小説掲示板━続・傷跡━のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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━続・傷跡━

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  • 1:

    理都

    完結まで、宜しくお願いします?
    ━傷跡━初めからはこちらです→http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1133335290/-5

    2006-01-04 03:52:00
  • 180:

    理都

    空っぽの胃に、ひたすら、お茶を注ぎ込む。
    「なぁ理都…直哉に、頼んでみよか?」
    龍二が突然、そう言ったのは、さすがにこのままじゃ危ない――。と、思い始めたある昼下がりだった。   
    『直哉に?何を…?』
    てっきり、仕事を紹介してもらうんだと、思った。

    2006-01-14 13:33:00
  • 181:

    理都

    「金…貸してくれって。」龍二が、下を向き、気まずそうに言う。
    『お金って………。アンタは、それでいいん?』

    プライドの固まりのようなアンタも、親友になら、弱いところを見せれるん‥?

    2006-01-14 13:37:00
  • 182:

    理都

    「確かに…連れには、頼りたくないねん。やけど、オカンにも兄貴にも頼られへんし…このままやったら、俺らヤバイやろ!?」   ―――――。
    『…やからって、今のアンタに返すあてはないやろ?返すあてもないのに、直哉に借りれるん?』 

    人を信頼する事の難しさを一番知ってるんは、龍二、アンタやろ?

    2006-01-14 13:46:00
  • 183:

    理都

    『直哉を裏切る結果になったら、一番傷つくんは…アンタ自身やねんで?』     
    あたしは、そうなって欲しくないねん。
    アンタにとって、直哉の存在の大きさは分かってる。口には出さへんけど…アンタは、直哉の事を信頼してる。だからこそ、なかなか頼む事が出来ひんかった。失いたくないから―――。      
    龍二、あたしもな、アンタに直哉の事だけは、裏切って欲しくないねんよ。

    2006-01-14 13:54:00
  • 184:

    理都

    「……でも、ほんなら、どーしたらえぇねんっ!!!このままやったら、餓死してまうねんぞっ…!?」        
    『車、売ろう。』
    「え…………!?」
    『車、また売ったらいいやん。そしたら、食費くらいにはなるやろ?』
    ――自分の口から、こんな言葉が出てくるとは、思いもしなかった。

    2006-01-14 14:10:00
  • 185:

    名無しさん

    2006-01-14 14:17:00
  • 186:

    理都

    今までとは、確実に、あたし自身も、変わっていたのかも知れない。
    「……車て、お前、せっかく買ったのにえーんか?」あたしの言葉に、驚きを隠せない様子の龍二。

    『落ち着いたら、また買ったらいいやん。今は、生活の方が大事やろ?』
    あたしは、笑顔で答えた。

    2006-01-14 14:18:00
  • 187:

    理都

    「理都…ごめんな? ほんまに‥‥ごめん!お前にこんな思いさせる為に、一緒におるわけじゃないのになぁっ………?」
    龍二は、悔しそうに。あたしを抱き締めた。
    体のちっちゃいあたしは、彼の腕の中に、スッポリとおさまる。       『龍二?謝らんとって…?あたしは、大丈夫やから。アンタが傍におってくれるだけで…十分やから。』 腕の中で、あたしがそう言うと、龍二は黙ったまま、あたしの髪の毛を何度も、何度も――――‥
    優しく撫でていた。

    2006-01-14 14:32:00
  • 188:

    理都


    次の日―。
    早速、あたし達は朝から、車を売りに行った。前回の時よりだいぶ安くてショックを受けたけど‥‥とりあえず、今月分の家賃と、食費くらいにはなった。
    『これで、なんとか生き延びれるな〜☆』
    帰り道、笑いながらあたしが言うと、「そうやな。」と龍二も、微笑んだ。

    2006-01-14 14:41:00
  • 189:

    理都

    目に映る、草木は色付き、紅葉が情緒溢れる。
    あたし達は、通り慣れた道を、手を繋いで帰った。 こうやって二人で歩くのがすごく新鮮で、なんだか…懐かしい感じがした。     
    【ダンダンダンダンッッ―】
    階段を駆け昇り、息を切らして、階に辿りつく。  『はぁぁっ…バリ疲れ…』あれ――――――?   ふと、部屋の前の【人影】に気付く‥‥。

    2006-01-14 14:53:00
  • 190:

    名無しさん

    ?

