨拶する母が――、なんとなく嫌だった。
2006-01-14 22:14:00 -
197:
理都
「いや…こちらこそ、お世話になってます。」
龍二もつられて、軽く、会釈をした。
『お母さんっ、頭上げてってばっ!!!!』
あたしは、少し…大きな声を出してしまった。
その声で、母は、ゆっくりと顔を上げた。2006-01-14 22:19:00 -
198:
理都
「これ、持ってきたんよ。三日も食べてないって言ってたから…。」
顔を上げた母は、両手に持っていた大きなスーパーの袋を覗き込むと、
「何が好きか…分からなかったから。適当に、買ってきたんやけど…肉とか魚とか、あと、保存出来そうなものもいくつか。あと、これは…生物だからすぐ冷蔵庫に入れてね?」
と――、あたしが、子供の頃から大好きな【チーズケーキ】を、差し出した。
2006-01-14 22:29:00 -
199:
理都
チーズケーキや‥‥‥‥。そんなん、何ヵ月、食べてないかなぁ?
実家におる時は、なんでかしょちゅう冷蔵庫に入ってて。あたしが好きなん知ってたお母さんが‥‥ 買ってきてくれてたんやろな。
『うん…分かった。すぐ入れるわ。』
あたしはそれだけ言って、母が持つスーパーの袋を、受け取った。2006-01-14 22:36:00 -
200:
理都
「じゃあ…お母さん、帰るから。龍二くん? 理都と仲良くしてやってね。」
母は龍二の方を見て、笑顔でそう言った。
「えっ…?あ…はい!ありがとうございました。」 龍二は、突然の自分への言葉に、慌てて返事をしていた。
「じゃあ…理都、またね。何かあったらいつでも電話してきなさいね。」2006-01-14 22:47:00