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うちのネエチャン観察日記?

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  • 1:

    名無しさん

    昔あったワシ?ちゃんのやつ、だれかコピ保存持ってたらはってくれませんか?
    どうしてももっかい読みたいです?

    2007-05-19 02:04:00
  • 200:

    …あ?、そういやこないだコイツらおったな。 眼鏡の隙間から小出を盗み見るシダ植物…じゃなくてネエチャン。
    バンドエイド争奪戦をする小出とその他男子。 全員集会には来ているものの、中学生は中心には入れず、いつも周りで騒いでいた。   彼らにとって、中心で上の人達に守られている【天使ちゃん】は憧れの存在らしい。

    2007-05-22 16:54:00
  • 201:

    それはこないだの土曜の夜。 いつもどおり【塾の自習教室】で深夜まで勉学に励むネエチャン。 …てことになってます。ハイ。
    以外と門限なんかには厳しい母、【遊び】の理由では中学生を夜に外出させてくれなかった。 都合のいいことにネエチャンの通っていた超難関進学塾には深夜12時まで利用できる【自習ルーム】があったのだ。 …ワシなんてこの超難関進学塾、受験すらできませんでしたよ。トホホ…。

    2007-05-22 16:57:00
  • 202:

    集会が開かれる広場の中にはだいぶ人が集まってきていた。
    ネエチャンはとゆうと…。 ちゃっかり中心に止められたフルスモーク車の後部座席。 言うなれば【上座】!! その周囲にたむろする単車たち。  
    お姫様扱いである!!コンニャロ?…。  
    なんで車の中なのか!?

    2007-05-22 17:00:00
  • 203:

    コピペ人様>ほんまめんどくさい作業やのにありがとうございます(>_

    2007-05-22 18:57:00
  • 204:

    コピペ人

    主さん>
    いいえ^^
    また後で更新します

    2007-05-22 19:44:00
  • 205:

    >>210
    ネエチャンを溺愛している赤西仁。  〈一緒にいたい〉けど【天使ちゃん】があまりにも可愛すぎるから〈できれば人に見せたくない〉とゆうジレンマ的状況だった。 そこで彼は先輩の車に【天使ちゃん】を乗せておくことにしたのだ!!  
    クールで有名な赤西仁の溺愛っぷりに、下の子達はビックリしていたらしい。(←小池徹平談。)

    2007-05-22 20:45:00
  • 206:

    …しかしなんですな…恋とは時として恐ろしいものですな…。
    仁…あなたが大事に大事に守っている美少女は、車の中からヨダレをたらして少年達を物色し 「アイツは受けやな?!!よがっとる顔が想像できるわ!アンアン言わせたい!!」とか   
    「あ?…あの子とあの子ガップリからませたい!!3Pやったらあの子も…」 とかばっかり考えてるオッサンですよ…。
    美少女の着グルミに入ったトミーズ雅ですよ…。 あぁ男って…男って…。チーン…

    2007-05-22 20:48:00
  • 207:

    仁が外にいるので、車の中で先輩と話をするネエチャン。   もちろん内心はムハムハしながら少年達を物色中。 たまには外に出てしゃべってみたいのに、仁やその手下?が外に出してくれない。
    …くそ?。仁厳しすぎんねん…こんなヤキモチ焼きなん予想外や…。 もっとチャラい思てたのに重いんじゃい!!   …な!なんたる暴言!!アンタその顔(スッピン)とナカミ(エロヲタオヤジ)で、赤西仁にそんなこと思えるとわ( ̄ロ ̄;)!! 身の程知らずもはなはだしいぜ!?ネエチャン!!!

    2007-05-22 20:52:00
  • 208:

    先輩「どないした? 黙ってもて、しんどいんか?」  急に黙った【天使ちゃん】を見て心配そうに聞く先輩。   
    舞香「あっ!違いますぅ?。仁くん離れてるから舞香淋しくなっちゃったんですぅ?。」  淋しそうにゥリュゥリュ?っと涙をためてみせる!!   
    出た!!!【涙自由自在の術】!!!  
    …コイツと会話してたん忘れとったわ。【天使ちゃん】たらウッカリさんっ!テヘッ☆…ってわしキモすぎっ…テヘッ☆てなんやねん!!ダハハッ!!… 内心突っ込みたい放題のネエチャン…。

    2007-05-22 20:55:00
  • 209:

    コイツ呼ばわりされた上に、一瞬で存在を忘れられていたことなど知るはずもなく、「ほぇ?…やっぱごっつ可愛いわ?…」と見とれる先輩。  …ぁあ…男って…。 
    その時、広場の端の方で騒ぎが起きた。 小池徹平が車に近寄ってきて、先輩に報告している。 たいして興味もなくまだまだ少年達を物色中のネエチャン。
    徹平「中学生どうしがケンカなりかけてちょっとケガしただけみたいですよ。」
    キュピーン!!! ネエチャンの目が光る。 チャーンス!!!!

    2007-05-22 20:58:00
  • 210:

    ━ガチャッ!! 勢いよく車のドアをあけると、外に飛び出したネエチャン。
    姉「徹平くん!ケガって!? 様子見てくるね!!」
    「舞香ちゃん!?」 あっけにとられる先輩と徹平を無視して、騒ぎの起こったほうへ駆け出す。 イキナリ飛び出してきた【天使ちゃん】にビックリする少年達。
    …よっしゃ?♪緊急事態発生!! コレはわしが外出て手当てしたらなあかんやろ! 待っときやぁケガ人っ!! 天使ちゃんが行きまっせぇ?♪ ウキウキでダッシュするネエチャン。

    2007-05-22 21:01:00
  • 211:

    姉「…けっケガした人って誰!? 大丈夫!?」 ハァハァと息をきらして駈けてきた【天使ちゃん】。 その場にいた少年達が驚き、お互いに顔を見合わせている。  ケガをした子が元気に手をあげた。
    小出「俺っす!」
    ンゲッ( ̄ロ ̄;)!!? オマエ隣の席の小出っっ!!! わしゃオマエのために走ってきたんかーいっ!!

