小説掲示板★ママになるという私☆のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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★ママになるという私☆

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  • 1:

    ユキ

    2001・夏pm6時
    『はい。今日からママですよ。』この一言から始まったユキのママ人生。
    17才成り立てホヤホヤだった私は勿論赤ん坊を抱いたことも、抱き方すら分からなかった。
    ヘタクソ&母親失格ですが、暖かい目で見守って下さい。

    2007-08-24 11:02:00
  • 39:

    名無しさん

    いつも読んでます???

    2007-08-27 12:37:00
  • 40:

    ユキ

    >40番さん?
    ありがとうございます?思い出しながら書いていってるので更新遅くなると思いますが申し訳ありません?

    2007-08-27 13:45:00
  • 41:

    ユキ

    ―ガチャ―
    医者『佐々木さん?検査してみたけれど、やはり妊娠してるみたいですね。検査と後、エコーを取るので下着を取って椅子に横になってもらえますか?』     ―…やっぱり妊娠は確実だったんだ…―
    私はそう医者にゆわれたことでやっと実感が湧いてきた、そんな気がしていた…。
    医者にいわれた通り、私は小さな椅子に横になった。
    ―ウィーン―ガチャン
    椅子は上に上がりそして足を置いていた部分が自動で開いていく。そして、なにか冷たい器具の様な物で膣を広げ中をみていた。

    2007-08-27 14:27:00
  • 42:

    ユキ

    医者『はい、いいですよ。下着をはいてベットへ横になってもらえますか?』ベットに横になると、次に何かベタベタしたゼリーの様な物を腹部へ塗られ、そこへ変な機械をコロコロと滑らせていた。医者『ほら、これが赤ちゃんですよ。コレはもう大分大きくなっているな…もう、手も足もちゃんと付いてる、ホラ。』      指一本一本までが、ハッキリと写っていたその映像を目の前に、私は呆然とした。
    ―本当だ!私のお腹の中で本当に小さな命が育ってる!!―
    エコーをみた私は、―もう既に人間になっているこの子を絶対ころさせはしない!絶対に!―…そう思った。

    2007-08-27 14:36:00
  • 43:

    ユキ

    潤祖『ユキちゃんお疲れ様!どうだった?妊娠…』私はその言葉を遮るようにこう言った。梨香『してました…。』        潤祖『あらまぁ!大変だわ…。で、お医者様はなんて言ってたの!?まだ間に合うって?!』 そんな会話を聞き付けてか、奥から医師が出てきてこう言った。
    医師『佐藤さん、お腹の子はもうかなり育っている状態です、どっちにしろ大きな病院へ行ってもらわないとうちでは、もう無理ですので…。』     潤祖『まぁ…では、こちらでお願いは出来ないの?』医師『はい、あそこまで大きくなってしまってるとうちでは設備も足らないので…、それに本人の意思が一番大切ですので、潤一くんともよく話し合って早めに大きな病院へ行かれた方がいいかと思います。』  潤一の祖母はガックリと肩を落としたかの様に活気を失っていた。それでも―産みたい―という私の気持ちだけは変わらなかった。

    2007-08-27 15:39:00
  • 44:

    名無しさん

    頑張って?

    2007-08-27 20:23:00
  • 45:

    ユキ

    >45番さん?
    ありがとうござぃます?ガンバって書いていきます??

    2007-08-28 16:20:00
  • 46:

    ユキ

    潤祖『…とりあえず、今日は一度帰って、夜潤一が帰ってきてから家まで来てくれるかしら?オッチャンともよぉく相談して話し合わないと…?ねっ??』
    ユキ『…は、はい。』―うっわぁ…。オッチャンって…はい来たコレ絶対ややこいわぁ―そんな事をグルグル考えていると、いつの間にか家にたどりついていた。       ―…はぁ…潤一になんて話そう…。―

    2007-08-28 16:28:00
  • 47:

    ユキ

    【?夜?】―ガチャ―
    潤一『ただいまぁ〜!』         ユキ『…おかえり。あんなぁ潤くん、今日ばぁちゃんと病院行ってきてんょぉ。』   潤一『おぉ!んで?どしたんや?』    ユキ『オッチャンともよぉく話合おうって…、夜家こいって…。』 潤一『はぁ?!なんでソコにオッチャンがでてくんねん!?』  ユキ『…ユキにもわからへん…。』    ―?♪ピロピロリン♪?―【ばぁちゃん】
    潤&ユ―うわっさっそくかかってきた!―

    2007-08-28 16:41:00
  • 48:

    名無しさん

    .