    2006-01-14 15:40:00
  • 191:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-14 17:40:00
  • 192:

    名無しさん

    あ|+〃?

    2006-01-14 20:09:00
  • 193:

    理都

    『お母さ‥‥‥ん?』       
    ドアの前には、両手にスーパーの袋をたくさん持った母が、立っていた。
    なん―――――‥で?      
    「…理都、久しぶり。」 母は、あたしに気付くと、目尻にシワを寄せてニッコリと、微笑んだ。

    2006-01-14 21:54:00
  • 194:

    理都

    『お母さん…なんで、ここにいるん!?なんで場所分かったん…!?』
    あたしは、ただ頭の中がパニくっていた。母に、居場所を言った覚えは‥‥‥ あっ――‥
    《今、何処にいるかだけでもいいなさい!じゃないと…お金なんか渡せへん。》あの時に・・・・・       
    「この子は、自分で言った事も忘れてるん?」
    母は、そう言って、少し呆れたように笑った。

    2006-01-14 22:02:00
  • 195:

    理都

    『でも、なんでっ―……』   
    「あなたが、龍二くん?」   
    あたしの言葉を遮って……母が、隣で呆然と立ち尽くす、龍二に声をかけた。  
    「えっ…?あ、はい…!そうっす。」
    龍二は、動揺を隠せない様子で、返事をした。

    2006-01-14 22:07:00
  • 196:

    理都

    「初めまして。理都の母です。この子が、いつもお世話になってます。」     
    母は、目の前の龍二に深々と… 頭を下げた。
    『ちょっ…お母さん…?やめてよ!』
    あまりにも律儀に挨拶する母が――、なんとなく嫌だった。

    2006-01-14 22:14:00
  • 197:

    理都

    「いや…こちらこそ、お世話になってます。」
    龍二もつられて、軽く、会釈をした。
    『お母さんっ、頭上げてってばっ!!!!』
    あたしは、少し…大きな声を出してしまった。
    その声で、母は、ゆっくりと顔を上げた。

    2006-01-14 22:19:00
  • 198:

    理都

    「これ、持ってきたんよ。三日も食べてないって言ってたから…。」
    顔を上げた母は、両手に持っていた大きなスーパーの袋を覗き込むと、
    「何が好きか…分からなかったから。適当に、買ってきたんやけど…肉とか魚とか、あと、保存出来そうなものもいくつか。あと、これは…生物だからすぐ冷蔵庫に入れてね?」       
    と――、あたしが、子供の頃から大好きな【チーズケーキ】を、差し出した。

    2006-01-14 22:29:00
  • 199:

    理都

    チーズケーキや‥‥‥‥。そんなん、何ヵ月、食べてないかなぁ?
    実家におる時は、なんでかしょちゅう冷蔵庫に入ってて。あたしが好きなん知ってたお母さんが‥‥ 買ってきてくれてたんやろな。

    『うん…分かった。すぐ入れるわ。』
    あたしはそれだけ言って、母が持つスーパーの袋を、受け取った。

    2006-01-14 22:36:00
  • 200:

    理都

    「じゃあ…お母さん、帰るから。龍二くん? 理都と仲良くしてやってね。」    
    母は龍二の方を見て、笑顔でそう言った。
    「えっ…?あ…はい!ありがとうございました。」 龍二は、突然の自分への言葉に、慌てて返事をしていた。

    「じゃあ…理都、またね。何かあったらいつでも電話してきなさいね。」

    2006-01-14 22:47:00
  • 201:

    理都

    母は、そう言うと、廊下を歩き、ゆっくりと階段を降りていった。
    その後ろ姿を、あたしはただ呆然と、見つめていた。    
    「…………理都?」
    ―――――え‥。
    龍二の声で、我に返る。

    2006-01-14 22:52:00
  • 202:

    理都

    「どーしたん!?ボーっとして…。おばちゃん、めっちゃ優しいなぁ!食材、はよ冷蔵庫に入れよや。」 龍二が、あたしの手からスーパーの袋を取ると、ジーパンのポケットの中から、片手で鍵を取り出した。      
    『あっうん…そやな。』
    あたしは、慌てて返事をした。 
    だけど、視線だけは、長く続く廊下の先から――。 まだ、離せないでいた。