    2007-05-22 21:04:00
  • 212:

    …とか言ぅてる場合ちゃうって!!わし! さすがに隣の席やし小出気付きよったらどないしよー! …って、うわっ!!コイツら何人かうちのクラスのやつらやん(ーロー;)!!
    〈至近距離にクラスメイト〉とゆう大ピンチな状況に焦りまくるネエチャン。 サッと顔をふせ、バッグからバンドエイドを取り出すと無言で小出の傷口に巻き付けた。

    2007-05-22 21:07:00
  • 213:

    …くっそ?…小出ェェ…しょ?もないケンカしくさって…指先切っただけってなんじゃい!! んなことでわしを来さすな! このガキっ!!!
    内心は激しくぶつくさ言いながら、顔は心配そうに涙目になってみる。
    …「ガキが!!」ってアンタ、クラスメイトやから同い年やん?…しかもウキウキでダッシュしてったん自分やん?…小出を逆恨みしたらあかんで…ネエチャン…。

    2007-05-22 21:10:00
  • 214:

    姉「他にケガない?」 うつむいたまま尋ねるネエチャン。 少年達にはその姿が、恥ずかしそうで【可憐】に見えた…。
    小出「あっ、ないっす!!」 …【天使ちゃん】マツゲなげぇ?!!いいニオイ?!!… 自分の前でうつむく【天使ちゃん】をぽえ?っと見とれていた小出。
    …アンタが見とれてるの、アンタ達が【雅】とか【柴田】(唯一ネエチャンが女性で似てると言われる柴田理恵)って呼んでる隣の席の陰キャラさんやで…。

    2007-05-22 21:13:00
  • 215:

    仁「舞香!なんしてんねん!!こんなとこおらんと車戻れや!!」 ビクッ!!として少年達が振り返ると、不機嫌な顔の仁がいた。  舞香が車から飛び出していったことを徹平に知らされて駆け付けてみると、少年達の頭ごしにうつむく舞香が見えた。
    仁「オマエらコイツになんかしたんか?」 明らかに声が怒っている。 徹平が事情を説明しようとした時。

    2007-05-22 21:16:00
  • 216:

    舞香「仁くぅん!」 うつむいていた舞香がパッと顔をあげ、【天使みたいな】笑みを浮かべる。  小出の横をすり抜けて仁の胸に飛び込んだ。 そのままギュッとしがみついている。
    舞香「あのねっ。徹平くんにケガ人出たって聞いて、舞香、手当てしないと!って飛び出したねぇん。でもケガちょびっとやったし、車から出てもて仁くんに怒られるかなって思って泣きそぅになってたぁ。男の子いっぱいで恥ずかしかったし…。」

    2007-05-22 21:19:00
  • 217:

    仁に抱きついたまま、赤くなった【天使ちゃん】が恥ずかしそうに少年達を振り返る。 タタッと小出の前に寄ってきて、バンドエイドを巻いた指をキュッと両手で持つ。  小出を見つめて恥ずかしそうにほほ笑みながら言った。
    舞香「ケガ、ちょびっとでよかったぁ。でもケンカしたら舞香心配やし、あんまりせんとってね。」

    2007-05-22 21:22:00
  • 218:

    小出「━ドギューン!!! そん時俺まじで打ち抜かれたって! 最初仁さんに笑った時とかホンマやばかったしなぁ!」 目をキラキラ輝かせてその時の状況を語っていた小出。
    「わかるー!!俺もガン見やったし!!」 「仁さん来た時絶対怒られる思たのに、あの二コッ☆で助かってん!二コッ☆で!!」 「さすが【天使】やぁ!」 興奮気味に語る少年達。 小説を読む姿勢のまま聞き耳を立てまくるシダ植物の化身ネエチャン。

    2007-05-22 21:25:00
  • 219:

    グフフっとくぐもった笑いをもらすネエチャン。
    「柴田なにわろてんねん! 俺らの話聞いてんちゃうやろなぁ?」 「昼休みに一人で本てほんまお前暗いし!!」 グフフっを聞き付けてネエチャンに話かけてくる。
    姉「は?あんた方の話なんか聞いてませんが?」 キラーンと光るぶ厚いビン底眼鏡に、冷たい口調。

    2007-05-22 21:28:00
  • 220:

    小出「あ?あ、雅と【天使ちゃん】の共通点は【女子】ってことだけよな。」 「確かに!!!」 「柴田やしなぁ?!!」 しみじみネエチャンの顔を見てから爆笑する少年達。
    …グフッ… またもほくそ笑むネエチャン。 …見事に気付かんのやな、小出。 アンタの【天使ちゃん】はわしやで、わ・し?!! 毎日【天使ちゃん】の横にいられて幸せでちゅね?♪

    2007-05-22 21:31:00
  • 221:

    …ほほ?…おぬし達そないわしのバンドエイドが欲しいか? 今おんなじモンがカバンに入っとるからやろか? 
    「【天使ちゃん】て誰よ!?」 イキナリとげのある鋭い声が。
    「うげっ!?」 「いやいや、なんもないし?」 「聞いてたん!?」 焦る小出たち。 いつの間にか後ろに来ていたのはクラスのヤンチャ系女子たちだ。 声の主、リーダー格の子(元モー娘。の辻希美似)は小出の彼女である。 その他の子たちもそれぞれカップルだったり、お気に入りだったりする。

    2007-05-22 21:34:00
  • 222:

    辻「やたら集会行くのウキウキなん【天使ちゃん】見たいからなんやな!?」 「ふ?ん…そんな可愛いんや?」 「誰似なん!?」 女の子たちは口々に各自の彼氏を問い詰めている。
    小出「いや…まあ…誰ってゆうか【天使】!?〈お人形〉って感じかなぁ!?」 「おー!!!それな!!」 「確かに人形っぽいよな!」 言わんでいいことを言ってしまう少年達。

    2007-05-22 21:37:00
  • 223:

    ↑ちょっとミスりました;

    しかしネエチャンの祈り、じゃなかった…〈陰オーラにこめた念〉は小出恵介に届かなかった。
    小出「ん?まあ連れてってもええけど、【天使ちゃん】と直で話すとかは無理やで!? 【天使ちゃん】がらみは仁さんやら先輩の目がばり恐いしな。」

    2007-05-22 21:46:00
  • 224:

    辻希美「別にしゃべらんでいいで。どんなんか見たるだけやん!!」 「そうそう。アンタらの言う〈お人形さん〉がどんなモンか見るだけ?♪」 ライバル意識むき出しの辻とその他女子たち。
    …そない見たいか…見てどないしたいんじゃ!? 【天使ちゃん】今アンタらの横におるわ!! 今思う存分、心ゆくまでわしを眺めるがいいっっ!! 握手でもサインでもなんでもしたる!! だから集会に来るなァァァ!! わしバレたら悲惨やでなぁ!!