    2007-08-28 22:28:00
  • 49:

    潤一『はい!』   潤祖『潤一?まだ仕事中?ユキちゃんから聞いたかしら?』   潤一『いや?!何が?』   潤祖『ユキちゃん、妊娠したみたいでお昼一緒にお医者さまの所へいってきたのよ!』   潤一『はぁ!?なんやねんそれ!俺なんも聞いてないぞ!』
    ユキ―コイツ白々しいにもほどがあるし?―          潤祖『とにかく、ユキちゃんは産みたいって思ってるみたいなのよ!潤一はどうするつもりなの??』    潤一『…え?!俺か!?…俺は…え…ユ…ユキが産みたいゆうんやったら…しゃ、しゃあないんちゃうか?!なぁ?』
    ―何でシドロモドロなっとんねん!しかも疑問系…?―" " "07/08/29 12:33

    2007-08-29 12:33:00
  • 50:

    ユキ

    潤祖『まぁ!それは本気でいっているの!?…と、とにかく、今からユキちゃんと一緒にウチまで来てくれる?!オッチャンももう帰ってきてるから!』 潤一『…お、おう、分かった。』―ピ切―
    潤一『おい、ユキなんかややこい事なってるぞ!だから俺はゆうん嫌やゆうたやん!』 ―嫌、妊娠してんからややこい事に代わりないやろ、今更何ぬかしとんねんコイツ?―
    ユキ『…と、とりあえず来いゆうてんねやろ??行きたくないんも分かるけど早いこうや!』        潤一『お前何そんなしゃかりきなってしきっとんねん!苦笑』
    ―嫌?だからそうゆう問題と違うやん?― こんな時にまで全然頼りにならない潤一に益々嫌気がさしていく一方な私だった…。

    2007-08-29 12:50:00
  • 51:

    名無しさん

    よんでます?

    2007-08-30 00:18:00
  • 52:

    ユキ

    >52番さん♪
    ありがとうございます??頑張って書いていきますね??

    2007-08-30 17:08:00
  • 53:

    ユキ

    そうして、私と潤一は潤一の実家へ向かった。実家へたどり着くと、そこは緊迫した雰囲気で包まれていた。  ―…うっわ…!!きまずッ!!―
    奥の部屋にいたオッチャンがいった。   潤叔父『おい!とりあえず、潤一ダケこっちはいって来い!』  潤一は恐々と奥の部屋へ入っていくとオッチャンは素早くドアを閉めた。
    ―ドカ!バン!ボン!― 殴られている音だけが家中に響きわたっていた。―うわ…。そうとう怒ってはる…― 私までもその緊迫した雰囲気に恐怖を感じた。子どもを産むって事は生半可なことじゃないんだ…。私は実感した。

    2007-08-30 17:31:00
  • 54:

    名無しさん

    読みにくいので空白なくして段落つけてほしいです。

    2007-08-30 17:39:00
  • 55:

    ユキ

    >55番さん?
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます♪改行してかいていきますね☆

    2007-08-30 20:24:00
  • 56:

    ユキ

    やっと物音が静かになり、潤一が奥の部屋から出てきた。
    潤叔父『おい!潤一!お前たいした事やらかしてくれたなぁ!!おい!わかっとんかコラ!』         潤一『…うん』    ―いやホンママヂ切れやん…―
    潤叔父『ユキちゃん、ちょっときてくれるか?』           ユキ『…は、はい。』

    2007-08-30 20:31:00
  • 57:

    ユキ

    ↑うまい事いきませんでした?笑
    すみません??

    2007-08-30 20:32:00
  • 58:

    ユキ

    オッチャンに呼ばれ、私は渋々奥の部屋へ向かった。
    潤叔父『…で、ユキちゃんはどうしたいんや?』           ユキ『…私は産みたいと思っています』    潤叔父『本気でゆうてるんか?!簡単な事やないの分かってるか!?』―そんなん分かってる…!―         ユキ『は、はい。』
    潤叔『今ニュースとかで虐待がどぉのこぉのようやってるやろ??そんな事したりせえへんか?!自信あるんか!?』

    2007-08-30 20:46:00
  • 59:

