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■愛しき人■
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1:
向日葵
短編ですが、実話交えて書いて行きます。読んでくれたら嬉しいです?
2007-05-14 16:47:00 -
11:
向日葵
次の日も、またその次の日も、あたしはたくさんのおじさん達を騙し、お金を持ち逃げした。 だけど、あるおじさんは、ホテルに行ったものの、シャワーに入る様子は無かった。 “やばい…どおしよ…” あたしの頭には、それしか無い。 だけど、おじさんは、あたしをじっと見て、 『こんな事したらあかんやろ。』 と、そっと言った。 『おっちゃんにもな、君位の娘がおんねん。離婚して前の嫁が引き取ったきり、娘とは会うてないけどな』そう話すおじさんは、どこか、悲しげな目をしていた。
2007-05-15 21:04:00 -
12:
向日葵
おじさんは、あたしに、いくら欲しい?と聞き、いくらでも、と答えたあたしに、3万円をくれた。 『もうこんな事したらあかんで。』 「始めから、何もする気ない。あたしの専門は売りじゃなくて、持ち逃げ。スリだから。」 『…親泣くで。』 「親なんていない。あたしは、ずっと一人。だから誰も悲しまないよ。」 『…そっか。』 おじさんは苦笑いを残し、ホテルを出て行った。
2007-05-15 21:11:00 -
13:
向日葵
この世の中、たくさんの人がいる中で、どうしてあたしだけこんなにも辛いのだろう、と時々思う。 別にあたしより、悪いことをしてる人は他にもたくさんいる。なのに、何であたしが、こんな不幸な目に合うのだろう、と。 あたしだけじゃない。みゆもだ。 どうして神様は、 あたし達姉妹を 地獄に突き落とそうと するのだろう………
2007-05-15 21:17:00 -
14:
向日葵
いつもと同じ夜。 あたしは公園のベンチで、星を見上げてた。 ―綺麗な夜…― そう思うのもつかの間、 全く知らない男の子が、 あたしの顔を覗き込んだ。『何しとん?自分いっつもここにおるやろ〜?家出少女か?笑』 「…」 『今晩雨やで?』 「嘘?!」 『嘘〜(笑)星出てるやん』「あぁ…」 彼は、それからちょこんとあたしの横に座り、色んな事を話し始めた。 名前は前田洋介である事、あたしより、1つ年下である事。親の事。友達の愚痴。たわいのない会話…。そして、あたしに一目惚れした事。
2007-05-15 21:29:00 -
15:
向日葵
『俺んち住めや〜。部屋狭いけどな〜笑。ちなみに親おるけど〜』 洋介は恥ずかしそうに言った。 「無理。ごめんね。」 『何でなん?さっきも言うたけど〜一目惚れしたんやって。』 洋介は恥ずかしそうにしながらも引く様子は無く、何度も繰り返し、繰り返し、同じ事を言った。 あたしには、好きという感情が分からない。 誰かに愛された事も無ければ、愛した事も無いから。ましてや、あたしは今日、初めて彼を知った。そんな奴に、好きだの、一目惚れしただの言われても、信じようが無い。 「無理だってば。」 『家無い癖に。何もせんから来いって』 洋介との討論は、朝の5時過ぎまで続いた。 「分かったよ。じゃあ住ませてもらう…」 結局、洋介の強引さに負け、あたしは洋介の家に行く事になった。
2007-05-15 21:41:00 -
16:
名無しさん
頑張って!
2007-05-15 21:45:00 -
17:
向日葵
16サンありがとう?
頑張るね?2007-05-16 13:22:00 -
18:
向日葵
「おじゃま…します…」 あたしは小声で申し訳なさそうに、洋介のお屋敷の門をくぐった。 『はいよ〜笑。そんな怖がるなや〜』 洋介はあたしの感情を察したかの様に手を握り、お屋敷のドアを開けた。
2007-05-16 13:34:00 -
19:
向日葵
―ガチャ…― 『おはよう親父。話しがあんねん。』 彼は淡々と説明し、あたしはただただ、下を向き、お願いします、と言うだけだった。 『そういう事なら、ここにいるといい。』 洋介のお父さんはニッコリと笑い、あたしの頭をポンポンっと叩いた。
2007-05-16 13:51:00 -
20:
洋介の家族は、あたしを家族のように、慕ってくれ、必要としてくれた。 純粋に嬉しかった。 だけど、今まで心の汚い人達に育てられたあたしは、それとは逆に、洋介を、洋介の家族を憎んだ。 いや、憎んだんじゃない。性格には、羨ましくて、妬んだと思う。 あたしには、こんなに大切に思ってくれる、家族はいない。 『ただいま〜美鈴』 「お帰り…」 『何で泣いとん…?』 「え?いや、何もないよ。目にゴミが入っただけ」 『何やねん?言えや』 「そーいうのが腹立つの。何も知らない癖に分かったような振りして、知らない事があったら、問い詰めて問い詰めて…話したくない事だってあるよ。」 思ってない事が口から次々と出る。 「だいたい、好きとか言ってるけど、あたしの事何も知らないじゃん。強引に家連れてこられて、本当はいい迷惑。」 ―あたし…最低― 『お前の事知らんで。分かる訳ないやん?お前自分の話せんねんから。やけど、泣いてたら気になるやろ?だから聞きよるねん。でもそれが嫌やったならごめん。やけどな、俺、やっぱりお前の事気になるからほっとかれん。』 ―この人は、本気で言ってるのだろうか。こんなあたしを、本当に、好きだと、言ってくれているのだろうか―" " "07/05/16 14:45
2007-05-16 14:45:00