    2007-05-22 21:49:00
  • 225:

    ネエチャンが小説の端を握りしめてそんなことを思っても、残念ながら辻たち女子が見たいのは【お人形みたいな天使ちゃん】であってけして 【女装のトミーズ雅】じゃないからな…ネエチャン…。  
    学校でのあなたはまさに【陰キャラシダ植物】。体育館裏にヒッソリはえてるような存在やし。 ご愁傷さま。イヒヒ♪

    しかーしっっ!!! 【ご愁傷さま】なのはネエチャンではなくワシ?だったのだ…。

    2007-05-22 21:52:00
  • 226:

    …ぬっ?今なんと?この人「服作れ」言わんかった?小学生のワシに??生きてきて今までワシ「家庭科得意やねん」って言ったことありました?いや、むしろヘタクソやし…
    頭の中が〈?〉だらけのワシを放置して、雑誌をめくりだすネエチャン。
    姉「あ!これいいやん!ただこのラインがな?…」 ブツブツ言いながら物色中。

    2007-05-22 21:58:00
  • 227:

    ワシ「?ネエチャン?誰が着るん?誰が作るん?なんのために??」 まったく状況もわからないので質問してみるワシ。
    「ワシちゃんが作るっ!!」 断言してビシッ!!とワシを指差すネエチャン。
    ワシ「はぁ!?自分で作ったらいいやん!?」    
    姉「わし才能ないねん。アンタには才能がある!! 器用やもん!! わしを〈お人形さん〉にするためにヲタ服を作るのぢゃ!!」  
    …サルの着ぐるみ持ってるやん…ソレでも着てモンチッチにでもなっといてくださいよ…ネエチャン…。 横暴さと、ワシに服を作らせる無謀さに気が遠くなりかけたワシ。

    2007-05-22 22:01:00
  • 228:

    ドールが着ているドレスと、ゴスロリ服には共通点がある。 不必要にレース!!レース!!レース!! 無駄にフリル!!フリル!!フリル!! 乙女の象徴リボン!!リボン!!リボン!!
    ものすごく布地をタップリ使い、ドレープをもりもり寄せ、フリルを作り、レース、リボンを死ぬほど付ける。
    …その作業を小学生のワシにせよと…鬼ですかアンタわ…。虎のパンツ作ったるからソレはいてなさい…。

    2007-05-22 22:04:00
  • 229:

    そもそも【長州小力】を【ドール姫】に仕立てあげろだなんて…。 ワシにはそんな魔法の様な力はございません…。 もしあったらまず自分の田中邦衛顔ともっちゃり幼児体型をどうにかしてるっちゅーねん…。 いきさつを説明しながら雑誌を物色するネエチャン。  ぼてっと座るもさい姿を見てため息をつくワシ。

    2007-05-22 22:07:00
  • 230:

    けっきょく説得されて、とゆうか丸めこまれて【仕立て屋さん】に任命されてしまった…。ぅう…ご愁傷さまなワシ…。
    ネエチャンと二人で選んだコテコテの【ヲタ服】を、〈まぁ日常着ててもギリギリ大丈夫〉なぐらいにフリフリやドレープを押さえて作ることに決定。 季節も春だし、【姫といえば】とゆうことでピンクでハリと光沢のある生地を使う。 レースは白で。  いちいち形を細かく指示してくるネエチャン。 簡単に言うなよ…ったく…。

    2007-05-22 22:42:00
  • 231:

    ワシの短い人生で(当時まだ小学生だしね。)最も多忙な4日間だった。
    まったく素人のワシが手さぐりで型紙を起こし、ネエチャンがテレビを見ながらのんきに切る。   学校から帰ると格安でも良く見える生地を求めてチャリで手芸屋さんをハシゴ。  平日で暇そうな手芸屋の店員さん達に相談しながら手伝ってもらう。 ワシが必死なので店員さん達はかなり手伝ってくれた。

    2007-05-22 22:45:00
  • 232:

    店員さん達ありがとうございます。 何も知らず〈お誕生日会の衣裳〉として、ネエチャンのくだらん策略にご協力いただいて…。  人の情けが身に染みるワシ。  
    ぐうたらネエチャンも睡眠時間を削ってミシンをかける。  みるみるうちに形ができてきた。  
    …やはりモトモト手先が器用なんだね…すごいじゃん…ネエチャン…そんだけできるんやったら一人でやってよ…。

    2007-05-22 22:48:00
  • 233:

    「でっできたぁー!!」
    土曜の夕方、ネエチャンの部屋で歓声をあげる二人。 集会は今日の夜。 本当にギリギリ出来上がった! ドラマみたいなタイミングだが、実話なのだ。
    全体は薄いシャンパンピンク。 ノースリーブで胸元はウエストの少し上まで深いV開き。 Vの先端には造花とフワフワのリボン、パールを重ねて作ったコサージュを。  そこからハイウエストで切り替えを作り、たっぷりドレープをとったスカートが広がる。

    2007-05-22 22:51:00
  • 234:

    V開きの胸元には何重にもかさねたレースを縫い付けてある。 背中も大きくVに開けてあり、こちらはレースをつけずに細いリボンをいくつもクロスさせて編みあげる。  隙間から肌が見えるように。
    ハリのあるスカートの下には、さらにボリュームをだすためにこれまた手作りのパニエをはく。 パニエはゴスロリ必須アイテムなのだ!
    100均で買ったパールネックレスをほぐし、一粒ずつリボンに縫い付け、ソレを手縫いでスカートに所々付けた。

    2007-05-22 22:54:00
  • 235:

    …エクセレント!! マーベラス!! すっ、素晴らしいっっ!!!
    苦労の末に出来上がった【(格安)豪華ドレス】に見とれる二人。 お互いを讃えあい、自画自賛万歳!!!である。
    姉「ハッ( ̄ロ ̄;)!!見とれてる場合ちゃうやん!! メイクせなメイクっっ!!」 我に返ると慌てて用意を始めるネエチャン。
    …〈メイク〉と言いきるのかアンタわ…もう〈変身〉とか言うてや…。

    2007-05-22 22:57:00
  • 236:

    眼鏡をコンタクトにかえ、毛穴開きたい放題の顔を塗りこめていくネエチャン。
    姉「なんやねん。見すぎやろ?。」
    ワシ「んっ!? いや?どやったらこのオッサンからあんな美少女ができるんかな?と思て…。 歌舞伎の女形なみよな。」
    真横で凝視するワシ。 しかし今回もまた、一体どの段階が【トミーズ雅→あゆ】のターニングポイントなのか見極めることはできなかった。 む、無念…。

    2007-05-22 23:00:00
  • 237:

    特殊メイクを終え、ちょんまげにしていた前髪をおろし、三つ編みをほどくと器用にハーフアップを作るネエチャン。 フワフワに逆毛をたてると、ワシがドレスに合わせて作ったコサージュを付ける。 花を4つとレースやパールももっさり付けてある。 ワシ渾身の作!!
    姉「メイクでけた♪」
    フギャ( ̄ロ ̄;)!! だっ誰じゃオマエわぁぁぁぁ!!!

