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いつもアンタは…
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1:
あゆみ
なぁ…知ってる??…
あたしら人間が この世に生まれて 死ぬまでの間…
どれだけ涙を流すんか…2006-01-07 16:29:00 -
2:
名無しさん
削除
2006-01-07 16:30:00 -
3:
あゆみ
あゆみ18歳。キャバ嬢。
どんな時でも私の傍にいてくれたのに…。本間はな‥あんたの事今も好きやで。2006-01-07 16:33:00 -
4:
あゆみ
真麻17歳。キャバ嬢。
たった一人の私の妹。
真麻は甘い顔立ちで初対面の人でも人なつこい。真麻は両親の自慢の娘。2006-01-07 16:42:00 -
5:
あゆみ
真麻に比べて私は両親には全く似てない。
ツンとした顔立ちで人一倍に人見知りが激しい。
どっちかと言えば、一人で部屋の隅っこで遊んでいる暗い子だった。2006-01-07 16:47:00 -
6:
あゆみ
私は両親が嫌い。
いっつも真麻ばっかり…
おかんもおとんも皆どっか行ってしまえばいいのに。
そんなある時、突然、父の会社が倒産してしまい職を失った。それから私の家庭は崩れた。2006-01-07 16:53:00 -
7:
あゆみ
父はそのショックからか精神が不安定になりいつも病気がち。そして母は私を置いて真麻と母の実家に帰ってしまった。
おかんなんか死んでまえ‥真麻も死んでまえ‥2006-01-07 17:02:00 -
8:
あゆみ
母と真麻はどうしているんやろう‥真麻だけを連れていった母は憎かった。でもどうしても気になっていた。
真麻は両親から嫌われていつも一人だった私の事を心の中で笑っていたに違いない。そんな真麻にも人目会いたいと思っていた。2006-01-07 17:21:00 -
9:
あゆみ
私が17歳になった頃。
ある事がきっかけとなり、祖父母の家を出て一人暮らしをするようになった。
それから昼の仕事をやめた。私はキャバ嬢とし生まれかわった。2006-01-07 17:27:00 -
10:
あゆみ
あゆみは本間に酒が弱い。ボーィのカズちゃんには薄めに作ってもらうように頼んでた。
指名もそこそことれてナンバーにも入れてきた頃【雅】という私と同じ年の子が入ってきた。2006-01-07 17:42:00 -
11:
あゆみ
店の女の子の人数は結構、たくさんいたが私はこれといって仲の良い子もいなかった。
でも雅とは同じ年だったせいか、すぐ打ち解けて仲良くなった。
店の中では私と雅はいつも2コ1で私の指名客が来た時は絶対雅にヘルプについてもらうように頼んでいた。2006-01-07 17:47:00 -
12:
あゆみ
雅の源氏名は「優」。
私は自分の事を「あゆ」「あゆみ」と名前で呼ぶくせがある。
だから源氏名はあえて付けず、あゆみでいった。2006-01-07 17:54:00 -
13:
あゆみ
「優ちゃんとあゆちゃん、ちょっとえぇかあ〜!」
いきなりボーイのカズちゃんが私と優を呼んだ。
「なんかなあ??」って二人で言いながら行った。
行った先で私は自分の目を疑った。来た客は女。見るからに同業で私は戸惑った。それより妹の真麻にあまりにも似ていた。10年近くあっていなかったが面影はなんとなくあった。2006-01-07 18:00:00 -
14:
あゆみ
はじめは言葉が出なかった。思わず「真麻‥。」と口から出てしまいそうだった。
でも真麻はそんな私に気付いたのか不思議そうな顔で私をじっと見つめている。
そのコ達は2コ1で来ていて、もう一人の女の子もそんな私に気付いていたようだ。
真麻なわけないよな……
と自分に言い聞かせ私は優と一緒にそのコにつく事になった。2006-01-07 18:08:00 -
15:
あゆみ
女のお客さんにつくのは、初めてで最初どう接客していいかわからなかった。
でも世間話からはじまって仕事の話をしていた。
そのコ達はやっぱりキャバで働いているらしく年は二人とも18歳。
