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■愛しき人■

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  • 1:

    向日葵

    短編ですが、実話交えて書いて行きます。読んでくれたら嬉しいです?

    2007-05-14 16:47:00
  • 31:

    向日葵

    そんな事を考え、あたしは駅までの道を歩んでいた。            あたしの心は、きっと、いつか、ずっと前から壊れていた。         もう、失うものは何も無かったはず。       だけど、失いたくない、この感情。この気持ち。              あたしの心は、いつの間にか、洋介に治療されていた。                       それが気付いた今、あたしの決意は決まっていた。                         そして、体は、駅とは反対の方向へ。       そう、確実に一歩づつ、洋介の下に向かっていた。

    2007-05-18 12:02:00
  • 32:

    向日葵

    醜いかもしれない。   ズルいかもしれない。              それでも、少しでもあたしを理解しようとしてくれた人がいる。                               今更でも、手遅れでもいい。                                   話したい、あたしの過去。伝えたい、この気持ち。

    2007-05-18 12:06:00
  • 33:

    名無しさん

    文章うまいしめっちゃおもろい?

    2007-05-18 15:01:00
  • 34:

    向日葵

    36サンありがとう?

    2007-05-21 14:51:00
  • 35:

    向日葵

    洋介の家へ戻る途中、息を切らしながら、走ってくる男がいた。                   洋介だ。                    ―もう迷わない。―                           『美鈴…』                   「洋介、聞いて欲しい事があるの。」                   『俺も話しある。』                           あたし達は、家へ戻った。

    2007-05-21 14:56:00
  • 36:

    向日葵

    「あのね、あたし、洋介が好き。」                    『え?』                    「だから話そうと思う。あたしの過去…。あたしね、11歳の時に、妹と親戚の家に預けられたの。正確には、捨てられたんだ。それからね、親戚のおばさんに、嫌口言われて、妹は虐待受けて施設にいる。    それで……」                  あたしは、永遠と彼に話し続けた。        あたしの全てを、ぶつけた。                       『辛かったな。』                「…」                      『頑張ったな。』                「……」                     洋介は、泣きそうなのか、上を向き、目をパチパチさせていた。

    2007-05-21 15:04:00
  • 37:

    向日葵

    本当は、誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。             同情が欲しい訳じゃない。            ただ、ただ、聞いて欲しかった。                     "頑張ったね""辛かったね"            と、あたしの苦痛を和らげて欲しかった。                 ずっと、ずっと、待っていた。                      心の中にあった、醜い、どす黒いモノを、取りのぞきたかった。

    2007-05-21 15:10:00
  • 38:

    向日葵

    強がって、牙を剥いて、あたしは生きてきた。               だけど、本当は弱くて、傷口が傷んでいた。                "あたしなんて愛されない"            いつの間にか、そう決め付けていた。                   本当は誰かに、                 "助けて"                    って、言いたかった。              "辛いよ"                    "しんどいよ"                  "疲れたよ"                   って、言いたかった。              生きている事を                 誰かに                     誰かに                     伝えたかった。                 あたしが存在している事を            気付いて欲しかった。

    2007-05-21 15:19:00
  • 39:

    向日葵

    『お前はひとりちゃうねんで?お前には、妹も、俺もおるやん』                   そう言う洋介の声は震えていた。                     『お前は1人ちゃう…』             洋介は、あたしを強く、強く抱き締めてくれた。              ―あぁ、この人は、あたしを愛してくれている…―             そう、強く感じた。

    2007-05-21 15:24:00
  • 40:

    『親父に頼んでみるわ』             「え?」                     『妹、施設おるんやろ?引き取ってもらお。』               「でも…」                    『大丈夫。妹は今、1人ぼっちで頑張ってるんやで?俺らがしっかりせな。』             「ありがと…」                  洋介は、半泣きでニッと笑った。                     ―みゆ…お姉ちゃんが迎えに行くから…迎えに行くから、待っててね…頑張ってね…―" " "07/05/21 15:31

    2007-05-21 15:31:00
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