    2007-05-22 23:03:00
  • 238:

    なんでそんな顔ちっちゃなってんねん!?    その前に顔の輪郭まで変わってないか!? アンタめちゃ四角いし頬骨出てる【雅顔】やん!? そのホッソリ卵形の輪郭なんじゃっ!?  エラと頬骨、削りました…?  
    目が20倍ぐらいにデカくなった気がするし…。
    何回みてもあまりの不可解さに動悸が激しくなって冷や汗をかくワシ。

    2007-05-22 23:06:00
  • 239:

    姉「さっ♪ドレス着よ?♪ワシ、背中のリボン頼むなっ。」 ウキウキで立ち上がるヨレヨレジャージの美少女…。  ぬぬぬ?とまだ納得いかずに観察するワシ。
    ドレスの背中のややこしいリボンをちまちま結んで、オーガンジーのストールを肩にフワッとかけてできあがり!
    姉「どない!? 似合う?!?」 クルッと振り返るネエチャン。

    2007-05-22 23:09:00
  • 240:

    ドゲーン(ーロー;)!! にっ似合いすぎるーっ!!てゆうか誰ですかっっ!? 体型変わっちょるがなぁぁぁ!!! あのあり余ってたダルンダルンの肉はどこへ!?
    …お人形さんや…!! モトモト【ドールフェチ】なワシ。 不覚にもネエチャンに見とれてしまった!! さっきまで【もっさいオッサン】やったことを知っているのに!! ワシったら( ̄ロ ̄;)!! …そりゃ男どもは惑わされるわなぁ…。
    ワシの前には愛読書【ドールブック】から抜け出してきたような【生きたお人形さん】が立っていた…。

    2007-05-23 01:27:00
  • 241:

    ワシ「あっ!! でもネエチャン家でドレス来てもて、どやって集会んとこまで行くん!?」 こんなお人形さんが家から駅まで歩き、電車なんか乗ったら目立って目立ってしょーがない。
    姉「へ?このまま行くわけないやん。1コ手前の駅でおりてトイレで着替えるねん。さっ、脱ぐから袋につめてや?。背中ほどいて。」
    ワシ「トイレって、ひとりで着れるん!? 背中の編みあげ大丈夫!?」  さっきちまちまと結んだリボンを、またちまちまとほどくワシ。

    2007-05-23 01:30:00
  • 242:

    この無数のリボンをひとりでどないする気やろ…と思った瞬間。   
    姉「何言うてんねん。アンタも行くんや!! 誰がこんなんひとりで着れるねん。」
    ( ̄ロ ̄;)!?…やっぱし!?そゆことは事前に本人に確認しといてくださいよ…ネエチャン…。

    2007-05-23 01:33:00
  • 243:

    ワシ「でもネエチャンは塾の時間帯やからいいけど、ワシお母さんに怒られるしっ。」
    姉「大丈夫。おかん今日は遅番やし、アンタはおかん帰るまでに帰宅させるしな。」 …あ…さようですか…。横暴なやつめ…

    2007-05-23 01:36:00
  • 244:

    ネエチャンが脱いだドレスやコサージュをばかデカい袋に詰めるワシ。 帰りは【塾帰り】の設定なので制服に着替えるネエチャン。
    …そりゃこんな女生徒やったら先生も惑わされるわな…常にメイクしてったら【ひとりトミーズ】やら【新選組】やら言われへんのに…まあ今さらメイクして行けへんわな?…  
    制服姿の美少女(元オッサン)を見て思わずため息のワシであった。

    2007-05-23 01:39:00
  • 245:

    二人してばかデカい袋を持ち、近所の人の目を避けながらコソコソと駅へ。 日も暮れていたし、知り合いには会わずにすんだ。 電車に乗って集会の開かれている駅より1つ前の駅でおりた。
    駅のトイレの個室に二人で入る。 ネエチャンにパニエをはかせてドレスをかぶせる。 狭い個室でスカートに押しつぶされそうなワシ…。
    …み、身動きがとれん…! ギュウギュウの個室の中、壁に押しつけられながらまたちまちまとリボンを編みあげた。

    2007-05-23 01:42:00
  • 246:

    姉「んどっこいしょっ!!」 わっさわさとドアにひっかかりながら個室から脱出するネエチャン。 ネエチャンの脱いだ制服と靴を袋に詰めるワシ。 まさに【付き人】…。
    鏡の前でメイクを直し、髪にコサージュを付ける〈お人形〉に、なぜ1つ手前の駅でおりたか聞いてみた。
    姉「こっから1駅だけタクるねん。広場の入り口何ヶ所かあんねんけど、タクがとまれる道のほうに、下っぱの奴らがたむろってんねん。わしのクラスの奴らもそこにおるはずやしな。」

    2007-05-23 01:45:00
  • 247:

    ワシ「(・・?)よおわからん。」 キョトンとするワシにむかって、鏡ごしのネエチャンがニヤリと笑った。
    姉「さ。行くで。アンタもタクから一緒におりて見てたらわかるわ。」
    ワシ「え!?でもワシ一緒にいて大丈夫なん?」
    姉「大丈夫や。アンタ地味やし誰も気付かん。気付いてもわしのインパクトが強いからな?。」 …あ…はいはい…そうすね(;-_-+…確かにこの〈お人形〉と一緒なら誰もワシなんか見ませんわな…。

    2007-05-23 01:48:00
  • 248:

    タクに乗りこみ広場前に到着。 ネエチャンが言っていたとおり、広場の入り口付近からすでに人がわんさかいた。 みんな中学生ぐらいだ。 女の子のグループもちらほら見える。
    …ほえ?!…みんな派手っちゅーかきらびやかっちゅ?か…! 今時の子らって感じじゃの?… ジイサンバアサンのような感想を抱くワシ。
    ネエチャンはワシに荷物を持っておりるように指示し、タクをおりた。 …ほんまワシ付き人やん…ったく?…。

    2007-05-23 01:51:00
  • 249:

    ━ワシとネエチャンが電車に揺られていた時刻━…
    小出恵介とその仲間、各彼女達、さらにその友達は広場の入り口付近ですでにたむろっていた。 中央付近に小池徹平の姿を見付け、走っていく。
    小出「徹平さん!!」 
    徹平「お?。今日やたら女の子来てるやん!! オマエの彼女やらツレらしいなぁ。やっぱ女の子おるんもええな?♪」
    集会には女の子が普段ほとんどいないため、少年達はウキウキしている。 女の子達もいろんな男の子達との会話にはしゃいでいた。

    2007-05-23 01:54:00
  • 250:

    小出「あの?、仁さんと【天使ちゃん】は何時ぐらいに来るんすか?」
    徹平「【天使ちゃん】は今日来るかどうかわからんなぁ。なんか用事あるから、はよ終われたら来るらしいけど。仁さんはそろそろかな。どした?」
    小出「あっ、いやっ、こないだのバンドエイドのお礼言おかな?って。」
    まさか学校の女子達が【天使ちゃん】を値踏みしに来ているとは言えない。

    2007-05-23 05:40:00
  • 251:

    徹平「ん?…でもあんま【天使ちゃん】に近寄んなよ。仁さん恐いし。」
    苦笑する徹平。
    小出「はいっ。」  確かにあの時の仁さん恐かった…間違っても女子達が【天使ちゃん】を傷つけんようにせなっ!! また広場の入り口に戻り、【天使ちゃん】を待ち構えている辻希美たちに忠告する。
    小出「オマエら絶対【天使ちゃん】にいらんこと言うなよ。」

    2007-05-23 05:43:00
  • 252:

    辻「なにがよ?【天使ちゃん】がどんなんか見るだけやしな。」 「そうそう。普通に話しかけるだけやん!」 「うちらと同いやろ?しゃべるぐらいええやんなぁ!?」  
    女子達はみんないつも以上にオシャレに気合いが入っている。  ソレが集会に集まった少年達をデレデレさせているし、自分達でもそんな少年達の視線を感じていた。
    …めっちゃイチャモンつける気まんまんやん… 不安になる小出。

    2007-05-23 05:46:00
  • 253:

    辻希美「そういえば仁さんて【天使ちゃん】の彼氏なん? どんな人?」
    小出恵介「そやで。俺らのチームの現リーダーやなぁ。ま、俺らはまだちゃんと入れてもらってないけどさ。めっちゃ恐いけどめっちゃカッコええねん!! 面倒見もええし。 …でもこの夏でメンバーは引退みたいな噂やなぁ。」 小出の言葉に、少年達は淋しそうな顔をする。

    2007-05-23 05:49:00
  • 254:

    辻「んな淋しそうな顔して!えらい人気ある人なんやな! 仁さん見るんも楽しみ?♪ でも引退てことは次のリーダー誰よ?」
    小出は広場の中央を見る。 小池徹平をはじめ、数人が車のまわりで話しこんでいた。   
    小出「あの中の誰かやろ。一番有力なんは徹平さんちゃうか。」 うんうん、とうなずく少年達。
    「徹平さんカッコカワイイ?♪♪」女の子達はキャアキャア言っている。

    2007-05-23 05:52:00
  • 255:

    「なんやねん。俺らもそのうちあんなんなるわっ。」 「アンタらじゃ無理やろ?!!」 「無理かなぁ!?」 「あ、あの人もカッコよくない!?」
    騒ぎながらみんなでたわむれていると、広場の入り口横の道路に、タクシーが止まった。 みんなの視線が集まる。
    ━うわあっ…!!!
    その場にいた全員、お互いが息を飲む音が聞こえたような気がした…。

    2007-05-23 05:55:00
  • 256:

    その一部始終を横っちょから見ていたワシ?。
    ネエチャンが車から降り立った様は、さながら【天使降臨】のようだった…!!  いや、大げさじゃなくてね。  今思い出しても鳥肌が立つもん。ワシ。  
    ま、ネエチャンの言うてたとおり、ワシには誰も注目せんかったから、堂々と近くで見れましたよ…。…ちょっとせつないですが…。地味の宿命&特権ですな…?。

    2007-05-23 05:58:00
  • 257:

    【お人形】が車から片足を地面におろした瞬間、広場の喧騒の中で、その一角だけが静寂に包まれた。  
    入り口の街灯がスポットライトみたいにネエチャンを照らす。  
    光の中で優美なほほ笑みをたたえるお人形。 
    驚きと称賛が入り混じった表情で見つめる少年少女。  誰一人、声も出ない。

    2007-05-23 06:01:00
  • 258:

    …し、宗教の教祖様みたいじゃ…!!今にもみんな「ははーっっ」てひれ伏しそうな勢いやで!!ネエチャン!!…後光がさして見えるー!!…教祖様または【王女様】と、初めて王女様に謁見した【奴隷】みたいやなっ…
    少年少女の皆さんにタイヘン失礼な感想を抱くワシ。 しかし本当に「誰か絵にするんちゃうか…」てなぐらいに【神々しい】場面だったのだ…。
    ワシの苦労が報われた瞬間でもありました…。ウウ…感涙…。

    2007-05-23 06:04:00
  • 259:

    誰も動けずに固まっていると、お人形が静かに小出にむかって歩いてきた。 小出の手をそっととり、両手で胸の前に持ってくる。
    「指、もう大丈夫?」
    小さく首をかしげ、小出の目をのぞきこむ【天使】。   
    小出「…はははははいっっ!!」 はじかれたように返事をする。 ニッコリほほ笑む【天使】。 小出の手をはなすと、辻たちに気付いた様子で不思議そうに小出を見る。

    2007-05-23 06:07:00
  • 260:

    小出「あっ!俺のツレとか彼女っス!来てみたいって言うから…。」   
    そう聞くなり、パッと満面の笑みをうかべ、辻たちのそばに近寄る【お人形】。 今度は辻の手をとりキュッと握った。  
    姉「わぁ。女の子いるなんてうれしい! 舞香いっつも一人やから淋しかったぁ。みんな何才?」 真っ白な肌、頬がばら色に染まっているのが街灯の下でもわかる。

    2007-05-23 16:00:00
  • 261:

    辻「あっ!はいっ!ちゅ中3ですっ!!」 慌てて返事をする辻に、【お人形】はクスッと笑う。
    姉「同い年やね。普通にしゃべってゃぁ。アタシ、舞香ってゆうねん。今日こんなカッコでごめんねぇ。みんな可愛いカッコやし浮いちゃって…。」 恥ずかしそうにドレスを見る。

