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《続》過ち…後悔…傷…真実…。
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1:
かなえ
若気の至り。
今までの私はそんな言葉で自分に言い聞かし、真実として受け入れてはこなかった。
不安と、絶望と、悲しみと怒りしかなかった十八歳。
けれど今よりも無心に愛を求めていた。
純粋だった。
怒濤の半年…。
2007-06-01 22:29:00 -
25:
しばらくして、母が一言。
《あんたら、これ消したらあかんでっ。警察に出したら脅迫になるしっ。証拠やから消したらあかん!!。》
と冷静に淡々と母は話す。
そう。朝消した留守電は、また最大20件に達していた。
……と、その時私の携帯が鳴りだした。
ディスプレイを見た。
《阿部さん携帯》
2007-06-02 20:54:00 -
26:
私は携帯を投げ発狂した。
《絶対見つかるって!もうココらへん来てるかも知らん…。あの人等から逃げれる訳ないねん。お母さんらはあの人の恐さ知らんねん!》っと…。
母は直ぐに携帯の電源を切った。
2007-06-02 21:00:00 -
27:
《そこ!裏の公園におるんちゃう!!フフっ…。私達は逃げられへん…。》
と私は続けた。
母と兄は外を確認した。
《…誰もおらんわっ!大丈夫やから!!》兄は言う。
私は《カーテンを閉めて!》と叫んだ。
母は急いでカーテンを閉めた…。
2007-06-02 21:06:00 -
28:
精神状態は常に不安定…。私の希望は、一瞬で絶望に変わり、楽しさは、不安へと変わった。
幸せも、不幸も紙一重なら、【希望と絶望も】紙一重なんだと言うこと、幸せなんて長くは続かない…。18歳で学んでしまった。
早かったのか、遅かったのか…。
私は知りたくなかった…。2007-06-02 21:20:00 -
30:
どれ位沈黙が続いたのか、私は口を開いた。
《なぁ、里音…。かなな、今回の事で一つだけ後悔してることがある…。》
《なんなん?いきなり…。》と里音は答えた。
私は、《……前な、カラオケ行った時に、二人で自殺しようなった時…。》
《………》里音は黙って聞いていた。
2007-06-02 21:34:00 -
31:
私は続けて…
《あの時、一緒に自殺してたらお母さんや、ミィやお兄ちゃん…。みんなを巻き混まんでよかったし…。あたしらも怯えたり、不安になったり、辛くなったりしやんくて良かった…。》
《……。》黙ってる里音に
《…里音ごめんなっ…。あの時、一緒に死んでいたら…こんなに辛い事にならんくて良かった…。》と泣き崩れた。2007-06-02 21:45:00 -
32:
里音は黙って私を抱き締めた。
そのまま、私達は抱き合って泣き続けた。
電気もない、真っ暗な部屋で、二人はしばらく泣き続けた…。
二人を月明かりだけが、照らしてくれた…。2007-06-02 21:50:00 -
33:
平然を取り戻した…。
しばらくして私達は、一階に降りた。
そしてしばらくして、二人で手を繋いで眠りに就いた…。
まさか、今夜は里音との最後の夜になるなんて、想像もつかなかった…。2007-06-02 21:56:00