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忘れられた日々
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1:
ナナコ
PM10:30−
その日は土曜日と言う事もあって、街は賑わい人で溢れていた。
私も週末を楽しむ一人だった。職場の友達とショッピングや食事を済ませ、程よくお酒が身体に入っていた。二軒目を目指し道を進む中、私はある人物に再会した−…2006-05-31 21:45:00 -
15:
ナナコ
PM4:30
イチョウの葉が散り、もうそこまで冬が来ていた。
『寒っ…』その日私は居残りがあった為、親友のアズサに先に帰って貰い一人帰路についた。校門をくぐろうとした時、人影に気付き目を向けた。
『まだスキやけど…別れよ。』『……。』2006-06-01 00:02:00 -
16:
ナナコ
そう言った違う制服を来た女の人は涙を流していた。まるでテレビドラマでも見ている気分だった。私の日常からは掛け離れたセリフだった。
私はドキドキしながら無言な男の人を見た。
《…?!ナギサ カオル!》驚きで頭が真っ白だった。今まで彼女がいるなんて噂を聞いた事がなかったからだ。いても不思議はなかったけど、何故だか胸がチクチク痛んだ。2006-06-01 00:09:00 -
17:
ナナコ
ぼぉっとその光景を見ている私に女の人は気付いたのか、バチッと目が合ってしまった。私は咄嗟に目を反らし鼓動を落ち尽かせ様とした。
『……マナベ ナナコ。』
ボソッとカオルが言った。恐る恐る見上げると、カオルが歩み寄っ来た。『盗み聞き?』『えっ?!…違っ…ゴメンナサイ。』初めての会話がコレって最悪だ。2006-06-01 00:17:00 -
18:
ナナコ
『ハァ…』カオルは溜息をつくと何も言わず駅へと向かった。『…あ!誰にも言わへんから!』何か言わなきゃと思ってやっと出た言葉だった。カオルは顔だけで振り返って『頼むわ…。』と言った。
2006-06-01 00:21:00 -
19:
ナナコ
翌日−
《ぁ〜。学校行きたない…》
カオルと会いたくないと言う方が正しい。気まずい気持ちの中、気付けばもう学校だ。重い足どりで下駄箱へ向かう。『マナベさん、おはよ。』『…?!』カオルが腕を組み立っていた。『おはよ…』気まずい雰囲気の中、上履きに履き考えると急ぎ足で歩いた。2006-06-01 00:27:00 -
20:
ナナコ
『一緒に行こうや。』カオルが後ろを付いて来た。《見張られてる?》と思いながら『ウン。』とだけ言って並んで歩く。
別に何を喋る訳でもなく、ひたすら沈黙が続いた。『…別に一緒におらんでも言ったりせんから、大丈夫やで?』私は教室が見えて来るとそう言った。
カオルは私の言葉は無視し、『じゃぁ、また帰りな!』と言って先に教室へ入って行った。2006-06-01 00:34:00 -
21:
ナナコ
《帰り?…って帰りも一緒なん?!》
《なんで…なんで私が…?》グルグルと頭の中で言葉が回る。
教室へ入り席へ付くアズサが寄って来た。『おはよ♪』『……』『ナナコ?』『…ウン。』アズサの声は右から左に抜ける。『ナナコ!!』アズサに肩を捕まれグイグイと揺すられ我に帰った。2006-06-01 00:42:00 -
22:
ナナコ
『アズサおはよ。』『どぉしたん?』アズサがそう聞いた瞬間チャイムがなった。アズサは『また後でな!』と言い席へ戻って行った。
キーンコーンカーンコーン…−
昼休み
私はアズサといつも昼食をとる広場へと向かった。2006-06-01 00:47:00 -
23:
ナナコ
広場へ着くなりアズサは気になってたであろう事を聞いて来た。『今日ズットおかしいで?どうしたん?』アズサはいつもと違って真剣な面持ちだった。
そんなアズサを見て喋ってしまいそうな自分がいる。それを必死で押さえ『なんでもないって☆』と笑ってごまかした。2006-06-01 01:06:00 -
24:
ナナコ
今まで気付かなかった気持ちだった。アズサの言葉で反応した気持ちに私は嫌でも気付かずにいられなかった。
《スキなん…?ナガセ カオルが好き…?スキ…》2006-06-01 01:17:00