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…娼婦の私…

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  • 1:

    梨香

    私の名前は梨香。
    薬中の娼婦だ。
    このままでいいわけない。そう分かりながらも気が付けば三年の歳月がたっていた。
    この物語はフィクションです。

    2007-08-25 13:49:00
  • 101:

    梨香

    サトシはインターネットを通じて知り合ったプッシャーだった。私は久しぶりにネタを引く為、サトシとミナミの街で待ち合わせる事にした。
    サトシ『おーい!ココココ!!』     梨香『お待たせしてスミマセン!』私はいつもの様に小さく折り曲げた一万円札をサトシの手の中へ滑らせた。それと引き替えにサトシからネタを受け取った。
    サトシ『自分彼氏おるん?!』遊ぶだけの友達や言い寄ってくるダケの男ならいくらでもいた。だが、翔と別れてからというもの、私は彼氏がほしいとも、人を好きだと感じる事もなくなっていた。いや、というよりもよくわからなくなっていたに違いない。

    2007-09-01 12:53:00
  • 102:

    梨香

    梨香『いや!いてませんよ〜!笑』    サトシ『なら、また遊んでぇや!』私は社交事例的に、
    梨香『はいまた今度!』と笑顔を作り言った。
    きっとネタを引く以外でもう会う事はないだろう…。そう思っていた。ポン中の女はネタの為なら簡単に股を開く、それが世間での見方だ。私はいくらネタの為に娼婦をしていたってプライベートでは絶対にしなかった。何度も言う様に、仕事をしている時は私であって私ではない。

    2007-09-01 13:04:00
  • 103:

    梨香

    2、3日後の事だ。私の携帯が鳴った。
    ―え?!誰!?―  梨香『…はい』   サトシ『俺!俺!分かる!?』      ―あ!こないだの!― 梨香『あッ!はいはい!どないしました!?』        サトシ『いや、そろそろネタきれてんちゃうかなぁ思って!遊べへん!?』 私はピンときた、代わりにやらせろって事か…―アホらしい…!―
    梨香『いや!今お金ないんで辞めときますわぁ!』そう言いながらも、一時間サトシと話こんだ。      サトシ『自分、なんで彼氏いてへんの!?』―愚問だ―
    梨香『出来る訳ないやん!だって私頭おかしいもん!大体男に取って女は抜く為のただの道具やろ!?笑』私は笑いながら言った。

    2007-09-01 13:44:00
  • 104:

    梨香

    サトシ『いやそんなんゆうてたら俺かって頭オカシイし俺かてネタ引く為のただの道具やん!』 何故だろう…。私のこの台詞を笑い飛ばさず、『いやそんな事ないよ』ってゆわずに、真剣に聞いてきれたサトシに、寂しげな声で『俺も』っていってくれたサトシに急激にひかれていく私がいた。
    ―この人は私と一緒だ― ますます落ちぶれていく私と一緒だ。落ちぶれてる事を責めもしない。落ちぶれている私でもいいって落ちぶれていってもいいってそうゆってもらえた気がした。
    そんな訳ないのに。

    2007-09-01 13:54:00
  • 105:

    梨香

    それから三日後、私はお金を手にいれ早々とサトシに電話を入れた。
    梨香『今から引きにいくんでお願いします!』         サトシ『おう!分かった!待ってるわ!』
    私は急いで電車に乗り込み、ミナミの街へ向かった。久々一人で電車に乗れた…。それもこれも全部サトシのお陰の様に思えていた。全部…。全部…。 大好きなエスを持って、待っていてくれる、大好きなサトシ。
    生き甲斐を手に入れたそんな気までしていた。その後に起きる悪夢にも気が付かずに…。

    2007-09-01 14:17:00
  • 106:

    早々とミナミについた私はサトシの待つカプセルホテルへ向かう。一万円札を握り絞めて。これが私の日課になった。配達に行ってる時は雨の中五時間も待つ事さえあった。
    サトシはいつもカプセルホテルへとまっていた。プッシャーだから足が付かない様にする為だと思っていた。
    ―これで最後…―
    私のお金が尽きたある日の事だった。サトシはどこかへ電話していた。―なんだろう…?―          サトシ『あッもしもし?あんなぁ女一人連れてってくれや!』  ―はぁ…???―" " "07/09/01 15:07

    2007-09-01 15:07:00
  • 107:

    梨香

    来たのはミナミにある抜きキャバの店長だった。いかにも薬中といった様子のその店長
    店長『サトシさんおはようございまッす!一体どうゆう事でしょうかッ!?』     サトシ『こいつこいつこの女連れてってくれや!』       梨香『ちょぉ!サトシくんどうゆう事!?』サトシ『お前!今日から行くゆうてた店断れ!辞めろ!信用できへんからコイツの店いけ!お前ならココの店ならナンバーワンなれるわ!』
    私はサトシから『俺と一緒におりたかったら風俗へ戻れ』と言われて辞めていた娼婦へ逆戻りをしようとしていた日の事だった。

    2007-09-01 15:17:00
  • 108:

    …そう。サトシは優しい言葉で私を惚れ込ませる様にしていたのは、
    既に娼婦を辞めて、たまにしかキメテいなかったエスを引かせてる様に、再び薬漬けにする様にしていたのは
    ―全て、私を売る為―" " "07/09/01 15:23

    2007-09-01 15:23:00
  • 109:

    そうして私はその店へ行く事になった。
    それまでに私はサトシには逆らえないように、反抗出来ないように教えつけられていた。調教されていた。サトシに嫌われるのが怖い。サトシにさからうのはもっと怖い。
    ―何をされるかわからない― そんな雰囲気をもった男だった。逃げようと思えば逃げれたカモしれない…。 だけど
    ―怖かった―" " "07/09/01 15:47

    2007-09-01 15:47:00
  • 110:

    梨香

    ―はたらいても、働いても全然稼げない!オカシイなぁ!サトシくんが、稼げる様にキチンと話つけてくれたっていってたのに!―
    私に渡されるのは、ネタ代+小銭程度…。
    当たり前だ…。だって私はうられてきたんだもの…。その時はそんな事知りもしなかった私。サトシの事を信じきっていた私。今思うと、本当に馬鹿だ…。ああ…何をしているんだろう私は…。数日後、サトシの電話が繋がらない日私は逃げ出した。元いた本サロの方が権力がある。そっちに移籍してしまえばコッチのモノだ!そうして私はまた娼婦になったのだ。

    2007-09-01 17:15:00
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