    ユキ

    ―どうしてそんな事をいわれなきゃならないんだろう―
    私はただ“若い”ということでキメテかかって言われた事が悲しくて涙がとまらなかった。    ―虐待―
    それは私が幼い頃受け続けてきたモノだった。幼い頃はそんな事に自覚はなかった。だけれど、大きくなるにつれ自分のおかれている状況を把握し始めて確信した事だった。

    2007-08-30 20:52:00
  • 60:

    ユキ

    ―自分の子どもだけは絶対に叩いたり蹴ったりしない―
    ―そう心に決めてた事だったのに―
    知らないとはいえ情けなかった。頭はしろに近い金髪。顔は厚化粧。自分が好んでしていたいわゆる“ヤンキー”この格好をしている自分がそう思わせてしまってるって事に…。隣の潤一をみれば、また同じだ。白に近い金髪。細く剃り込んだ眉。

    2007-08-30 21:11:00
  • 61:

    潤叔『ほら!潤一!見てみろ!ユキちゃん可哀想に!泣いてるやないか!』
    ―嫌、あんたがなかしたんやないか…!―
    私はそう突っ込みながらも言葉を飲み込んだ。     潤叔『潤一!どうすんねん!ユキちゃん泣いてまで産みたいゆうてるんやぞ!?お前やっていく自信あるんか?!子ども一人育てていくゆうんは、ホンマに生半可な事やないんやぞ!?わかってんか?!』すごい剣幕で積めよってくる叔父さん。私は泣きながらチラリと潤一の方へ目をやった。
    ―え!?潤一が泣いてる?!この子の為にあの潤一が泣いてる!―" " "07/08/31 15:55

    2007-08-31 15:55:00
  • 62:

    ユキ

    そう。あの、あの潤一が号泣していたのだ。私は、凄く嬉しかった。
    その時、心に決めたんだ、何があってもこの人と一緒に子どもを育てていくんだ。
    そう…何があっても???????????

    2007-09-01 13:12:00
  • 63:

    名無しさん

    詰めて書いてや

    2007-09-01 15:31:00
  • 64:

    名無しさん

    空けたらいい所をつめて書きすぎで詰めてかいたらいい所を空けすぎでこだわりなんですか?

    2007-09-01 19:35:00
  • 65:

    ユキ

    >64 65 番さん♪
    読んで頂き&ご指摘ありがとうございます?詰めて書いていきますね?

    2007-09-02 13:52:00
  • 66:

    私にはこの人しかいない…!そう思っていた。
    潤叔『…分かった。そこまで産みたいゆうんやったら協力したるわ…』潤祖『まぁ!本気でいっているの!?…ま、まぁ…オッチャンまでそう言うなら仕方ないわね…。』
    ―やった!許してもらえたんだ!―
    嬉しさのあまり潤一の方へ目をやった…!
    ―…こ…コイツまだ泣いてるし…??―" " "07/09/02 15:38

    2007-09-02 15:38:00
  • 67:

    名無しさん

    読みやすくなった?

    2007-09-02 23:33:00
  • 68:

    ユキ

    >68 番さん♪
    ありがとうございますッ???

    2007-09-03 10:29:00
  • 69:

    ユキ

    ↑なんやコレ…

    2007-09-03 20:33:00
  • 70:

    そうして、私は出産へ向けて妊婦生活をし始めた。元々ガリガリだった私の体重は一気に増量し始めた。
    私の両親は…というと…。
    母『すぐにおろしてきなさい!』父『産むなら一切家の敷居をまたぐな!』勘当だ。もはや私に家族といえるものは潤一とお腹の子だけ…。
    しかし私の容姿に惚れ込んでいた潤一は太り始めた私を異常な位毛嫌いしていた。
    潤一『おい!デブ!お前気持悪いねん!痩せろや!』ユキ『何ぬかす!このチンカス!』これで本気の喧嘩だ。―おいおいコレでホンマやってけんか私等…?―" " "07/09/04 16:23

    2007-09-04 16:23:00
  • 71:

    ユキ

    とりあえず出産費用の貯金目標額は50万。私と潤一は、毎月10万の貯金を貯め始める為、二人ですんでいた家を引き払い、潤一の実家へ居候する事となった。
    口うるさく嫌味な姑の様な潤一祖母と一緒に暮らしていくのは思いの外大変な事だった。朝早く起きて潤一の弁当をつくる。
    後ろに気配を感じ、振り替えると…。
    ―ヤッパリ…!!―
    背後に張り付いた様に覗きこむ潤一祖母の姿…!―いい加減にしてくれ…―私は必死にその言葉を飲み込んだ。だが私にも我慢の限界がやってくる…。