他のキャバにいって接客などの勉強しにきたらしい。2006-01-07 18:15:00 -
16:
あゆみ
真麻似のコは「叶」と書いて「カナ」と読むらしい。
そしてもう一人のコ名前は「マイコ」。
18歳にはとても見えないが落ち着いた雰囲気のコで笑顔がとても可愛らしいコだった。2006-01-07 18:23:00 -
17:
あゆみ
これほどに真麻に似てるコがいるもんなのか‥と私は思った
。声も仕草も何もかもが、真麻にそっくりであの甘い顔立ちも昔と変わっていなかった。
まるで真麻と話しているようでどことなく嬉しかった。2006-01-07 18:28:00 -
18:
あゆみ
あの頃に戻りたい…
あの時、アンタがけぇへんかったら…
返してよ‥返してって!‥2006-01-07 18:31:00 -
19:
あゆみ
私はひそかに叶が真麻ではないのかと思っていた。
何でそう思ったかというとそれから後、店以外で私達は4人で一緒にご飯を食べに行ったりして仲良くなっていた。
そんなある日、叶がいきなり私に「あゆちゃん達あんな叶、実は16歳やねん。で、マイコは17歳。嘘ついててゴメン?」と言われた。
私はポカーンとして真麻の事が頭に浮かんだ。
もしこれが真麻だとしたらこのコは私の事に気付いていない。思い切って聞いてみようと思ったが私にそんな勇気はなかった。2006-01-07 19:37:00 -
20:
あゆみ
「あ、…あっ?そぅなんや…なんか若いなぁ思てたわ!」ととっさに言った。
優には事情を全部話していたから優も動揺を隠しきれずにオドオドしていた。
それから私達はびくドンで食事を終えて、4人でミナミをブラブラ歩いていた。叶達は「今日のハンバーグいつもより柔らかかったな!」と他愛もない会話をしていた。私は叶の年令が16歳と聞いてから頭の中がグルグルと回りいろいろな事を考えていた。2006-01-07 19:46:00 -
21:
あゆみ
「なぁ!あゆちゃん?どう思う?」と聞かれ、全くそれまでの話を聞いていなかったが、「えっ?あ、あ〜うん!あゆみもぉ!?」と適当に返した。叶は「やんな?」と無邪気に笑った。それから私らは飲みに行く事になった。
2006-01-07 19:51:00 -
22:
あゆみ
マイコがいきなり、「あ〜!それやったらごめん?うち、ちょっとこれから行かなあかんとこあるんやわ」と言って抜けてしまった。優も私に気を使ってなのか「あたし、犬ほったらかしやねん。今頃えさくれ言うて泣いてるわ?」ってそそくさと帰ってしまった。
2006-01-07 19:56:00 -
23:
あゆみ
そんな優の気遣いをおせっかいに思い、苛立ちを感じていた。叶が「ほなあゆちゃんパーッと行こうや?叶おごるわ?」「えぇよそんなん!私だすから」
2006-01-07 19:59:00 -
24:
あゆみ
叶に連れられてあたしは始めてホストクラブに行った。白い大きなドアをあけると大音量でトランスが流れている。一人のホストが「いらっしゃいませ〜!!お2人様ご来店でぇ〜す!」と叫び後に続いて他の従業員も「いらっしゃいませ〜!」と後に続いた。
2006-01-07 20:05:00 -
25:
あゆみ
叶はここの常連らしく従業員のコと何か親しくはなしていた。席に案内され私達が待っていると2人のホストが席についた。「はじめまして〜涼です?」「慶太です?」「あゆみで〜す?」
2006-01-07 21:13:00 -
26:
あゆみ
叶の言葉が忘れられず中に入ってからもいろいろと考えてしまい明らかにいつもの私ではなかったが何事もないかのように平常を装っていた。それから涼と慶太は何か話しかけてきたが愛想笑いで返し話の内容も全くといっていいほど覚えていない。
2006-01-08 22:12:00 -
27:
あゆみ
「あ!自分あゆみちゃんやんな?こないだはありがとうな?」「うん。こちらこそ!楽しかったわ?」「う〜ん?なんかごっつ考え事してたみたいやけど‥」「えっ?‥いや、別にそんな事ないで?」「なんや図星やな??ま俺でよかったら何でも話聞くし連絡しといでや」そう言って連絡先の書かれた名刺を渡された。
2006-01-08 22:44:00 -
28:
あゆみ