    2007-05-23 16:03:00
  • 262:

    辻「はっはいっ。あ、アタシは辻希美ですっっ! へんじゃないです!めっちゃキレイですっ!!なんかあったんですか?」
    会うまでの威勢の良さは跡形もなく、真っ赤になってうつむく辻。  まるで貴族にお言葉をかけられた一般庶民みたいだった…。
    【お人形】は辻の手を握ったまま、クスクスと愛らしく笑う。
    姉「うん。お友達のお誕生日会があったの。一回帰ったら、家だしてもらえんし恥ずかしいけどドレスのまま来ちゃった。エヘッ☆」

    2007-05-23 16:06:00
  • 263:

    …しかしすごいよ…ネエチャン…!! アンタ女優になれるよ!! 男だけじゃなくて、女の子までウットリしてるやん!! あらさがしに来た女の子やで!? イチャモン付けに来た子らやで!?  ネエチャーン!!ブラボー!!ブラボー!!…
    ものかげ(ゆーても至近距離)から感極まって見守っているワシ。 …ネエチャン…この演出のためにタク乗ったんやなぁ…納得?。

    2007-05-23 16:12:00
  • 264:

    …あ、【萌え萌え☆受け少年】やん。…  ワシがネエチャンの演技に驚愕していると、異様な空気に気付いた小池徹平が走ってきた。
    辻の手をとり話している【天使】を見て、目をキラキラさせるチワワ…じゃなくて徹平。
    徹平「舞香ちゃん!!来れたんや!?」

    2007-05-23 16:15:00
  • 265:


    姉「あっ。徹平くぅん。」 愛らしいピンクオーラ全開で振り返るネエチャン。 …ほんまのオーラ見てもらったら、きっと〈黒?グレー?ヘドロ系深緑〉あたりのキレイなグラデーションやと思うよ…ネエチャン…。  
    その時!!
    ワシは見た!!! 徹平の目が驚きに見開かれるのをっっ!!!
    徹平「と、とりあえず車入ってよ。もう仁さん来るし。」 あきらかに動揺する徹平。

    2007-05-23 16:18:00
  • 266:

    姉「はぁい。でももうちょっと希美ちゃん達と話したいの?。」   
    徹平の目を、ジッとうるんだ瞳で見つめながら話す【天使】。
    …二人の間に奇妙な緊迫感を感じるワシ…。
    「あれっ!?どしたん!?こんなとこで!?」 その声に全員がハッと入り口を見る。 スーツ姿の仁が立っていた。

    2007-05-23 16:21:00
  • 267:

    姉「あっ。仁くぅん♪」 【天使】が砂糖菓子のような甘い笑顔になる。
    …くぁ-(>д

    2007-05-23 16:24:00
  • 268:

    …かっ…こいー!!!
    辻や女の子達の目がハート形になった。THE 昭和的。 あ、小出たちメンズの目もハートになってましたな…。
    よっ!!仁さん、両刀使いっ!!!イヒヒ♪   
    …せつなげに二人を見る徹平に気付いたのは、横っちょから見てたワシだけだった…。…恋ってせつないのぅ…泣くなよ?チワワ…。…アンタなんかあの妖怪変化に食われちゃうよ…。

    2007-05-23 16:27:00
  • 269:

    徹平「仁さん、スーツ…仕事前すか?」
    仁「ん。このあと店。なんや今日は女の子おるやん? なんかあんの?」 辻たちを見て不思議そうにする仁。  
    小出「あのっ。俺のツレっす!見学ってゆうか…」 見慣れないスーツ姿で普段より大人っぽい仁に、モゾモゾと緊張しながら答える小出。
    姉「舞香、仲良くしてもらうの?♪女の子あんまりおらんのやもん…。だからうれしい?エヘッ☆」

    2007-05-23 17:05:00
  • 270:

    嬉しげに言って見上げてくる【天使】を、この上なく愛しそうに見る仁。  
    色白でキレイな顔。細く筋肉質な体に、細身のスーツが似合う。  腕に付けたゴツいシルバーのブレスと、いくつものリングが動くたびに鈍く光る。   
    …こないだはちゃんと観察できんかったけど…なんか〈しなやか〉な〈野性〉って感じの人やな…色気あるってゆーか…確かにカッコええ…  鼻の穴がふくらむワシ。

    2007-05-23 17:08:00
  • 271:

    仁「まあ仲良くしたってや。コイツ世間知らずやからなぁ。」 【天使】の頭をポンポンと叩きながら女の子達に笑いかけた。
    「はいっっ!!」 一斉に大きな声の返事が。 みんな笑いだし、和やかな空気になった。
    仁「んじゃ舞香、徹平、あっち行くで!」 【天使】の手をとり、広場中央へと歩きだす。
    姉「じゃぁ、またね。」 振り返り 最後にまた【天使】は華のように笑った。

    2007-05-23 17:11:00
  • 272:

    …完璧や!!ネエチャン!!…  
    すべてを見届け満足?なワシ。 この後すぐ近くの駅から帰る予定だが、しばらく小出たちの会話に聞き耳を立てる。 …【隠密】みたいやな…ワシ。
    「ビックリしたぁ! 本気で人形やん!!」 「ほんま!!目めっちゃデカいし!!」 「【天使】やなぁ!!」 あんなに値踏みしようと息まいていた女の子たちが口々に【天使ちゃん】を誉め讃え大騒ぎだ。

    2007-05-23 17:15:00
  • 273:

    小出「辻なんで丁寧語やねーん!!」
    辻「あんな迫力、タメ語で話せんわ!!恵介もやん!? 人形やら天使やら、どないやねん!!思てたけど、アレはやばいわぁ…。」
    ぼんやりとため息まじり。
    あまりにも彼氏やクラスメイトが騒ぐから、どうせたいしたことないだろうと見にきてみた。 でも自分にほほ笑みかけた【天使】には有無を言わせない迫力があった。

    2007-05-23 17:18:00
  • 274:

    …完敗、とゆうか勝負にならへん人種やなぁ…姫やなぁ…あんな子おるんや…とぼんやり思う。   
    辻「しかもめっちゃええコみたいやしなぁ…。仁さんとお似合いやし。」
    姫にジャケットをかけてあげる仁の姿を思い出す。 顔もカッコええし、姫を大事にしてて【大人の男】って感じ!! 横にいる自分の彼氏、小出をチラッと見る。
    小出「ん?なんやねん?」 辻「…いや、なんも…。」