    2007-09-04 16:33:00
  • 72:

    名無しさん

    2007-09-10 13:45:00
  • 73:

    ゆき◆x4VpNOUB/w

    久々、更新します。
    PCからなので、IP変わっています。

    2007-09-21 09:24:00
  • 74:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『あの・・・どうかしましたか?』潤祖母『いいえ!ちょっと、気になったものだから!』祖母はそう愛想笑いを浮かべた。
    ーいや、普通に気になるんはうちのほうやろ・・・− 悪びれた様子さえない祖母に私はつくづく愛想をつかし、苛立ちまでも感じ始めていた。
    ーとにかく、潤おこさなぁ・・・。−私は手早く弁当を作り終えると、潤一の眠る部屋へと戻った。

    2007-09-21 09:32:00
  • 75:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『潤!潤くん!!朝!はよおきて!!』 潤一は、朝起きが異常に悪い。毎日、私が服を着替えさせて靴下を履かせなきゃならない始末・・・。
    この日もなかなか起きてはくれない。祖母のことで、朝からイライラしていた私の苛立ちは、とうとうピークへと達した。
    ユキ『おい!コラ!ワレ!!はよおきんかい!!』私は潤一の布団を無理やり剥ぎ取り怒鳴った。潤一は、目を覚ますと渋々自分で用意をし始めた。
    まただ!!視線を感じ振り返ってみると・・・  またもや、祖母の姿。私は、見てみぬフリをして潤一を見送った。

    2007-09-21 09:43:00
  • 76:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    部屋に戻ってくると、祖母『・・・ユキちゃん。さっきの起し方、あれは一体何!?』ユキ『・・・え?』祖母『お仕事へ行ってくれている潤一にいれはないんじゃないかしら?』
    ーたしかに・・・−  ユキ『あ、はい・・・。すみません・・・。気をつけます・・・。』 そう思ったのなら、潤一を起していたとき、潤一が居る時にいってくれればいいのに・・・。
    潤一とは14歳の時からの知り合いだった。潤は、初めて出会った時に私に一目ぼれ?をしてくれていたらしくずっと好きでいてくれたいたものの、私にとったらずっとでった。
    今更あらたまって対応するのだってむずがゆい・・・。ーホンマイチイチうるさいなー

    2007-09-21 09:53:00
  • 77:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    祖母はきっと、今まで自分の役目だった‘潤一の世話を私に取られた”とでも思っていたんだろう。事あるごとに、必要以上に首を突っ込んできては潤一が居ないときを見計らったかのように私を非難し続けた。
    潤一も潤一で、私が朝早く起きて作ったお弁当も、たまに作る手料理も喜んでくれることはなかった。なにかといえば、『ばあちゃんの○○みたいに・・・』
    確かに、ドンクさい私が作る料理はお世辞にも上手とはいえない。それどころか、家事全般出来損ないだった事も自分自身、自覚していた。潤一と住み始めて初めて、洗濯機の使い方を知った私。お米の洗い方、炊き方を知った私。実家に要る間、というわけでもなく、厳しく教育ママだった母に「勉強以外のことをすること」そういったものに「触れる事」、「勉強以外のものに興味をもつ事」を一切禁止されていたからでもあった。
    何もかも、初めてな事ばかり。私は自分なりに一生懸命だった。けれど、人並み以下。私は何かする度に自分に自信がなくなっていっていた。

    2007-09-21 10:14:00
  • 78:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    完璧に。そう完璧な自分。いつか。いつか絶対そうなって、誰かに認めてもらいたい。
    けれど、なにかすればするほどにその自分の願う【完璧】とはかけ離れている自分。出来損ないの私。そんな自分が日に日に大嫌いに、殺したい位大嫌いになっていく。
    いつの間にか私は、何かすること。が怖くて仕方なくなっていっていた。そんな私に自分への自信に満ち溢れている性格だった潤一は気がついてはくれなかった。

    2007-09-21 11:02:00
  • 79:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    妊娠も、ようやく中期にさしかかってきていた。同時に出産も近づく。あんなに守っていくんだと心に誓った私。その気持ちになんら変わりはない。
    けれど、なぜか私の心を覆い尽くして消えてはくれない【不安】という感情。【期待】して、【楽しみ】にして、【心持ち】にして・・・。産みたいのに。ナゼ??
    私の責任で、皆から祝福されず産まれてくる事になったこの子の誕生を、私が、私だけでも
    産まれてきてくれて、ありがとう。って。産まれて来てくれた事が嬉しい。って。心の底からおもってあげなきゃならないのに。まだ、産まれてきてさえいないこの子の母親失格やで?私?