    2006-01-14 23:03:00
  • 203:

    まい

    りつチャン強いなぁ。人間的にもめちゃくちゃ好きやわ。ガンバッてね。

    2006-01-14 23:04:00
  • 204:

    理都

    《部屋にあがっていく?》くらい、言えば良かったかな……。     

    フォークに刺さったチーズケーキを口に運びながら、ふと思った。
    《あ、やっぱりおいしい‥‥‥。》
    母が持ってきてくれたチーズケーキは、最近、まともに何も食べてなかったせいか。 格別に、おいしく感じた。

    2006-01-14 23:10:00
  • 205:

    ???

    頑張って?

    2006-01-14 23:14:00
  • 206:

    理都


    まいチャン、ありがとうございます! 読んで頂けて嬉しいですm(__*)m
    この時の彼は、精神的に弱くなっていたので…
    あたしが強くいなきゃと、思っていたのかも知れないですね。

    2006-01-14 23:16:00
  • 207:

    理都


    ???チャン、いつもありがとうございます!励みになります!(。_。*)

    2006-01-14 23:18:00
  • 208:

    理都

    こうして、あたし達は、なんとか生き延びる事が出来た。車を売ったお金で家賃と、光熱費を払った。母が持ってきてくれた食材で、食費もしばらくは、かからない。

    助かった‥‥‥‥。

    この時の本心は、本当に、ただそれだけやったと思う。

    2006-01-14 23:45:00
  • 209:

    理都

    子供だったあたし達は、生活の大変さ、というのを分かっていなくて。
    お金さえあれば生きていけると、思っていた。   だけど、そのお金を稼ぐ為には、仕事をして、働かなきゃいけなくて。
    そうやって、みんな生きているのが当たり前なんだって事を‥‥
    馬鹿なあたしは、すっかり忘れてしまっていた。

    2006-01-14 23:55:00
  • 210:

    理都

    そう、お金は嫌でも、消費される。収入がないと、成り立たない。              
    車を売ったお金は、あっという間に、消費された。  
    そして、冷蔵庫の食材も…あたしの【節約】の努力も虚しく、気付いたら、完全に消費されていた。

    2006-01-15 00:01:00
  • 211:

    理都

    「……なぁ、あと金ナンボ残ってるん?」         
    ベッドに寝転がりながら、台所に立つあたしに、龍二が言った。
    『財布には、二万…くらいかな。』

    財布には、じゃないな。 正確には、これが、あたし達の【全財産】。

    2006-01-15 00:06:00
  • 212:

    理都

    【カタン―‥】
    「ふーん。っつか…また晩飯カレーなん?昨日も一昨日も食ったやんけ…。いい加減、飽きてくるわ。」 テーブルに並べた料理に、龍二が不服そうに言った。『…またって、仕方ないやん。カレーは、日持ちするねんから。』
    《ふーん》って‥‥
    アンタは、この状況を、理解してないん?

    2006-01-15 00:12:00
  • 213:

    龍二

    「日持ちって、たまにはメニュー考えろや。シチューにするとか、カレーうどんにするとか…なんかあるやろ!?毎日毎日カレーばっか食ってたら、胃もおかしなるわ。」
    スプーンをダルそうに持ちながら、龍二は、吐き捨てるように言った。   

    『……ごめん。明日から、考えるわ。』
    あたしは、そう言って、二日間煮込んで熟成されきったカレーを、ゆっくりと口に運んだ。

    2006-01-15 00:20:00
  • 214:

    理都


    近頃、龍二はまたイライラしている。
    お金が無くなってきたせいか、しばらく遊びにも行ってないせいか、理由はハッキリとは分からない。

    だけど、文句やワガママを言ったり、何かと突っ掛かってくる事が増えた。

    2006-01-15 00:25:00
  • 215:

    理都

    心に、余裕がなくなっているんだろう。
    それは、あたしも一緒。   
    だから、少しくらいの我慢なら苦痛にもならないよ?
        

