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◆黄昏の赤◆

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  • 1:

    緋恋◆lZf.ArgVp2

    この街の月は赤く濁っていて気味が悪い。
    赤い光が街を益々汚れたように見せる。
    あたし達みたいな人間には美しい檸檬のような月明かりを望む事すら贅沢な事なのかもしれない。

    2007-05-28 23:54:00
  • 294:

    緋恋◆lZf.ArgVp2

    レイチェルは白い肌を胸のあたりまで真っ赤にする。                     
    「これでスミトモがカッコ良くスーツ着て来てくれたら……結婚式みたいにみえるかな?」                   
    「若い夫婦みたいに見えるよ、きっと」                 
    レイチェルはカーテンを勢いよく閉めてしまった。小さな声でありがとうと聞こえた。パサリとドレスが床に落ちる衣擦れの音と同じくらい小さな声で。

    2008-04-02 01:16:00
  • 295:

    緋恋◆lZf.ArgVp2

    「いつかスミトモと本当に結婚できたらいいな……もっと大人っぽいドレス着て。……今はまだセクシー系は着こなせないからさ。空が真っ青になるくらい晴れるところで…雨の式なんて嫌だし。」                      
    着替えを済ませたレイチェルが再びカーテンを勢いよく開けた。                         
    「……………。本当はスミトモがそばにいてくれたら…それだけでいいんだ。」                        
    そう呟くレイチェルの横顔は年に見合わない程大人びている。              
    孤独を知っている者の表情だった。

    2008-04-02 01:28:00
  • 296:

    名無しさん

    登場人物全員だいすき??特にレイチェルかわいい(><)本間すきー??待ってます??読んでたら私も幸せになります(´∀`)ありがとう

    2008-04-13 22:05:00
  • 297:

    名無しさん

    今はじめて全部読ませてもらいました。
    主さんの言葉一つ一つに心を動かされました。
    読んでいるうちに、勝手に物語の中に吸い込まれてしまう様な感覚になって鳥肌がたって、涙が出ました。
    こんなにも入り込んで読めたの、主さんの小説ガはじめてです。ありがとう。
    応援していますので、主さんのペースで頑張ってください。

    2008-04-14 19:53:00
  • 298:

    主◆lZf.ArgVp2

    >>306さん
    レイチェルを気に入ってもらえて嬉しいです?あたしもレイチェル好きです笑
    >>307さん
    ありがとうございます。そんなに言ってもらえるなんて感激?です。今研修中でかけてないんですが話はできているんで暇見つけつつ書いていきます('◇')ゞ

    2008-04-15 17:10:00
  • 299:

    主◆lZf.ArgVp2

    >>305      
    「そばにいてくれたらそれだけでいい」
    望むのはそれだけの些細な願い。だけどそれは簡単な事ではなくて。
    レイチェルもあたしもそんな事はわかっている。
    難しいことだと知っているからこその願い。

    2008-04-23 21:08:00
  • 300:

    主◆lZf.ArgVp2

    一度手を取ってしまえば、その手を離すことが恐ろしくて仕方がない。ほんの少し前まで何も持っていなかった筈なのにね。           
    レイチェルと別れた後、珍しく雨は止んでいて血塗られた様な月があたしを見つけた。
    飲み込んでくちゃくちゃにしようとしているかのようなそれを睨みかえす。              
    レイチェル、あたしも一緒に思うよ。あなたの願いが叶いますように。
    アメが、レイチェルが、スミトモが、ドクターが、幸せでありますように。

    2008-04-23 21:21:00
  • 301:

    主◆lZf.ArgVp2

    アメは慣れた手つきであたしの髪を触る。元スタイリストとでも言い出しそうなくらいに器用に櫛をつかってタイトに髪型を整えてくれた。最後にプシュッと吹き掛けられたスプレーは自然素材のような花のいい香りがする。
    「こんなかんじでどうですか?」とアメの美容師ごっこは鏡を会わせ鏡にして、あたしからも後ろが見えるようにした動作で締めくくりとなった。             
    アメが古道具屋で散々値切って買ってきたという古びた金色のゴテゴテとした飾りフレームの姿見にうつるあたしは、知らない女のように見えた。
    アメがした薄化粧と初めて塗った口紅のせいかもしれない。
    大人びたような逆に幼く見えるような、よくわからない不思議な感覚。

    2008-04-23 22:00:00
  • 302:

    主◆lZf.ArgVp2

    「嘘、嘘。ちょっと化粧したくらいでここまで綺麗になるとは思いませんでしたよ。」        
    予想外のアメのフェイントにむくれたあたしにそう言って耳元で囁く。      
    「俺の天使だもんね。」            
    「ちょっ………痛い!」      
    あんまりきつく抱き締められたので、座った椅子ごとよろけそうになった。

    2008-04-23 22:18:00
  • 303:

    主◆lZf.ArgVp2

    それでもアメは力は緩めたものの腕を離そうとはせず、仕方なく無駄な抵抗はやめた。
    こういう時、アメが泣いているんじゃないかと思ったりする。もちろんアメは泣いたりしていないけど、なんとなく。
    何かを思い出したりしているのかもしれない。       
    「………ドクターにも見せて来たら?喜ぶと思うよ。」         
    ゆっくり腕をほどくと「俺も用意しちゃうし」と服を脱ぎだす。

    2008-04-23 22:28:00
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