    2007-09-21 13:26:00
  • 80:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    日に日に鬱は、悪化していく。そんな自分がどうしようもなく嫌だ。そして余計、鬱は悪化してゆく。そんな私に気がつきもしない潤一。そんな私を女として嫁になるものとして失格だと詰る祖母。
    こんな時だけ虫のいい話だが、頼りたい筈の私の母や父からは依然電話一つかかってきやしなかった。
    産むのが、怖い。というよりは、むしろ。こんな私が母親になること。が怖くって仕方がなかった。

    2007-09-21 13:35:00
  • 81:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    多分、周りの皆もそれが一番不安に感じていたに違いない。とことん非行に走っていた私は本当に、基地外な女。で有名だった。確かに、そうだった。
    ・・・今も基地外に余り変わりはしないかもしれないけれど・・・。
    そんなことをグルグル考えていては夜も眠れない。日中は眠くて仕方がないのに。なんだか、毎日が寂しくて寂しくて。眠っている潤一の隣で気づかれない様に声を殺して泣きじゃくった。

    2007-09-21 13:48:00
  • 82:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ある日のこと。潤一のいなくなった家の中では日課の様に祖母からの小言が響き渡っていた。
    ー分かったって。それ、昨日も一昨日も、その前も何回も聞いたから・・・!ー
    それより、早くこの子が無事元気に産まれてきてくれたらいいね。って。嘘でもいいから、誰か言ってよ。
    そしたら、私もっと頑張るから。

    2007-09-21 13:55:00
  • 83:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    頑張れるから・・・。

    2007-09-21 13:56:00
  • 84:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そう思いながら、『はい。はい。』と聞いていた私。
    潤一『ただいまぁ〜〜!!』ーあ!潤くんかえってきたぁ♪ー 私は玄関まで走っていくと、ユキ『おかえリンリンっ♪♪』と上機嫌で言った。潤一が帰って来てくれる。側にいてくれる。私、幸せだよね?
     祖母『あら、おかえり〜!お疲れ様!』そんな間を祖母が割って入ってくる。 −おかえりくらい、いわせてよ・・・−
     祖母『調度よかったわ、今ユキちゃんに話していたとこだったのよ。潤一も一緒にきいてくれないかしら??』 −まだゆうか・・・−

    2007-09-21 14:04:00
  • 85:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は一気に憂鬱になっていった。 −もう、聞きたくないよ。ー
    潤『なに?またその話してんか??俺がどうにかするゆうてるやん、ユキにあんまゆうたらんとってぇや!』
    祖母『そうはいってもねぇ・・・。いつまでも、このままじゃ私も困るのよ・・・?』ごちゃごちゃと小言が始まっていく。
    せっかく、潤帰ってきたのに。ユキも、いっぱいいっぱい話ししたいのに・・・。

    2007-09-21 14:10:00
  • 86:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    数ヶ月間、我慢し続けていた、何かの線が切れた。かのように、気がつけば私は異常なほど泣きじゃくっていた。
    ユキ『潤!!もうユキ嫌や嫌や嫌や!!ココにいてるんもう嫌や!』潤『ユキ!?どないしてん!?何ないてんねん!?』 祖母『まぁ!!この女は!うちにおいといてもらいながら、何を言い出すんだろうね!!あんた!あんたのとこのご両親が薄情なばっかりにあんたをこの家においてあげてるんでしょう??大体、あんたのとこの親は本当に親なの!?あれから電話一本かけてきやしないじゃない!どんな親なの?あんたのとこの親は!!親が親なら、子どもも子どもね!!嫌なのはこっちの台詞よ!!』

    2007-09-21 14:19:00
  • 87:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    家に帰らなくなってもう一年近くが過ぎていた。親が私を不必要としていることは私自身が一番よく分かっていた。
    うちの子は、出来のいい兄と姉の二人だけ。周りや近所の人に本気でそういっていたのだから・・・。私の存在は既に消されていたのだから。
    けれど、その事を別に恨んでいる訳でもなんでもなかった、
    ただ、悲しかった。

    2007-09-21 14:28:00
  • 88:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    そんな、両親を会ったこともない人に悪く言われる事はない。すごく腹立たしかった。
    ユキ『そんなんおばあさんにうちの親のなにが分かるんですか!?私が悪いんだから、親のことを悪く言わないでください!!』
    祖母『(失笑)悪く言わないでって、ユキちゃんあなた御両親にみすてられているのよ?どんな子であっても親なら、娘が心配で仕方がないのが普通よ?あなたのご両親家にかえってくるなって言ったっきりなんの連絡もないのよ?悪く言わない方がおかしいでしょ!?』 −そんなん分かってる!やけど悪くいわれたくなんかない!!−
    私がいらない子だったんが悪いんやから!!