    2006-01-15 00:32:00
  • 216:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-15 00:38:00
  • 217:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-15 00:40:00
  • 218:

    まぢイライラすんなぁ?その男??

    2006-01-15 06:06:00
  • 219:

    理都

    あチャン、ありがとうございます!
    良ければ、ラストまで読んでやって下さい??

    2006-01-15 11:15:00
  • 220:

    理都

    「おいっ!!お前、俺のタバコ知らんか!?」       
    え?タバコ…?        
    『アンタ…全部吸い終わってたやん。』

    灰皿の中には、溢れるくらいの吸い殻がビッシリ。

    2006-01-15 11:21:00
  • 221:

    理都

    「ったく……イライラすんなぁ。」
    そう言うと龍二は、短くなった吸い殻を取り出して、無理矢理 火を付けた。   
    『……食べるものないからちょっと、買い物行ってくるな?』
    あたしは、財布を持ち、その場を立ち上がる。      
    玄関を出る前に、もう一度声をかけたが、彼からの返事はなかった。

    2006-01-15 11:38:00
  • 222:

    理都

    財布を握り締め、早足で駅前のスーパーへ迎う。     
    すれ違う人々を見ては、羨んだり、安心したり。
    そんな自分が、結局、一番惨めに見えたり―――。   

    スーパーに着くと、買い物カゴを持って、店内に入った。

    2006-01-15 12:05:00
  • 223:

    理都

    《カレーは、嫌やって言ってたしなぁ…。》
    食品売場をグルグル回りながら、献立を考える。
    かと言って、日持ちしそうな料理と言ったら、それくらいしか思いつかない…。   
    《あ‥‥‥‥‥‥!》    
    その時、あたしの目には、調理済みのオカズコーナーが目に入った。

    2006-01-15 12:10:00
  • 224:

    理都

    《ハンバーグやぁ……。》   
    調理済みコーナーには、 【温めるだけ】という、ハンバーグが売られていた。  
    《龍二、ぜったい喜ぶやろなぁ…!》
    そう思いながら、ついている値段を見る。            
    一つ、480円かぁ・・・。

    2006-01-15 12:17:00
  • 225:

    理都

    材料を買って自分の手で作るのに比べたら安いけど、二つ買ったら、1000円近くいってしまう…。          
    あたしは、手に持っていた二つのハンバーグを、
    一つだけカゴに入れ、
    もう一つは売場に戻した。

    2006-01-15 12:24:00
  • 226:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-15 12:28:00
  • 227:

    理都

    あたしは、買い物カゴに、石鹸を一つ、放り込んだ。    
    《リンスはまだ残ってたし…洗うんくらい、これで泡立てたら大丈夫やんね!》    
    石鹸で髪は洗った事なかったけど、一人で納得して、そのままレジに向かった。  

    2006-01-15 12:37:00
  • 228:

    理都

    レジで会計を済まし、カウンターの上で、カゴの中の商品を袋に詰める。
    合計、1680円か……。
    《まぁ、これで三日は持つかな…?》
    あたしは、袋を手に持ち、スーパーを出ようとした。その時――。
    《あ…!めっちゃいいニオイする…。》

    2006-01-15 12:43:00
  • 229:

    理都

    いい香りがする方向に目を向けると、スーパーの構内にあった、【パン屋さん】が目に入った。         
    《焼きたてのパンの、めっちゃいいニオイ…!》
    あたしは、フラフラと‥‥パン屋の店内に入った。

    2006-01-15 12:48:00
  • 230:

    理都

    《うわぁぁ…どれも、めっちゃおいしそう……。》    
    パン屋さんのパンは、スーパーに売ってる冷たくて袋詰めされたパンとは違い、ほんとにどれも キラキラ 輝いて見えた。       

    だけど、やっぱり値段もそれなり‥‥‥‥か。

    2006-01-15 12:57:00
  • 231:

    理都

    店内の中で、恐らく、一番大きな形をしたパン。    
    【フランスパン】      
    《あ……これ、お腹いっぱいなりそう!》       
    フランスパンは、その大きな形の割に、他の可愛い物に比べ、値段は安かった。

    2006-01-15 13:11:00
  • 232:

    理都

    あたしは、目の前のフランスパンを一本トレイの上に乗せると、そのままレジへと向かった。

    《早く帰らな龍二待ってるわ………。》          
    パン屋で会計を済ますと、両手いっぱいに荷物を抱えて、早足で家まで帰った。

    2006-01-15 13:15:00
  • 233:

    理都


    休憩します_?

