-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
◆黄昏の赤◆
-
1:
緋恋◆lZf.ArgVp2
この街の月は赤く濁っていて気味が悪い。
赤い光が街を益々汚れたように見せる。
あたし達みたいな人間には美しい檸檬のような月明かりを望む事すら贅沢な事なのかもしれない。2007-05-28 23:54:00 -
124:
緋恋◆lZf.ArgVp2
……お母さん
2008-02-18 22:09:00 -
125:
緋恋◆lZf.ArgVp2
もう絶対に叶わない願望。
あたしが殺したのだから。2008-02-18 22:11:00 -
126:
名無しさん
めさおもろい切ない引き込まれる(:_;)
2008-02-19 00:22:00 -
128:
名無しさん
>>130
部屋に響いてきた螺旋階段を降りるドクターの特徴のある靴音で目を覚ます。いつの間にか朝。ベッドにアメはいない。そのかわり包丁の音が暖かく響いていた。ドアをあけると粗末なテーブルに朝ご飯が並んでいるのが見える。マメな男だ。
「起こした?」
「…起きた。ポテトサラダとか久しぶりにみた」2008-02-20 21:35:00 -
129:
名無しさん
ポテトサラダにベーコンエッグ、野菜のスープ。トーストが焼けて、出来上がり。あたしの作る料理よりもずっとまともに美味しかった。
アメはそつない感じの男なので料理が出来ることより自炊していた事が意外だった。
「アンジュとドクターって親子?……………じゃないか。」
コーヒーを一口飲んでどう答えていいものか考えてみた。2008-02-20 21:48:00 -
130:
緋恋◆lZf.ArgVp2
「あたしを死に損なわせた人………かな」
アメはもくもくと朝食を平らげ、あたしのお皿も空になっていった。
お皿くらい洗うと言ってもいいからとアメが洗い、その背中に「帰るよ」と言った。
帰ると言っても隣の部屋だが部屋には帰らずそのまま食料の買い出しに出かけた。2008-02-20 21:56:00 -
131:
緋恋◆lZf.ArgVp2
ドクターは七年前死にかけていたあたしを拾った。あたしに何を要求するわけでもなくそれから今日まで一緒に暮らした。
ドクターはドクターと呼ばれるとうり医者をしている。免許はあるが許可とかあたしの知らない色々をちゃんとしてはいないらしい。
二階建ての小さくてボロいアパートとは四部屋しかなくて右にアメ、左にあたしとドクターが住む。一階の二部屋はドクターが仕事場として活用している。2008-02-20 22:04:00 -
132:
緋恋◆lZf.ArgVp2
起きていちいち仕事場に行かなくとも、客が来ればわかるのにドクターが毎日仕事場に行くのはあたしと会うのも会わないのも嫌なのだと思う。
それがあたしの知るドクターのだいたいの事。
あたしに課せられているのは食料を家に置いておくことくらいだ。
朝食は一緒にとるしたまには話すけれどあたしとドクターの間にはこれといった関係性はないように思う。2008-02-20 22:14:00 -
133:
緋恋◆lZf.ArgVp2
こんな街でもそうでなくても何もしていないのに食事にありつけるのは有り難い事で。
ドクターに拾われて七年、あの日死ぬかもしれなかったのに、今のうのうと生きている。
あの日からあたしはただ七年の時間をふわりふわりと漂っていただけだ。
特に楽しくもなく特に悲しくもなく。2008-02-20 22:22:00