    2007-09-21 14:37:00
  • 89:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    涙で、涙でグチャグチャだった。これから、母親になろうかといっている私がこんなんでどうすんねん・・・。余計不安になって涙はとまってくれやしない。
    今度は過呼吸が始まった。息が苦しい!!助けて潤一・・・。けれど、そんな私と祖母のやり取りを潤一はただオロオロとした様子で見守っているだけ。昔からの知り合いだった潤一は、私の家族関係が異常なほど希薄だったことも知っていた。だからこそ、何も言えなかったんだろうと思う。
    ユキ『分かりましたっ!!そんな迷惑かけてすみませんでした!!私、直ぐ出て行きます!!』潤『おい!ユキ!お前どこ行くつもりやねん!?行くとこなんかないやろ??』ユキ『・・・。大丈夫。ユキ、もう迷惑かけたないねん。潤くん、ユキこんなんでホンマにごめんなぁ・・・?』潤『おい!ユキ!!』
    祖母『潤一!ここまでしてあげているのにきにいらないって、でていくっていってるんだから、もう放っておきなさい!!』

    2007-09-21 15:16:00
  • 90:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は泣きじゃくりながら、荷物をまとめた。潤一は、そんな私に何もゆうこともなく、ただそれを呆然と見守っていた。
    ー潤・・・、ユキがこんなんやったばっかりに、心配ばっかりかけてホンマごめんなぁ・・・?−

    2007-09-21 15:47:00
  • 91:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ユキ『じゃぁ・・・、今までお世話になりました。ありがとうございました・・・。』そんな私の言葉に、潤一の祖母はもう答えてはくれなかった。
    潤『ユキ?出て生きたいんは分かったから、とにかくお前どこいくねん?』ユキ『今までだってユキどうにかなってきたん知ってるやろ?どうにだってなるよ、大丈夫』潤『そんなんで出て行かせれる訳ないやろ?そうや、お前ネエちゃんに電話して間はいってもらって一回実家かえってみいや、俺電車で送ってったるから。それやないと、出ていくんなんかゆるせんぞ』
    ユキ『ええ・・・実家・・・?そんなん入れてくれる訳ないやん・・・。』潤『帰ってみな、わからへんやん。ネエちゃんと一緒やったらきっと大丈夫やて』

    2007-09-21 15:55:00
  • 92:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私は渋々姉に電話をかけた。姉『ユキちゃん?何?どした?』 ユキ『なっちゃん?(姉)あんなぁ、ユキ、潤一のばぁちゃんと喧嘩してしもて。出て行くことなったんよぉ・・・。』夏希『ええ?そんで、ユキちゃんどこいくん??』ユキ『わからへん。行くトコ、ないねん。んで、潤一が出て行くんなら実家帰れってゆうてんやん。』夏希『実家!?そんなんママやパパが許す訳ないで?』ユキ『やんなぁ・・・??ユキもそう潤一にゆうてんけど、なっちゃんに頼んで一緒に帰ってもらえゆうねんて』夏希『はぁ!?あたし!?嫌やわぁ!ユキちゃんつれて帰って家入れたんあたしってばれたら、あたしめちゃめちゃ怒られるにきまってるやん!!!』ユキ『・・・やでなぁ・・・。』
    夏希『でも、行くトコないわ、妊娠してるわ、やったら、かえってくるしかないもんなぁ・・・。』ユキ『やよなぁ・・。』夏希『やいぇど、帰ってきたら絶対おろさせられんちゃん?』ユキ『いや・・・。もう七ヶ月過ぎてるから、おろすことは出来んし、それは大丈夫や思うわ。』夏希『そっかぁ・・・。じゃぁ・・・分かった!しゃあないでな、一緒に帰ってあげるわ』ユキ『なっちゃん、ごめんな?』夏希『なんし、待ってるわ』
    私は、少しほっとして潤一と一緒に電車に乗り込んだ。

