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《続》過ち…後悔…傷…真実…。

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  • 1:

    かなえ

    若気の至り。
    今までの私はそんな言葉で自分に言い聞かし、真実として受け入れてはこなかった。
    不安と、絶望と、悲しみと怒りしかなかった十八歳。
    けれど今よりも無心に愛を求めていた。
    純粋だった。
    怒濤の半年…。

    2007-06-01 22:29:00
  • 85:

    一つ幸いな事がある。
    二人の取り調べはなかった。自分が今まで、してきた事に比べれば、たかが《刑事》一人の為に精神状態を、取り乱したくはなかったけれど、ただ他の刑事が、良い人過ぎて、どうしても許せなかった。
    同じ、一つの警察という組織の中に、相反する刑事。
    私は本当に沢山の刑事を見てこれたから、良い部分も、悪い部分も含めて見てきたけれど、もし悪い部分しか見えなかったら、私はどうなっていたのか…。
    世の中やはり、壊れている。子供も…、大人も…。

    2007-06-08 00:04:00
  • 86:

    もう、日課になっていた。毎日警察での取り調べが…。人間の慣れる力!!そうすることで、我が身を守っているとしても、やっぱり恐ろしい。
    里音と離れて、二週間を過ぎた頃であった。

    2007-06-08 00:11:00
  • 87:

    三人で取り調べをしていた頃、私はいつも通り、《里音はどこ?》と地元警察官に尋ねた。
    《〇〇に元気でおるから、大丈夫や!》とすぐに返事が返ってくるのに、今日はいつもとは違っていた。

    2007-06-08 00:15:00
  • 88:

    《……あんなっ、かなえ!里音は今鑑別所におるっ。》《………》はっ!意味分からん、私は一瞬で頭がパニック。刑事が何を言っているのは分からなかった。
    涙も出なかった…。

    2007-06-08 00:18:00
  • 89:

    どれ位沈黙が続いたのか…。
    私は《…ナンデなん?里音覚醒剤反応出やんかったゆうたやん。なぁ何でなんよっ…。》とそのまま冷たい机に私は頭を打ち続けた…。

    2007-06-08 00:21:00
  • 90:

    《…やめろっ!》と私の肩を掴み、刑事は続けた。
    《里音は確かに覚醒剤反応は出ぇへんかった。だから、捕まることもないねん…。……でも、両親が里音を引き取りに来うへんねん…。田舎の両親も、大阪の両親も…。だから、行くとこがなかって。里音守れる所鑑別所しかなかってん…。あいつ、元気やでっ!あいつに手紙書いたれっ!今住所書いてきたるからっ!》
    と言って刑事は部屋を出た。

    2007-06-08 00:30:00
  • 91:

    私は涙も流さず、窓から見える空をずっと眺めていた。
    そんな私にあの刑事は《お前と、出会わんかったら、あいつ鑑別所なんていかんで良かったのになっ!!》と言い、私の肩をポンポンと叩いた。

    2007-06-08 00:34:00
  • 92:

    刑事はすぐに戻ってきて、住所の紙を机においた。
    私は、《……なぁ、里音行くトコないんやったら、ウチに帰ってきたら良いやんっ!かなお母さんに頼むし!なっ?》と私は刑事を掴み言った…。
    《それは無理やねん…。今お前ら二人、会わす訳にいかんねん…。》と静かに答えた。
    私は続けて…

    2007-06-08 00:41:00
  • 93:

    《でも、今里音の近くに誰かおったらないと、里音今一番辛いねんで…。また親に捨てられたって、思ってんねん…、あの子はまた、親に捨てられて、しかも両方の親から……。私のせいで親に捨てられたんやから、そんなん里音可哀相すぎる。そんなん……。》
    と言い、私はその場に泣き崩れた。

    2007-06-08 00:46:00
  • 94:

    名無しさん

    ぁげときます??

    2007-06-08 20:09:00
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