-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
◆黄昏の赤◆
-
1:
緋恋◆lZf.ArgVp2
この街の月は赤く濁っていて気味が悪い。
赤い光が街を益々汚れたように見せる。
あたし達みたいな人間には美しい檸檬のような月明かりを望む事すら贅沢な事なのかもしれない。2007-05-28 23:54:00 -
474:
◆lZf.ArgVp2
「…………………………嫌だね。とっとと死にやがってアイツ。苦しみつづければよかったのに。もっともっと苦しんでもっともっと汚くなればよかったんだ。
ベスに打ったのと同じ薬だよ。これは。
俺がベスをあんな風にしたんだ。
お前が刺さなきゃもっと生きてるはずだったのに」
2008-07-18 02:34:00 -
475:
◆lZf.ArgVp2
空気が細く震えたと思った瞬間、今度は腕を打たれた。
幸い、少しかすった程度。それでも衝撃で体はかたむき、床に倒れこんだ。さっき打たれた左太股の傷周辺に割れたガラスの破片が刺さる
。呻き声をだしながら転げ回って痛みに耐える。他の場所にも破片は軽く刺さったようだが尋常じゃない痛みのせいでもはや何がなんなのか。
「…………ど…ぅ…して……………ぇ?」2008-07-18 02:46:00 -
476:
◆lZf.ArgVp2
「…………さあな、わからないんだよ。ほんのたまに全てが七年前…………いや…もっと前に戻ればいいと思う時がある。
…………………………………………………………ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ戻ったところで同じ道を辿るだけなのにな。
俺の悪い夢はじき終わる。happinessの為に散々金を使った挙げ句、これだ。もうすぐ上も気付くだろう。始末………いや……廃棄されるまでもう時間も余りない。
お前がここに来なきゃ、一人で死ぬつもりだった。だけど気が変わったんだ。」2008-07-18 02:54:00 -
477:
◆lZf.ArgVp2
「ま……お前とつるんでるガキを殺ったら、必ず来るとおもってたけど。
お前がアレに気付くかは賭けだった。わざと証拠を残しといたんだよ。
……………話がずれたな。
どこまで話したっけかな……………」2008-07-18 02:57:00 -
478:
◆lZf.ArgVp2
「まあ 聞いてくれや。これは俺の懺悔…………………いや、違うな。
遺書だ。
残す必要もないから、ただ話してるだけだけどな!アハハハ!」2008-07-18 03:00:00 -
479:
◆lZf.ArgVp2
「あゎ…れ……」
「……なんか言ったか?って痛くて話せないよな」
哀れな人。悲しい人。ステファンに対する怒りはもう既になくなっていた。怒りなんか及ばない。ただ哀れだと、そう思った。
2008-07-18 03:06:00 -
481:
◆lZf.ArgVp2
>>496 一歩一歩近付いてくるステファンの足が見える。膝をついた彼はあたしの髪を引っ張って頭を持ち上げさせると顔を近付けてまじまじと見る。
「そっくりだよ。目が。だからお前だけが俺を罰せる。」
「…ちが…う。あたしは…かあさ…じゃな…ぃ」
「………わかってるよ。そんな事は」2008-07-19 04:04:00 -
482:
◆lZf.ArgVp2
「許され…たい…ん………だね?」
母さんを薬漬けにした男。こいつはあたし達の当時は普通と思っていた、今では夢の様な幸せな時間を壊した。憎しみはない。
どこで歯車が狂ったのか。ステファンは母さんを愛していたんだろう。確かに。
でも何かがぐちゃぐちゃになってしまってステファン自身どうしようもなかったのだろう。
許されたいがばかりに自ら破滅したがっている。自分を傷付ける事でしか、この人は生きてこれなかったんだ。2008-07-19 04:16:00 -
483:
◆lZf.ArgVp2
ごめんなさいと言っても苦しんでも、泣き叫んでも、どんな答えでもいいのに返ってくる声を聞く事はできないのだから。
あたしがお母さんに許しを乞うたところで返事がないように。
ごめんなさい、スミトモ。あなたを殺した人なのに憎いと思えない。
あまりにも哀れで。2008-07-19 04:22:00