    2007-09-21 16:39:00
  • 93:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    今なら分かる。
    こんな私の側にいる、ということの大変さ。
    あまり笑わない私に『お前の笑った顔が好きやねん』っていつも、笑わそうとしてくれて、長い間側にいてくれて
    本当にありがとう。

    2007-09-21 17:01:00
  • 94:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だからもう、申しわけなさそうに私に『ごめんな』なんて言わなくっていいから。
    私はあなたをもう恨んではいないよ?それどころか、私は感謝してる。
    あなたはあなたの幸せに向かって頑張っていって欲しい。
    私は、もうただそれだけだから。 

    2007-09-21 17:06:00
  • 95:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    貴方の所から、逃げ出したりして貴方を見放したりして、本当にごめんね。
    もう、自分を傷つける様な事ばかり繰り返すのはヤメテ?
    貴方には幸せになる権利があるんだよ? 幸せに背をむけてばかりじゃ、幸せに自分の足でしっかりむかっていかなくっちゃ幸せになんてなれないんだよ?
    いくら、私にそれを求めてきてくれったって、私にはもう貴方を幸せにはできないから・・・。

    2007-09-21 17:42:00
  • 96:

    名無しさん

    めっちゃ更新されてる?楽しみに待ってたよ?頑張ってね?

    2007-09-21 17:56:00
  • 97:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん ありがとうございます♪♪読んでくださっていた方がいただなんて、
    嬉しいです★頑張って書いていくので、宜しくお願いします♪

    2007-09-21 18:35:00
  • 98:

    99

    まってるから書いてね?

    2007-09-22 23:20:00
  • 99:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    だって、私の心の中には
    もう既に貴方でない、別の人を愛してしまっているから・・・。
    もう二度と会えないあの人を私は今も愛しているから・・・。

    2007-09-23 22:29:00
  • 100:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    99番さん♪
    こんな私の拙い文章へ、応援メッセージありがとうございます♪
    更新遅くなりますが、がんばります★

    2007-09-23 22:32:00
  • 101:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    母と会うのは、約1年ぶりになる・・・。 ユキ『あかん。めちゃ憂鬱やわ・・・。』潤『大丈夫やって、ユキ。』・・・そうはいっても・・・。家に入ったのがバレタ途端、今までみたいに武器もっておそいかかってくるんやないかな?
    そんな私の不安を他所に電車はドンドン私の住む町へと近づいてゆく・・・。

    「○○駅ー○○駅ー」

    2007-09-23 22:39:00
  • 102:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    潤『じゃあ、ユキ、俺もう家もどるし、また電話かメールしてきてな?』ユキ『・・・あ、うん。ありやとぉ。』憂鬱だった私は、そう愛想のない返事を返した。
    潤一と久々の別れをすると私は姉、夏希の待つ改札へと急いだ。 夏希『ユキちゃん〜!!ココ!ココ!!』ユキ『おおー!!なっちゃん!ごめんやで!急に!!』 夏希『ええよ。とりあえず、家かえろっか。』 ユキ『・・・あ、うん。』

    ーガチャっー
    『わんわん!!わん!!』犬が吠える。靴を見てみると・・・。母は帰っている様だ。

    2007-09-23 22:48:00
  • 103:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    何時もと違った様子の犬達の声に違和感を感じた母が、奥の部屋から顔を出した。
    母『・・・!!ユキ!!!あんた、なんしにかえってきたんや!?なんやのそのみっともないお腹は!!!』 ユキ『・・・みっともないって!赤ちゃんやん!』 母『何をあほなことまだゆうてんねや!?とうとう頭おかしなってしもたんか!?あんた!』 ユキ『ウチ、何にもあほなことなんかゆうてへんやん?!』 母『悪いことはゆわへん、お金やったらだしたげるから、直ぐおろしてきなさい!!』 ユキ『もう、おろすことできへんで!?七ヶ月もうすぎてんもん』

    母『・・・・!!!!』母は絶句した様子だった。

    2007-09-23 22:59:00
  • 104:

    名無しさん

    a

    2007-09-24 01:08:00
  • 105:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    107番さん
    あげて頂き、ありがとうございます。

    2007-09-24 11:16:00
  • 106:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    言葉を失った母は、こういった。
    母『あんた・・・?何を考えてるん?あんたの未来、もう終わりやで?』ーはぁ!?私の未来はこれからやん!?この子を、守っていくって言う、やっと自分の未来がみえてきたんやんー

    ・・・。そんな簡単なことじゃなかった。子どもを守っていくっていう事。だけど、これからっていう子どもを殺してしまうっていう事。
    その事の方がきっと、簡単な事じゃない、そう思っていた。 間違ってなんかいいひんやんなぁ?私??