    読んでくれた方がいましたら、ありがとうございました(。_。*)

    2006-01-15 13:17:00
  • 234:

    ???

    頑張って?

    2006-01-15 14:59:00
  • 235:

    名無しさん

    2006-01-15 15:35:00
  • 236:

    理都

    ???チャン、いつもありがとう??

    2006-01-15 16:51:00
  • 237:

    理都

    『ただいま。』
    家に帰ると、龍二はテレビゲームに熱中していた。 「…おーあっ…くそ。」   
    『ご飯買ってきたで。食べるやろ?』
    【ドサ―‥】
    あたしは、荷物を台所の上に置くと、とりあえず家着用のスウェットに着替えた。

    2006-01-15 16:59:00
  • 238:

    理都

    「今日の晩飯なんなん?」   
    ゲームの電源を切り、テーブルの前に座った龍二が尋ねる。
    『今日はな、ハンバーグ買ってきたねん☆アンタ好きやろ?』
    あたしは、自信満々に、袋から買ってきたハンバーグを取り出す。

    2006-01-15 17:05:00
  • 239:

    理都

    「マジで!?ハンバーグとか久々やん!バリうまそうやしっ!!」
    龍二は、子供みたいな顔をして喜んでいた。        
    《ほんま、単純やなぁ‥》あたしは、その姿を見て、思わず笑ってしまった。    
    「あれ?やけどコレ、一個しかないやん。なんで?」

    2006-01-15 17:16:00
  • 240:

    理都

    一個しかないハンバーグに気付いた龍二が、不思議そうな顔をして聞いた。    
    『あ…あぁ、あたしは違うもん食べるから!ほら、冷凍食品もこんなに買ってきたし☆』
    袋の中から、まだ霜が溶け切れていない冷たい冷凍食品を見せた。        
    「…それは?なんなん?」

    2006-01-15 17:24:00
  • 241:

    理都

    「その、袋が無駄にデカイやつ…。」
    え‥‥‥?あっ、
    『これ?これな、フランスパン。スーパーの構内にパン屋あるやろ?いいニオイに釣られて…思わず買ってもたねん。笑』
    あたしは、袋からその無駄に長いパンを取り出して、テーブルの上に置いた。

    2006-01-15 17:30:00
  • 242:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-15 17:41:00
  • 243:

    理都

    「デカッ……っつか、バリ硬そう………!」
    『フランスパンは、硬いもんやで。笑 パン屋のんやからおいしいって☆龍二も食べてみる?』
    あたしは、パンを袋から出して、紙袋のまま、龍二に手渡した。
    「ええわ……。俺、パン嫌いやねん。」      龍二は、それを受け取らず台所に向かうと、ハンバーグを温め始めた。

    2006-01-15 17:51:00
  • 244:

    理都

    結局、あたしは二人分の冷凍食品をいくつか温めて、主食の代わりに、買ってきたパンを食べた。       
    《おいしいのになぁ…。》  
    もともと、パン好きだったあたしは、夕食が冷凍食品とフランスパンだけでも、不満は、なかった。

    2006-01-15 17:56:00
  • 245:

    理都

    翌朝―。
    昼頃に目が覚めたあたし達は、龍二は、買い置きしていたカップラーメンを、あたしは一人、昨日の残りのパンを食べていた。     
    ♪〜♪〜♪
    突然……ベッドの脇に置いてあった龍二の携帯が鳴った。

    2006-01-15 18:07:00
  • 246:

    理都

    『龍二ぃー?電話、鳴ってんでー!?』
    ちょうど、冷蔵庫にお茶を取りに行った龍二を、呼び戻す。
    「お、マジで?誰や〜?」戻ってきた龍二は、お茶を片手に携帯を開き、ディスプレイを見た。
    「あ‥‥光輝くんやん!」

    2006-01-15 18:21:00
  • 247:

    理都

    【光輝くん】を覚えてる人は、いるでしょうか…?    
    以前、元カノを呼んで遊びに行った時の龍二の先輩。   
    那智さんは、学生時代の先輩で、光輝くんは、また違う繋がりの…地元の先輩だった。
    まぁ、簡単に言ったら龍二のお兄ちゃんである雄二さんの、【同級生】だった。

    2006-01-15 18:33:00
  • 248:

    かぉりん

    リッたん?ぉっかめぇッッ★更新待ってたょぉッッ??頑張れぇ?ぃッッ?з?

