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言葉に出来ない。
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1:
まい
2003/12/01...
寒い夜、あなたと出会い、私の人生は変わった。
━強くなれよ━
『あなた』の最後の言葉。2007-08-19 11:08:00 -
38:
まい
“ごめんなさい…”
心の中で、そう思った。
そしていつものように、たわいもない話をする。二人で寒い寒いと言いながら、話は尽きなかった。
…━そして、彼が言った。2007-08-20 09:19:00 -
39:
まい
「…あのさ、何で学校こやんの?」
━『えっ・・・・・。』
「…いや、あれ、嘘。昨日行かれへんかったって。かまかけて、ごめんな?」
━嘘…?どうしよ…。
私は黙り込んでしまった。2007-08-20 09:23:00 -
40:
まい
━…しばらくの沈黙。そして、私は言った。
『うちも、嘘ついてごめんなさい…。』―それだけ。「…うん、おあいこやな。で、何で来やんねん。お前別に、スレてるわけでもなさそうやし…」
『なんか、面倒くさい。』
これが精一杯だった。2007-08-20 09:29:00 -
41:
まい
「…ほんまかっ。」―また沈黙になってしまった。
“―イジメラレテマス―なんて、言えるわけない。”
彼に嫌われたくなかった。絶対に、言いたくなかった。2007-08-20 09:36:00 -
42:
まい
―「…送るわ。」
彼が言った…。“ん?送る?”いつもココで、バイバイなのに、そう言われた。
『いや、近いし…』「ええって!送ったるから!」
―急に言われた言葉に、少し寂しかったけど、すごく嬉しかった。2007-08-20 09:41:00 -
43:
まい
「よし、乗れ!」彼が自転車にまたがり、私に言う。少し照れながらも、私は後ろに乗った。
―夜の道を二人乗り、風が肌に刺して少し痛い。私は黙って、下を向いていた。 「おーい、道言えよ。」彼が少し後ろを向く。
━ドキッ。また胸が鳴る。『次の角、右のマンション。』
「近いなぁ!つか、まじ寒いなぁ〜」
『うん・・・・・』ずっと後ろに居たかった。2007-08-20 09:49:00 -
44:
まい
━キキィ‥。
マンションに着く。私は後ろから降り、『ありがとう!』と元気よく言った。
「おう、明日!明日迎えにくるからさ、番号教えとけよ!」
“えっ…”戸惑いながらも嬉しくて、番号を教えた。「起きたら電話するわ。」『はいっ!』私はまた、元気よく答えた。2007-08-20 09:55:00 -
45:
まい
「じゃ、おやすみ!夜行性★」彼は意地悪そうに笑って、また元の道を戻っていく。
『そっちも!』手を振りながら、マンションへ入って行った…。
━ドキドキ‥━部屋に戻ってからも、思い出し笑いをしながらニヤリとした。
―明日もまた、会える―私は携帯を手に持ちながら、眠ってしまった‥2007-08-20 10:00:00 -
46:
まい
―〜♪♪♪着信音が鳴り響く。『眠ぅ…誰っ…』
画面には“須藤先輩”と表示されていた。慌てて電話を取る。
『…ハイ!』「おう、おはようさん。」『え…!まだ朝なん?』「当たり前じゃあ。このヤンキー娘が。ハハッ…」
“え…もしかして、迎えに来るって、学校行くとかちゃうん…!”
━「学校行くぞっ」予想はバッチリ当たった。2007-08-20 10:07:00 -
47:
まい
『…でも、今日は・・・・・』「もう下おるからな!」彼はそう言って、電話を切った。
“ハァ!?もう…どうしよ…”私はテンパりながら、タンスや押し入れを開けて制服を探した。
不登校になって約半年…“もういらない”そう思って制服はタンスに放り投げた。
母は私に何も言わなかった。きっと…気付いてなかったんだろう…きっと…2007-08-20 10:13:00