「ほな俺今から同伴やからまた今度なぁ?」そう言って涼は小走りでどっかへ行ってしまった。あの日叶と初めて涼と会った時は叶の事で頭がいっぱいでまともに話もしていなかったけど実際こうやってまともに話すと涼の人をひきつけるようなオーラの様なものはすごいなぁと思った。
2006-01-08 22:53:00 -
29:
あゆみ
後から知った事だが涼は店のナンバー1、若いながらミナミでは結構有名なホストだった。実際話してその理由はなんとなくわかった気がした。下のコからは「涼さん」と慕われひそかに涼が働いている店のコ以外にほかの店のコたちからも憧れられていたそうだ。
2006-01-08 23:01:00 -
30:
あゆみ
そんな事なんてもちろん知らず私は特に連絡をする事もせず名刺も財布の中にしまったままだった。1ヵ月ぐらいたってからだったかまた涼の店に行く機会があった。叶がどうしても買い物に付き合ってほしいと言うので、何で私なんやろ?とか思いながらもちょうど叶と休みが重なったので叶の買い物に付き合う事にした。
2006-01-08 23:23:00 -
31:
あゆみ
「あゆちゃんせっかくの休み叶のわがままで付き合わしてゴメン?」「ええやん気にしなって?あゆみも見たいもんあるし?」
「あゆちゃんコレ見てぇ〜かわいくない?」叶が指さしたものはシルバーのペアリングだった。「可愛いやん?あゆみに買ってくれるん??笑」 「アハハ?実は叶、渡したい人おるねん…」少し照れながら叶がいった。「へぇ〜?」興味本位で誰なのか聞きたがったがそこはあえて、そっとしておいてあげた。2006-01-08 23:38:00 -
32:
あゆみ
その夜、私と叶は涼の店に飲みに行くとこになった。涼に会うのは久しぶりだったのでなにか変に緊張してしまっていた。いつもは弱いしあまり飲まない私だがこの日はなぜか酒がすすみ酔いも回ってきていた。
2006-01-09 03:19:00 -
33:
名無しさん
読んでるで〜
楽しみにしてるから完結してな♪2006-01-09 18:52:00 -
34:
あゆみ
35さん有難うございます?今から更新します?
2006-01-10 00:34:00 -
35:
あゆみ
〜♪〜♪〜
私の携帯が鳴った。メールや。アドレスで名前が表示されていない…
「誰や‥またかな?」
そう思いながらメールを見た…。「この後ひま???」……………………え?2006-01-10 00:55:00 -
36:
あゆみ
横にいる涼が明らかにこっちを見ながらニヤニヤしている。
涼か?誰か思た……………え?…待って?…
なんでアドレス知ってるんやろ。一回も連絡してないはずやのに‥‥
「てかなんでぁゆみのアドレス知ってるん??」って返したらすぐ返事がきた。「あゆちゃんこの後ひま?って?」「あゆみ仕事。」「ほな2時間でぇぇから付き合ってぇや?」そう言われて断りきれずOKした。2006-01-10 01:13:00 -
38:
あゆみ
結局その日は叶とラストまでいた。私も叶も結構飲んだので二人とも酔っていた。会計をすませているとき伝票の隅っこに涼が「カナと別れたら連絡してきて」と書いたのを見せてきた。軽くうなずいて、お釣りを受け取って叶と店を出た。涼も見送りに出て「またあとでな」と口パクで言ったのがわかった。私もニコッと笑って返した。
2006-01-10 01:26:00 -
39:
あゆみ
ひっかけで叶と別れた。 私は涼に叶と別れた事と居場所をメールで伝えた。涼からすぐ返事がきた。
「俺も送り出し終わったとこ?着替えてすぐ行くからちょい待ってて?」との事だった。5分ぐらいで涼はきた。走ってきたのか息が切れていてセットしていた髪の毛もぺたんこになっているのを見て思わず笑ってしまった。2006-01-10 01:35:00 -
40:
あゆみ
「何笑ってんねぇん?」
涼に軽く頭をポンっと叩かれてお互い笑った。
「とりあえず腹へったぁ?びくドンでも行こやぁ」と涼が言ったのでびくドンに入る事になった。私はずっと涼に聞きたかった事を聞いた。
「涼さぁ何であゆみのアドレス知ったん?」そしたら涼は「あゆちゃんがトイレ行った時携帯忘れてったやん?MENU、0で見てもぅた」…2006-01-10 01:42:00