    2006-01-15 18:47:00
  • 249:

    理都

    かぉりんチャン、お久しぶりデス?読んで頂けてて嬉しいです!(。_。*?)
    レス?は励みになります?ありがとう?=?

    2006-01-15 19:35:00
  • 250:

    理都

    【カチャ―】
    「…もしも〜し!?あっ、お疲れっす!はい。めちゃ久々っすね〜!!」
    光輝くんとは、あれ以来会ってなかったせいもあり、久々の連絡に、龍二は嬉しそうに電話に出た。
    「え?今っすか〜?いや、なんもしてなぃっすよ!」ん‥‥‥?この展開は‥‥嫌な予感がする。
    「えっ…はい!全然来て下さいよ〜!めちゃくちゃ暇してるんで!!笑」

    2006-01-15 20:15:00
  • 251:

    理都

    ガーーーーーーーン↓↓ やっぱり・・・・・
    『ちょっ…龍二、部屋見てみや。汚すぎやろ!?人とか入れへんって…!』
    あたしは、慌てて電話を片手に持つ龍二に、小声で言う。
    「え?大丈夫やって。そんなん気にせん気にせん!」・・・・・おい。
    アンタが気にしなくても、あたしは気にするってば…。

    2006-01-15 20:21:00
  • 252:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-15 20:27:00
  • 253:

    ???

    しおり?

    2006-01-15 20:41:00
  • 254:

    理都

    ?チャン、???チャン、いつもありがとう!(*^_^*)

    2006-01-15 21:30:00
  • 255:

    理都

    「…あ、いや大丈夫っす。うぃっす!んじゃあ、待ってますんで〜!」
    【カチャ―】
    『ちょっ・・なぁ!光輝くん来るん!?』
    「え?おう。近くおるからあと15分くらいで着くってさ。」
    15分って・・・・・

    2006-01-15 22:53:00
  • 256:

    理都

    『アンタ、なんでいっつもそんな勝手なん…!?あたしスッピンやし、髪もボサボサやし、部屋も台所も…見たら分かるやろっ!?』寝起きやし、人なんか呼べる状況やないのくらい理解出来るやん‥‥。
    「だからぁ、そんなん誰も気にしーひんって。部屋なんかいつも汚いやんけ。」『……っ、そーゆう問題やないやん!!』      
    ほんまに、嫌。こーゆうのは、ほんまに・・・
    女と男の【違い】。アンタは、分かってるん?

    2006-01-15 23:02:00
  • 257:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-15 23:27:00
  • 258:

    理都

    龍二はいつもそうやった。    
    一緒に住んでからだって、夜中でも平気で友達を呼ぶし、あたしがお風呂からあがったら、いきなり誰か、来てた日もあるくらい。 《え…なんでっ?人が、お風呂入ってんねんで!?》   
    その度に、口論になった。だけど、龍二は、
    《呼びたきゃ、お前も呼べばええやん!》
    と、いつも、悪怯れもなく答えるだけだった。

    2006-01-15 23:39:00
  • 259:

    理都

    『いい加減にしてよ……。あたしの事とか、ちょっとは気使ってよ……?』      
    光輝くんが苦手なのも、理由の一つだったのかも知れない。それは、以前から龍二にも言っていたから。    
    「はぁ…お前もいい加減、慣れてくれや。俺の先輩やで?見た目イカツイだけで恐ないやろ…?」    恐いとか、恐くないとか、そーゆう事じゃないのに

    2006-01-15 23:49:00
  • 260:

    理都

    『もう、ええわ。』
    あたしは、そう言って龍二から背を向けると、化粧ポーチを手に取った。
    ………さすがに、眉毛だけは書いとかんとな。      
    「ったく、なに機嫌悪なってんねん。気悪いなぁ。」  
    《気悪いんは、どっちやねん・・・・。》

