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━夏目━
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61:
煉
学校に行ってからも、その事ばっかりで頭がいっぱいやった。最近、唯は勇馬クンあたしは夏目といるコトが多かったカラ幸い、唯に心配はかけなくてすみそう。でも夏目は、一日中あたしを心配してずっと側にいてくれた。放課後、恭ちゃんが先生に呼ばれてたから夏目と一緒にまっていた。
2006-05-01 21:05:00 -
62:
煉
「俺も、ホンマのおかんおらんねんやん。俺のおやじが浮気とか、暴力ふるったりして自殺してん。で、今は新しい女が家におる。おかんが死んですぐ、施設に入れられたコトもあったしな。だから、煉ちゃんの気持ちは痛いぐらいわかる。」
初耳やった。あたしに、その話しをしてくれたのも嬉しかった。2006-05-01 21:09:00 -
63:
煉
今思えば夏目と、あたしには色々共通点があった。家庭の環境とか、性格とか。だから、お互いをよく理解できてたんかな。そして、ひかれていったのかも。
恭ちゃんと、家に帰った。家には、お父さんしかいない。
「何でおやじ一人なん??」恭ちゃんの質問に、お父さんが思い口をひらいた。2006-05-01 22:09:00 -
64:
煉
「あいつとは別れた。」
ビックリして言葉がでない。「すまんな…きずくのが遅くなって。あいつと、再婚したのが間違いやった。人の大切な子供を、施設にいれろなんて」
「じゃ、今日カラあの女の顔みやんと仲良く三人で暮らせるん??」
「そうや…」2006-05-01 22:13:00 -
65:
煉
お父さんに抱き着いた。めっちゃ嬉しかったから。新しい、お母さんなんかいらん。三人でも、仲良し暮らしていける…ずっと、そう願ってたから。
夏目にすぐ電話した。
「もしもし」
「夏目クン…あんな!!」
あたしの、嬉しそうな声を聞いて夏目も喜んでくれる2006-05-01 22:20:00 -
66:
煉
「煉ちゃん今カラ会える?話しあるカラ、家行ってもぃぃ??」
話しって何やろ。気になったけど、それより会えるコトの方が嬉しかった。
━ピンポーン━
ダッシュで、玄関まで走っていった。そこには、優しい笑顔の夏目が立っている「よかったな♪」
そういって、また頭をポンポンしてくれた。2006-05-01 22:24:00 -
67:
煉
あたしは、このポンポンしてもらうのと笑顔には完璧とりこやなワラ
「近くの公園で、しゃべらん??」
「ぃぃよ〜☆いこいこ」
夏目の原チャの後ろに乗って、近くの公園までいった後ろで、一人ドキドキしながらしがみついていた。もしかした、心臓の音夏目に伝わってたかも。2006-05-01 23:56:00 -
68:
煉
二人で、ベンチに座った。
「煉ちゃんはさぁ〜好きな奴とかおるん?」
「え!!」
あんまりにいきなりで、ビックリして声が裏返った。何でそんなコト聞くんやろ…まったくわからなかった。2006-05-02 00:00:00 -
69:
煉
「俺…初めは、煉ちゃんのコト妹みたいで可愛いなぁって思ってた。ずっと、妹ほしかったし。でもな、初めて名前聞いた時カラ違う意味でひかれてた。綺麗な名前やなぁって…一緒におるうちに、俺が煉ちゃんを守ってやりたいと思った」
目の前にいる夏目の顔は、みるみる赤くなっていく。こんな夏目は、初めてみた2006-05-02 00:04:00 -
70:
煉
「もし、他に好きな奴おってもふりむかせるカラ…俺と付き合ってほしい」
まさか、夏目カラ告白してもらえるなんて夢みたい。
「あたし…今まで、真剣に恋したコトなかった。でも、初めて夏目クンに名前を呼ばれた時からあたしはひかれてたのかも。名前を、呼ばれただけでドキドキして。初めて、ホンマに好きやって思ってん」2006-05-02 22:11:00