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◆黄昏の赤◆
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1:
緋恋◆lZf.ArgVp2
この街の月は赤く濁っていて気味が悪い。
赤い光が街を益々汚れたように見せる。
あたし達みたいな人間には美しい檸檬のような月明かりを望む事すら贅沢な事なのかもしれない。2007-05-28 23:54:00 -
154:
緋恋◆lZf.ArgVp2
読んでくれている方へ。
読み返してみると誤字がとても多くてすいません。訂正はしてませんが間違ってる――と流しておいてください(゜〇゜;)?2008-02-21 04:32:00 -
155:
緋恋◆lZf.ArgVp2
>>161
「……何か言った?」
アメの声で我にかえる。
「………何も」 そっか…と呟くアメはあたしを腕のなかにいれて後ろから抱く
「アンジュが可愛いから嫉妬したのかもね―」2008-02-21 08:42:00 -
156:
緋恋◆lZf.ArgVp2
アメは勘がいい。わざとあたしの顔を見ないようにしてわざと全然違う話をふっているのがなんとなくわかった。
「レイチェルのがよっぽど綺麗だよ、あたしは全然女らしくないし」
あたしは髪もやっと耳下くらいに伸びたところで。服だってデニムにタンクトップ。お世辞にしても言い過ぎで失笑してしまった。
「綺麗っていうのはさ、綺麗に演出しているから綺麗なんであってさ。何もしてなくても綺麗なアンジュはすごく綺麗だよ」
「……ボーイズバーの兄チャンみたい」2008-02-21 08:53:00 -
157:
緋恋◆lZf.ArgVp2
「ほんとだって!アンジュ黒似合うし。俺なんでも着こなすけど唯一似合わない色が黒。色素薄すぎて俺ダメ。い―なぁ」
呆れて何も言えない。
「それに好きなタイプ黒髪美人」
「アメとかレイチェルみたいに綺麗な色の方がいいよ」
あたしは笑った。昔を思い出した。2008-02-21 08:59:00 -
158:
緋恋◆lZf.ArgVp2
母親はヨーロッパ系で父親は会った事もないが多分中国系。子供心に日に透ける母の髪は美しく見えた。
「あたしもそんな色がよかった」と言うと母は笑った。
「アンジュの髪の色はお父さんと同じ色。大好きな人とあなたが同じ黒髪で嬉しい。黒はあたしの一番好きな色。」
あたしが一番好きだったのはお母さんの髪の色。
少しアメの髪や目と似た色。2008-02-21 09:06:00 -
159:
緋恋◆lZf.ArgVp2
「それにアンジュは会った頃より女らしくなったよ。言葉も綺麗になってきたし」
まだ言ってるのかと思いつつアメの顔が見えるように向き直る。
アメは勘がいいからすぐにキスしてくれた。もう話はしたくない。
とっとと疲れて眠ってしまいたい。
アメの肩を抱きながら、自分は馬鹿なんじゃないかと思う。こうでもしていないと溺れてしまいそうだ。2008-02-21 09:15:00 -
160:
緋恋◆lZf.ArgVp2
そして、それはアメも同じなんだと思う
2008-02-21 09:17:00 -
161:
緋恋◆lZf.ArgVp2
「アンジュとアメさんって付き合ってるのぉ?」
レイチェルはあの一件以来、よく一人で訪ねてくるようになった。あたしに対しての以前のような嫌悪は爆発しきったのだろうか。
「違うと思うよ」
「へんなのぉ」と面白くなさげに彼女は煙草に火をつけた。2008-02-21 22:48:00 -
162:
緋恋◆lZf.ArgVp2
「アンジュとアメさんって付き合ってるのぉ?」
レイチェルはあの一件以来、よく一人で訪ねてくるようになった。あたしに対しての以前のような嫌悪は爆発しきったのだろうか。
「違うと思うよ」
「へんなのぉ」と面白くなさげに彼女は煙草に火をつけた。2008-02-21 22:49:00 -
163:
緋恋◆lZf.ArgVp2
バニラのような甘い芳香の煙が主のいないアメの部屋に広がる。
「じゃあ、なんなの―?いつも一緒じゃん。」
レイチェルのライターもシガーケースもこれでもかというくらいピンクのラインストーンがついていて視界に入る角度が変わる度に光った。
「…遭難した者同士」
「意味わかんない」2008-02-21 23:20:00