    2006-01-15 23:57:00
  • 261:

    理都

    イライラを隠せないまま、簡単に化粧をして、髪の毛を水で濡らしてから、部屋に散らばるゴミを拾って、手際よくゴミ箱に入れる。      
    【ピンポーン―――】
    あ・・・その時、部屋のチャイムが鳴った。
    「おっ、光輝くん来たみたいやな!」
    龍二は、ダボダボのスウェット姿のまま、玄関へ向かった。

    2006-01-16 00:23:00
  • 262:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-16 00:56:00
  • 263:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-16 01:28:00
  • 264:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-16 01:36:00
  • 265:

    理都

    【ガチャッ――】
    「あ、お疲れっすー!笑 マジ久々っすね☆入って下さい入って下さい!」
    「うぃーす。お前久々やなぁ。元気してたかぁ?」

    玄関の開く音と一緒に、少し懐かしい光輝くんの声が聞こえた。

    2006-01-16 02:20:00
  • 266:

    理都

    「まぁ〜、ぼちぼちっすね。最近、ダラダラっすけど!」
    「なんやお前、仕事どーしてん?続けてんかぁ〜?」「や〜それが…色々あったんすよ〜。これまた。」
    「はぁ?笑 色々ってなんやね――、……お、りぃ!久しぶりやんけっ!」     
    『あ…お久しぶりです。』

    2006-01-16 02:27:00
  • 267:

    名無しさん

    あ|+〃?

    2006-01-16 12:15:00
  • 268:

    はよ?

    2006-01-16 16:42:00
  • 269:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-16 16:46:00
  • 270:

    理都

    「なんやぁ、りぃお前スッピンちゃぅん?スッピンやと小学生みたぃやな。笑」   

    は・・・?
    しょっ…小学生ぃぃぃ・・!?
    アリエン………(;´c_` ?)

    2006-01-16 23:07:00
  • 271:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-16 23:13:00
  • 272:

    理都

    『いちぉ・・・化粧してますよ。』           
    童顔ってこと、気にしてんのにな……。          
    「あははっ!小学生とか!お前、痛いとこつかれてるや〜ん!笑」         
    ・・・・は?

    2006-01-16 23:29:00
  • 273:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-16 23:32:00
  • 274:

    理都

    ↑略すみません?

    2006-01-16 23:32:00
  • 275:

    理都

    「光輝くんっ、こいつコレでもメイクしてるんで〜!いつもが濃いだけっすよ。笑」
    「あっ、そぅなん?髪もストレートやし、いつもとイメージちゃうもんなぁ。」「…ストレートやと、小学生ってかヤンキーみたいしょっ!?」
    「あははっ、確かにスウェットやから尚更なぁ。」   

    ・・・・・ヤンキー?

    2006-01-16 23:43:00
  • 276:

    理都

    「おいっ理都…!?お前、何険しい顔してんねん。そんな顔したら、更にヤンキーやぞっ!笑」        

    ・・・・イライラする。  
    ・・・・急に来たんは、どっちなん?    

    2006-01-16 23:49:00
  • 277:

    理都

    『……ちょっと、コーヒー入れてくるわ。』         
    あたしは、表情を変えずにその場を立ち上がった。    
    「おいっ、理都。」     

    2006-01-16 23:54:00
  • 278:

    理都

    …………        後ろで龍二が呼んでいたけど、あたしは、振り返らずに台所へ向かった。      

    『はぁ。』         
    なんで、あたしが笑い者にされなあかんのかな。

    2006-01-17 00:01:00
  • 279:

    理都

    ヤカンの熱湯をカップに注ぐと、コーヒーを入れ混ぜて、一気に飲んだ。
    『………つっ。』      
    ――こんな、些細な事で、イライラしてる。      
    あたしが、おかしいん?

    2006-01-17 00:09:00
  • 280:

    理都

    龍二が最近おかしいのは、心に余裕がないからだと、思ってた。
    イライラしたり、何にでも突っ掛かったり。
    あたしは、それを理解してるから。
    いつも、彼の言葉に笑って答えてた。     

    2006-01-17 00:14:00
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