    2007-05-23 17:21:00
  • 275:

    …ネエチャン、完勝おめでとう。ワシもドレス作った甲斐がありましたよ…しかしクラスメイトやのにまったくバレんかったな…特殊メイクとはいえ、アンタ学校でどんだけ影薄いねん…心配してまうわ… ま、帰りますかね?…
    よっこいせ、とオバチャンみたいな掛け声で荷物を持ち上げ、駅に向かって歩きだす隠密。
    「ワシ?ちゃん!」
    呼ばれて振り返ると、小池徹平だった。

    2007-05-23 17:24:00
  • 276:

    ワシ「なッ、なんすか!?」
    徹平「やっぱワシちゃんやったか!暗がりから見てたやろ?!?」
    …はい…見ておりましたよ。ヒッソリと。暗がりから…。あのシダ植物がライトを浴びて大輪の薔薇になるさまを!! このグリンピースが暗がりから…。
    徹平「あの…ネック渡してくれたんや。ありがとう。」 …はにかんでる!!チワワがはにかんでるー!! 必要以上に萌え?!なワシ。

    2007-05-23 17:27:00
  • 277:

    徹平「俺、家ででもつけてくれたらええなぁって思っててん。やのに今日つけてくれてるなんて…。ビックリした。」  
    …そう。ネエチャンを見た時の徹平のビックリした顔は、自分がプレゼントしたネックをつけていたからだった。  
    彼氏の仁がいる前で。 ドレスに合わせて。

    ワシ「…言うたらアカンかもやけど…。舞香ちゃん家でもずっとつけてるみたいやで。 今日つけてたから、彼氏に気マズない?みたく聞いたねん。 じゃぁ〈大好きなドレス着る特別な日やから〉って言うてた。 それ以上聞けんかったけど、あのネック特別なんやね。」

    2007-05-23 17:30:00
  • 278:

    徹平「まじで…!?」
    驚きがかくせない徹平。
    言いにくそうにうなずくワシ。 それから一瞬考え込むように黙ると、「ソレ聞いてよかった。ありがとな。」と笑う。  その後、ご親切にも荷物を持ちワシを駅まで送ってくれた。
    …ネエチャン…ワシ、あんたの〈成分〉訂正するわ…。ネエチャンの〈半分が策略〉でできてるって言うたけど、〈7割〉に上げさせてもらっていいすか…。

    2007-05-23 17:34:00
  • 279:

    ━数時間前in家━…
    一回着てみたドレスの編み上げリボンをワシにほどかせるネエチャン。 …コイツの体どんな構造してんねん…肉どこ行きよってん…ありえんやろ?…。 むむ…?となりながらちまちまほどいていると、ふと思いついたようにネエチャンが言った。
    姉「そや!しゃもじの首輪はずしといてか。アレ今日つけるから。」

    2007-05-23 21:23:00
  • 280:

    ワシ「首輪?」 …首輪ってアンタ、こないだ小池徹平がくれた〈タマゴに天使の羽根〉のネックレスのことですよね…? …く、首輪って…確かにしゃもじの首輪やけどさ…。 徹平が気の毒でしかたがないワシ。
    ワシ「つけるん?ドレスやしコサージュ首にもつけるのに、わざわざ??」
    姉「…ドレスやからやん…グフッ…」

    2007-05-23 21:26:00
  • 281:

    グフッ( ̄ロ ̄;)!? その妖怪みたいな笑い!! またコヤツなんかたくらんでるっ!! なんや!?何をたくらんでるんやー!?
    リビングで丸まってウトウトしているしゃもじ。 フカフカの首から華奢な首輪を外し、ネエチャンに渡す。
    ワシ「で?なんでなん?」
    姉「…仁が夏で引退したら、次たぶん徹平がリーダーやねん。…ま、そろそろ徹平もな…グフッ…」

    2007-05-23 21:29:00
  • 282:

    ぬおっ( ̄ロ ̄;)!! ましゃか徹平を毒牙にかける気か!?  「ま、そろそろ」じゃないやろー!! しかも〈リーダーになるから〉!?  プレゼントをしゃもじの首輪にするような扱いやったくせに… ア、アンタって人は…。   細い目がさらに半目になるワシ。

    2007-05-23 21:32:00
  • 283:

    姉「ええか。わしのそばにおったら、絶対徹平がアンタに気付きよるからな。 アンタが帰ろうとしたら声かけてくる。 んで絶対わしがネックレスつけてること言うてくるわ。 そしたらアンタはこう言うんや。」   
    …そう言って教えられたのが、ワシが徹平に言ったセリフだ…。
    ワシ「徹平が声かけてくるかどうかわからんやん!?」

    2007-05-23 21:35:00
  • 284:

    姉「いや、確実や。やからちゃんとセリフ覚えてや。〈ドレス〉が〈特別〉やからつけてるってのがポイントやでな。 まさか仁の前でつけると思ってない上に、特別なドレスの日につけてる。〈自分があげたモンは特別〉=〈自分は特別〉って思うはずやし。」
    自信満々なネエチャン。 
    「んな読みどおりにいくかねぇ?」と半信半疑なワシ。

    2007-05-23 21:38:00
  • 285:

    …読みどおりにいきましたね…ネエチャン…。 恐ろしいほどに…。 女子達に自分の美貌!?を見せ付け、さらに徹平に伏線も…   アナタ【脚本家】にもなれるんじゃぁ…。 あ!!脚本もメィクも衣裳も、さらに演技も自分でこなせるやん!ネエチャン!!  すばらしいやん!!…なぜその才能を【ニート】に生かすのか…姉よ…。

    2007-05-23 21:41:00
  • 286:

    まあ大人の女ならこんな策略めぐらせてもいいと思うんすよ、ワシも。 でもネエチャン、この頃まだ中3なったばっかやったのに…。 頭良すぎで性格悪い、とゆうたいへんイヤ?な中3でございました…。
    ━電車に戻る━…
    電車に揺られながら、家での会話を思い出し、ゲッソリするワシでありました。

    2007-05-23 21:44:00
  • 287:

    ワシが寝る用意をしていると帰ってきましたよ。セーラー服を着た【女装のトミーズ雅】が。
    …ブサイク…とゆうかまず顔がでかい…さっきまであんなちっちゃかったのに!!ものすご四角いやん!! エラと頬骨、戻ってきたんか!?ネエチャン!!
    ワシの疑問をよそに、母と楽しげに会話するネエチャン。 寝る前に、心の中で改めて今日のネエチャンに乾杯☆したワシであった。