    2007-09-24 11:22:00
  • 107:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    母はそんな台詞を残し、また奥の部屋へともどっていった。

    ・・・今なら分かる。この時冷たいと思った母の、これが私に対しての、精一杯の【やさしさ】だったんやんなぁ?
    ・・・ママ、ごめんな?

    2007-09-24 11:29:00
  • 108:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    いつもの猛烈な母とは違った、母の態度に拍子抜けしながらも、私は無言のまま自分の部屋へと戻った。
    ーやった!なんか知らんけど、諦めはいりよったわ!!− 私は直ぐ潤一に電話をかけた。

    ユキ『潤!?なんか知らんけど、家はいれたわ♪』 潤『そか。よかったな。』そんなたわいもない会話をして電話を切った。

    2007-09-24 11:34:00
  • 109:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    大変なのは、これから。 だった。 家をずっとでたままだった私を、近所の人達はもちろん、知りはしない。
    隣人『佐々木さんとこのあの子、誰なん!?』 母『身寄りのない可哀相な他所の子を、預かってやってんねんよ』必要以上に他人の目を気にする母は笑いながらそういった。
    私は今も、実家に帰ると、身寄りのない他所の子 を必死で演じている。

    2007-09-24 18:34:00
  • 110:

    名無しさん

    待ってるなり?

    2007-09-28 22:21:00
  • 111:

    名無しさん

    ほんまに??何かすごい辛い?

    2007-09-29 11:23:00
  • 112:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    113番 114番 さん♪♪ありがとぅございます♪
    冗談の様な話ですが、コレまじですww

    2007-09-29 14:07:00
  • 113:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    初めは流石にショックをかくしきれなかった私。近所の人達がわたしを見る目が、明らかに違う。同情の眼差しとはまさにこの事だと実感した。
    まだ、16歳だった私。そんな子どもの私が親元で暮らす事ほど、当たり前なことはない。そんな当たり前のことですら、私はゆるしてはもらえないの?
    そんな家族の対応へ思わず不満を漏らす。ゆわなきゃよかったなって本気で後悔するような内容のえげつない言葉が次々に浴びせられる。自業自得なんだと、私に傷ついたりできる様な資格なんかない。
    そう思って、分かっている筈なのに、私の気持ちとは裏腹に、『ソレラ』は容赦なく私の心へと突き刺さっていく。こんな弱い自分を自分で認めたくなんかない。いや、絶対にみとめやしない。それがちっぽけで惨めな、だけれど私にとっての精一杯のプライド。だったに違いない。  絶対に泣いたりなんかするものか・・・。

    2007-09-29 14:18:00
  • 114:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    ・・・そう心にきめた私。
    泣かなくなれば、なるほどにそれと同時に笑うこともできなくなっていっていた。 そんな私を生き返らせてくれた『貴方』 
    3ヶ月たった今でも、私は『貴方』を、『貴方』だけを愛しているよ。
    私には、きっともう『貴方』しか愛せはしない。私はきっと『貴方』の前でしかあんな笑顔で笑える事はない。
    人の気持ちは移り変わり行くものだと、いうけれどこの気持ちダケは、きっとこれから先何があろうとも変わりはしない。変わるわけがない。・・・永遠に。

    2007-09-29 14:26:00
  • 115:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    永遠なんてずっと信じたことなんてなかった。永遠なんて言葉が大嫌いだった。
    けどね、・・・きっと。きっと。絶対に・・・。私の産まれて初めての永遠。 
    『貴方』への想いだけはきっと・・・永遠なんだって私は心の底から誓えます。

    2007-09-29 14:33:00
  • 116:

    ユキ◆x4VpNOUB/w

    私の愛する『貴方』は、
    今もあのミナミの街でキラキラ輝いていますか?

    2007-09-29 18:55:00
  • 117:

    名無しさん

    だぁいすき?かいてね?

    2007-09-30 13:40:00
  • 118:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2007-10-07 05:11:00
  • 119:

    名無しさん

    えっ?終わった系ちゃぅやんな?!

    2007-10-08 21:23:00
  • 120:

    名無しさん

    2007-10-09 19:43:00
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