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◆黄昏の赤◆
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1:
緋恋◆lZf.ArgVp2
この街の月は赤く濁っていて気味が悪い。
赤い光が街を益々汚れたように見せる。
あたし達みたいな人間には美しい檸檬のような月明かりを望む事すら贅沢な事なのかもしれない。2007-05-28 23:54:00 -
471:
◆lZf.ArgVp2
>>484
「………何を泣く?」
不思議そうにあたしを見つめるステファンは何本目かの煙草に火をつける。少し甘い匂いのする煙がこちらに漂ってきた。その紫煙を払う。それは意思表示の現れでもあった。
「…死っていうものは本来こういうものだよ、ステファン。こうして泣いて苦しんで忘れはしないけど越えていくんだよ。
いつまでもすがりついちゃいけない。自分の都合いい幻覚なんかで引っ張り出してあげたりしたらいけない………………そんなの………………」2008-07-18 02:21:00 -
472:
◆lZf.ArgVp2
「可哀相だよ!!!!お母さんが!!!」
2008-07-18 02:22:00 -
473:
◆lZf.ArgVp2
ステファンとお母さんがどんな関係だったかなんて知らない。2人の間に何があったかなんて知るよしもない。
お母さんは優しい人だった。今のステファンを見たらきっと泣くだろう。
「……静かに眠らせてあげようよ!」
2008-07-18 02:26:00 -
474:
◆lZf.ArgVp2
「…………………………嫌だね。とっとと死にやがってアイツ。苦しみつづければよかったのに。もっともっと苦しんでもっともっと汚くなればよかったんだ。
ベスに打ったのと同じ薬だよ。これは。
俺がベスをあんな風にしたんだ。
お前が刺さなきゃもっと生きてるはずだったのに」
2008-07-18 02:34:00 -
475:
◆lZf.ArgVp2
空気が細く震えたと思った瞬間、今度は腕を打たれた。
幸い、少しかすった程度。それでも衝撃で体はかたむき、床に倒れこんだ。さっき打たれた左太股の傷周辺に割れたガラスの破片が刺さる
。呻き声をだしながら転げ回って痛みに耐える。他の場所にも破片は軽く刺さったようだが尋常じゃない痛みのせいでもはや何がなんなのか。
「…………ど…ぅ…して……………ぇ?」2008-07-18 02:46:00 -
476:
◆lZf.ArgVp2
「…………さあな、わからないんだよ。ほんのたまに全てが七年前…………いや…もっと前に戻ればいいと思う時がある。
…………………………………………………………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ戻ったところで同じ道を辿るだけなのにな。
俺の悪い夢はじき終わる。happinessの為に散々金を使った挙げ句、これだ。もうすぐ上も気付くだろう。始末………いや……廃棄されるまでもう時間も余りない。
お前がここに来なきゃ、一人で死ぬつもりだった。だけど気が変わったんだ。」2008-07-18 02:54:00 -
477:
◆lZf.ArgVp2
「ま……お前とつるんでるガキを殺ったら、必ず来るとおもってたけど。
お前がアレに気付くかは賭けだった。わざと証拠を残しといたんだよ。
……………話がずれたな。
どこまで話したっけかな……………」2008-07-18 02:57:00 -
478:
◆lZf.ArgVp2
「まあ 聞いてくれや。これは俺の懺悔…………………いや、違うな。
遺書だ。
残す必要もないから、ただ話してるだけだけどな!アハハハ!」2008-07-18 03:00:00 -
479:
◆lZf.ArgVp2
「あゎ…れ……」
「……なんか言ったか?って痛くて話せないよな」
哀れな人。悲しい人。ステファンに対する怒りはもう既になくなっていた。怒りなんか及ばない。ただ哀れだと、そう思った。
2008-07-18 03:06:00