    2007-05-23 21:47:00
  • 288:

    月曜の朝は生徒会役員による〈挨拶運動〉が行なわれる。 朝っぱらから校門に立つネエチャン。 登校してくる生徒に「おはようございます!!」と元気に声をかける。 何度か通りすがりに見たことがあるワシ。
    …ネエチャン、地味な生徒会役員の中でもひときわ地味で…言いにくいけど…ブサイクでした…。 女の子に混じって立っているのに、ビン底眼鏡がキラリと朝日に反射して、なんだか一人だけ【オッサン風味】なんやもん…。

    2007-05-23 21:50:00
  • 289:

    〈朝の挨拶運動〉を終え、教室に入るネエチャン。 隣の席には小出、辻を中心にヤンチャ系の子達が集まっていた。
    小出「おっ。雅お疲れ?!」 小出が声をかけてくる。
    姉「どうも。」   無愛想に答え、席に座ろうとしたら椅子がない。
    辻「あ、ごめ?ん!柴田の椅子借りてたねん。」 うなずき、無言で椅子を受け取るネエチャン。 …く、暗い…。さすがシダ植物…。 湿気が…。

    2007-05-23 22:23:00
  • 290:

    めったに本名は呼ばれないネエチャン。   男子はなんの遠慮もなくネエチャンを【雅】や【パグ】と呼ぶ。 女子は一応気を使ってか、【柴田】と呼ぶ。 まぁそれも【柴田理恵】が性別♀ってだけで、あまり「似てる」と言われてうれしい人じゃないってことは関係ないらしい…。
    ワシ「いやじゃないん?」 て聞いたことがある。
    姉「別に。雅や柴田は自分でも似ててビックリすることあるしな?。」 と納得していたネエチャン…。 …確かに…。

    2007-05-23 22:26:00
  • 291:

    確かに柴田理恵とトミーズ雅自体は似てませんよね? しかーし!! ネエチャンは見方によって両方に、さらに千原兄弟(兄)やムッシュかまやつ氏にも長州小力にまで似ているのです…。まぁ基本オッサンなわけですな…。
    515さんのおっしゃる通り、骨格が同類項であると思われます。 ごつくるしくて頬骨が出ている…。 そういえばこないだサバンナの八木にも似ていると言われていた…。 …母に。

    2007-05-23 22:29:00
  • 292:

    そんなネエチャン。 ワシのバイト中にこないだ写メを送ってきやがった。  
    地味に本棚整理をしていると、ピロリ?ン♪とメールが。  
    ギャッ( ̄ロ ̄;)!!  見た瞬間、心臓止まるかと思いましたよ…ワシ。 メールにはこの世のものとは思えない恐ろしくブサイクなスッピンのネエチャン(しかもどアップ)がっ!!     
    周りから見てたら、ワシ〈ビクッ!!!〉てなってたやろな…。

    2007-05-23 22:32:00
  • 293:

    ワシ「なんやこの妖怪写メは!!」   すぐメールを返す。  
    姉「思いついてスッピン撮ってみたらあまりにもブサイクでさぁ?!せっかくやからアンタにも見せよーと思って送ってん♪」
    …ね、ネエチャン…。【ニート】で暇すぎなんか…?  しかしこの写メ、【魔除け】として絶大な効果を発揮してくれそうやな…。  真剣にそう思い、ブサイク写メを保護るワシでありました。

    2007-05-23 22:35:00
  • 294:

    ちなみにネエチャン、よく「しゃべりがメッセンジャー黒田みたい!!」と言われている…。 【ごきげんブランニュ】を毎週かかさず見ているネエチャン。 そういえば雅も黒田も出てるよね…。だから好きなんかな…?…ネエチャン…。

    2007-05-23 22:38:00
  • 295:

    では>>302の続きから?

    小出達の話題はもちろん土曜の夜のことだ。 【天使ちゃん】が真横で陰オーラに包まれて座っているとも知らずに…。
    「わしを誉め讃えるがよい。庶民どもよ…。」  こっそりグフッと笑いながら聞くともなしに聞いているネエチャン。  会話がちらほら耳に入る。

    2007-05-23 22:41:00
  • 296:

    辻「そういえば、仁さんスーツやったけど何の仕事?」
    小出「バーテンらしいで。」   
    そう。 仁はバーテン。 
    ネエチャンと知り合ってから一人暮らしを始め、それまでのバイトを辞めてちゃんと仕事を始めた。 ボーイズバーではなくごく普通のショットバーだが、スタッフが「かっこいい子ばっかり」と評判の店。
    仁の先輩がオーナーで、元ホストだからか、ホストのお客も多かった。 仁目当ての女性客も多い。 ホストに勧誘されることもしばしば。

    2007-05-23 22:44:00
  • 297:

    普段は母に〈塾の後、自習室に行く〉と言っているネエチャン。 塾はたまには行っても、自習室なんてまず行かない。  だいたい仁の部屋にいた。
    夕方、合鍵で部屋に入ると仁が寝ているふとんにもぐりこみ一緒に寝る(なんせコヤツの特技は寝ること。)か、買い出しに行ってご飯を作る。  …以外にもネエチャンは料理ができた。まぁ手先は器用やしな…。
    仁が起きたらエッチしたりしなかったり。 …けっこうしてたらしい…よ。

    2007-05-23 22:47:00
  • 298:

    ご飯食べさせたら、いちゃこらラブラブして、仁が先に家を出る時は見送り。 後片付けをしてから帰る。
    仁が遅くから店の日は、単車で〈しゃもじお散歩公園〉まで送ってもらう。
    正しいラブラブカップル!とゆう甘?い日々を過ごしていたわけですな…ネエチャン。 聞いた時、反応に困ったもん。ワシ。 …だってその話した時、アンタ【スッピン】でぼっさぼさやったから…。 下町のオッサンと美少年の甘い生活…おえッ…。

    2007-05-23 22:50:00
  • 299:

    名無しさん

    2007-05-24 05:48:00
  • 300:

    その後しばらくゆる?い日々が続き、季節は梅雨。 あいかわらず【劇的☆ビフォーアフター】生活のネエチャン。 なに事もなく平和な日々もあるんじゃの?…と御隠居みたいにまったりしていたワシ。
    …が。【実験大好き♪米村でんじろう先生】の一番弟子、ネエチャンがまったりしていたわけがなかった…。

    2007-05-24 11:40:00
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